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宮原浅間神社春季例大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:YBS 山梨放送
放送
:5/12(日) 12 : 00〜12 : 55

ダイドードリンコスペシャル

熱き山車 里山をかける! 〜市川三郷 宮原浅間神社の春祭り〜

宮原浅間神社春季例大祭

市川三郷町の旧六郷町にある宮原浅間神社。毎年4月に行われる春の例大祭は、神輿と色鮮やかに装飾された山車が区内を練り歩き、太々神楽が奉納されます。
木花咲耶姫命が宿る神輿に少しでも長くとどまって欲しいと、山車が神輿の巡行を邪魔するせめぎ合いが繰り広げられます。山梨県では珍しい曳山の勇壮な祭りです。
昔から山車を曳くのは40歳以下の若者たち。しかし、地域の若者は減少…。伝統的な方法で祭りが出来る最後の年になるかもしれないと心配する声が上がる中、山車の飾り付けの準備が進められています。
祭りの継承、そして地域の人たちの祭りにかける思いを記録します。

祭り紹介

  • 祭り写真館

宮原浅間神社春季例大祭

この祭りは、岩間・宮原・葛篭沢(つづらさわ)の3地区が1年ごとに各自の方法で行います。稚児達が神輿を先導し、色鮮やかに装飾された山車が区内を練り歩き、町指定無形民俗文化財である太々神楽(だいだいかぐら)が奉納されます。木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が宿る神輿に少しでも長くとどまってほしいと、山車が神輿の巡行を邪魔するせめぎ合いが最大のみどころです。

開催日
4月14日に近い日曜日
場所・アクセス
山梨県市川三郷町

■ 電車
JR身延線「甲斐岩間駅」から南に徒歩約10分
お問い合わせ
市川三郷町産業振興課商工観光係
055-240-4157

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史伊勢と京から伝わった太々神楽をご祭神の木花咲耶姫命に奉納

シシゾウ:宮原浅間神社春季例大祭は、いつごろ始まった祭りですか?

深沢さん:木花咲耶姫命を祀る宮原浅間神社の創建は、伝承では第12代景行天皇の時代(3世紀末~4世紀前半ごろ)といわれています。宮原浅間神社は富士川流域の峡南(きょうなん)地方にある神社で最も社格が高く、土地の守護神として崇敬されてきました。現在のように旧六郷町(ろくごうちょう)の岩間・宮原・葛篭沢地区の氏神に定められたのは明治時代以降です。
神社の例大祭に太々神楽が奉納されるようになった経緯は分かりません。江戸時代の記録によると、4月13日の宮原浅間神社の祭礼に峡南地方の神社9社の神主が集まり、神楽を奏したとあるので、神楽の奉納がそのころ既に行われていたことは確かです。宮原浅間神社の神楽は、仮面劇と舞からなり、笛・太鼓の囃子にあわせ一切言葉を発せず行われるのが特徴です。この神楽がいつどこから伝わってきたかについては諸説ありますが、江戸時代に宮原浅間神社の神主が伊勢と京から楽曲と舞を伝え、神社の神楽として位置づけたという説が有力です。現在、宮原浅間神社の太々神楽は、市川三郷町の無形民俗文化財に指定されています。

シシゾウ:宮原浅間神社春季例大祭は、3つの地区がそれぞれで行うそうですね。

深沢さん:氏子の宮原、岩間、葛篭沢の3地区が1年ずつ持ち回りで担当し、自分たちの地区内で神輿の渡御と神楽の奉納を行うのが昔からの習わしです。2013年は宮原地区、2014年は葛篭沢地区、2015年は岩間地区が担当します。

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みどころのどかな春の陽気の中、可憐な稚児と神様が舞い踊る

シシゾウ:宮原浅間神社春季例大祭で奉納される太々神楽のみどころはどこですか?

深沢さん:神社の秋季例大祭では、境内の神楽殿で半日かけて神楽を奉納しますが、春季例大祭は、神輿渡御のコース途中に設けられた御旅所で舞を奉納します。神輿に宿る木花咲耶姫命にご覧いただくため、神楽は鎮座する神輿前で披露されます。2013年に祭りを担当する宮原地区の御旅所は3ヵ所で、稚児の舞2舞、大人の舞2舞を奉納します。
稚児の舞を舞うのは女の子です。ひと昔前は子どもが多く、一生の思い出になるということで希望者も多く選考するのが大変でしたが、現在は少子化で、舞手をみつけるのが年々難しくなっています。幸い2013年は舞手が確保でき、半年ほど前から奉納曲の「五行(ごぎょう)の舞」と「合(あい)の舞」を練習しています。
五行の舞は、小学校低学年の女の子が5人で舞います。五穀豊穣と五体健全を祈願する曲で、舞手は緋色の袴に、それぞれ赤、白、黄、緑、黒の色違いの千早(ちはや)を纏い、手には千早と同じ色の御幣を持ちます。五色の色は五穀の各穀物や身体の各部分を意味しているといわれています。時間にして約15分のこの舞は、所作が優雅で、囃子も優美です。のんびりしすぎているように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのゆったりしたところが古式を伝えていると高く評価されています。
合の舞の舞手は、小学校高学年の女子児童2人です。舞手が持つ舞扇子の所作に特長があり、巧みに動かすととても艶やかです。

