トップページ
 > これまで応援した祭り > 2014年 海南神社 夏の例大祭

これまで応援した祭り トップへもどる

海南神社 夏の例大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TVK テレビ神奈川
放送
:8/10(日) 12 : 00〜12 : 55

ダイドードリンコスペシャル

港町に夏を呼ぶ ~海南神社 夏の例大祭~

海南神社 夏の例大祭

神奈川県の南部に位置し、マグロの漁港としても知られる三浦市三崎。ここの鎮守である海南神社で、毎年7月に夏の訪れを告げる例大祭が開催されます。7地区が「獅子番」と「神輿番」という年番を持ち回りで祭りを執り行います。祭りの2日間は老若男女問わず、威勢のいい掛け声とともに獅子と神輿が町を練り歩きます。特徴的なのは、「わっしょい」の掛け声で歩くのではなく「木遣り」に合わせて練り歩くこと。木遣り独特の掛け声に合わせ2頭の獅子が町中を練る姿は、大変珍しいです。7年に一度まわってくる年番の地区は、この祭りを成功させるために、年明けとともに準備を進め、祭り当日を迎えます。番組では、地区の人々の想いや三崎の情景を交えながら、熱い祭りの様子を紹介します。

祭り紹介

  • 祭り写真館

海南神社 夏の例大祭

三浦市三崎で毎年「海の日」の前の土日に下町で繰り広げられる祭りは、市の重要無形民俗文化財に指定されている「お練り獅子(行道獅子)」で知られる伝統ある県内随一の祭り。神輿を先導して、雌雄2頭の獅子が三崎に伝わる木遣りの掛け声に合わせ、悪魔や災いを祓いながら、港町を勢いよく練り歩きます。

開催日
海の日の前の土・日曜日
場所・アクセス
神奈川県三浦市三崎

■電車
京急本線「横須賀駅」より約40分「三崎口駅」下車、タクシーで約15分

■バス
京浜本線「三崎口駅」下車、京急バス「三崎港方面」行き約20分「三崎港」下車、徒歩約3分

■車
三浦縦貫道路「林インター」より約30分
お問い合わせ
三浦市教育委員会 生涯学習課
046-882-1111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史三崎に漂着し、郷土の振興に尽くした御祭神をまつる海南神社の例大祭

シシゾウ:海南神社 夏の例大祭は、いつごろ始まった祭りですか?

米田さん:海南神社の創建は今から1100年以上前の貞観8年(866)です。御祭神は藤原資盈(ふじわらのすけみつ)です。平安時代前期、皇位継承の争いに巻き込まれ左遷された資盈公は、任地の九州に海路で向かう途中、暴風雨に遭い、三崎に漂着しました。それが貞観6年(864)です。そこへ居を構えた資盈公夫妻は当時、三崎の海を荒らし回っていた房総の海賊を平定し、漁業を振興するなどして三崎の発展に尽くしました。夫妻が亡くなったとき、地元民は尊崇の念から神様として海岸の祠(ほこら)に祀り、天元(てんげん)5年(982)、現在地に社殿が造営されました。
海南神社の例大祭は神輿渡御がメイン行事です。現在は陸上渡御ですが、以前は海上渡御が行われていました。神輿は社殿を出ると御座の磯(ござのいそ)という御祭神が三崎に漂着したゆかりの地から船にお乗りし、湾を回って戻っていました。陸上渡御になったのはある出来事がきっかけです。海南神社の御祭神は城ヶ島にもある海南神社とご分霊し、2つの神社の海上渡御を同時に行っていたのですが、明治時代のはじめ、海上渡御の途中で2つの船が衝突し、大喧嘩となり、死傷者が出るほどの騒ぎになりました。以後、海上渡御はやめようという申し合わせになり、現在の渡御の形になりました。

ページ先頭へ

みどころ神輿を守護する行道獅子が勇壮にお供する

米田さん:海南神社の神輿渡御には先導役として行道獅子(ぎょうどうじし)と呼ばれる雌雄2頭のお練り獅子がつきます。三崎には7つの町内があり、持ち回りで神輿番と獅子番を務めます。
獅子の役割は悪魔祓いです。渡御する神輿と獅子の関係は、神社社殿と狛犬の関係に相当し、海南神社の獅子は、獅子頭を4人で抱えます。胴部分の胴幕は長く、幕の中に人が入るのではなく、幕の外を両側から人が持って動かします。胴幕は長さが約30メートル前後あり、小さい町内で30人程度、大きな町内になると50人ほどで抱えます。獅子頭は神社の所蔵ですが、胴幕は各町内がそれぞれ所有しています。
神輿は基本的に神社の神輿1基ですが、地元の魚河岸や町内でご分霊の神輿を持っている地区があり、付祭(つけまつり)をしたいという申し出があれば一緒に渡御をします。平成25年は、付祭の神輿が2基出て、例年以上に盛り上がりました。海南神社の祭りは、女性も神輿や獅子を担ぎます。昔は男性のみでしたが時代の流れで女性にも門戸を開きました。特に獅子の胴体を担ぐのは女性が多いです。神輿も獅子も若い人たちが担ぎ手としてこぞって参加してくれるので、祭りの継承を考えると非常に頼もしいです。

