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尾末神社大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MRT 宮崎放送
放送
:12/15(日) 16 : 00〜16 : 55

ダイドードリンコスペシャル

空を突く港町だんじり 〜門川町 尾末神社大祭〜

尾末神社大祭

宮崎県北部に位置する門川町尾末(かどがわちょう おずえ)。日向灘(ひゅうがなだ)に面した、普段は静かな漁師町ですが、年に一度、町中が燃えあがる日があります。それが「尾末神社大祭」。菅原道真(すがわらのみちざね)公を祀る尾末神社の豊漁と安全を祈願する祭りです。約200年の歴史を持つこの祭りには、一基の御神輿と三基のだんじりが出ます。だんじり一基の重さは約2トン、これを100人近い男達で担ぎます。祭りを取り仕切るのは24歳の若者たち。祭りの準備から当日のだんじりの指揮まで、すべてを取りまとめなければなりません。祭りの見どころは「さしくらべ」と呼ばれるだんじりを高く持ち上げるシーン。男たちは自分の地区の威信、自分たちの意地をかけ、その高さ、勢いを競います。番組では「尾末神社大祭」を通して、町の絆、若者たちの成長、そして、男たちの祭りに対する燃える想いを描きます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

尾末神社大祭

尾末神社を中心に約200年の歴史を持つ海の豊漁と安全を祈願する祭りで、神輿を先頭にだんじりが三基登場し、町中を練り歩きます。重さ約2トンのだんじりを乗り子と担ぎ手が独特の囃子言葉を掛け合いながら担ぎます。見せ場は「さしくらべ」と呼ばれ、三基のだんじりが豊漁を願い、より高く持ち上げ勢いを競い合います。また、「宮めぐり」も必見です。

開催日
11月第3日曜日
場所・アクセス
宮崎県東臼杵郡門川町尾末地区

■ 空路
・羽田空港~宮崎空港 約105分
・伊丹空港~宮崎空港 約60分
※宮崎空港駅よりJR九州上り線で約60分「門川駅」下車、徒歩約10分

■ 電車
JR九州「門川駅」下車、徒歩約10分

■ 車
・【熊本から】国道325号線を通り約4時間
・【宮崎から】東九州自動車道と国道10号線を通り約2時間
お問い合わせ
門川町観光協会
0982-63-1140

だんじり振興会(門川漁業協同組合内)
0982-63-2123

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史約200年前から守り伝えられてきた伝統あるだんじり祭り

シシゾウ:尾末神社大祭はいつごろ始まったのですか?

河野さん:祭りの起源については文献が残っていないので正確なことは分かりません。だんじりに関していえば、昭和30年代に古くなっただんじりを解体したとき、部材に幕末の元号(文政)が記されていたので少なくとも200年前からだんじりが祭りに出ていたことが分かっています。
尾末のだんじりは太鼓を載せた太鼓台です。地域の先輩方から伝え聞いたところでは、昔、尾末では2隻の船で網を引く漁が盛んで、綱を引く合図に船上で太鼓を打ったといいます。そこから、だんじりに太鼓を載せるようになったのではないかといわれています。

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みどころ担ぎ手が心をひとつに合わせ、神社社殿の周りを3周

河野さん:だんじりは、氏子地区の尾末、上納屋(かみなや)、下納屋(しもなや)の各地区から一基ずつ出ます。飾りの布団は三層で尾末地区は黒・赤・白、上納屋地区は黒・赤・緑、下納屋地区は黒・赤・青と色違いになっています。
尾末地区のだんじりの最大の特徴は、担ぎ棒の位置が大人の膝下あたりと非常に低いことです。担ぎ棒が大人の肩下あたりにくる一般的なだんじりに比べると、担ぐのにより一層の力が必要です。担ぎ上げるとき、ユサッユサッと独特の揺れが生じるところも尾末のだんじりの特徴的なところです。
だんじりは担ぎ棒をつけると約1.5トンになります。そこに乗り子と呼ばれる小学生4人、中学生4人の男児が乗り込んで太鼓を打ち、担ぎ手を盛り立てます。

シシゾウ:だんじりは何人で担ぐのですか?

河野さん:80~100人で担ぎます。中心になるのは24歳の若者で、彼らを主体に下は高校生から上は60歳まで幅広い年齢層の男たちがこぞって参加します。10年ほど前までは、42歳を最後に担ぎ手を卒業していたのですが、今は還暦の祝いまで頑張ると、皆さん意気盛んです。担ぎ手とだんじりの周りで世話をする者は全員、白張りという白い祭り装束をつけ、草鞋を履くのが昔からの慣わしです。乗り子は白張りと対照的に華やかな女性の振り袖を着ます。ただし、太鼓を叩きやすいように裾は膝までからげ、たすきがけをします。

シシゾウ:だんじりのスケジュールを教えてください。

河野さん:担ぎ手たちは地区ごとに午前6時に集合し、だんじりを出します。午前8時、三基のだんじりは尾末神社に集結し、朝の宮めぐりを行います。午後にも行われる宮めぐりは大祭のメイン行事です。最初に神社神輿が、入り厄と呼ばれる39歳の厄年の男たちに担がれて神社社殿の周囲を3周します。続いてだんじりが一基ずつ順番に3周巡ります。宮めぐりでは、だんじりを決して地面につけてはならないとされています。乗り子が打ち鳴らす太鼓に合わせて掛け声をかけながら進むのですが、3周というのはけっこうな距離で、次第に前後で息が合わなくなり、だんじりが傾いたり、地面につきそうになったりします。そこを必死に踏みとどまり、体勢を立て直すところは見ていて非常にハラハラします。無事に回り終えると「差し上げ」といってだんじりを両手で頭上高く持ち上げます。このポーズがピタッと決まると非常に格好良く、地区の男たちにとって宮めぐりは特別で、よその地区よりも格好良く回りたいという気持ちが非常に強いです。私は祭りの役員をしているため、だんじりに終始ついてはいられないのですが、朝の宮めぐりには参加したいので必ず担ぎ棒に肩を入れます。

