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岩手・三陸 山田祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TVI テレビ岩手
放送
:10/4(土) 16 : 00〜16 : 55

ダイドードリンコスペシャル

海が呼ぶ!不撓不屈の暴れ神輿!! ~岩手・三陸 山田祭~

岩手・三陸 山田祭

2011年、津波で大きな被害を受けた山田町。海のそばにあった大杉神社は全壊し、周囲には、流されてきた大きな船が横たわっていました。その年の秋、「復興祈願例大祭」として、当時できる限りの形で行われた祭り。そこから、毎年少しずつ元の祭りへと近づき、今年はついに完全復活の予定。大杉神社の新しい社殿が完成し、津波で壊れた神輿も、復元作業が完了したのです。未だ、町に建物はまばらで、被災した人の多くは仮設住宅での暮らし。3年半たった今でも、元の暮らしにはほど遠い状況ですが、だからこそ男たちは、「故郷の灯」を絶やしてはならぬと、必死の思いで祭の復活を急いできたのです。山田町を襲った東日本大震災から3年半。暴れ神輿が、再び海へと向かいます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

岩手・三陸 山田祭

あの日から、3年半。津波で壊滅的な被害を受けた山田町に、ついに祭りが完全復活します。港町らしい勇壮な暴れ神輿、そして、荒ぶる男たちの海上神輿渡御…。山田八幡宮と大杉神社の祭りに、町が湧きかえる2日間。山田祭は、故郷が故郷であり続けるために、男たちが必死の思いで復活させる、町の灯です。

開催日
敬老の日を含む土~月曜日
場所・アクセス
岩手県下閉伊郡山田町 山田八幡宮・大杉神社

■バス
JR山田線「宮古駅」より岩手県北バス「船越駅前」行き約60分「山田中央町」下車
お問い合わせ
山田町観光協会
0193- 84-3775

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史山田町(やまだまち)のふたつの鎮守の例大祭を総称

シシゾウ:「岩手・三陸 山田祭」は、いつごろ始まった祭りですか?

佐藤さん:岩手・三陸 山田祭は山田町の商工会が山田の魅力発信事業でPRのために便宜的に山田八幡宮と大杉神社の祭りを総称したもので、「山田八幡宮例大祭」と「大杉神社例大祭」が本来の名称です。
山田町は、旧山田村(やまだむら)と旧飯岡村(いいおかむら)が明治時代に合併して生まれ、その後、自治体合併を繰り返し現在の町制になっています。山田八幡宮は旧飯岡村の村社(そんしゃ)、大杉神社は旧山田村の村社です。
山田八幡宮も大杉神社も例大祭のメイン行事は暴れ神輿として知られる神輿渡御です。山田八幡宮の祭りは元治元年(1864)に行列を組んで神輿を出したことが資料に残っているので150年前には行われていたことが分かります。大杉神社の祭りについては資料が残っていないので詳しいことは分かりませんが、明治時代初めには現在の形で行われていたようです。
この祭りは昭和20年から平成22年まで神輿渡御を休んだことが一度もありません。台風が来て、どれほど天気が荒れても決行します。東北大震災の年は、被災して神輿が壊れたため、郷土芸能の奉納だけ行いましたが、神輿を担がないと活気が出ないというので、氏子の皆さんは被災して大変だったのですが寄付金を集め、まずは山田八幡宮の神輿を修理して平成24年に渡御を行いました。大杉神社の神輿は、神社の社殿も大破したため、社殿の復興が優先されました。その社殿が平成25年9月に移転完成し、神輿のためにご支援をいただけることが決まったため、修復にとりかかりました。平成26年の祭りは、大杉神社の神輿も復活するので、震災後初となる二基の神輿の渡御をご覧いただけます。

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みどころ山田八幡宮の階段で繰り広げられる重量級神輿との格闘。海中に神輿が突入する大杉神社の海上渡御

