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根子番楽

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:AKT 秋田テレビ
放送
:9/20(土) 12 : 00〜12 : 55

ダイドードリンコスペシャル

マタギの舞い ~秋田・根子番楽~

根子番楽

「マタギ」のふるさと、秋田県北秋田市阿仁の根子集落に伝わる「根子番楽(ねっこばんがく)」は、源平合戦の遺臣、または落人が根子に移住した際に伝えたものといわれ、現在まで受け継がれてきた。特徴としては、言立(いいだて)が文学的に優れた内容を持っていること、舞の形式が能楽の先駆をなす「幸若舞(こうわかまい)」以前のものであることの二つがある。また、舞もリズミカルな囃子にあわせて舞う勇壮活発な「武士舞い」と静かなリズムの「古典舞い」の二つに分けられる。番組では、根子の人たちの表情や思い、「根子番楽」を伝承する青年たちの姿を追いかけながら、マタギたちによって受け継がれてきた「根子番楽」を伝える。

祭り紹介

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根子番楽

四方を峰に囲まれ、かつて狩猟を生業とした「マタギ」の里としても知られている、北秋田市根子地区で伝承されている、国の重要無形民俗文化財の根子番楽。歌詞が文学的に大変優れていること、舞の形式が能楽の先がけである幸若舞よりも以前のものであるという、大きな2つの特徴があります。

開催日
8月14日※毎年同日
場所・アクセス
秋田県北秋田市阿仁根子

■電車
秋田内陸縦貫鉄道「鷹ノ巣駅」より約1時間15分「笑内駅」下車、タクシーで約5分

■車
秋田自動車道「五城目インター」より約60分

■飛行機
大館能代空港より車で約50分
お問い合わせ
北秋田市観光協会 観光案内所「四季美館」
0186-75-3188

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史源平合戦の遺臣が伝えた舞。平成16年に国の無形民俗文化財に指定

シシゾウ:根子番楽は、いつごろ始まったのですか?

佐藤さん:文献が残っていないので正確なことは分かりませんが、私が小学生だった40年ほど前、当時の根子番楽保存会会長が、800年ほど前から演じられていたと人前で語っておられたのを記憶しています。地元では、平家の落人(おちうど)あるいは源氏の遺臣によって伝えられたと語り継がれています。

シシゾウ:番楽とはなんですか?

佐藤さん:東北地方に伝承される神楽に似た舞楽(ぶがく)で、奥羽山脈(おううさんみゃく)の日本海側では番楽、太平洋側では山伏神楽(やまぶしかぐら)、権現舞(ごんげんまい)という名称で呼ばれています。地域によって舞の所作などは違いますが、「翁舞(おきなまい)」「三番叟(さんばそう)」「鞍馬(くらま)」「尊我兄弟(そがきょうだい)」など演目に共通する題名が多くあります。
根子番楽は、平成16年に国の無形民俗文化財に指定されました。文化庁の答申には「根子番楽は、武士の舞を中心に勇壮に舞うもので、つくりものの蛇など独特の工夫を加えて伝承され、芸能の変遷過程や地域の特色を示すものとして特に重要である」と指定理由が説明されています。

シシゾウ:番楽が伝承されている地域は多いのですか?

佐藤さん:昔は根子集落の隣の集落をはじめ、近隣のいくつもの集落で番楽が行われていましたが、若い世代への継承がうまくいかず、ほとんど廃れてしまっています。実は根子集落でも今から30年ほど前、4年間ほど番楽が途絶えた時期がありました。復活に乗り出したのは集落の若者たちで、村のお年寄りに教えを請いに行き、伝統を繋ぎました。

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みどころ扇を手に子どもが華麗に舞う「露払い(つゆはらい)」が根子番楽の基本

佐藤さん:根子番楽は、毎年8月14日に根子番楽伝承館で公演します。根子番楽伝承館は廃校になった旧根子小学校体育館にあり、普段の練習もここで行います。公演が始まるのは夜の7時半で、約2時間かけて口上(こうじょう)を含め10の演目を披露します。観覧は無料で、他所からいらした方も自由にご覧になれます。

