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大山寺 御幸

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TSK 山陰中央テレビ
放送
:6/14(土) 13 : 00〜13 : 55

ダイドードリンコスペシャル

受け継がれる雅な時代絵巻 ~大山寺 御幸~

大山寺 御幸

平安時代以降、山岳信仰の霊場として多くの寺院が建立され隆盛を極めた霊峰大山(れいほうだいせん)。 最盛期には100を超える寺院があり、3千人の僧兵をかかえていました。中でも大山寺の歴史は古く、間もなく開山1300年を迎えます。そこで行われているのが古(いにしえ)の装束をまとった男性や御輿、稚児などが練り歩く「御幸(みゆき)」です。 御幸にはその年の年男が担ぐ御輿を中心に、僧兵や猿田彦(日本神話に登場する神)、カラス天狗、奉行(ぶぎょう)、鉄砲持(てっぽうもち)など約100人が参加。平安・鎌倉時代にタイムスリップしたかのような豪華絢爛な美しき時代絵巻が再現されます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

大山寺 御幸

平安時代に始まったとされる大山寺の祈願法要。大山寺参道を、古の装束をまとった男たちや稚児、御輿が練り歩きます。最盛期には7基の御輿が続き、総員は300余人であったと伝えられています。昭和13年を最後に中断されましたが、昭和62年に復興。現在は3年に一度、厄年の男たちを中心に執り行われています。

開催日
5月24日※3年に一度
場所・アクセス
鳥取県西伯郡大山町大山

■電車
JR「鳥取駅」より約1時間30分「米子駅」下車、タクシーで約30分

■バス
JR「米子駅」より日本交通バス「大山」方面行き約50分「大山寺」下車、徒歩約15分

■車
・米子自動車道「溝口インター」より約10分
・山陰道「大山インター」より約15分
お問い合わせ
大山寺
0859-52-2158

大山町観光案内所
0859-52-2502

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史平安時代に始まり、半世紀の時を経て復興した歴史のある祈願法要

シシゾウ:大山寺御幸は、いつごろ始まった祭りですか?

大館さん:大山寺の開山は今から約1300年前の奈良時代にさかのぼります。大山寺御幸は年に一度、本堂に鎮座される御本尊様が御輿にお乗りし、境内の外に出ていかれて鎮護国家の祈願法要を行い、再び本堂にお戻りになるという行事で、記録は残っていませんが平安時代ごろから行われているのではないかと言い伝えられています。大山寺は昔、大山山麓一帯に三千石という寺領を持っていました。大山寺御幸は寺領に暮らす人々の協力のもとに行われ、御輿を担ぐのも各集落が持ち回りで務めたということです。
長きにわたって行われてきた大山寺御幸ですが、昭和13年(1938)の開催を最後に、戦中から戦後にかけて長く中断していました。昭和62年(1987)、関係者のご尽力で50年ぶりに復興しました。その際、旧寺領内の集落を回らせていただいたのですが、かつて御幸に使っていた衣装を大切に保管されている集落もあり、復興を大変喜んでいただけました。復興の年は秋に開催したのですが、次の年からは史実にのっとり5月24日を祭礼の日と定め、平成24年には3年に一度の開催とすることを取り決めました。平成26年は3年に一度の開催になって初めての年になります。

シシゾウ:大山寺御幸に登場する御輿は2基あるそうですね。

大館さん:最盛期には7基ありましたが、現在は本堂にまつられている御本尊様の御輿と下山観音堂にまつられている十一面観音菩薩様の御輿の2基です。御本尊様は地蔵菩薩様で地元のご年配の方からは権現(ごんげん)様の名で親しまれています。
御輿を担ぐのは、主に厄年の男性の方に務めていただいています。地元や近郊近在の厄年の25歳、大厄の42歳の方と前厄、後厄の方にご協力を頂いています。担ぎ手は交替要員を含めると50人以上必要で、どうしても人数が足りないときは御本尊様の御輿のみを出します。ここ数年は参加者の人数の関係で1基しか出さないことが続いているので、担ぎ手を広く旧寺領内から募集し、毎回2基出せるようにしたいと考えているところです。
大山寺は天台宗の寺院ですが神仏混淆で、御本尊は神仏一体でおまつりしています。神社の神様との違いが最も如実に表れているのは御輿の形です。一般的に神社の神輿がお社の格好をしているのに対し、大山寺御幸で御本尊をお乗せする御輿は、宮廷行事で天皇陛下が乗られる御輿と同じ八角形の形状をしています。

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みどころ上り坂と130段の石段を厄男たちが歯を食いしばり、御輿を担ぎ上げる

大館さん:大山寺御幸のみどころは、御輿をお供する時代絵巻を彷彿させる華麗な行列です。法要が行われる御幸場は、博労座(ばくろうざ)と呼ばれる大山寺境内下にある広場で、法要を行った後、大山寺の本堂まで約800メートルの上り坂と石段を40分ほどかけてしずしずと行列します。

