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久喜提燈祭り「天王様」

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TVS テレビ埼玉
放送
:8/10(日) 13 : 00〜13 : 55

ダイドードリンコスペシャル

街を照らす 祭の灯り ~久喜提燈祭り~

久喜提燈祭り「天王様」

約230年間、これまで1度も途絶えた事のない、伝統の久喜提燈祭り。久喜は江戸時代、日光街道など様々な街道が交錯し、農業、商業の街として栄えた。天明3年(1783年)浅間山の大噴火によって作物が甚大な被害を受けたため、豊作を祈願して山車を曳き廻したのが祭りの始まりと言われている。巨大な山車には見事な提灯が彩られており、お囃子の音色が夏の夜を魅了し続けている。しかし時代の変化と共に、都心から近い久喜でも都市化が進み、希薄な人間関係や郷土愛の薄れと共に、曳き手不足、後継者問題、さらには運営する資金不足の地域もあり、問題は山積み。番組では、久喜提燈祭りを通して、堅い絆で結ばれた熱い男たちの想いと街の未来を綴っていく…

祭り紹介

  • 祭り写真館

久喜提燈祭り「天王様」

久喜提燈祭り「天王様」は、約230年の歴史がある祭りです。祭りは曜日に関係なく7月12~18日に行われ、山車が曳き出されるのは7月12日と18日です。昼は人形や彫刻などの飾り付けをした人形山車として、夜は約500個の提灯を付けた提燈山車として組み替えられ、一台の山車が二つの姿を見せてくれます。

開催日
7月12日・18日※毎年同日
場所・アクセス
埼玉県久喜市 久喜駅周辺

■電車
JR「大宮駅」より約20分「久喜駅」下車

■車
東北自動車道「久喜インター」より約10分
お問い合わせ
久喜市観光協会
0480-21-8632

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史浅間山大噴火の被災を機に豊作祈願で山車を曳き廻したのが始まり

シシゾウ:久喜提燈祭り「天王様」は、いつごろ始まった祭りですか?

山口さん:久喜提燈祭り「天王様」は、旧久喜町の総鎮守、八雲(やくも)神社の祭礼です。天王様という名称は、かつて八雲神社が牛頭天王(ごずてんのう)を御祭神としてまつっていて天王社と呼ばれていたことに由来しています。祭りのきっかけは天明3年(1783)の浅間山大噴火でした。この噴火で久喜の農作物は壊滅的な打撃を受けたため、被災からの復興と豊作を祈願して山車を曳き廻したのが始まりと伝えられています。当初、山車は一基で、氏子地区のひとつ、本壱(ほんいち)の個人所有の祭礼用山車を借りて行われたということです。その後、次第に数が増えていきました。
現在、山車を出すのは旧町内の区割りで、本壱(ほんいち)、本二(ほんに)、本三(ほんさん)、志ん一(しんいち)、志ん二(しんに)、仲町(なかまち)、東一(とういち)と呼ばれる7地区です。また、八雲神社の氏子ではありませんが、上清久(かみきよく)という地区は、似たタイプの山車を持ち、本壱と交流があることから18日の巡行だけ参加します。

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みどころ光をふりまく提燈の絢爛さと山車同士がぶつかり合うけんか祭りの勇壮さ

シシゾウ:久喜提燈祭り 「天王様」の山車の特徴を教えてください。

山口さん:屋台形の山車で、山車の内部にお囃子の演奏者が乗り込めるようになっています。久喜の山車の最大特徴は、昼は人形や彫刻などで飾り立てられた人形山車が、夜には提燈を飾り付けた提燈山車に組み替えられるところです。昼の人形山車と夜の提燈山車は雰囲気がまったく異なるため、初めてご覧になった方は同じ山車とは思えないとおっしゃいます。

シシゾウ:人形山車から提燈山車への組み替えは大変ですか?

山口さん:組み替えに要する時間は1時間半程度です。熟練の技で山車を見事に変身させていくところは久喜提燈祭りの隠れたみどころで、見物の方も多いです。組み替えは昼の巡行を終えた夕方4時ごろからスタートします。まず、人形山車から人形が降ろされ、町内ごとに設けられた御神酒所に飾られます。彫刻や幕などの飾り付けもすべて取り払い、骨組みだけにします。次に、提燈を飾るやぐらを組むために長さが約6メートルほどある一本柱(いっぽんばしら)を人力で立てます。提燈山車の高さは地面から約7.5メートルになります。そのため、山車が巡行するエリアの電線は提燈山車がひっかからずに通過できるような高い位置に張られています。
提燈には本物のろうそくが使用されます。運行時間に合わせ、点火から約4時間燃え続ける特注品です。点火する火は、八雲神社の御神燈拝領式でいただいてきます。提燈の数が多いだけに点火するだけでも大変な作業です。

シシゾウ:山車の巡行で一番のみどころはどこですか?