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注目ポイント地区の威信をかけ、男たちの意地と意地がぶつかり合う「さしくらべ」

河野さん:宮めぐりが昔から伝わる行事とすれば、午後に門川漁協直営海遊物産館「うみすずめ」前で行われる「さしくらべ」は歴史の新しい行事です。大勢の観衆の前で三基のだんじりが同時に差し上げを披露し、どの地区がどれだけ美しく華麗に、かつ力強く持ち上げるかを競います。担ぎ手たちは「前はいいね」「後ろはいいね」と声をかけ合ってからドンドンドンという太鼓に合わせ、「一、二の三」で一息に頭の上までだんじりを持ち上げ、そのままピタリと静止します。その状態で約15分間持ちこたえます。数分もすれば、上げている腕が疲れてきて、だんじりがユラユラ揺れ始め、位置もさがってきます。すると先輩達からの激が飛ぶので気合を入れ直し、足を踏ん張り、腕を高く差し上げます。疲れてだんじりが下がり、これではいけないと再び高く上げるということが数回繰り返されます。さしくらべの最中は非常に苦しいのですが、「よその地区に負けたくない」「自分一人でも力を抜いたら皆に迷惑がかかる」という思いで身体の全神経を集中させ、ひたすらだんじりの重みに耐えます。
さしくらべが終わると審査を行います。事前に町外の観客の中から選抜した審査員10名と各地区の最高顧問3名で、一番差し上げが見事だった地区を選びます。1位に選ばれた地区は、アンコールでもう一度だんじりを高々と差し上げ、観衆の喝采を浴びます。1位になった地区の青年会長は感動して嬉し泣きし、負けた地区の者たちは悔し泣きする姿もしばしば見受けられます。近年はさしくらべの人気が高く、見物する人が年々増えています。

シシゾウ:だんじりの囃子言葉が独特といわれますが、どういうところが他所と違うのですか?

河野さん:まず非常に長いです。現在伝わるのは16番までですが、昔は32番まであったそうです。地区によって文句は多少異なりますが、「一かけ二かけて三かけて」と乗り子が囃すと「四かけた太鼓台がやめらりょか」と担ぎ手が受け、乗り子が「尾末青年の勢いを」というと担ぎ手が「世界の果てまで輝かせ」と続けるという具合に、乗り子と担ぎ手たちが一節ずつ交互に囃します。このような掛け合い調の囃子言葉は全国でも珍しいそうです。
囃子言葉をかけ合いながらだんじりが通りを練る姿もみどころのひとつです。

シシゾウ:尾末地区の皆さんにとって祭りはどういう存在ですか?

河野さん:一年で一番燃える日です。学校を卒業後、尾末神社の祭りがあるからという理由で地元に残った人間が私を含め大勢います。だんじりを担いで通りを練っていると若い女性たちが「かっこいい」と追っかけのようなことをしてくれるのが恒例で、若い男たちにとっては最高の晴れ舞台でもあります。
地域の結束力が非常に固いのも祭りがあるからです。だんじりは完全な縦社会で、20代の青年会長、30代の若頭、40代の相談役、50代の最高顧問と組織化され、指揮系統が確立しています。最高顧問が「集まれ」と一声かければ、上から順に指示が伝わり、あっという間に100人近い人間が集まります。
だんじりを担ぐのは男たちですが、女性や高齢者も重要な役割を果たしています。女性はもっぱら接待の御馳走作りに活躍します。祭り当日、白張りを着ていれば地区のどの家でもお酒や御馳走をふるまっていただけます。祭りの翌日、だんじりを担いだ男たちは声が枯れ、肩も腕もあざだらけでほとんどの人が仕事になりません。そこで活躍するのが年配の方々で、だんじりが練った後の通りには至るところに草履や藁屑が散乱していますが、それを年配の方々は自ら掃除をしてくださるので、昼前には町がすっかりきれいになります。まさに町を挙げての祭りだと思います。

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ふるさと自慢海景美と海の幸と温泉で1日ゆったり楽しめます

シシゾウ:門川町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

河野さん:門川湾沖合に浮かぶビロウ島は国の天然記念物に指定されているカンムリウミスズメの世界最大の繁殖地です。町には遊覧船が2隻あり、シーズン中はカンムリウミスズメウォッチングができます。また、尾末地区対岸にある乙島はひょうたんの形をした自然の豊かな無人島で、キャンプをはじめアウトドアが楽しめます。
昔に比べると漁業従事者は減りましたが現在も漁業は盛んで、特に底引き網で獲れるハモは「門川金鱧(かどがわきんはも)」の名称で宮崎水産ブランド認証を受けており、「うみすずめ」内のレストランではハモ天丼、ハモしゃぶなど様々なハモ料理が食べられます。かどがわ温泉「心の杜」という施設もあるので、祭りを見物に来られたら、だんじりを見て、おいしいお料理を食べ、温泉につかり、門川町を心ゆくまで満喫していただきたいと思います。

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メッセージ昔ながらの伝統を守り続けているところに価値があります

河野さん:尾末神社大祭は昔ながらの伝統を完全な姿で今に伝えています。だからこそ見る価値があると思います。一年に1日しかない祭りに熱い思いをぶつける男たちと勇壮なだんじりをご覧いただき、感動して帰っていただきたいです。全国の皆様のお越しを心からお待ちしております。

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