トップページ
 > これまで応援した祭り > 2015年 芦ノ尻道祖神まつり

これまで応援した祭り トップへもどる

芦ノ尻道祖神まつり

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:SBC 信越放送
放送
:1/25(日) 16 : 00〜16 : 54

ダイドードリンコスペシャル

わらの神様 ~長野市大岡・芦ノ尻道祖神まつり~

芦ノ尻道祖神まつり

西に雄大な北アルプスを眺める長野市大岡芦ノ尻地区。40戸あまりの小さな集落に、人びとの目をひく巨大な“わらの神様”があります。大きさは約1.5メートル、ユニークとも奇怪とも称される独特の顔が特徴の神様です。98年の長野冬季オリンピックの開会式で再現された際には、世界中の人々から熱狂的な歓迎を受けました。年に一度、このわらの神様を新しく作る習わしが、芦ノ尻地区伝統の道祖神まつりです。無病息災を祈念して、正月7日・七草の日に村内の松飾りを持ち寄って、人面の神様を祀ったことに由来します。過疎化がすすみ高齢化がすすむ中、必死で伝統を守り受け継ぐのは、この神様を誇りとする地元の人々です。伝統を支え受け継ぐ人々と、わらの神様がつなぐ絆を追います。

祭り紹介

  • 祭り写真館

芦ノ尻道祖神まつり

無病息災を祈念して集落の松飾りを持ち寄って人面の神様を祀ったことに由来し、別名「神面装飾道祖神祭」とも呼ばれています。1.5メートルほどの道祖神の石碑に注連縄を使って怪異な神面を飾りつけ、一年間、集落の守護役とします。神面は長野冬季オリンピックの開会式に登場したことでも有名です。

開催日
1月7日※毎年同日
場所・アクセス
長野県長野市大岡芦ノ尻集落

■電車・バス
JR「篠ノ井」駅下車、市営バス大岡篠ノ井線「篠ノ井駅」バス停から約1時間「大岡支所前」下車、タクシー約10分、徒歩約40分

■車
長野自動車道「麻績」インターより県道12号線を通り約30分
お問い合わせ
長野市地域振興部大岡支所
026-266-2121

長野市商工観光部観光振興課
026-224-8316

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史発祥は明治初期。道祖神の石碑に藁の神面を装飾

シシゾウ:芦ノ尻道祖神まつりは、いつごろ始まった祭りですか?

紹介者 :芦ノ尻道祖神まつりは道祖神と書かれた高さ約1.5メートルの石碑に、集落の各家庭から集めてきた正月飾りのしめ縄などを用いて道祖神の神面を作って飾り付ける行事で、石碑に明治元年の銘があることから明治初期に始まったといわれています。想像ですが、物を大切にした昔の人が正月飾りを無駄にしないために考え付いたのではないかと思います。

シシゾウ:道祖神はどのような神様ですか?

紹介者 :災いや病気が集落に入ってこないように道端にまつられた神様です。長野県は道祖神信仰が盛んで、私たちが暮らす芦ノ尻集落のある県北部は、集落の入り口に道祖神と書かれた石をまつっていることが多いです。私たちのように石碑に藁で飾り付ける道祖神は藁製神面装飾道祖神(わらせいしんめんそうしょくどうそじん)と呼ばれています。

シシゾウ:平成10年の長野冬季オリンピック大会開会式に芦ノ尻集落の道祖神が出演して話題になりましたね。

紹介者 :発端は今から35年ほど前、文部省の調査官の方が私たちの道祖神をご覧になっておもしろい藁文化だと注目され、国立民族学博物館の展示用にレプリカの製作を依頼されたことです。この国立民族学博物館の展示を長野冬季オリンピック開会式のプロデューサー関係者がご覧になって興味を持たれ、米どころ・長野の藁文化の代表として出演してほしいと依頼されました。集落の人間としては寝耳に水で、わずか40戸ほどの小さな集落が大騒ぎになりました。集落の皆で力を合わせ、高さ3メートルの四体八面藁製神面装飾道祖神を作って出演したのですが、会場に登場したときの「現れましたる藁の道祖神」という実況アナウンサーの第一声は今でも忘れられません。開会式出演の反響は大きく、全国各地から出演依頼が殺到し、嬉しい悲鳴をあげました。もうひとつ印象に残っているのは、開会式出演が決まり、取材に来られたアナウンサーの方が、私たちの道祖神がジャンプ競技やアルペン競技の会場がある白馬を向いているのを見て「選手たちを見守ってくれているようですね」とおっしゃったことです。その言葉がとても嬉しくて、ずくを出して(=頑張って)作って良かったなと思いました。

