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谷地どんがまつり

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:YBC 山形放送
放送
:10/13(日)13:00~13:55

ダイドードリンコスペシャル

谷地どんがまつり ~静と動、密着!谷地男の晴れ舞台~

谷地どんがまつり

山形県中央部に位置する河北町谷地(かほくちょう やち)は、古くは最上川を利用した紅花の交易で栄え、今も独特の文化が残っています。9月中旬に開かれる「谷地どんがまつり」は400年余りの歴史を持つ谷地八幡宮の例大祭。境内の石舞台で奉奏される「林家舞楽(はやしけぶがく)」は国指定の重要無形民俗文化財として、神職を務める林家が一子相伝で伝承しています。現在は親子3世代が静かで時に優雅な舞を披露し、毎年全国から愛好者がやってきます。林家舞楽が「静」なら「動」と表現されるのが「奴行列」。重さ10キロを超える毛槍を振り回しながら町内を練り歩く奴行列は、いなせな男を意味する「谷地男」たちの晴れ舞台です。中でも先頭を務める「大鳥毛(おおとりげ)」は人望が厚い若者が選ばれる名誉あるポジション。毛槍の重みと伝統の重みの双方を背負いながら躍動する「谷地男」たちの晴れ舞台に密着します。

祭り紹介

  • 祭り写真館

谷地どんがまつり

400年の伝統を誇る谷地八幡宮の祭礼です。奉奏される林家舞楽(はやしけぶがく)は、神職を務める林家が一子相伝で伝承しています。神輿行列も見ごたえがあり、先頭は神奴行列、後ろには囃子屋台が従います。最終日には町内3地区30組の高張・弓張提灯、12台の提灯屋台も繰り出し、全国奴まつり、囃子屋台の競演で締めくくります。

開催日
敬老の日を含む土~月曜日
場所・アクセス
山形県河北町河北町谷地八幡宮周辺

■ 電車
山形新幹線「さくらんぼ東根駅」から約15分

■ 車
・山形自動車道「寒河江インター」から約15分
・東北中央自動車道「東根インター」から約7分
お問い合わせ
谷地どんがまつり実行委員会事務局(河北町観光協会内)
0237-72-3787

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史約400年の伝統。神輿渡御が華やかな行列に発展

シシゾウ:谷地どんがまつりは、いつごろ始まった祭りですか?

林 さん:谷地八幡宮の例大祭である谷地どんがまつりの原形ができたのは約400年前です。神輿渡御が時代とともに立派になっていき、神奴と囃子屋台が供奉する現在の華やかな神輿行列になりました。
祭りの当番役は谷地八幡宮の氏子3地区が1年交替で務めます。地区割は、江戸時代の所属藩に準じています。狭いエリアでありながら、天領(幕府領)・秋元領(上山領)・戸沢領に分割統治されていたため、地区ごとに気風が異なり、ライバル心から自分たちが当番の年には他の地区に負けない立派な祭りにしようと、熱心に奉仕されます。

シシゾウ:谷地どんがまつりの“どんが”は、どのような意味があるのですか?

林 さん:昔は、谷地八幡宮の例大祭を“オヒャロドガンの祭り”と呼んでいました。オヒャロは舞楽で演奏される笛の音色、ドガンは太鼓の音を言い表したものです。今から40年ほど前、観光協会の発案で例大祭に愛称をつけることになり、オヒャロドカンをもじって谷地どんがまつりと名付けられました。

シシゾウ:谷地どんがまつりの主要行事である林家舞楽が奉奏されるようになったのはいつごろからですか?

林 さん:八幡宮神職の林家が伝承する林家舞楽が例大祭に奉奏されるようになったのは、約300年前といわれています。元々、林家は大阪の四天王寺で舞楽を奉奏する楽人(がくにん)を世襲で務めていましたが、貞観2年(860年)、慈覚大師(じかくだいし)が立石寺を開山したとき、大師に従って山形に移り、同寺の楽人として東北地方の雅楽(ががく)を司るようになりました。ところが室町時代に立石寺が焼失したため、河北町から車で10分ほど離れた寒河江市の慈恩寺に拠点を移し、さらにその後、慈恩寺の寺領である谷地に移ります。その場所が谷地八幡宮の門前だった縁から、例大祭に舞楽を奉奏するようになりました。

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みどころ異国から伝わった当初の姿を守り続ける林家舞楽

林 さん:林家舞楽は現在10曲を伝承します。1日目の舞楽奉奏ではそのうちの7曲、2日目は全曲を舞います。また、1日目の夜、神輿が御旅所に出御する前には「夜遊(やゆう)の舞楽」として2曲舞います。曲には大人が舞う一人舞・二人舞・四人舞と、子どもが舞う童舞があります。一子相伝の曲は宮司である私と息子が担当し、四人舞や童舞は林家が養成監修する方々に舞っていただいています。

シシゾウ:林家舞楽は日本四大舞楽のひとつとされていますが、どういう特長がありますか?

林 さん:日本の舞楽の原形は、約1300年前に大陸から我が国に伝わりました。それが大和朝廷の宮中で舞われるうち、日本人好みにアレンジされていきました。ところが林家は本格的に日本化が進む前に拠点を地方に移し、その影響をほとんど受けなかったため、日本に舞楽が入ってきた当時の古い形をよく残しているといわれます。例えば、林家舞楽が伝える納曽利(なそり)という曲には、舞台上でぺたんと座り込んでの所作があります。日本化された舞楽は宮中の皇族方の前で舞うためそのような所作はありません。また、三台(さんだい)というゆったりした曲調の優美な舞は、他所では伝承が途絶えてしまい、林家舞楽が唯一伝えています。

シシゾウ:林さんは何歳ごろから林家舞楽を舞っておられるのですか?

