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中里の火の花祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MX 東京メトロポリタンテレビジョン
放送
:10/5(日) 17 : 00〜17 : 55

ダイドードリンコスペシャル

東京の富士 黄泉がえりの火 清瀬中里の火の花祭り

中里の火の花祭り

江戸時代に隆盛を極め「江戸八百八講」と呼ばれた富士山信仰が、平成の東京で現在も活動を続けている。東京都清瀬市(きよせし)、都内有数の高さを誇る富士塚を持つ丸嘉講田無組中里富士講(まるかこうたなしぐみなかざとふじこう)だ。毎年9月1日、うず高く積み上げた麦藁を燃やす「火の花祭り」が行われる。午後9時、白装束の講員が富士塚の頂上から、108本の蝋燭が灯るつづら折りの階段を下り、お焚き上げが始まる。闇夜に燃え盛る炎と地を這うようなお伝えの響き。人々は沈黙と火のなかで身を清め、家内安全と世の安寧を願う。富士の火群は現在に息づき中里という土地と繋がる。番組では、祭りを守り伝える講員の思いを追いながら、江戸とは異なる彼らの家郷「武蔵の国、清瀬」の土地柄や、江戸人の霊峰富士への信仰に潜む「転生」願望と霊験出来への希求から日本人のこころの古層にも降りて行く。

祭り紹介

  • 祭り写真館

中里の火の花祭り

都内有数の規模を誇る中里の富士塚では、世界文化遺産に登録された富士山の富士信仰を元とし、毎年9月1日、堆ず高く積み上げた麦藁を燃やす「火の花祭り」が行われます。お焚き上げでは、闇夜に燃え盛る炎とお伝えの響きに包まれ、人々は身を清め家内安全と世の安寧を願います。

開催日
9月1日※毎年同日
場所・アクセス
東京都清瀬市中里 中里富士塚

■電車
西武池袋線「池袋駅」より約25分「清瀬駅」下車、徒歩15分

■車
関越自動車道「所沢インター」より約10分
お問い合わせ
清瀬市郷土博物館
042-493-8585

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史江戸時代に隆盛を極めた富士信仰に由来。お手本は冨士吉田の火祭り

シシゾウ:中里の火の花祭りは、いつごろ始まったのですか?

小俣さん:江戸時代中ごろ、主に関東地方の庶民の間に富士信仰が流行し、富士山に登拝(とうはい)することを目的とする富士講という組織が各地で成立しました。また、それぞれの講は富士山を模した富士塚を築き、富士山に行けない人も富士塚に登ると富士山に登ったのと同じ御利益があることにしました。
中里の火の花祭りは、江戸時代後期に中里地区で結成された富士講、丸嘉講武州田無組中里講社が、8月26日に富士山山麓で行われる吉田の火祭りにならって始めたもので、中里富士塚が造られた約200年前から行われるようになったといわれています。

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みどころ厳かな祈祷と燃え盛る火の競演

小俣さん:中里富士塚は、高さが約10メートルと東京都内に現存する富士塚の中でも規模が大きく、つづら折りの登山道が頂上に通じ、山頂にはほこらが設けられています。中里の火の花祭りのメイン行事のお焚き上げは、この富士塚の麓で行われます。
お焚き上げは、高さ約3メートルの円錐状に積み上げた麦藁の山を燃やします。麦藁を燃やすのは中里地区でかつて麦の栽培が盛んに行われていたからです。以前は各家庭から麦藁を1束ずつ持ち寄っていたそうですが、今は農家が少なくなったため、講のまとめ役を務める先達(せんだつ)が、自分の畑でお焚き上げ用の麦を栽培しています。
祭り当日の夕方6時ごろ、白装束に身を包んだ中里講の講員は富士塚の山頂に上り、「お伝え」という経文を読み上げて祈祷します。お伝えは全部を読むと1時間ほどかかりますが、今は10分程度に短縮しています。
それから講員同士、御神酒(おみき)を酌み交わし夜が更けるのを待ちます。午後8時45分過ぎ、近くの広場で開催されていた中里地区の盆踊り「火の花踊り」が終わり、観客が移動してくるタイミングで、富士塚の登山道沿いに立てておいたろうそくに火を灯します。ろうそくの点火に合わせて会場の照明を消すので、ろうそくの炎が闇の中にゆらめいて神秘的な雰囲気に包まれます。
午後9時、先達を先頭に講員たちは、かけあい念仏を唱えながら山頂から下りてきます。続いて麦藁の山の周りを3周した後、四方から蛇腹(じゃばら)折りの経典をパラパラめくるなど昔ながらの作法にのっとって拝んだ後、麦藁の山の頂上に点火します。炎が麦藁の山全体を包むと、講員は長さが約3メートルある御幣を火にかざしては観客の頭上で振る動作を幾度も繰り返し、お祓いをします。