シシゾウ:行列の主な役を教えてください。

大館さん:地元の皆さんが時代装束を身に付けてお供役を務める総勢100名超の行列を先導するのは「不滅の法灯」です。天台宗総本山の比叡山延暦寺を開かれた伝教大師様が点火されて以来、1200年間延暦寺根本中堂で燃え続ける不滅の法灯からご分灯していただいた灯で、行列の行き先を照らすという意味合いがあります。
主役の御輿の担ぎ手は、清らかな身体を意味する白丁という白装束を着用します。御輿の前後には警備役がつきます。前は鉄砲持ち、後ろは弓矢持ちで、それぞれを率いる甲冑(かっちゅう)姿の奉行がいます。御本尊のお名前を示す旗持ちも従います。
大山寺の往時の隆盛をもっともよく伝えるのは僧兵で、江戸時代に拝領していた三千石の寺領の警備に大勢の僧兵を抱えていたという史実に基づいています。
華やかさで人目をひくのは猿田彦です。猿田彦は芸能をつかさどる神様とされ、天狗の風貌をしています。猿田彦は天狗面をつけ、ひときわきらびやかな衣装をつけています。豪華な衣装を風格高く着こなしていただくために体格の立派な方に役を務めていただいています。なお、通常、猿田彦に扮するときは一本歯の高下駄を履くのですが、大山寺御幸は行列のコースが坂道と石段なので普通の下駄を着用しています。
童子という子どもの役もあります。華やかな稚児衣装をつけた地元の保育園の男児約10人が行列に華を添えます。御幸は男性だけで行うのが本来ですが、童子役のお子さんは小さいので、例外的に保護者のお母さん方にお子さんの手を引いて一緒に歩いていただいています。
大山寺御幸が行われる時期はちょうど新緑が濃くなってくる季節で、快晴だと金銀錦のきらびやかな衣装が空の青と木々の緑によく映え、目にも鮮やかです。参道の途中途中にはスピーカーを設置し、雅楽の越天楽(えてんらく)を流し、いにしえの雰囲気を再現しています。また、行列の説明もアナウンスしますので初めて見られる方でもご理解いただきやすいと思います。

シシゾウ:大山寺御幸の道中で一番のみどころはどこですか?

大館さん:大山寺御幸のコースは距離にすると約800メートルでさほど長くないように思われるかもしれませんが、すべて上り坂なうえ、最後に130段の石段が控えているので決して歩くのは楽ではありません。一番大変なのは重量のある御輿を担ぐ皆さんです。担ぎ方にはテクニックがあり、何メートルかを一息に担いで休憩し、また担いでは休憩するというパターンを繰り返します。御幸には行列の進行係がいて、白丁の皆さんに「担いで進んでください」「止まって休んでください」など逐一指示を出しています。大山寺御幸が毎回スムーズに執り行えるのは、表舞台で役を務める人々だけでなく大勢の裏方の皆さんの活躍があってこそです。

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注目ポイント大山寺の寺格と往時の隆盛を伝える特別な行事

大館さん:大山寺御幸という行事は、どこの寺院でも行われている当たり前の行事ではなく、その昔、大山寺が朝廷など中央との結びつきが強かったことを示す特別な行事だということをぜひ知っていただきたいです。かつて中央で災い事が起きると朝廷から勅使が大山寺に派遣され、国家鎮護の祈願が依頼されました。その史実に基づいて行われるようになったのが御幸で、当時の大山寺の高い寺格と隆盛を今に伝える貴重な伝統です。
本堂に鎮座しておられる御本尊が年に一度だけ外に出られるという点にも重きを置いてご覧いただきたいと思います。当寺の御本尊様は普段もお顔をご覧いただけますが、御幸ではより近くまで来られるので、この機会に手を合わせて拝んでいただければ願いがいつも以上に届きやすいのではないかと思います。
御幸をご覧になるときは、参道の上から上がってくる行列を見るのがベストポジションです。法要を行う博労座から行列の後ろについて大山寺の本堂まで一緒に登ってこられてご参拝いただくのもおすすめです。

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ふるさと自慢豊かな大自然が心身を癒してくれる霊峰・大山

シシゾウ:大山でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

大館さん:大山は約1300年の歴史を持つ信仰の地です。山そのものが霊的な力を持っていて、“REBORN(リボーン)・RESET(リセット)・RESTART(リスタート)”できる場所です。自然も素晴らしいです。大山の神聖な気を感じ、水や樹木に触れ、空気を深呼吸すれば心身が癒されます。大山へお越しの際は長く滞在して頂き、空気感を肌で感じていただきたいです。冬の寒さは厳しいですが、大山寺御幸のときは春を迎え、山の緑が日に日に濃くなっていく非常にいい時候です。登山もベストシーズンだと思いますので、たくさんの方にお越しいただきたいです。
大山は観光施設も豊富です。平成25年秋には大山寺参道沿いに、新しい日帰り温泉施設がオープンしました。大山寺ご参拝の折には立ち寄られて、大山の地下から湧き出る湯でくつろいでいただきたいと思います。

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メッセージ御幸を通じて大山寺の長い歴史を感じてください

大館さん:長い歴史の中で栄枯盛衰を繰り返した大山寺は平成30年に開創1300年を迎えます。廃仏毀釈により最盛期の面影は残っていませんが、御幸という行事を通すことによって大山寺の華やかだった時代を思い描いていただけるのではないかと思います。大山寺にお参りになって御幸をぜひご覧ください。

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※祭り紹介者 大山寺支院「圓流院」住職、御幸実行委員会事務局員 大館 宏雄(おおだて こうゆう)さんにお応えいただいたインタビューをもとに、記事をまとめています。

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