シシゾウ:大人の舞の特徴を教えてください。

深沢さん:大人の舞は、神様の面をつけて舞う一人舞で、男性が舞手を務めます。登場する神様は、猿田彦命(さるたひこのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)の夫婦です。私も、数年前に若い人に引き継ぐまで20年ほど猿田彦命の舞を担当していました。
猿田彦命の面は顔が赤く、鼻が高いため、地元の人間は天狗の面と呼んでいます。日本神話によると、猿田彦命は地上の神様で、天上の神様が高天原(たかまがはら)から日向の高千穂峰に降りてこられるときに途中まで迎えにいき、道案内役を務めたといわれています。その故事にのっとり、神輿の渡御行列では猿田彦命の役が神輿を先導します。妻の天鈿女命は女の神様で、天の岩戸にお隠れになられた天照大神(あまてらすおおみかみ)に出てきていただくために踊ったというエピソードが有名です。渡御行列では猿田彦命と並んで先頭を歩きます。
猿田彦命の舞と天鈿女命の舞は、囃子が異なるだけで基本的な所作は一緒です。猿田彦命は男性らしく鉾(ほこ)を手に勇壮に舞い、対照的に天鈿女命は榊の枝と鈴を持ち、女性らしくしなやか、かつしとやかに舞います。
舞が奉納される間、舞手以外の祭り関係者や地元の人たちは、暖かな春の日差しの中おのおの楽しみながらのんびり見物しています。今は温暖化で桜の開花が早くなりましたが、以前は桜が満開の時期に当たり、神楽を舞う舞手の上に風に吹かれた桜の花びらが降りかかり、とても風情がありました。

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注目ポイント神様にとどまってほしい山車と進みたい神輿の攻防戦

深沢さん:渡御の道中、神輿が進むのを山車が邪魔しようとする駆け引きもみどころのひとつです。山車が神輿を妨害しようとするのはいやがらせではなく、3年ぶりに集落に訪れてくださった木花咲耶姫命に、できるだけ長くとどまり、自分たちの暮らしをしっかり見ていただきたいという純粋な気持ちに基づいています。山車は行きつ戻りつしながら、神輿に突っ込んできたり、狭い道にさしかかると神輿の前に出て行って道をふさいだりします。
宮原地区では、山車を引くのは40歳以下の男性、神輿を担ぐのはそれ以上と年齢で担当を分けています。若さでいくと山車に分がありそうですが、今の40代、50代はとても元気で若者に負けていません。昔は血気にはやりすぎて取っ組み合いのけんかになってしまうことがよくありましたが、今は互いを尊重し、邪魔し邪魔されるのを双方楽しんでいます。

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ふるさと自慢生産量・技術力ともに日本一のハンコの町

シシゾウ:市川三郷町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

深沢さん:宮原浅間神社春季例大祭の舞台になる六郷地域は、日本一のハンコの町です。江戸時代、六郷地域の旧岩間(いわま)村を中心とした一帯は、農家が副業として営む足袋の製造が盛んで、岩間足袋の名称で京都の神社仏閣をはじめ全国に出荷していました。しかし、工業化により大量生産の足袋に市場を奪われたため、足袋製造に代わる産業として新しく興ったのが、甲府から産出する水晶に彫刻を施すハンコの製造でした。かつての岩間足袋の流通ルートにのせて全国に向けて販売されたハンコは評判になり、六郷はハンコの町として知られ、全国一の生産量を誇るようになりました。ハンコが以前ほど使われなくなり、ハンコ製造に従事する人間は少なくなりましたが、現在もハンコの町の伝統を守っている印章職人の彫刻技術は芸術的といえるほど高いです。六郷商工会館内には印章資料館があり、ハンコの歴史や加工方法などを豊富な資料とともに紹介しています。

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メッセージ3地区持ち回りの伝統を守っていきたいです

深沢さん:宮原浅間神社の例大祭は、終戦から数年間は出店がずらりと並び、盛大に行われていました。今は地区の人口が減り、往時ほどの華やかさはありませんが、住民にとって大切な祭りであることに変わりはありません。高齢化で私たちの地区も若者が少なくなり、この先、今まで通り祭りを行えるかどうか先行きは不透明です。祭りを存続させるため、3つの地区が合同で行うことを検討しなければならないときが来るかもしれません。しかし、この祭りは3つの地区がそれぞれで行うところに意義があります。祭りを支える人間の平均年齢は上がっても皆、元気で意気盛んなので、頑張って伝統を守っていきたいです。宮原浅間神社春季例大祭をご覧になる方は、集落の老若男女が一致団結し、祭りに一生懸命取り組んでいる姿から何かを感じ取ってください。

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