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那智・美瑛火祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:HBC 北海道放送
放送
:8/23(土) 14 : 00〜14 : 55

ダイドードリンコスペシャル

つなげ!焔(ほむら)への思い。 ~北海道 那智・美瑛火祭~

那智・美瑛火祭

国内外からの観光客を魅了する北海道美瑛町に、燃え盛る松明の焔を崇める勇壮な祭りがある。「那智・美瑛火祭」。火の山を鎮めようと、十勝岳噴火の翌年、1989年に始まった。ルーツは1000年以上続く和歌山県の「那智の火祭」。明治時代に入植した先人たちの故郷の祭りにならい、町民の有志が手さぐりで始めたもの。最初はごく小規模で行われていたが、年々規模が大きくなり今や美瑛の夏には無くてはならない風物詩になった。しかし…今、後継者問題に直面している。祭りの主要メンバーは農家が多いが、祭り本番の時期は農作業の繁忙期。さらに観光客が多数訪れる時期で町の人々は多忙を極める。そのため、次世代の祭りの担い手が不足しているのだ。祭りの勇壮な姿とともに、松明の焔を次世代につなぐために格闘する人々の様子を伝える。

祭り紹介

  • 祭り写真館

那智・美瑛火祭

勢子たちが約40キロの燃え盛る大松明を夜の町内で12本、神社内で12本を担ぎ練り歩く祭りです。平成元年より和歌山県の熊野那智大社で千年以上続く「那智の火祭」を譲り受け、火と水を崇め、自然の恵みに感謝する神事で、美瑛町の繁栄と十勝岳の鎮静、大松明に書かれた願い事を祈願しています。

開催日
7月24日※毎年同日
場所・アクセス
北海道上川郡美瑛町

■電車
JR「旭川駅」より約30分「美瑛駅」下車

■車
道央自動車道「旭川鷹栖インター」より約40分

■飛行機
旭川空港よりタクシーで約15分
お問い合わせ
那智・美瑛火祭実行委員会(美瑛神社内)
0166-92-1891

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史美瑛町を拓いた先人たちのふるさとの祭りを譲り受け、平成元年にスタート

シシゾウ:那智・美瑛火祭は、いつごろ始まった祭りですか?

堀内さん:端緒は昭和63年(1988)12月の十勝岳の噴火でした。美瑛町は十勝岳の西麓に位置するため、町内の一部地区の住民は避難を余儀なくされました。翌春、避難命令は解除され、住民が戻ってきたものの町は沈滞ムードに包まれていました。そこで美瑛に活気を取り戻そうと住民有志と美瑛神社の宮司様が立ち上がりました。美瑛町の歴史を遡ると、町の基礎を築いたのは明治29年(1896)に和歌山県東牟婁郡那智勝浦町から入植してきた方々でした。美瑛神社は、入植者が故郷の神社から御分霊を授かって建立した小祠がルーツです。改めて町の歴史を振り返る中で、町おこしの祭りに美瑛町のふるさとともいえる那智勝浦町にある熊野那智大社の「那智の火祭」を開催してはどうだろうかというアイデアが生まれてきました。那智の火祭は日本三大火祭りのひとつに数えられる有名な祭りです。当時の熊野那智大社の宮司様と那智勝浦町町長にご相談したところ快諾していただき、「那智」の名前も使用することも許していただきました。そして平成元年、那智・美瑛火祭の第1回が十勝岳の鎮静と安全、美瑛町の発展を祈願して行われました。以後、恒例行事として毎夏開催され、20周年となる平成20年には、熊野那智大社の朝日宮司様をはじめ氏子の皆さんが那智の火祭に使う大松明6本を持って来町され、私たちの大松明と一緒に火の競演をしました。以降も交流は続いており、那智の火祭に那智・美瑛火祭実行委員の私たちを招待してくださり、地元の氏子さんもめったに持つことができない大松明を持たせていただくなど貴重な経験をさせていただいています。

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みどころ“オウリャ”の掛け声で気合いを入れ、重さと熱さに耐え、大松明を担いで歩く

シシゾウ:祭り当日のスケジュールを教えてください。

堀内さん:当日正午、美瑛神社で宮司様と那智・美瑛火祭実行委員など関係者が水槽の水をかぶって禊を行い、本殿で昔ながらの摩擦熱を利用した方法で火を熾します。火熾しは那智・美瑛火祭実行委員長である私の役目なのですが、なかなか大変で30分近くかかることがあります。熾した火はろうそくに移し、木の箱に入れ、神社から車で20分ほど離れた十勝岳の望岳台(ぼうがくだい)に運びます。そこで関係者一同が十勝岳の鎮静と美瑛の発展を祈願する祭事を行います。
大松明の点火は夜7時半、美瑛神社から700メートルほど離れた丸山公園で行います。丸山公園内の小高い丘に設置された点火用台の薪に神社で熾した火が移され、美瑛神社の狩野宮司様によって大松明に御霊を込める儀式が行われます。その後、12本の大松明は順番に点火され、持ち手を務める勢子たちに担がれ、美瑛神社を目指します。約40名の勢子は美瑛在住や美瑛出身の男性で、那智の火祭の白装束を模した衣装を身につけます。大松明は重量が約40キロあるので、大松明1本に勢子が3~4人つき、交替で担ぎます。勢子たちは燃え盛る大松明を担ぎながら、絶えず「オウリャ」という掛け声をかけて気合いを入れます。この掛け声も那智の火祭に倣っています。ただし、那智の火祭の正しい掛け声は「ハリャ」です。おそらく祭りをスタートしたときの関係者が「ハリャ」を「オウリャ」と聞き間違えて覚え、それがそのまま定着したのではないかと思います。

シシゾウ:堀内さんも勢子をされるそうですが、大松明を持つときに心がけていらっしゃることはありますか?