シシゾウ:祭りのスケジュールを教えてください。

米田さん:1日目は午後1時に神輿が神社を出発し、獅子に先導されながら氏子地区の東エリアを中心に町内ごとに設けられた御旅所を巡り、安全繁栄を祈願します。道中、商店などの前にさしかかると、渡御を盛り立てる木遣り師が「○○商店、ご繁忙」という掛け声をかけます。すると、その声を合図に担ぎ手たちは神輿を高々と差し上げます。これを「神輿を差す」といいます。神輿を差すと縁起が良いとされ、ご祝儀を頂きます。そうして神輿は夜まで町内を練り、午後9時、御座の磯に設けられた御仮舎(おかりや)で1泊します。
2日目のスタートも午後1時です。神輿が御仮舎を出発することを御浜出(おはまで)と呼んでいます。神輿は町内の西エリアを中心に渡御し、夜になって神社に還輿(かんよ)されます。私が子どもの頃は、神輿が神社に納まる宮入りが翌朝になることも珍しくありませんでしたが、近ごろは道路交通法の関係で午後9時までに境内に入り、深夜12時までにお宮に納める決まりになっています。
宮入りは例大祭のクライマックスです。最初に先導の行道獅子が境内に入り、続いて神輿が境内に入ってきます。参道から大鳥居にかけて行われる獅子と神輿の練りは圧巻で、鳥居をくぐってしまうと神輿を納めなければならないので、担ぎ手の若者たちは御祭神との別れを惜しみ、勇壮に獅子を練り、神輿を差しながら約1時間近く参道を行ったり来たりします。神輿を囃し立てる木遣り師が「お宮に入りなさい」という意味の木遣りを歌っても、若者たちは必死に抵抗します。宮入り前の木遣り師と若者たちの駆け引はみどころです。

ページ先頭へ

注目ポイント木遣りの威勢よい掛け声が神輿と獅子のお練りを盛り立てる

米田さん:例大祭の注目ポイントは、神輿の渡御に木遣りがつくところです。木遣りがなければ渡御が成り立たないといっても過言でないほど重要な存在で「若い衆、頼むよ、てこんげと」「よいよい」など調子のいい木遣りに合わせ、獅子と神輿は激しく練ったり差したりします。獅子にも木遣りがつきます。「若い衆、ねろー」など木遣りの調子が激しくなると獅子の練りも激しくなり、穏やかになると獅子の動きもゆるやかになります。
木遣り師は各町内に10名程いますが、最近は高齢化により人数が減り、神輿番や獅子番が回ってくると他所の町から応援を頼んだりすることもあります。木遣り師は祭りの2日間歌い続けるので、宮入りをするころには声が枯れてしまうことがあります。すると、神輿を担いでいる若者から「木遣り、どうした!」という叱咤激励の声がとびます。木遣り師と担ぎ手のかけあいは三崎の祭りの生命線です。神輿は町外の人も担ぐことができますが、聞きなれない木遣りに最初は戸惑うと思います。三崎の木遣りの受けを覚えていただくと、私たちの祭りの真の醍醐味を味わっていただけるのではないかと思います。

ページ先頭へ

ふるさと自慢マグロの町・三崎は郷土芸能の宝庫

シシゾウ:三浦市三崎でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

米田さん:三浦市三崎は旧三崎町で、昔から漁業の町として栄えてきました。特に三崎下町(みさきしたまち)は、遠洋マグロ漁業基地として全国的に有名で、昔から他所の船の出入りが多かったため、三崎っ子は開放的で人情に厚いといわれています。観光で買い物をするなら、マグロをはじめ三崎の産直品が揃っている三崎港の産直センターがおすすめです。観光スポットは風光明媚な城ヶ島、油壺(あぶらつぼ)などが人気です。気候が温暖で台風の被害が少ないので明治から昭和初期にかけて別荘がたくさん建てられていました。
三崎は郷土芸能の宝庫でもあります。中でも海南神社は継承の要で、小正月に行われるチャッキラコは国の重要無形民俗文化財とユネスコ無形文化遺産に指定されています。

ページ先頭へ

メッセージ地元の祭りに関心を持ち、日本の心を見直しましょう

米田さん:私は昭和42年に海南神社青年会を結成し、氏子以外でもお宮に対する尊崇の念のある若者は祭りに参加してもよいと門戸を開きました。伝統の祭りが廃れてしまえば、地元の文化が失われてしまう危機感があったからです。おかげで現在、大勢の若者が神輿を担いでくれて、祭りを支える大きな力になっています。祭りは日本の伝統文化の象徴です。祭りに深く関われば関わるほど「日本という国は本当に良いところだ」と感じます。まずは地元の祭りに関心を持つことから始めましょう。そうすることによって、失われつつある日本人の心を取り戻せるのではないでしょうか。

ページ先頭へ

※祭り紹介者 宗教法人海南神社 宮司 米田 光郷 (よねだ みつさと)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • ワンクリックアンケート
  • 祭り広場
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りCM
  • みんなの祭り情報局
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。