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とんばんさん

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:NBC 長崎放送
放送
:5/24(土) 14 : 00〜14 : 54

ダイドードリンコスペシャル

とんばんさん

とんばんさん

とんばんさん・・・不思議な名前の小さな祭り。長崎県西海市大瀬戸町にある琴平神社は海の安全と大漁祈願の神様を祀っています。その昔、船の出入りを監視した「遠見番所(とおみばんしょ)」が置かれていたことに因み、春の大祭を親しみを込めて“とんばんさん”と呼ぶようになりました。町が栄えていた頃は参加希望者が殺到し、賑やかだった祭りですが、今は高齢化が進みその担い手はお年寄になりました。けれど、町を愛する人生の達人たちは元気いっぱいに祭りを盛り上げます。桜咲く4月、山の上にある神社から御旅所までのお神輿行列が祭りのメインイベント!白塗りの顔に、海の幸・山の幸をとぼけた筆致で描いた奴(やっこ)たちが、ちょっとエロチックに練り歩く姿が観客の爆笑を誘い、大瀬戸の町に春の訪れを告げます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

とんばんさん

海の安全と大漁祈願の神様を祀る琴平神社の春季大祭で、その昔、船の出入りを監視した「遠見番所」が置かれていた事に因み、「とんばんさん」の名で親しまれています。神社から御旅所までの神輿行列に従い、白塗りの顔に、海の幸・山の幸を描いたユーモラスな出で立ちの奴達が、春を告げ練り歩きます。

開催日
4月上旬の土・日曜日
場所・アクセス
長崎県西海市大瀬戸町瀬戸樫浦郷 琴平神社

■バス
JR「長崎駅」より長崎バス「桜の里ターミナル」行き約40分「桜の里ターミナル」乗換、さいかい交通「板の浦」行き約50分「樫の浦」下車

■船
JR「佐世保駅」より徒歩約10分で「佐世保港ターミナル」へ、瀬川汽船約15分「横瀬西」下船、さいかい交通「横瀬」バス停より「板の浦」行き約60分「樫の浦」下車

■車
西海パールライン「大串インター」より「大瀬戸町・樫浦郷」方面へ約20分
お問い合わせ
西海市役所 商工観光課
0959-37-0071

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史外国船を監視する“遠見番所”跡に創建された神社の春季祭礼

シシゾウ:とんばんさんは、いつごろ始まった祭りですか?

中野さん:とんばんさんは西海市大瀬戸町樫浦郷(さいかいし おおせとちょう かしのうらごう)の高台にまつられる琴平神社(ことひらじんじゃ)の春季大祭で、豊漁、豊作、無病息災を祈願して行われます。春季大祭は約130年の伝統があります。「とんばんさん」という名称は江戸時代、琴平神社のある場所にあった肥前大村藩の遠見番所(とおみばんしょ)がなまったものと伝えられています。遠見番所は、外国船や遭難船の監視のために設けられた施設で、正保元年(1644)、当地を治めていた肥前大村藩主、大村純信(おおむらすみのぶ)公によって設けられました。明治維新後の明治13年(1880)、樫浦郷に神社がなかったため、番所跡に香川県の金比羅様(こんぴらさま)を御分霊し、創建されたのが琴平神社で、地元の人たちからは「とんばんさん」の呼び名で親しまれ、特に大瀬戸周辺の漁業関係者から漁業の神様として厚く信仰されてきました。
とんばんさんでは、神社の神輿が樫浦郷の中心地に設けられた御旅所に渡御します。昔は4月9日に御旅所に向かう「お下り」、10日に神社に戻る「お上り」を行っていましたが、10年ほど前から大勢の人が参加しやすいように、9日10日前後の土曜・日曜に執り行うようになりました。

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みどころ太鼓浮立、獅子、鳥毛が賑やかに舞い踊る

中野さん:とんばんさん最大のみどころは、総勢100名を超える「お下り」、「お上り」の神輿行列です。所要時間は1時間ほどで、先頭から箒(ほうき)持ち、汐(しお)振り、獅子、鳥毛(とりけ)、行列太鼓、お供え、御幣、神輿、太鼓浮立(たいこふりゅう)、はさみ箱といった諸役が順番に並んで道行きし、そこに山車や婦人会の道踊りなども加わります。