山口さん:関東一の提燈祭りと讃えられる夜の提燈山車の曳き廻しが最大の見せ場です。中でもハイライトは、12日と18日の夜9時から10時にかけて行われる山車同士のぶつけ合いです。提燈山車が久喜駅近くの四つ角に集結し、祭り囃子にのせて山車同士を急接近させたり、勢いをつけて正面同士ぶつけ合ったりします。ぶつかった衝撃で、たまにろうそくの火が提燈に燃え移ることもあります。実はこの祭り、けんか祭りという異名を持っています。闇の中に揺れる提燈の灯を見ていると気分が高揚してしまうのか、山車のぶつけ合いがエスカレートし、地区の対抗心もあいまって若衆同士が小競り合いを始めることがあります。それでも巡行が終われば皆で仲良く酒を酌み交わすなど、さっぱりしたものです。
山車の提燈部分だけを勢いよくグルグル回転させるところも見ものです。山車は上部と下部が分かれた構造で、鉄の心棒で連結され、上部がスムーズに回転するようにベアリングが組み込まれています。この機構は明治時代に取り入れられたということです。

シシゾウ:そのほかの注目ポイントはありますか?

山口さん:山車の巡行に欠かせないのがお囃子です。お囃子がないことには久喜の祭りは盛り上がりません。久喜のお囃子は「馬鹿囃子」「けんか囃子」という通称で、ノリの良い軽快なテンポが特徴です。担当するのは中高生が中心です。大太鼓1人、小太鼓2人、笛、鉦各1人ずつの5人一組の編成で、二組が山車に乗り込み、交替して演奏します。私は本壱の出身で、子どものころ、お囃子を務めた経験があります。山車が動いている間ずっと演奏し続けなければいけないし、ぶつけ合いではかなりの衝撃を感じますが、山車に乗り込むときのなんともいえないワクワクした気分は今も鮮明に覚えています。

シシゾウ:町内連動巡行というプログラムがあるそうですね。

山口さん:12日の夜7時30分から、全町の山車が揃って久喜駅西口駅前広場に向けて移動し、8時過ぎに到着したら、お囃子を披露しあったり、若衆が山車を回したり、様々なパフォーマンスを繰り広げます。こちらもぶつけ合いに匹敵するくらい見応えがあります。ぶつけ合いが行われる四つ角は、山車がぎりぎり通れるくらいの道幅に観客が詰めかけるので人であふれかえります。それに比べて駅前広場はスペースにゆとりがあるので、初めてご覧になる方は町内連動を見物されるのがおすすめです。

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注目ポイント人形山車は、名工の手になる人形、彫刻を備えた動く美術品

シシゾウ:人形山車のみどころを教えてください。

山口さん:18日の午後1時から行われる町内連動巡行です。人形を持たない東一を除くすべての山車が久喜駅西口駅前広場に集結し、八雲神社の神輿を中心に山車を扇状に並べ、出発式を行います。その後、神輿を先頭に7台の山車が連なり、約2時間半かけて各町内を整然と隊列を組んで巡行します。連動は、神輿と各町の人形山車が一同に会する貴重な場面です。出発式の時は山車が停まっているので、そばに近づいて人形や彫刻などをじっくりご覧いただいたり、撮影したりするチャンスです。
人形山車の曳き廻しでは、山車を飾る人形本体にもご注目ください。本壱の人形はスサノオノミコト、本二がタケノウチノスクネ、本三がジングウコウゴウ、志ん一がヤマトタケルノミコト、志ん二が神武天皇、仲町が織田信長、上清久がスサノオノミコトです。本壱が飾るスサノオノミコトは、八雲神社の元々の御祭神である牛頭天王と同一視されている神様で、山車発祥の地区ならではの人形といえます。
久喜の山車の人形は、作者不詳の人形もありますが、名の通った人形師の作品も多く、文化財、美術品としての価値が高いといわれています。ちなみに私が所属する本壱の人形は明治時代に活躍し、名人の誉れが高かった人形師の古川長延(ふるかわちょうえん)の作品で、志ん一の人形は同じく明治時代の名人形師、三世安本亀八(やすもとかめはち)の作品です。屋台を飾る屋根の破風などの彫刻も見事です。本壱の屋台の彫物はすべて金箔塗りで、飾り幕も京都祇園祭の山鉾の幕を製作している工房に発注して作ってもらいました。動く美術品といっても過言ではないと思いますので、じっくりご鑑賞いただきたいです。

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ふるさと自慢カレンダー、タオル、お菓子など久喜提燈祭りグッズが豊富

シシゾウ:久喜市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

山口さん:久喜市は平成22年に旧久喜市に周辺3町が合併して誕生しました。市内には花の名所が多く、久喜市れんげ祭りをはじめ一年を通じて様々な花の祭りが開催されます。観光スポットでは、創建が関東最古といわれる鷲宮(わしのみや)神社があります。
久喜提燈祭り「天王様」にお越しになったら、おみやげは祭りグッズがおすすめです。サブレやおせんべいなどのお菓子から、うちわ、タオル、Tシャツなどのグッズまで種類が豊富です。平成26年度は新作として祭りカレンダーが発売されます。8月始まりのカレンダーで、全町内の山車の写真などがふんだんに掲載される予定ですので、祭りファンは必見です。

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メッセージ百聞は一見に如かず。久喜市民自慢の山車を見に来てください

山口さん:話に聞くより、実際に見ていただいたほうが「すごい!」と感動していただける祭りだと思います。昼の人形山車から夜の提燈山車へガラリと様変わりするところもみどころです。関東には山車の有名な祭りがいくつもありますが、提燈山車はもちろん人形山車も贔屓目抜きで他所にひけをとらない立派さだと思います。一人でも多くの皆様に足を運んでいただき、ご覧いただけることを願っています。

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※祭り紹介者 久喜市祭典委員会副会長 山口 辰也(やまぐち たつや)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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