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古要舞と神相撲

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:OBS 大分放送
放送
:11/3(月・祝) 13 : 55〜14 : 49

ダイドードリンコスペシャル

傀儡子(くぐつ)の神様 ~古要舞と神相撲~

古要舞と神相撲

人形のユーモラスな動きに喝采と笑いが起こる。大分県中津市の古要神社に伝わる3年に1度の祭り「古要舞と神相撲」。太鼓や笛のお囃子に合わせて、オドリコと呼ばれる氏子たちが、神人形の「傀儡子(くぐつ)」を操り、舞と相撲が奉納される。会場が最も沸くのが神相撲。勝負の終盤に登場する西方の横綱「住吉さま」の、小柄ながらも大勢の相手方をなぎ倒すさまに、観客から大きな拍手が送られる。神事の起源は養老4年(720年)、日向の隼人の乱を鎮圧するために、神軍を率いた宇佐八幡神(うさはちまんしん)が、傀儡子の舞で隼人族を惑わせ勝利し、その霊を慰めるために、傀儡子の舞が奉納されたことに起因する。日本最古といわれる人形芝居、約1300年の歴史は、地元の人々によって今も粛々と受け継がれている。

祭り紹介

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古要舞と神相撲

大分県中津市古要神社で3年に一度、10月12日に開催される古要舞と神相撲は「くぐつ(人形)」を操る祭りで、国指定重要無形民俗文化財です。笛や太鼓の音に乗せて奉納される古要舞に続いて、神々が東西に分かれて争う神相撲が始まります。くぐつのユーモラスな動きと二転三転する展開に観客は大いに沸きます。

開催日
10月12日※3年に一度
場所・アクセス
大分県中津市

■電車
JR「大分駅」より特急で約50分「中津駅」下車、タクシーで約20分

■バス
JR「中津駅」より中津市コミュニティバス三保線約30分「洞ノ上」下車、徒歩約2分

■車
大分自動車道「日田インター」または「苅田北九州空港インター」より約60分
お問い合わせ
中津市教育委員会文化財課
0979-22-1111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史約1000年の伝統を持つ古風な人形操り

シシゾウ :古要舞と神相撲は、いつごろ始まったのですか?

伊藤田さん:古要神社(こようじんじゃ)に伝わる古要舞と神相撲は、約1000年の伝統があるとされ、日本最古の人形操りともいわれますが、詳しいことは分かりません。祭りの起源については、奈良時代に反乱を起こした南九州の隼人族(はやとぞく)を豊前国(ぶぜんのくに)の軍隊が鎮圧し、亡くなった隼人族の鎮魂のために法要で傀儡子(人形)を舞わせたという言い伝えがあります。祭りが衰退していた時期もあったようですが、元和(げんな)3年(1617)、細川忠興(ほそかわただおき)公が祭りの再興を命じ、傀儡子を新しく作り直させ、現在に至っています。
昭和43年(1968)と平成8年の民俗芸能公演に招待され、国立劇場で上演したとき、東京の大学の研究者の方々が私たちの人形をご覧になって、人々が粗末な藁小屋に住んでいた時代から続いているのは、すごいことだと非常に感心されていました。

シシゾウ :祭りに関連する行事として8月7日の「おいろかし」がありますが、こちらも古くから行われているのですか?

伊藤田さん:古要神社の拝殿(はいでん)で約60体の傀儡子と衣装を虫干しする「おいろかし」は、宮総代(みやそうだい)が取り仕切る行事のひとつで、私が覚えている限り、毎年欠かさず行われています。8月上旬といえば、昔の農家の人たちは田んぼの雑草を取る作業に追われる時期です。しかし、おいろかしを行う8月7日だけは、田の草を取ると稲穂で目を突いて失明するから絶対田んぼに入ってはいけないという言い伝えが地元に残っています。

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みどころお囃子に合わせて、神様の人形が舞い演じる

シシゾウ :上演は何人で行うのですか?

