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お熊甲祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MRO 北陸放送
放送
:10/19(土)15:00~15:55

ダイドードリンコスペシャル

天を貫く深紅の枠旗! お熊甲祭

お熊甲祭

七尾市中島町で毎年9月20日に行われている「お熊甲祭(おくまかぶとまつり)」は、国指定重要無形民俗文化財です。祭り当日、町内の各集落に鎮座する19の末社から繰り出したそれぞれの神輿は、猿田彦や鉦太鼓の行列を従え、高さ20メートルもの真っ赤な枠旗(わくばた)をしんがりにして、本社の久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)に集います。前半はのどかとも言えるようなペースで進むこの祭りですが、神社から御旅所である加茂原に移ると様相は一転、男たちは大きな枠旗を地面スレスレまで横倒しにする「島田くずし」の技を競い合い、祭りは最高潮に達します。番組ではこの祭りに集う男たちの心意気を追いかけるとともに、一方で祭り体験の学生たちを受け入れる地区など祭りに新しい風を吹き込もうとする試みも紹介します。

祭り紹介

  • 祭り写真館

お熊甲祭

大陸の渡来神を祀る久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)の大祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。天狗面をつけた猿田彦が、鉦(かね)・太鼓に合わせて踊りながら祭りを先導し、屈強の若い衆が20メートルもある真紅の枠旗(わくばた)を担ぎます。お旅所では枠旗を地上すれすれまで傾ける「島田くずし」と呼ばれる大技も披露されます。

開催日
9月20日 ※毎年同日
場所・アクセス
石川県七尾市熊甲神社

■ 電車
のと鉄道「七尾線能登中島駅」下車、タクシーで約5分(無料シャトルバスで約10分)

■ 車
能登有料道路「横田インター」から約3分
お問い合わせ
七尾市観光交流課
0767-53-8424

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史異国から渡ってきた神様に捧げる異国情緒あふれる祭り

シシゾウ:お熊甲祭は、いつごろ始まったのですか?

清水さん:お熊甲祭は久麻加夫都阿良加志比古神社の大祭です。祭りに関する記録は残っていませんが、平安時代の資料に久麻加夫都阿良加志比古神社に関する記述があるので、祭りもその頃から行われていたものと考えられます。
久麻加夫都阿良加志比古神社のご祭神は、古代の朝鮮半島に存在した国家・伽耶(かや)国の王子で日本に渡来したと伝えられる都怒我阿羅斯等(つぬがあらひと)と久麻加夫都阿良加志比古です。祭りに打ち鳴らされる鉦と太鼓は朝鮮半島の影響がうかがえるといわれ、鉦・太鼓に合わせて舞われる猿田彦の独特の舞も異国の雰囲気が感じられます。

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みどころ男たちが約20メートルの枠旗を豪快に担ぎ回し、神輿とともに大乱舞

シシゾウ:お熊甲祭の行事の流れをお教えください。

清水さん:お熊甲祭は久麻加夫都阿良加志比古神社に、地区の各集落に鎮座する19の末社から神輿が枠旗などを従えて繰り出します。海辺にある瀬嵐(せあらし)地区の神輿は、恵比寿様の像を載せた恵比寿台で目を引きます。
午前8時ごろ、神社前に各末社の神輿一行が勢ぞろいし、到着順に神社へ参入を開始します。地区の神輿一行を先導するのは天狗面を付け、華やかな装束に身を包んだ猿田彦です。「イヤサカサー」の掛け声と賑やかに打ち鳴らされる鉦・太鼓とともに猿田彦、神輿、枠旗の順番で拝殿前に走り込みます。ちなみに「イヤサカサー」の掛け声は、“長く栄えるように”という意味の「いや栄え」に由来しています。
午前10時30分ごろ、19の末社神輿がすべて参入すると、各集落の代表が幣帛(へいはく)【=神への進物】を神前に奉る奉幣式が行われます。午後12時ごろ、奉幣式が終わると、本社神輿に続いて各末社の神輿一行は参入時と同様の段取りで境内を出て、700メートル離れたお旅所の加茂原を目指します。午後2時ごろ、各末社の神輿一行はお旅所で神輿や枠旗の「お練」を披露します。緑の山々を背景に、深紅の枠旗が数十本林立し、金色に輝く神輿が一列に並ぶ光景は豪華絢爛な時代絵巻のようです。枠旗の豪快な「島田くずし」の妙技に見とれているうちに日は傾き、その年の祭典は終幕を迎えます。

シシゾウ:枠旗はお熊甲祭独特の出し物だそうですね。

大場さん:枠旗は長さが20メートルほどある深紅の羅紗旗(らしゃばた)で、木で枠を組んだ中央に立てられ、40~50人で担げるようになっています。旗には吉祥句やおめでたい単語、あるいは集落で昔から使われていた字句が書かれています。担ぐのは各集落の男性と「結(ゆい)」(=地域の共同作業制度)で結ばれた人たちです。能登地方の祭りで担がれる出し物のほとんどはキリコや奉燈(ほうとう)で、なぜお熊甲祭で枠旗が担がれるようになったのか、経緯は分かっていません。

シシゾウ:枠旗の見せ場はどこですか?