シシゾウ:披露される演目について説明してください。

佐藤さん:根子番楽は、太鼓、横笛、手平鉦(てびらがね)、拍子板(ひょうしいた)のにぎやかなお囃子に合わせ、小気味よい所作で勇ましく舞う武士舞と、儀式的で静かな舞の2種類があります。舞手(まいて)は大人が中心ですが、小学校高学年から高校生にかけての子どもが舞う舞もあります。
小学校高学年3人が扇を持って舞う「露払い」は、根子番楽の基礎になります。根子番楽保存会は伝承のため、小学1年生から舞を指導しているのですが、3分ほどの短い曲にも関わらず、最初から最後まで通しで踊れるようになるまで2年近くかかります。それくらい難しいものです。儀式的な「翁舞」「三番叟」を除く演目は、すべて冒頭に露払いをひと舞してから踊るので、露払いが踊れないと大人の舞は舞えません。私は小学生のときに露払いをみっちり教え込まれていたので、一時期郷里を離れていましたが、舞手にすぐ復帰できました。大人が一から舞を覚えるのは非常に難しく、お囃子担当になることがほとんどです。

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注目ポイント雅やかな歌に合わせ、大地を踏みしめ、優雅に舞う「翁舞」

シシゾウ:根子番楽でおすすめの演目はなんですか?

佐藤さん:他所から依頼を受けて公演するときは、動きが派手でお子さんでも楽しめる武士舞の「鞍馬」や「尊我兄弟」を披露することが多いです。「鞍馬」は、子どもが演じる牛若役と大人が演じる弁慶役との二人舞です。牛若は側転をしたり、弁慶の手にしたなぎなたの柄の上に立って見栄をきったり、根子番楽の子どもの舞では一番の花形です。牛若が幕裏に引いた後、なぎなたを巧みに操って舞う弁慶の勇壮な一人舞は、根子番楽の武士舞を代表する見せ場です。「尊我兄弟」も勇ましい二人舞で、最初は扇、後半は扇を刀に持ち替えて互いに激しく切り結ぶ所作があり、人気の演目です。
上演される機会が多いため、武士舞イコール根子番楽と思っていらっしゃる方が多いのですが、神楽の伝統を組む「翁舞」と「三番叟」にもぜひご注目ください。歌に合わせてゆったりとした所作で舞う舞で、華やかな武士舞に比べると地味なため、8月14日の公演では、お子さんが退屈しないように「翁舞」と「三番叟」は続けて上演しないようにしています。でも、武士舞と儀式的な舞の両方があっての根子番楽なので、じっくりご鑑賞いただければ嬉しく思います。個人的に好きなのは、私が唄を担当している「翁舞」です。四方を踏み固め、大地を鎮めるという意味の舞で、歌詞が雅やかで感動される方が多いです。

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ふるさと自慢風光明媚なマタギ発祥の里・根子集落

シシゾウ:北秋田市阿仁根子でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

佐藤さん:根子番楽を伝承する根子は四方を山に囲まれた小盆地にある小さな集落で、マタギ発祥の里として知られています。観光地ではありませんが、外の地域と根子集落とを結ぶ根子トンネルの出口から眼下に広がる集落の風景は最高で、週末になると大勢の方が見にいらっしゃいます。集落内にある根子児童館には、根子番楽とマタギについて紹介する展示コーナーが設けられているので、ご覧になれば理解を深めていただくことができると思います。

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メッセージ何百年も継承されてきた根子番楽を守り伝えていく責任を感じています

佐藤さん:これまで今まで伝統を繋いできたので、これからも根子番楽を続けていきたいという一念で頑張って活動しています。以前は集落の人間だけで演じていましたが、少子化で子どもが少なくなったため、最近は近隣の集落のお子さんにも協力をしてもらっています。多くの方にご支援をいただいているので、伝統を継承していく者として責任をより強く感じています。

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※祭り紹介者 根子番楽保存会 技術指導部長 佐藤 頼秋 (さとう よりあき)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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