堀内さん:丸山公園から美瑛神社まで移動するのに約30分かかりますが大松明を勢いよく燃えるにまかせていると美瑛神社に到着する前に燃え尽きてしまうので、水を入れた桶を一緒に持ち歩き、火勢が強すぎたら水をかけ、火力を調整します。また、ずっと同じ向きで担いでいると偏って燃えてしまうので、ときどき大松明を回転させて燃え方を均等にするなど、美しい燃やし方を意識しています。
正直、大松明を担ぐのは楽ではありません。燃え盛る大松明は非常に熱いので、勢子をすると小さな火傷はつきものです。私は鼻の横を火傷したことがあります。松明の燃えカスが装束の中に飛び込んで慌てたこともあります。勢子仲間がすかさず水をかけてくれたので無事だったのですが、火が消えたときのジュッという音は今も耳に残っています。そんな苦労もしながら、それでも大松明を担ぐのは、火の魅力です。炎を上げて勢いよく燃え盛る大松明を観客の皆さんにアピールしたとき、感動したり驚いたりされる姿を見るのは勢子の醍醐味です。
美瑛神社に到着したら、大松明12本は本殿前に奉納されます。続いて2回目の点火が境内で行われます。火が付いた12本の大松明を持った勢子たちは隊列を組み、約30分間、神社境内をグルグル練り回ります。安全のため、大松明が歩くコースはロープを張って安全確保をしていますが、観客の皆さんのすぐそばを通るので大松明の火の迫力と熱気を間近で感じていただく事ができます。

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注目ポイント揺らめく炎と迫力満点の和太鼓の華麗な競演

堀内さん:那智・美瑛火祭は、大松明の火の表現と美瑛白金太鼓(びえいしろがねだいこ)の力強い音色とのコラボレーションもみどころです。美瑛白金太鼓は発足が昭和51年(1976)で、那智・美瑛火祭よりも歴史が古い郷土芸能です。大松明が燃えている間中、美瑛白金太鼓は迫力のある太鼓演奏を行い、火の祭典を盛り立ててくれます。美瑛白金太鼓保存会は那智・美瑛火祭のためにオリジナル曲も作ってくださっています。平成26年の祭りには新曲を披露してくださるということで、今からとても楽しみです。

シシゾウ:そのほかに注目点はありますか?

堀内さん:私たちが手作りする大松明です。24本用意するため、那智・美瑛火祭実行委員5~6名が11月ごろから作り始め、半年以上かけ完成させます。お手本はもちろん那智の火祭の大松明です。那智の大松明はヒノキを板状に削った木片を束ねて作られますが、私たちは経費の関係でヒノキは使えないので北海道のカラマツを材料にしています。本家の大松明にはまだまだ及びませんが、20周年のころから比べると大松明の外側に巻く板を細くするなど格段に見栄えが良くなってきています。平成26年の祭りには、那智勝浦町から祭り関係者の方がお越しになる予定なので20周年のときより成長した姿をお見せしたいと思っています。

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ふるさと自慢丘のまち・美瑛の大地の恵みがいっぱい詰まった美瑛カレーうどん

シシゾウ:美瑛町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

堀内さん:美瑛町は農業が主産業で、小麦やジャガイモなどの農産物が特産です。花と作物が織り成す風光明媚な田園風景が広がる丘のまちとしても知られ、パッチワークの路やパノラマロードと名付けられた丘陵地帯にはケンとメリーの木をはじめTVコマーシャルで有名になったビュースポットが豊富です。
美瑛町名物でおすすめは「美瑛カレーうどん」です。近隣の富良野市はカレー、下川町は手延べ麺のうどんが有名なので、“だったら美瑛町はふたつを合体させよう!”ということで考案されたご当地グルメです。美瑛カレーうどんの条件は、美瑛産小麦で作ったうどんと地元食材の具を使うことです。酪農も盛んということで、うどんと一緒に牛乳がセットで出てくるところも特色です。町内の飲食店はオリジナルメニューで個性を競っているので、美瑛町にお越しになったら、ぜひ味わってみてください。

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メッセージ那智・美瑛火祭が美瑛町の振興と発展に寄与することを願っています

堀内さん:近年、美瑛町の主産業である農業を取り巻く状況が厳しくなっています。十勝岳の鎮静と美瑛町の発展という祭りの基本理念は堅持しつつ、那智・美瑛火祭が町の振興と発展に寄与できるように、より一層祭りを盛り立てていきたいです。
那智・美瑛火祭は見物するだけでなく参加もしていただけます。那智・美瑛火祭実行委員会では一般参加用に小さな手持ち松明を100本ご用意しております。有料ですがお求めいただいて、お名前と願い事が記入できるようになっています。点火後は、丸山公園から美瑛神社まで大松明の後ろについて一緒に行列し、最後は美瑛神社に奉納していただきます。関心のある方はふるってご参加ください。

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※祭り紹介者 那智・美瑛火祭実行委員長 堀内 俊彦 (ほりうち としひこ)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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