トップページ
 > 祭り紹介 > これまで応援した祭り > 2014年 おわら風の盆

これまで応援した祭り トップへもどる

おわら風の盆

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TUT チューリップテレビ
放送
:9/28(日) 15 : 00〜15 : 55

ダイドードリンコスペシャル

最後のおわら風の盆

おわら風の盆

二百十日の秋風が吹くころ、越中八尾(えっちゅうやつお)では三日三晩、唄い踊り明かす「おわら風の盆」が行われます。ボンボリが灯る風情ある坂の町。哀愁を帯びた胡弓(こきゅう)の音色に合わせて、優美に舞う女踊りや、勇壮な男踊りは見るものを夢幻の世界にいざなってくれます。その光景は、限りなく洗練され続け、もはや芸術的民謡とも言われるほどです。今回は、踊り子を引退する男女の卒業生にスポットを当てます。最後の風の盆にかける情熱に密着します。そしてもう一人紹介するのは、八尾にいる最後の弾き語り奏者。周囲からの反対を押し切ってまで、弾き語りにこだわる古老の伝えたい本物のおわらとは…。最後のおわら風の盆には、切ない感動の物語が詰まっています。

祭り紹介

  • 祭り写真館

おわら風の盆

越中八尾(えっちゅうやつお)に暮らす人々が大切に育んできた民謡行事。毎年9月、二百十日の風封じと豊穣を願って3日3晩、踊り続けます。小さな坂の町・八尾に、哀愁を帯びた地方衆の胡弓や三味線の音が響き、編笠を深くかぶった男女が、古い町並みに灯るぼんぼりの明かりの中、静かに情緒高く踊り歩きます。

開催日
9月1日~9月3日 ※毎年同日
場所・アクセス
富山県富山市八尾町

■電車
JR「富山駅」より約25分「越中八尾駅」下車

■車
北陸自動車道「富山インター」または「富山西インター」より約25分

■飛行機
富山空港より車で約20分
お問い合わせ
越中八尾観光協会
076-454-5138

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史一地方の民謡が昭和初期に全国的な人気の祭りへ成長

シシゾウ:おわら風の盆は、いつごろ始まった祭りですか?

橘 さん:おわらは多くの民謡同様、起源が定かではありませんが、元禄時代(1688~1704)の文献に、おわらという祭りの名称とその祭りで八尾の町衆が三日三晩、通りを踊り歩いたという記述が残っています。
一地方の民謡にすぎなかったおわらが全国的に有名になったのは、大正から昭和にかけてです。昭和初期には男踊りと女踊りが完成し、皆さまがご存じのおわらになりました。

シシゾウ:橘さんは、地方(じかた)で胡弓(こきゅう)を担当しておられますね。民謡に胡弓が使われるのはおわらだけですか?

橘 さん:全国的には少ないかもしれませんが、富山県内には「麦屋節(むぎやぶし)」や「せり込み蝶六(せりこみちょうろく)」など胡弓が入る民謡がいくつもあります。ただし、ビブラートを使った独特の奏法をするのは、おわらだけだと思います。胡弓がおわらに取り入れられたのは明治時代後期です。八尾に回ってこられた越後瞽女(えちごごぜ)※が奏でる音色を聞いて、おわらに取り入れようとなったそうです。ですから、おわら全体の歴史からみると、胡弓は歴史の浅い楽器です。昨今、胡弓の哀愁を帯びた音色がおわらの代名詞のようになっていますが、実のところ、唄の伴奏の主役は三味線で、三味線の伴奏が胡弓です。言ってみれば薬味のような存在で、胡弓が前に出すぎてしまうと、唄い手も三味線も嫌がります。私が所属する鏡町(かがみまち)では、三味線が十数人いようと胡弓は1人という体制を厳守しています。

