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針道のあばれ山車

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TUF テレビユー福島
放送
:11/7(土) 16 : 00〜16 : 54

ダイドードリンコスペシャル

風が町をつつんだ日 〜二本松市針道のあばれ山車〜

針道のあばれ山車

福島県二本松市の針道地区、山あいにある人口1,200人余りのこの地区で年に一度7台の大型の山車がぶつかり合う祭りが行われている。厄災が流行ったその昔、災いを鎮めようと始まったこの祭りの主役は「若連」と呼ばれる10代から30代までの町の男たち。勇壮な山車が町なかに現れ互いに激しくぶつかり合う本番の2ヵ月前から、その男たちの祭りは始まっている。使われる山車はすべて若連による手作り、それぞれの仕事の合間をぬって休みなく毎日続く山車作りは本人たちだけではなく家族・地区の住民のサポートによって支えられている。なにがこの祭りを動かしているのか。番組では若連による山車作りから祭り当日にかけての姿を通して400年にわたって続く祭りにかける地区の人々の想いを伝える。

祭り紹介

  • 祭り写真館

針道のあばれ山車

400年以上の伝統がある「針道のあばれ山車」は、二本松市針道地区にある諏訪神社例大祭で繰り広げられ、7つの若連が勇壮な自慢の山車をぶつけ合います。その昔、この地方で凶作が続き疫病が大流行した際、災いを鎮めようと人形を飾った山車と神楽囃子を奉納したのが始まりと伝えられています。

開催日
体育の日の前日
場所・アクセス
福島県二本松市針道 諏訪神社

■電車
東北本線「二本松」駅下車、タクシーで約20分

■車
東北自動車道「二本松」インターより国道4号線、「安達ヶ原」交差点から県道62号線を約25分
お問い合わせ
二本松市東和支所地域振興課(東和観光協会)
0243-46-2111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史江戸時代、凶作と疫病退散を祈願し、人形山車を奉納

シシゾウ:針道のあばれ山車は、いつごろ始まりましたか?

服部さん:歴史は400年以上あり、現在の祭りの形になったのは宝暦8年(1758)といわれています。当時、旧針道村に凶作が続き、疫病も流行したため、神様にお願いするしかない、と長く途絶えていた諏訪神社の神輿渡御を復活させ、人形を飾り付けた山車や神楽が奉納されるようになりました。
山車もみと呼ばれる山車同士のぶつけ合いが始まったのは天明8年(1788)ごろとされています。始まったいきさつは諸説あります。人形山車を引き回している最中に雨が降り出し、人形が濡れないように布で覆いましたが、雨が降りやまないので血気盛んな若者たちが我慢しきれずに布をはずしたとき、勢いあまって山車同士がぶつかったのがきっかけになったという話も伝わっています。いずれにしても偶然から始まったことは間違いないようです。

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みどころ ぶつけ合ったり、回転したり、
山車がパフォーマンスの限りを尽くす

服部さん:祭りには諏訪神社の氏子地区が7つに分かれた方部(ほうぶ)から各1台ずつ、全部で7台の人形山車が出されます。祭りの担い手の中心は地区の若者で、若連(わかれん)と呼ばれます。若連になるのは高校生から30代半ばまでの男性です。最近は若者の人数が減っていてOBが手伝っている地区もあります。
山車に載せる大型人形は毎年新作が若連たちによって作られます。人形は張子(はりこ)製で、垂直に立てた柱とそれを支える斜めの柱を芯に竹を編んで胴体を作ります。そこに竹を丸く籠状に編んだ顔を継ぎ合わせ、上から糊を塗った和紙を何層にも重ね貼りし、色づけします。最近は発砲スチロールなど別の素材を用いて作ることもあります。カラースプレーなど昔にはなかった便利な材料や道具があるので作業そのものは昔より楽になっていますが、若連の数が減っていて5、6人で作業をしなければならないため、2ヵ月前から人形作りにとりかかります。
人形のモデルは子どもに人気のアニメなどのキャラクターがほとんどです。昔は、博多人形を見本にして作ることが多かったです。完成した人形はレッカー車で山車に載せます。私が若連をやっていた30年以上前は人力でワッショイワッショイ担ぎ上げていたので、時代の変化を感じます。