林 さん:林家の男子は、習い事を始めるのにふさわしいとされる数え年の6歳6ヵ月から舞楽を始めます。一子相伝なので息子は私から、私は父から、父は祖父から教わるという形で代々継承してきました。最初に習うのは童舞で、15歳になり、昔の成人にあたる元服をすませれば大人の舞を1年1曲のペースで覚えて行きます。笛太鼓の演奏もひと通りできるようにならなければいけないので、覚えることはたくさんあります。
現在、林家舞楽のレパートリーは10曲ですが、昔はもっと曲数が多かったようです。伝承曲が減ったのは早逝などにより親子間の継承がうまくいかなかったからで、分かっているだけでも私の曽祖父から父の代の間に2曲が失われています。継承者としては、これ以上伝承曲が失われることはあってはならないと責任の重さを感じています。今なら舞の形は映像に記録できますが、舞の心は記録できません。「舞うときは神様と一緒に遊ぶ気持ちになって舞台に立ちなさい」などの先祖が残してくれたアドバイスは、親子が一対一で向き合い、口で言って教えてこそ真に伝わるものだと思っています。

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注目ポイント掛け声も勇ましく、道具を豪快に操る神奴は祭りの花形

林 さん:谷地どんがまつりのもうひとつのみどころは勇壮な神奴です。渡御した神輿は当番地区内の御旅所に一泊し、翌日お宮へ還御します。この還御行列で露払いをするのが神奴で、当番地区の氏子男性が務めます。
神奴の振り手は勇壮な掛け声と振り唄に合わせて挟箱(はさみばこ)、立傘(たてがさ)、熊毛(しゃぐま)といった道具を豪快に振りながら地区を練ります。奴の中で花形とされるのは道具の中で一番重量があり、操るのが難しい大鳥毛(おおとりげ)です。谷地の男性にとって神奴は憧れの役ですが、祭り1日目は地区の神輿行列が通る道以外をくまなく練って回るなど、2日間も朝から夕方まで道具を振り続けるので、体力と忍耐力がある人でないと務まりません。
祭り前日の夜には谷地八幡宮社殿でその年の神奴が本番で使う道具を渡され、奴振りを初披露する奴祓式(やっこはらいしき)が行われます。このときは当番地区の人たちだけでなく、他の2地区の人たちも「今年はどんな奴に仕上がったのか」と興味津々で見物にいらっしゃいます。ですから、奴に選ばれた若者たちは地区の名誉をかけ、履き慣れないわらじが血で染まるまで一生懸命練習します。祭り本番に奴を務める若者の足元を見ると練習の証である絆創膏だらけで、彼らの意気込みが感じられます。
笛太鼓の囃子方と踊りを披露する舞子が乗り込み、町内を巡演する囃子屋台もみどころのひとつです。昔は担ぎ屋台でしたが、現在はトラックの荷台に屋台が組まれているところが現代風です。

シシゾウ:3日間でおすすめのみどころを教えてください。

林 さん:2日目に還御の神輿行列がお宮に戻ってくるところです。行列の先頭を務める奴は、お宮の鳥居にさしかかると、直前でターンをして後戻りします。神輿がお宮に納まると役目が終わってしまうため、もう少し役を務めたいという心で鳥居前の道を数分間行きつ戻りつしながら最後の練りを披露します。それからようやく鳥居をくぐるのですが、長さ4m以上の大鳥毛を地面につけることなく、狭くて低い鳥居をくぐり抜けるところは最高の見せ場です。行列一行が境内に入り神輿が無事還御すると、境内の石舞台で舞楽奉奏が始まります。この一連の流れに谷地どんがまつりの魅力が集約されていると思います。

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ふるさと自慢谷地名物のB級ご当地グルメ「冷たい肉そば」

シシゾウ:河北町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

林 さん:山形県のB級ご当地グルメとして注目を集めているのが谷地名物の「冷たい肉そば」です。鶏だしを白醤油で味つけした冷たい汁そばで、麺はコシのある田舎そば、具は鶏肉とネギのみという素朴ながら奥深い味わいが特長です。50年以上前、地元のおそば屋さんが考案したメニューが町内のおそば屋さんに広まり、各店がそれぞれ工夫をこらした味を競っています。冷たい肉そばマップが作られ、食べ歩きツアーも組まれるほどの人気ぶりで、町外はもとより県外からも大勢の方が食べにいらっしゃいます。
もうひとつの河北町特産は初夏に収穫されるさくらんぼで、贈答品としてひっぱりだこです。

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メッセージ3日間にわたって繰り広げられる多彩な行事の数々をご堪能ください。

林 さん:私たち林家が奉奏する舞楽は、二の舞(にのまい)のような滑稽な所作の曲から、龍頭の面を着けて舞う陵王(りょうおう)のような躍動感があり舞姿の美しい曲まで、バラエティに富んでいます。ただし、ストーリー仕立てになっていないことや所作の繰り返しが多いことから分かりにくいとおっしゃる方もいらっしゃいます。ご覧いただくときは難しいことを考えず、楽人が神様とたわむれる境地で舞っている雰囲気を、同じ空間で感じていただければ幸いです。
谷地どんがまつりは様々な姿を持っています。古代の舞から現代のさんざめきまで聖と俗が渦巻く祭典が3日間という長きにわたって繰り広げられます。夜闇のかがり火のもと、舞われる舞楽に送られて神輿が出御するところから、翌日神奴と囃子屋台を従え、賑やかに還御されるまでをぜひご覧いただきたいと思います。

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