伊藤田さん:傀儡子を操るオドリコと呼ばれる男性氏子は約20人、お囃子を担当する楽師(がくし)が6~7人です。傀儡子は木製で、操るときに握れるように片方の足が長く作られ、もう片方の足と両手は糸を操って動かせるようになっています。動きそのものは複雑ではありません。後輩は先輩方がするのを見よう見まねで覚え、先輩は後輩が操るのを見て「動きが遅い」「早い」「揃っていない」などと指導します。そうやって代々、技術は継承されてきました。
笛、太鼓のお囃子もすべて聞き覚えで伝承されてきました。私は若い頃、笛を担当していたことがありますが、吹きこなすのは難しいです。傀儡子の練習は本番1ヵ月前ごろから始めますが、お囃子の笛の練習は3ヵ月前から始めます。「ピーヒョロロ」という独特なメロディを、楽譜も録音機器もない時代から代々、耳で覚え、伝えてきたことはすごいことだと、若い人たちが練習する姿を見て感じます。

シシゾウ :祭り当日のスケジュールを教えてください。

伊藤田さん:午後2時頃から神事が行われ、午後3時から中津市の神楽団、福島神楽(ふくしまかぐら)による神楽の奉納が行われます。神楽は3番まであり、奉納が終わると休憩をはさんで古要舞と神相撲を上演します。その後、再び神楽が奉納されます。昔は神楽の途中で神輿を担ぎ氏子の若者たちが「ワッショイ!ワッショイ!」と威勢よく担いでいました。今は、神輿の担ぎ手の若者がいなくなったため、神楽の奉納で祭りは終わります。終了時刻は真夜中で、年によっては日付が変わる午前1~2時ごろまでかかることもあります。
当日は地元の人間だけでなく他所からも大勢の方が見に来られるので、舞台が設けられた拝殿は人でぎっしりです。拝殿に入れなかった人は庭からの見物になります。

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注目ポイントクライマックスの神相撲は、
住吉様が快刀乱麻の大活躍

伊藤田さん:傀儡子の舞いの上演時間は古要舞が約1時間半、神相撲が約5分です。古要舞は、楽士や神様の人形が登場し、お囃子にのって神事を行ったり、舞を舞ったりします。神相撲とは、神様が相撲取りに扮した相撲人形による取り組みで、東方と西方に分かれて行います。最初は一対一の対戦から始まり、大型の相撲人形が登場すると、2人がかり、5人がかりで取り組みます。終盤は東方の横綱にあたる祇園様、続いて西方の横綱格の住吉様が登場します。赤銅色(しゃくどういろ)の住吉様は、姿は小さいですが無敵で、最後に総がかりにされても1人で打ち負かしてしまいます。神相撲は短時間ながら観客がワッと盛り上がる、祭りのクライマックスです。

シシゾウ :住吉様の役を演じるのは選ばれた人ですか?

伊藤田さん:基本的に人形には序列がなく、人形の役割を取り合ったり、年長者がこの役をしろと若い者に命令したりすることはありません(笑)。練習でいつも住吉様を操っている人が本番も務めるという感じです。

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ふるさと自慢平成26年オープンの「道の駅なかつ」

シシゾウ :大分県中津市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

伊藤田さん:古要神社のある中津市伊藤田(いどうだ)地区は昔から米どころです。現在、地区内で農業を営むのは15軒程度ですが、昔は専業農家ばかりで、1軒が1町歩(ちょうぶ)ほど水田を持っていました。中津市全域では、ブドウ、桃、白菜が特産です。観光でいらっしゃった方へのおすすめは道の駅です。施設内には中津市特産の農水産物を販売する物産館やレストラン、地元で昔からよく食べられてきた中津名物のからあげを販売するお店があります。

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メッセージ農村の伝統文化をご覧ください

伊藤田さん:素朴な祭りなのに、よく今まで続いてきたと思います。ご覧になって、一農村の伝統文化を肌で感じてください。

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※祭り紹介者 古要舞保存会 会長 伊藤田 諒(いどうだ まさあき)さんにお応えいただいたインタビューとサイト等の参照をもとに記事をまとめています。

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