佐藤さん:山田八幡宮の神輿渡御のクライマックスは、神社に神輿が戻ってくるときです。山田八幡宮は高台にあり、境内まで階段が通じています。途中に社務所があるので、階段は2つに分かれています。最大の見せ場は社務所から境内まで神輿を担ぎ上げるところです。神輿の担ぎ手の舎人(しゃにん)たちは既に12時間近く神輿を担いで回っているので憔悴しきっています。それでなくても山田八幡宮の神輿は超重量級です。先代宮司の私の父親が昭和50年代に京都で購入してきたのですが、元々担ぐための神輿として作られていません。私は神輿を修理に出すときに担いだのですが、肩が痛くて10歩を歩くのが精一杯でした。それくらい重い神輿なので、最後の階段は担ぎ棒を持つ舎人たちだけでは上がれず、担いでいない舎人たちが下から押し上げて加勢するのですが、それでもなかなか進みません。舎人たちの汗が湯気になって神輿の周りを霧のように包み、そこに舎人たちが身体にはったシップの刺激臭が入り混じってなんともいえない匂いになります(笑)。歩けば30秒もかからない階段を担いで上がるのに約10分、長いときは15分以上かかります。私は上の境内で待っていて、舎人たちが疲れ切っていて、自力ではとても上がれそうにないと判断したら、本来はご法度の綱を上から投げるのですが、舎人たちにも意地があり、綱が使われたことは一度もありません。平成25年の祭りでは、あまりにも進まないので見るに見かねて、たすきを投げたのですがすぐに投げ返されました(笑)。神輿が登り切ったときには大きな拍手が沸き起こります。

シシゾウ:大杉神社の神輿のみどころはどこですか?

佐藤さん:海上渡御です。各地で行われている海上渡御は大抵、神輿を岸壁から船に乗せます。大杉神社の海上渡御は岸壁のなかった時代から行われているので、神輿を担いだまま浜から海中に入っていくという昔の方法を守っています。舎人たちは神輿を担いだまま、沖に向かいます。神輿の重量はかなり重いですが、木でできているので浮き上がってきます。そのため、途中から舎人たちは立ち泳ぎをして担ぐ格好になります。人の足がつかないくらいの深さのところで小船が待っているので、そこに神輿をのせます。沖には海上渡御の本船が停泊していて、小舟を綱で手繰り寄せ、神輿を移します。海上渡御を終えて陸に戻るときは、この手順を逆に行います。

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注目ポイント大破から3年ぶりに復活の大杉神社の神輿

シシゾウ:神輿の修復にあたり、どういった点が大変でしたか?

佐藤さん:特に大変だったのは大破した大杉神社の神輿です。神輿が納まっていた倉庫ごと倒壊したため、部品が散逸しなかったのは不幸中の幸いでした。新調するほうが手間も費用もかからないのですが、氏子の皆さんが小さいころから眺め、担いだ神輿で愛着があるので、以前の神輿を修復することにこだわりました。
余談ですが、大杉神社の神輿は、先々代宮司の私の祖父が京都で購入しました。その神輿というのが、戦時中に陸軍が発注して作らせたもので、計画では満州に神社を作って祭りをするつもりだったようです。しかし、戦火が激しくなり満州まで運べなくなったため、計画は立ち消えになったそうです。陸軍が金に糸目をつけずに作らせたので、部品などは現在の神輿の3~4倍の厚みがあり、立派な造りをしています。平成26年に復活する大杉神社の神輿にはそういう歴史があると思ってご覧いただくと一層興趣がわくと思います。

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ふるさと自慢山田湾で育まれるカキ、ホタテは絶品

シシゾウ:山田町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

佐藤さん:山田町の自慢は海の幸で、ホタテやカキの養殖が盛んです。地元の人間は大抵、親戚に養殖業者がいるので美味しい魚介類が食べ放題です(笑)。養殖業は、震災で相当な被害を受けましたが、復興が進み、現在は震災前の7割程度まで生産量が回復しています。養殖が行われる山田湾は、湾の入り口が狭く、湖のようになっています。養殖には最適な地形で、そこで育ったカキの味は最高です。ホタテの貝柱も丸々太っています。神社の例大祭の時期は、ちょうどホタテやウニ、アワビがシーズンです。町内には海鮮丼など新鮮な魚介を使ったメニューを提供する飲食店が多いのでぜひ味わってみてください。

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メッセージ祭りがあるから頑張れます

佐藤さん:祭りの神輿を子どもたちやお年寄りの方たちが本当に楽しそうに眺めているのを見ると、山田町の皆さんにとって祭りは本当に特別で大切な存在であると強く感じます。楽しみがないと人は頑張れません。震災前と同じように祭りを執り行うことによって、他所に移り住もうと考えている方が「やっぱり山田がいいな」と町を出ることを考え直してくだされば嬉しいです。山田町を離れられた方はもちろん、今までご支援くださった方、お世話してくださった方々に「被災しても私たちは頑張っています!」という姿をご覧いただきたいです。

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※祭り紹介者 山田八幡宮/大杉神社 宮司 佐藤 明徳(さとう あきなり)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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