シシゾウ:あばれ山車のスケジュールを教えてください。

服部さん:あばれ山車は昼から夕方にかけて行われます。午前中、諏訪神社の神輿を先導して7台の山車が約2時間かけて地区を一周する町廻りが行われます。12時、山車は再び町廻りに出発します。目抜き通りの南側にさしかかると決められた場所に若連たちは山車を置き、いったん山車を離れ、それぞれの事務所に戻ります。そこでそれまで着ていた揃いの浴衣から白のシャツと半パンに着替え、再び目抜き通りに集結します。7つの方部の若連が集まると総勢150人近くになります。午後1時から出発式が行われ、若連たちは気合を高め、式が終わると自分たちの山車めがけて走っていきます。午後1時半、開始の花火を合図にあばれ山車が始まります。太鼓、小太鼓、笛の囃子にのって、T字路になった目抜き通りを行ったり来たりしながら、山車と山車が盛大にぶつかり合います。あまりに激しくぶつかり合うので車体の頑丈な角材が折れることも珍しくありません。私が若連をしていたころは道路が舗装されていなかったのでそこまで激しいぶつかり合いはできませんでした。それでも勢いをつけて相手の山車にぶつけようとすると、地区の年長者に「山車が壊れるからやめろ」と叱られたものです。不思議なのはこれだけ激しい祭りなのに大きな怪我人を出したことがありません。皆で諏訪神社のご加護によるものではないかと言い合っています。
ぶつけ合いの合間には山車をその場でグルグル回転させるパフォーマンスもします。四輪の山車を回転させるのは非常に力がいり、体力をかなり消耗します。午後2時過ぎには花火を合図に7台の山車が一斉に回転します。あばれ山車の大きな見せ場で、ガラガラという音がすさまじく迫力満点です。あばれ山車は約2時間行われます。ぶつかり合いはひとつひとつ、助走のスピードやぶつかる体勢が違うので、ご覧になっていて飽きないと思います。

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注目ポイント山車が町内を練り歩く子どもたちが主役の町廻り

服部さん:あばれ山車の前日の夜に行われる町廻りもみどころです。夜の町廻りは山車が電飾でライトアップされるので昼とは違った趣があります。山車を先導するのは太鼓台です。日本三大ちょうちん祭りのひとつ、二本松のちょうちん祭りの太鼓台を譲り受けたもので、飾り付けられた100個以上の提灯が光り輝いてとてもきれいです。
町廻りは、地元の子どもたちが山車の綱を引きます。本来は自分の住んでいる方部の山車を引きますが、最近は好きなキャラクターの人形山車を引く子どもが現れ、ちょっとした人気投票の感があります。7つの方部はそれぞれ決まった色の鉢巻を用意しています。子どもたちは好きな人形山車に行って鉢巻をもらい、それを首から下げて山車を引っ張ります。町廻りは飛び入り参加が可能なので、綱を引いてみたい方は若連に声をかけてみてください。

シンゾウ:そのほかにみどころはありますか?

服部さん:あばれ山車の前日、諏訪神社の神輿が御仮屋(おかりや)にお渡りする神輿渡御が行われます。その神輿が神社にお帰りになるところもぜひご覧いただきたいです。あばれ山車が終了した午後4時過ぎ、各方部の若連から選ばれた30人は、渡された白鉢巻をつけ、神輿を諏訪神社までお返しに上がります。昔は担ぎ神輿でしたが、重量があるため、現在は台車に載せて移動させます。神社に着くと神輿は白装束の白丁(はくちょう)たちに委ねられ、白丁たちは神輿を宝蔵(ほうぞう)に納めます。白鉢巻の若連たちの役目はそこで終わりではなく、今度は豊年様(ほうねんさま)と呼ばれる小さな神輿を担いで町の中心部に戻っていきます。若者たちはお神酒をいただいているので、ほろ酔い加減で町内を元気に練ります。夕闇の中で行われる神輿の練りはとても風情があります。

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ふるさと自慢桜、クマガイソウ、アジサイなど花の名所が勢揃い

シシゾウ:二本松市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

服部さん:針道地区のある旧東和町(とうわまち)は花の名所が豊富です。二本松市屈指の名桜として知られる中島の地蔵桜は、立派なしだれ桜越しに山頂に雪をかぶった安達太良山(あだたらやま)が望め、桜と雪という珍しい組み合わせを楽しめます。「羽山(はやま)の里クマガイソウ園」は希少な山野草として知られるクマガイソウ約1万株の群生地で、5月下旬には一面に咲く白い花を見ることができます。7月には市民マラソン大会として約40年の歴史を持つ東和ロードレース大会が開催されます。このコース沿道にはロードレースを盛り上げるため、地区の人たちによってアジサイが植えられ、参加者は美しいアジサイの花を見ながら走ることができます。

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メッセージあばれ山車を見て、
興奮のるつぼにどっぷり浸かってください

服部さん:あばれ山車は山車同士が激しくぶつかり、もみあい、反転をしてまたぶつかるというスリル満点の祭りです。激走、激突を繰り返す山車を操る若連たちの目は興奮で血走り、初めて見た人はその迫力に度肝を抜かれます。必ず興奮のるつぼにどっぷり浸かれるので、お越しいただければ嬉しく思います。

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※祭り紹介者 針道あばれ山車実行委員会会長 服部 嘉夫(はっとり よしお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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