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椿山虫送り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:KUTV テレビ高知
放送
:7/21(日) 14 : 00〜14 : 54

ダイドードリンコスペシャル

椿山家族 ~虫送りがつなぐふるさとの絆~

椿山虫送り

標高700メートル、山の傾斜30度。上を見上げると何百年も変わらず山肌から流れ続ける滝、眼下には雲がゆっくりと生まれくるのが見える。平家の落人も「よく見つけた!」と言わんばかりの立地にそびえる、秘境「椿山地区」。昭和の終わりまで、焼き畑農業を日本で最後まで行い、林業で生計を立ててきた椿山も現在では5人しか残っていない。集落の存続すら危惧されるこの土地で、村人が先祖代々受け継いできた「虫送り」という祭りがある。しかし、住民は皆高齢のため、仁淀川町の青年団や椿山出身者が祭りを維持している。6月20日、祭り当日になるとみんな帰ってくる。村人はそれが楽しみで仕方がない。椿山にとって祭りとは集落の絆なのだ。小さな集落が教えてくれる祭りの本質とは?

祭り紹介

  • 祭り写真館

椿山虫送り

伝統行事の「虫送り」は、平安時代、斉藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)が源義仲(みなもとのよしなか)に敗れ、亡霊が稲の害虫になった言い伝えから、供養と豊作を祈ったことが起こりといわれています。椿山虫送りの時に奉納される椿山の太鼓踊りは、安徳(あんとく)幼帝の子守歌、平家のゆかりの霊を慰める踊りとして椿山集落に受け継がれ、町の無形民俗文化財に指定されています。

開催日
6月20日※毎年同日
場所・アクセス
高知県吾川郡仁淀川町椿山氏仏堂

■ 車
高知自動車道「伊野インター」から国道33号線 松山方面に向かい約100分
お問い合わせ
仁淀川町教育委員会 生涯学習課
0889-35-0019

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史600年以上の歴史を誇る年5回の奉納

シシゾウ:椿山の虫送りは、いつごろ始まった行事ですか?

中内さん:詳しい記録は残っていませんが、踊りの舞台になる氏仏堂の杉の木が樹齢約600年といわれているので、その頃には行われていたと考えられます。また、安徳天皇や平家の落人伝説に音頭の由来があるといわれているので、もっと古くから続いているかもしれません。

シシゾウ:安徳天皇が椿山に逃れてきたという伝説があるそうですが。

中内さん:歴史的には壇ノ浦で入水したといわれていますが、生き延びて椿山にたどり着き、数年暮らしたという伝説が残されています。ですから、太鼓踊りの音頭は安徳天皇の子守唄が由来だともいわれています。

シシゾウ:600年以上も途絶えることなく続いてきたのですか?

中内さん:長い歴史のある祭りですが、中断もなく、祭りのスタイルもずっと変わらないと伝えられています。太鼓踊りは6月の虫送りのときだけでなく、8月3日と4日のお盆、8月14日の盆供養、9月5日の先祖供養と5回奉納され、その時どきによって踊りも音頭も微妙に違います。音頭にはたくさんの種類があって、町の役場が保存用に作った冊子では、40数ページにわたって記録されています。5回の奉納で全部を歌うわけではありませんが、練習もリハーサルもなく、そのときの状況で何を歌うかを決め、ぶっつけ本番で行うのですから、昔ながらに伝わった形が、地域の人たちに自然と身についているのでしょう。
太鼓踊りはかつて、深夜から未明にかけてまで行われていました。火を焚いて氏子たちが一杯飲みながら、歌って踊る。今はそこまで遅くはなりませんが、長年にわたって地域の人たちの楽しみだったことは確かです。

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みどころ自然と一体化した神秘的な踊り

シシゾウ:年に5回披露される太鼓踊りですが、そのみどころは何ですか?