シシゾウ:主要な役のみどころをお教えください。

中野さん:箒持ちと汐振りは先導役として道を清めます。箒持ちは竹の枝を束ねた笹箒(ささぼうき)を持ち、汐振りは木樽に入れた塩を榊(さかき)で撒きながら進みます。汐振りは、小学校低学年くらいの小さな子どもが務めます。私も小さいとき、汐振りで行列に初めて参加しました。
獅子舞を奉納する獅子は、小さな子どもが頭を噛んでもらうと健やかに成長するという言い伝えがあります。沿道には、わが子の頭を噛んでほしいと希望する小さなお子さん連れの家族が大勢詰めかけ、あまりの人気ぶりに行列が止まってしまうこともしばしばです。近ごろはご年配の方が健康長寿を願って、獅子に頭を噛んでもらっている光景もよく見かけます。
中学生が演者として活躍するのが鳥毛(とりけ)と太鼓浮立(たいこふりゅう)です。かつては青年たちが演じたのですが、若者の数が減ってきたので最近は中学生が担い手になっています。鳥毛は鳥の羽を飾った長槍を手にして、2人一組でとび跳ねるようにして踊ります。太鼓浮立は、笛や鉦に合わせて太鼓を打ち鳴らしながらとんだり跳ねたりします。浮立の太鼓は、神社や御旅所の前で奉納する「庭うち」、鳥居を通るときの「道行き」、道中の「まくり」の3種類の打ち方があるので、場面場面で聞き比べるとそれぞれ違いが分かり、面白いです。

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注目ポイントおどけた仕草で行列を盛り立てるはさみ箱の奴たち

中野さん:行列の中で観客に最も人気が高いのは、はさみ箱です。豆絞りの手ぬぐいで頬かぶりをした奴姿で、はさみ箱を2人一組で交替しながら担ぎます。先頭の奴だけは真っ赤な手ぬぐいで頬かぶりし、拍子木(ひょうしき)を打ちながら進みます。幼い子どもが演じるはさみ箱と大人が演じるはさみ箱があり、子どものはさみ箱は大人よりも小ぶりです。人数は子ども、大人ともに10名ほどです。
はさみ箱の奴の扮装で目をひくのは顔に施された化粧です。おしろいで真っ白に塗られた顔の上に絵が描かれます。絵の題材は決まっていて、「お下り」のときは豊作祈願でキュウリやナスなどの野菜、「お上り」は大漁祈願でタイやタコなどの魚介です。絵を描くのはもっぱら地元のベテランの方たちです。他所の祭りではあまり見られない風習ということで、特に子ども奴が顔に絵を描かれる光景は、プロやアマチュアのカメラマンたちの格好の被写体になっています。

シシゾウ:はさみ箱はどのような演技をするのですか?

中野さん:子どものはさみ箱は、「琴平さんと申するは明治はじめの頃とかや」「琴平さんの御遺徳と仰ぎ祀りて参りましょう」など琴平神社に伝わる歌や童謡を唄い、拍子をとりながら進みます。小さな奴たちの道行きはとても愛らしく、人気の的です。大人が演じるはさみ箱はとんばんさんの行列唯一の道化役として滑稽な歌や仕草で沿道の観衆を楽しませるので、毎年見るのを楽しみにしている方たちが大勢います。「瀬戸は良いとこ、黄金(こがね)の浦よ」「お嫁欲しけりゃ、琴平さんに参いらんせ、お礼詣りは二人づれ」といった昔から伝わる口上を述べたり歌ったりしながら、女性らしくシナを作ったり千鳥足になっておどけてみせ、所作の合間には合の手に「あー、ヒョンコ!」「マックロケノケ!」と掛け声をかけ、ユーモラスに腰を揺らします。すると沿道の観衆も「ヒョンコ!」「マックロケノケ!」と応え、掛け合いで大いに盛り上がります。歌の歌詞や合の手には色っぽい意味が含まれています。私は小さなころから行列に参加し、大人のはさみ箱の歌をずっと聞いて育ってきましたが、当時はまったく意味が分かっておらず、大きくなって歌の意味を知らされたときは驚きました(笑)。

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ふるさと自慢西海市の海の幸、山の幸をふんだんに詰め込んだ「さいかい丼」

シシゾウ:西海市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

中野さん:樫浦郷のある大瀬戸町は昔から漁業が盛んで、春のタイやヒラメ、春から夏のゑべす蛸、秋のイセエビ・イサキ、冬の寒ブリなど豊富で新鮮な魚介が特産です。西海市では数年前から地域振興の一環で、西海市の豊かな海の幸、山の幸を使った「さいかい丼フェア」を春と秋に開催しています。毎回、地元で取れた新鮮な食材を用い、地元のお料理屋さんが工夫を凝らしたオリジナルどんぶりが十数種類登場するので、フェア期間中にお越しになった際にはぜひ味わってみてください。

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メッセージ伝統の祭りを頑張って盛り上げますのでぜひお越しください

中野さん:はさみ箱や太鼓浮立、鳥毛、獅子などの踊りの練習は、祭りの1ヵ月前から始まります。指導者の高齢化は進んでいますが、次代にきちんと継承していくため、私たち祭り関係者は一生懸命努力しています。伝統の祭りということで地域の皆さんはとても楽しみにされているので、その期待に応えるためにも祭りを盛り上げていきたいと思います。当日は綿菓子や串焼きなどの食べ物屋さんの屋台や金物屋・植木屋さんなど、多くの出店で賑わいますので、ぜひ大瀬戸町に足をお運びいただき、私たちの祭りをご覧いただきたいと思います。

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※祭り紹介者 はさみ箱保存会長 中野 良雄(なかの よしお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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