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青柏祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MRO 北陸放送
放送
:6/1(日) 15 : 00〜15 : 54

ダイドードリンコスペシャル

山を曳く ~七尾 青柏祭~

青柏祭

「能登はやさしや土までも…」
素朴な人情、能登の風土のなかに生まれた『でか山』は、神饌(しんせん)を青柏の葉に盛って神前に供え、天下太平五穀豊穣を祈る能登最大の春祭りです。七尾市内の鍛冶・府中・魚町3つの山町から奉納される山車・通称でか山は高さ12m、重さ20t、車輪の直径2mと曳山としては日本一の大きさを誇ります。山車の形は、末広形とも北前船を模したものとも伝えられ、上段に歌舞伎の名場面が再現されたでか山は、木遣り(きやり)唄と若衆、引手により3日間かけて市内を練り歩きます。大梃子(おおでこ)をもって前輪を持ち上げ地車と称する小車(こぐるま)をはめ込み一気に方向を変える豪快な「辻回し」が見どころです。青柏祭の曳山行事は昭和58年1月11日、国の「重要無形民俗文化財」に指定されています。

祭り紹介

  • 祭り写真館

青柏祭

五穀豊穣を祈る能登最大の春祭り。3つの山町から奉納される曳山・通称でか山は、高さ約12メートル、重さ約20トン、車輪の直径約2メートルと、曳山としては日本一の大きさを誇ります。上段に歌舞伎の名場面が再現されたでか山は、見どころである豪快な方向転換「辻廻し」を行いながら、町中を曳き廻されます。

開催日
5月3日~5月5日※毎年同日
場所・アクセス
石川県七尾市

■電車
JR「金沢駅」よりサンダーバードで約60分「七尾駅」下車、徒歩約10分

■車
・のと里山海道「徳田大津インター」より約15分
・能越自動車道「七尾城山インター」より約10分
お問い合わせ
七尾市役所 観光交流課
0767-53-8424

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史青柏祭は約1000年の伝統。
でか山の奉納は約500年前からスタート

シシゾウ:青柏祭は、いつごろ始まった祭りですか?

通 さん:青柏祭は七尾市の大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)の例大祭で、毎年5月3日から5日まで行われます。大地主神社は山王(さんのう)神社の別名があり、地元の人々は“山王さん”と親しみを込めて呼んでいます。青柏祭は約1000年の伝統があります。名称は、神様に捧げる神饌(しんせん)を青柏の葉に盛って供えるところからきています。
青柏祭の主役は通称「でか山」の曳山です。名前の通り、全国でも稀な大きさの曳山で、高さ約12メートル、最も高いところは約13メートル、車輪の直径が約2メートル、重さが約20トンあります。このでか山が山町(やまちょう)と呼ばれる府中町(ふちゅうまち)、鍛冶町(かじまち)、魚町(ようまち)の3地区から各1台ずつ奉納され、約300人の人力で曳き廻されます。七尾市の旧市街を中心とする曳山の運行区間は、でか山が支障なく通れるように電線が高さ13メートル以上に設置されています。昭和58年(1983)には「青柏祭の曳山行事」として国の重要無形民俗文化財に指定され、七尾四大祭、石川三大祭、北陸三大祭にも数えられています。

シシゾウ:青柏祭の曳山は、昔から大きかったのですか?

通 さん:青柏祭にでか山が初めて奉納されたのは、畠山義統(はたけやまよしむね)が能登守護職を務めていた文明5年(1473)といわれています。当初は今ほど大きくなかったようですが、財力を誇示するために巨大化していき、車輪は現在の約半分の直径約三尺(約91センチ)幅約2尺(約60センチ)のケヤキの輪切状だったものが、曳山の高さは江戸時代中期以降には現在のでか山と同じ位になり、北前船の発達と船大工の技術の向上で組子ができるようになってからは、車輪が現在の6尺(約182センチ)程まで大きくなり、でか山も江戸時代後期には約18メートルの時もあったそうですが、明治40年(1907)から明治43年(1910)頃にかけて、電話や電灯の架線が曳山通路に張られたため、現在の約12メートルの大きさになったようです。
でか山は上部が広がった末広型をしています。神社建築の屋根を飾る千木(ちぎ)をかたどったとも、北前船(きたまえぶね)を模したともいわれていますが、北前船が登場したのはでか山より後の時代です。
でか山は、色とりどりの化粧幕で豪華絢爛に飾り立てられ、特徴的であるのは上段にしつらえられた人形舞台で、歌舞伎の名場面が再現されます。過去には、七尾出身の江戸時代の絵師・長谷川等伯(はせがわとうはく)や七尾城主を務めた戦国武将の前田利家(まえだとしいえ)など、七尾ゆかりの題材も取り上げられたことがあります。飾る人形は3体が基本で、人形の身長は約2メートル、木製の頭(かしら)に藁を束ねて手足を作り、着物を着付けます。人形は頭(かしら)以外、毎年新調する慣わしです。昔は各山町に人形師がいましたが、現在は山町の住民が手作りするか、外部に製作を依頼しています。

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みどころ迫力満点のでか山3台が勢揃い

通 さん:でか山の運行は3日から始まります。先陣を切って鍛冶町が夜9時、山を曳き出します。これを宵山(よいやま)と呼んでいます。日が変わって4日午前1時、朝山(あさやま)で府中町、午前8時に本山(ほんやま)で魚町の山がそれぞれ曳き出されます。青柏祭の曳山は神社の神輿渡御とは別行動で、山ごとに独自の動きをしますが、3台が顔を揃えるときがあり、大きなみどころになっています。まず、4日の正午過ぎ、山王さんの境内に3台が顔を揃えます。祭り最終日の5日は七尾フィッシャーマンズワーフ「能登食祭市場」前、七尾駅前、七尾市街の中心部を流れる御祓川(みそぎがわ)河畔の仙対橋(せんたいばし)で3台勢揃いし、曳山の見せ場である「辻廻し」などを披露します。でか山が3台一緒に動くところをご覧になるなら5日がおすすめです。
でか山の運行に欠かせないのは木遣り(きやり)です。でか山を曳き出すとき、方向転換をするときなど木遣り衆の木遣りに合わせて皆が力を合わせます。でか山の木遣りは一説に信州諏訪の御柱祭(おんばしらまつり)の流れをくむのではないかといわれています。でか山の曳き廻しを盛り立てる木遣りにもご注目ください。

シシゾウ:人形見(にんぎょうみ)はどのような行事ですか?