シシゾウ:麦藁の山が燃え尽きるまでどのくらいかかりますか?

小俣さん:10分程度です。麦藁の山が燃え盛っている間中、講員は火に向かってお伝えを読み上げ、祈りを捧げます。お焚き上げは各地で行われていますが、昔通りの作法を守って拝み続けているところは少なくなりました。なお、会場が狭いため、講員は炎の間近で祈祷をします。昔、先達を務めていた私の兄は、熱さをこらえて祈祷をしていたら指の第二関節が火傷し、水膨れになりました。それくらい火力は強いです。会場に吊り下げている提灯のろうそくが熱で曲がり、周囲の紙に火が燃え移ってしまったこともあります。ご見物する際は、富士塚に上がると熱気が多少しのぎやすいと思います。

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注目ポイントお焚き上げの灰をまいて家内安全と五穀豊穣祈願

シシゾウ:お焚き上げの後、参拝者の皆さんが灰を持ち帰るのはなぜですか?

小俣さん:お焚き上げの灰はご利益があるとされ、お伝えには世界平和をはじめ20以上のご利益が記されています。家の門口にまくと盗難除けや火災除け、商売繁盛、畑にまくと豊作になるということで、地元の方は喜んで灰を持ち帰られます。燃え終わった直後の灰は熱いので、慣れている方は金物のバケツや鍋、ちりとりを持参してこられます。灰は自由にお持ち帰りになれますが、ビニールや紙の袋に入れると溶けたり燃えてしまうのでご注意ください。

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ふるさと自慢結核研究所、気象衛星センターなど研究機関が充実

シシゾウ:清瀬市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

小俣さん:清瀬市は医療のまちとして発展した歴史を持っています。戦前から戦後にかけては、結核研究所をはじめ結核医療で有名な医療施設が多く建てられました。現在、結核研究所は国内のみならず世界の結核対策のための研究と人材育成を担い、世界中から医療関係者が研修に訪れ、結核予防のノウハウを学んでいます。そのほか、気象衛星ひまわりのデータを管理する、気象庁の気象衛星センターなど学術機関が数多く立地しています。

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メッセージ伝統を一生懸命守り、次代につなげていきます

小俣さん:中里の火の花祭りを昔と変わらない形で執り行うには様々な準備が必要です。先達はお焚き上げに使う麦藁を確保するため、11月になると畑に麦の種をまき、育てます。翌6月に刈り取った麦は麦藁にするため、穂を落とさなければいけません。昔、中里地区の農家の人たちは、くるり棒という道具を使って麦穂を落としていました。現在、清瀬市郷土博物館の展示を兼ね、「ぼうち」と呼ばれるその昔ながらの作業を7月の第一日曜に実演公開しています。祭り当日も朝早くから、ろうそくを立てる台にする竹を割ったり、富士塚に飾るしめなわを作ったり、講員は準備に奔走します。中里の火の花祭りの伝統を守り、次世代に継承するために私たち中里講の講員は一生懸命頑張っていますので、ぜひ祭りを観に来てください。

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※祭り紹介者 丸嘉講 武州田無組 中里講社(まるかこう ぶしゅうたなしぐみ なかざとこうしゃ) 小俣 銑治 (おまた せんじ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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