ページ先頭へ

みどころ優しい顔、威厳のある顔、
毎年違う表情を見せる道祖神

紹介者 :道祖神の飾り付けは1月7日の午後に行います。一年間、風雪に打たれた道祖神はくたびれた顔つきになっています。そこで「こんな姿になっても一年間にらみをきかせて集落を守ってくださってありがとうございました」とお礼を言ってから古い神面を石碑から取り除き、新しい神面を飾り付けていきます。
飾り付けを行うのは集落の男性です。かつて、この道祖神作りは成人儀礼としての役割も果たしていました。昭和30年代までは、集落の男の子は15歳になったら大人の仲間入りをするということで、親に買ってもらった酒を携えて道祖神の飾り付けに参加したものでした。

シシゾウ:飾り付けはどのくらいの時間がかかるのですか?

紹介者 :約2時間です。正月飾りの藁で目、鼻、口、眉毛、口ひげ、顎ひげ、冠のパーツを作って石碑に飾り付け、「鼻が曲がっている」「眉毛が下がっている」など皆で意見を交わしながら修正していきます。正月飾りは形がまちまちなので、毎年同じ方法で飾り付けても表情は年によって変わります。口が小さいと優しい顔つきになり、横一文字に広がっていると威嚇しているように見えます。「今年は表情が優しいね」「今年は威厳がある顔だ」と完成した道祖神の顔つきを皆で評価しあうのが恒例です。神面のほかに、神前のお供え用に御神酒樽(おみきだる)、三つ重ねの酒杯、肴(鯛)も正月飾りで作ります。

ページ先頭へ

注目ポイントどんど焼きの残り火で餅を焼いて食べると無病息災

紹介者 :当日は夕方から新しくなった道祖神のそばでどんど焼きを行います。松の木、栗の木、楢の木を3本伐ってきてやぐらに組み、一年間集落を見守ってくれた古い道祖神や道祖神に使わなかった正月飾りなどを焚き上げます。
このどんど焼きの炭火で餅を焼いて食べると病にかからず腹痛を起こさないという言い伝えがあります。気の早い人はどんど焼きが終わった途端、餅を焼き始めます。一晩経っても余熱が強いので翌朝に餅を携えていって焼いて食べる人もいます。昔は、子どもたちが餅を真っ黒に焦がして炭を作り、人の顔に塗りつけて遊んだものです。

ページ先頭へ

ふるさと自慢北アルプスのダイナミックな大パノラマが魅力

シシゾウ:長野市大岡地区でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

紹介者 :芦ノ尻集落がある長野市大岡地区は、面積は約40平方キロメートルしかありませんが高低差は大きく、一番高い標高約1447メートルの聖山(ひじりやま)と一番低い標高約400メートルの犀川(さいがわ)沿いの標高差が約1000メートルあります。自慢はきれいな空気と水で、集落のあちらこちらから湧水が噴出しています。道祖神の石碑が接している県道12号はアルプス展望ロードの愛称があります。道祖神の石碑の隣には駐車スペースが設けられているので、ドライブやツーリングの途中に休憩して北アルプスの雄大な眺めを堪能していただくことができます。道祖神から約500メートル離れた豊葦原(とよあしはら)神社の境内には、推定樹齢400年、樹高27メートルの大ケヤキと推定樹齢300年、樹高25メートルのエノキがあり、共に長野市の文化財に指定されています。

ページ先頭へ

メッセージ道祖神は生きる喜びと癒しを与えてくれる集落のシンボルです

紹介者 :芦ノ尻集落の道祖神のようにおもしろい顔をした道祖神は全国を探してもおそらくみつからないと思います。私たちの道祖神は、怖い顔でにらみつけながらも表情はどこかユーモラスです。その顔を見ていると、今より暮らしが厳しかった時代に生き抜いた先祖たちが現代の私たちに笑って暮らしなさいと教えてくれるような気がします。私たちの集落はいわゆる限界集落で、現在の世帯数は約30、住民数は約60人で平均年齢も高いです。このまま高齢化、過疎化が進んでいくと十数年後には祭りを継承する人がいなくなるかもしれません。しかし、道祖神は私たちに生きる喜びと癒しを与えてくれる集落のシンボルです。素朴な形でもいいので後世に継承していきたいと強く願っています。

ページ先頭へ

※祭り紹介者さんにお応えいただいたインタビューとサイト等をもとに記事をまとめています。

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • ワンクリックアンケート
  • 祭り広場
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りCM
  • みんなの祭り情報局
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。