通 さん:でか山の運行に先立つ5月2日の夜に行われる行事で、でか山を飾るために作られた人形が各曳山に3体ずつ、合計9体が市内の9ヶ所にある人形宿に飾られ披露されます。昔、人形宿は個人宅が使われました。山町の住民は、人形宿ができる立派な家を作ることを人生の大きな目標にしていたそうです。現在は地区の公民館などを利用しています。3日の昼には山王さんから神輿が出て、各人形宿とでか山を回り、お祓いをします。人形はお祓いを受けることで魂が入るとされています。

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注目ポイント一糸乱れぬチームワークで巨大曳山を方向転換

通 さん:山町の総責任者が総代なら、でか山の運行は後見(こうけん)という役が最高責任者です。通りを進んでいて、でか山が道の片側に寄りそうになると後見はすぐに修正を指示します。でか山の進路変更は、梃子(てこ)という固い木製の道具を使って行います。摩擦を軽減するため、油をつけた梃子を車輪の下に差し込み、車を滑らせて方向を変えます。指示をする者、梃子を差し込む者、綱を曳く者など山町の若い衆たちがそれぞれの持ち場で一糸乱れずに行動するところはちょっとした見物です。
でか山は、大通りだけでなく旧市街の狭い路地も曳き廻されます。直進コースだけでなく、大通りの角を曲がったり、路地がクランク状になったところを通過したりします。巨体のでか山が90度のコーナーを回るところは必見です。中でも、大梃子(おおでこ)と呼ばれる長さ約7メートルの固い樫の棒を使って角を曲がる辻廻しは最大の見せ場です。でか山の前車輪の芯棒に差し込んだ大梃子に若い衆が20人ほど肩を組んで鈴なりに乗り、木遣り歌に合わせ、はずみをつけながら上下に揺さぶります。すると、梃子の原理ででか山の前輪が持ち上がるので、すかさず「地車(じぐるま)」と呼ばれる、車に対して垂直に組み込まれた直径1メートル程の地車に芯棒を差し込み、三輪車のような状態にして曲がる方向に曳き、方向転換をします。大梃子作業は大掛かりで、ひとつの角を曲がるのに30分ほどかかります。
スペースがなく大梃子を使えない狭い辻では、油をつけた捨て梃子(=切り梃子)という短い梃子を車輪の下に繰り返し差し込み、ハデコという4メートル程の梃子で弾みをつけながら少しずつ回していく曳回しという方法や、三角形の板を斜めにセットした上に車輪を押し上げ、細い丸棒を差し入れて地車をセットする方法があります。これら3種類の方法を状況に応じて使い分けながら、でか山は七尾の街を縦横に曳き廻されます。

シシゾウ:ほかに注目ポイントはありますか?

通 さん:でか山は、山町の住民だけでなく観光でいらした方も曳くことができる参加型の曳山です。全国各地に曳山はありますが、誰でも綱を曳くことができる曳山は珍しいと思います。観光でいらっしゃる方の中にはでか山を曳くのを楽しみに毎年足を運んでくださる方が大勢いらっしゃいます。参加は簡単で、でか山から出ている約30メートルの縄3本のどれかをつかむだけです。安全面から観光客の方はでか山からできるだけ離れた前方で曳くことをおすすめします。静止している状態から曳き始めるときは、かなり力を込めてもでか山は微動だにしません。しかし、一旦動き出すとスーッと軽くなり、自分の力だけででか山を曳いているような錯覚すら覚えます。非常に快感なので一度体験する価値はあると思います。

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ふるさと自慢多彩な祭りに彩られた祭り王国・能登

シシゾウ:七尾市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

通 さん:七尾市には「のとじま水族館」や七尾フィッシャーマンズワーフ「能登食祭市場」など人気観光スポットがいくつもありますが、最大の名物は祭りで、能登半島一円で行われるキリコをはじめ文化財に指定されている祭りがたくさんあります。能登観光をされるなら祭りの時期に合わせてお越しいただくと、より一層楽しんでいただけるのではないかと思います。

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メッセージ500年以上続くでか山の伝統を守っていきます

通 さん:青柏祭は地域の人間にとって盆正月と同じくらい重要な行事です。「山までに○○を片付けよう」「山が終わってから○○しよう」という具合に古くから農作業などの節目として生活に根差してきました。正直なところ、祭りの伝統を守っていくのは大変です。でか山は解体された状態で山蔵に保管され、祭り前に1週間ほどかけて組み立てられます。これらの作業はすべて山町の住民が手弁当で行います。でか山は釘を一切使わず地渡り藤という能登に自生する藤のつるを編んだ綱で組み上げるのですが、新鮮なつるが約700キロ必要で、それを毎年用意するだけでも一苦労です。それでも500年以上続いている伝統を、私たちの代で絶やすわけにはいかないと山町の住民は頑張っています。一人でも多くの方々に私たちの自慢の山をご覧いただきたいです。

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※祭り紹介者 青柏祭でか山保存会 通 則雄 (とおり のりお)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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