大場さん:「さしあげ」「早廻り」「島田くずし」という大技です。さしあげは枠旗を頭上高く差し上げ、旗を揺らします。参入の拝殿前や移動していて止まるときなどに行います。早廻りは鉦・太鼓のテンポが速くなるのに合わせて、猿田彦とともに早い動きで練って回ります。島田くずしは、長大な枠旗を担ぎながら傾け、大旗を地面すれすれまで下げる技で祭り最大の見せ場です。島田くずしの島田とは、娘が結う日本髪の島田髷(しまだまげ)のことです。その昔、枠旗の先端が見物していた女性の島田髷にあたり、髷がくずれたことから名付けられたといわれています。島田くずしは、旗の先端をできるだけ地面に近づけるのが良いとされていますが、地面につけてはいけないのでバランスを保つのが非常に難しく、力もかなり必要です。昔は島田くずしが上手にできない集落には娘を嫁がせないといわれたほどで、地区の男性は枠旗を満足に担ぐことができてこそ一人前とされてきました。今でもその気風は受け継がれ、どの地区よりも立派な技を披露したいという気持ちで皆、真剣に枠旗を担いでいます。

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注目ポイント猿田彦と鉦・太鼓は祭典を盛り立てる立役者

シシゾウ:そのほかのみどころを教えてください。

大場さん:猿田彦の舞と鉦・太鼓の演奏にも注目していただきたいです。最大の見せ場は奉幣式で、各末社の鉦・太鼓が2列38組の隊列を組み前進しながら打ち鳴らされるのに合わせ、猿田彦が乱舞するところです。猿田彦の軽妙な舞と鉦・太鼓の揃い打ちは迫力があり、祭りのハイライトのひとつです。
祭りの先導役として重要な役割を果たす猿田彦は大抵、各集落で舞の上手な人が務めます。その人をお手本に練習し、上手に舞えるようになった人が次回の猿田彦役になります。
祭りの重要な場面で打ち鳴らされる鉦・太鼓もお熊甲祭に欠かせない存在です。神社に参入するとき、奉幣式の揃い打ち、お旅所に向かうとき、式典終了後に集落に帰るとき、それぞれのシーンごとに決まった演奏があります。集落ごとにも違いがあり、例えば浜田区の鉦・太鼓の演奏はどの地区よりもテンポがゆったりしているので、遠くからでも演奏を聞けば分かります。

シシゾウ:これまでのお熊甲祭で印象的な場面を教えてください。

大場さん:祭りに先立って「しらい」という儀式で渡御の順番を決めるクジ引きが行われる際、クジを引く団長が緊張して震えていた姿、雨で中止しようかという話になったとき、どうしてもやりたいと集落の人たちが訴えてこられた姿や、数十年ぶりに故郷に帰ってきて祭りに参加された人が昔と少しも変わっていないと喜んでおられた表情などが印象に強く残っています。

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ふるさと自慢七尾湾で養殖される牡蠣を筆頭に海の幸がたっぷり

シシゾウ:七尾市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

大場さん:七尾市は能登半島の中心に位置しています。観光地としては全国でも指折りの温泉地として知られる和倉温泉があるほか、国指定史跡の七尾城跡をはじめ古代から近世までの史跡や遺跡が数多くあります。お熊甲祭が行われる中島町は七尾市の北部に位置し、豊かな自然に恵まれているので、七尾湾での牡蠣養殖が盛んに行われ、新鮮な魚介などおいしいものが豊富です。

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メッセージ集落全体で取り組んでいる様をご覧ください

大場さん:年に一度の祭りを集落の人間が総出で取り組んでいる姿をぜひご覧いただきたいと思います。枠旗を担ぐのは男性ですが、女性もこの日のために前日から料理を作り、神社境内で皆さんに振舞うなど活躍しています。仕事が忙しい若い人たちも勤務先に配慮していただくなどしてできる限り参加しています。全国でも非常に珍しいお熊甲祭の枠旗行事を見に七尾市中島町にお越しください。

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