中内さん:太鼓踊りは単調で、派手さもありません。ただ、太鼓をたたきながらバチを振りかざしたとき、白いカバナ(カンナで木を削ったもの)の房が広がる様子は美しく華やかです。踊りは、火を囲んでゆっくりと輪になって巡ります。そのとき、両手に持つバチの調子が狂うと踊りも崩れてしまうので、注意が必要です。太鼓の音も結構大きく、その迫力もみどころ、聞きどころといえますね。

シシゾウ:椿山地区は自然が多いところですね。

中内さん:周囲は山で囲まれていて、氏仏堂の目の前には岩壁もあるという、雄大な景色が広がっています。標高もかなり高いところにあります。そんな中で太鼓の音が響き、人が踊る姿は自然と一体になっていて、街中で見られる踊りとは違う魅力があります。虫送りのときは氏仏堂だけでなく、昼間にのぼりを掲げて地区内を回り、急な坂を下って谷に行き、そこでも太鼓踊りが奉納されます。深い緑の中で一列に並んで踊る様子は、一見の価値ありですね。さらに、8月と9月の奉納は夜に行われます。暗い中、火を囲んで樹齢600年という杉の木の下で舞う様子は神秘的で、感慨深くさえあります。この自然との一体感が、太鼓踊りの最大の魅力でしょう。

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注目ポイント楽しみながらも不思議な気分に浸れるひととき

シシゾウ:太鼓を抱えて踊るのは、疲れませんか?

中内さん:太鼓の重さは20キロ弱。最初は軽く感じても、踊っているうちに重く感じるようになります。そんなときはお堂で休憩し、一杯やりながら気力を蘇らせてまた踊る。その繰り返しです(笑)そんな、地域の人にとっては楽しみ場でもある太鼓踊りですが、不思議な経験もしています。虫送りの時期は梅雨ですので、当然、雨が多い。祭りのときも雨がよく降ります。けれど、踊り始めるとやんでくる。本当に不思議です。何度もそんなことがあって、そうなると、やはり人間だけじゃなくて、神様もかかわっている行事なんだと思ってしまいますね。

シシゾウ:お話を聞いていると、こっちまで不思議な気分になります。

中内さん:踊りの様子を見ていると、何となくもの思いにふけってしまうことがあります。音頭には寂しいものもあるし、勇気がわいてくるようなものもあって、違った歌い方や太鼓の叩き方によって感じるものも変わってきます。激しく舞ったり、にぎやかに太鼓を鳴らしたりという派手さはありませんが、心に染みこんでくる何かを感じ取ることができる。
それも太鼓踊りのおもしろさのひとつです。

シシゾウ:私たちが踊りに参加することはできますか?

中内さん:太鼓踊りは椿山の伝統なので、地域以外の人が飛び入りで参加することはできません。太鼓踊りは単なるイベントではなく、地域の人たちにとって神聖なものですから、古くからの形を守り続ける意味でも、一般の人が参加するのは難しいです。とはいえ、住む人が少なくなり、高齢化も進み、現在氏子は私を含めて3人しかいません。役場の人も手伝ってくれますが、保存が大変で、伝統を守りつつも後継者が増えてほしいと願っています。

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ふるさと自慢寒暖差のある気候と良質の水が育むお茶と豊富な自然

シシゾウ:仁淀川町の特産品やおすすめの観光スポットを教えてください。

中内さん:仁淀川町は、仁淀川流域の谷間の斜面を利用して栽培されている茶葉が有名です。
一日の温度差が大きいのと、良質の水が栽培に適しているようです。観光スポットは春の桜が有名ですね。仁淀川町内には「ひょうたん桜」「しだれ桜」という、一本立ちの桜が点在しています。また周辺には平家の落人伝説も多く残され、それにともなう遺跡もあります。そして、やっぱり豊富な自然。山間の渓谷や滝は、是非、訪ねてほしいおすすめの場所ですね。

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メッセージ椿山と一体化した踊りをご覧ください

中内さん:この祭りは派手なところが少なく、太鼓踊りも、いわゆるノリのいいリズムではありません。言いかえれば、静かな山の中で、しんみりと聞き入るタイプの祭りです。太鼓踊りは単純なようでいて複雑で、奥が深く、神秘的でもあります。さらに、椿山で踊るのが一番マッチするといえます。町の文化祭など、地区外で披露することもありますが、雰囲気などがまったく異なります。つまり、椿山の地域と一体化した踊りであり、祭りです。
そういったところを理解して、見に来ていただきたいと思います。

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