※越後瞽女…日本各地で三味線や胡弓などを演奏しながら歌っていた、目の不自由な女性。

ページ先頭へ

みどころおわらの踊りは、たかが盆踊り、されど盆踊り

橘 さん:おわらは唄と楽器と踊りで三位一体です。どれが欠けてもおわらにはなりません。初めてご覧になる方が楽しめるのは、踊りだと思います。おわらは盆踊りですが、たかが盆踊り、されど盆踊りというのがおわらです。おわらには、旧踊りといわれる豊年踊り(ほうねんおどり)と、新踊りといわれる男踊りと女踊りがあります。古くから踊られている豊年踊りは、豊年満作を祈願した踊りという形で、歌詞も所作も種まきや稲刈りなど農作業を表現しています。しかし、現在の形になったのは明治時代以降です。おわらを行う八尾町の旧町は養蚕(ようさん)や製糸業が盛んで、農家は1軒もなかったそうです。なかでもおわらの発祥地といわれている鏡町は、遊郭のあった花町で、おわらのルーツをたどっていくと、かっぽれなどのお座敷の唄や踊りに行き着くだろうと考えられています。そういうところが、普通の盆踊りにはない粋や色香が感じられる理由ではないかと思います。

シシゾウ:唄と三味線の聞きどころを教えてください。

橘 さん:おわらの三味線は、奥が深く、三味線が活躍することで有名な民謡に、津軽三味線があります。津軽三味線はテンポが速く、高度なテクニックで知られていますが、おわらの演奏には、津軽三味線で使われるすべての技法が盛り込まれています。テンポがゆったりしているので、そこまで難しく聞こえないかもしれませんが、弾き手にしてみるとごまかしがききません。
おわらの唄の歌詞は、「七、七、七、五」の26文字でなりたっています。唄い方は、三拍子、五拍子、七拍子の3通りがあって、同じ歌詞でも拍子の取り方によって唄い方が違います。唄い手の唄い方や個性に、三味線が巧みに合わせて演奏するところは聞きどころだと思います。

ページ先頭へ

注目ポイント時間帯によって異なる風情を醸し出す町流し

橘 さん:おわらは昼から夜11時にかけて公式行事として行われるおわらと、夜の11時以降に各町内が自由に町流しをするおわらがあります。通りを唄い踊りながら流す町流しは昼もしていますが、深夜と昼ではしていることは同じでも、風情というか雰囲気がまったく違います。そこもおわらの奥深さだと思います。
昔、深夜の町流しは唄い手と楽器の地方だけが行うものでした。そうすると、踊り手は夜中にすることがないというので、だったら地方の後ろで踊ってもらおうと、町流しに加わってもらったのが今から30年ほど前で、鏡町が最初に始めました。翌年は、踊り手が前にいるほうが伴奏しやすいというので、踊り手を地方の前に出して踊らせるようにしたら、評判になり、真夜中にも見物の方が押し寄せるようになりました。昼の町流し、夜の町流し、真夜中の町流しはそれぞれの魅力があるので、お好きな時間帯を選んでご覧ください。

ページ先頭へ

ふるさと自慢八尾観光とおわらをゆったり楽しめる8月20~30日の前夜祭がおすすめ

シシゾウ:八尾市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

橘 さん:八尾みやげは八尾を代表するお菓子の「玉天(たまてん)」、観光スポットは「日本の道100選」に選ばれた石畳の諏訪町本通り(すわまちほんどおり)がおすすめです。
八尾観光を兼ねておわらを見に来られるのであれば、8月20日から30日にかけて行われる前夜祭をおすすめします。祭り本番になると、住民が5000人ほどの八尾の旧町に、20万人以上の観光客の方がおみえになります。前夜祭であれば、本番に比べると人出が少ないので比較的ゆっくりご覧になれると思います。当番の町内の踊りが始まるのは夜の8時からなので、早めに来ていただき、八尾町全体を観光していただくのがよろしいと思います。当番でない町内もぼんぼりは立てているので、祭り気分を十分味わっていただけます。

ページ先頭へ

メッセージ静けさのなかで町流しをご堪能ください

橘 さん:町流しは静かにご覧いただくのが、観客の皆さんも演奏する私たちもお互い楽しめると思います。おわらは20年30年通ってきてくださる熱心なファンが多く、そういう方たちは町流しに一緒について回られて、初めてご覧になる方が大きな音を出されたりしたら、さりげなく注意をしてくださいます。おわらの真髄を理解してくださっているからだといつも感謝しています。

ページ先頭へ

※祭り紹介者 一般社団法人富山県民謡越中八尾おわら保存会 渉外部 部長 橘 賢美(たちばな けんび)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • 注目の祭り
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りチャンネル
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。