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菊間祭 お供馬の走り込み

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:itv あいテレビ
放送
:11/17(日) 14 : 00〜14 : 54

ダイドードリンコスペシャル

風になれ! ~菊間祭 お供馬の走り込み~

菊間祭 お供馬の走り込み

この日の為に用意された特別な鞍(くら)と装飾具をまとった愛馬。その背には黄色い鉢巻の少年が凛とした表情で行く先を見つめている。合図とともに駆け出した“2人”は、一気に参道を駆け抜けていく…。今治市菊間町(いまばりし きくまちょう)、加茂神社の菊間祭で行われる「お供馬の走り込み」は、室町時代からの伝統行事で、愛媛県の無形民俗文化財に指定されています。馬を操るのは「乗子(のりこ)」と呼ばれる6歳から15歳までの少年達。神社前の300mの参道を駆け上がる勇壮華麗な祭りです。番組では、今年新しい馬を迎え入れた2つの家族に密着。馬を愛し、ともに走ることを心待ちにする少年。対照的に新しい馬と上手く馴染めない少年。世代を超えて乗子を務めるそれぞれの親子が絆を深めながら本番に向かって練習を重ねていく姿を追います。

祭り紹介

  • 祭り写真館

菊間祭 お供馬の走り込み

加茂神社の菊間祭で行われる「お供馬(おともうま)の走り込み」は、約600年前の室町時代から始まったと伝えられています。祭り用の鞍や装飾具をつけた馬に、「乗子(のりこ)」と呼ばれる子どもが乗り、鳥居から境内までの約300メートルを一気に駆け上がる勇壮華麗な祭りです。昭和40年、愛媛県の無形民俗文化財に指定されています。

開催日
10月第3日曜日
場所・アクセス
愛媛県今治市加茂神社

■ 電車
JR予讃線「松山駅」より約50分
「菊間駅」下車 徒歩約20分
お問い合わせ
今治市菊間観光協会
0898-54-3450

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史起源は京都・上賀茂神社の競馬神事

シシゾウ:菊間祭で行われるお供馬の走り込みが始まったのは、いつごろですか?

寺井さん:お供馬の走り込みは、京都の上賀茂神社(賀茂別雷(かもわけいかづち)神社)で行われる賀茂競馬(かもくらべうま)の神事の流れを汲む行事です。上賀茂神社の競馬神事は寛治7年(1093)、堀川天皇の発案で始まったとされています。競馬に使う馬は全国の荘園地から集められ、上賀茂神社の社領だった菊間町も馬を奉納しました。上賀茂神社とのつながりから、お御霊をご分霊して創設されたのが加茂神社で、競馬に倣って始められたのがお供馬の走り込みだといわれています。現在、走り込みの騎手を務めるのは乗子(のりこ)と呼ばれる子どもですが、昔は大人が騎乗していました。子どもが騎乗するようになったのは昭和に入ってからです。

シシゾウ:なぜ、お供馬という呼び方をするのですか?

寺井さん:菊間祭では加茂神社の神輿渡御が行われ、約1キロ離れた御旅所まで行列します。この渡御行列に走り込みに出た馬がお供することからお供馬と呼ばれるようになりました。

シシゾウ:菊間町では昔から馬の飼育が盛んだったのでしょうか?

寺井さん:菊間町は約700年の伝統を持つ、いぶし瓦の産地です。瓦の製造には大量の燃料が必要で、燃料に使う松葉を運搬するために馬が多く飼育されていました。馬は農作業にも使われましたので、菊間町の人々にとって馬を飼育することは、ある種のステイタスでした。今でいうスポーツカーを所有するような感覚だったのではないでしょうか。資料によると、最盛期には加茂神社の氏子地域内で300頭を超える馬が飼育されていたといいます。お供馬の走り込みも隆盛を極め、明治14年(1881)は130頭、大正11年(1922)は128頭の馬が参加したという記録が残っています。

シシゾウ:お供馬の走り込みの存続が危ぶまれたこともあったそうですね。

寺井さん:時代の流れで,農耕機械や自動車が普及し、馬が飼われなくなりました。しかし、地元の有志が「伝統ある行事を途絶えさせてはいけない」と、お供馬用の馬を数頭飼い始め、伝統復活に乗り出しました。現在、お供馬のために18人の馬主さんが馬を飼育されています。馬を個人で飼うのは大変で、行政からの補助が多少はありますが、餌代や調教費などがかかり、毎日の世話も欠かせないので、お供馬の走り込みは馬主さんたちとご家族の情熱に支えられているといっても過言ではありません。

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みどころ人馬一体で疾駆する、
レースさながらのスピードと迫力

寺井さん:お供馬の走り込みの最大のみどころは、子どもの騎手と美しく装った馬が人馬一体となって加茂神社境内に設けられた約300メートルの馬場を疾走するところです。まさに勇壮華麗という表現がぴったりです。子どもとはいっても、乗子たちの騎手としての腕前はかなりのものです。昔はすべて農耕馬でしたが、現在は3分の2がサラブレッドになったため、本物の競馬のようなスピード感があり、迫力満点です。

シシゾウ:乗子になるには条件があるのでしょうか?

寺井さん:乗子を務めるのは、地元の小学1年生から中学3年生までの子どもたちです。私が子どものころは、馬を飼っている家の子どもしか乗子にはなれませんでした。私の家は馬を飼っていなかったので乗子をしたことはありませんが、親戚が飼っていたので祭りになると親戚の家に行き、正装したお供馬に乗って写真を撮ってもらった思い出があります。最近は少子化の影響もあり、馬主さんのお子さんやお孫さん、親戚のお子さんだけでなく、地元の小学校からも希望者を募っています。現在、約20名が乗子として登録されています。
乗子になる子どもたちは、祭り当日までかなりの練習を積みます。9月から毎週日曜、祭りの一週間前からは、毎日馬に乗ります。また、走り込みの前日には馬主さんや関係者と一緒に海に入って体を清めます。

シシゾウ:走り込みはどのようなスケジュールで行われるのですか?

寺井さん:お供馬の走り込みは、神輿渡御前の行事として行われます。開始は午前8時半で神輿の宮出しがある11時まで行われます。最初は3頭立てくらいの少ない頭数からスタートし、徐々に一緒に走らせる頭数を増やします。ラストの走り込みは7~8頭立てで行われ、本式のレースを彷彿させる見事な走りに、観客の声援もひときわ高くなります。
走り込み前日には「顔見せ」といって、正装したお供馬が全頭参加する町内パレードが、午前9時半から12時まで行われます。菊間駅前にお供馬が勢揃いしたとき、馬主さんにお願いすれば馬と一緒に写真撮影をすることができます。小さなお子さんは特に、お供馬に乗せてもらって写真に撮れば良い思い出になると思います。

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注目ポイント馬を美麗に飾り立てる装飾具は文化財級

寺井さん:お供馬を飾る装飾具にもぜひ注目していただきたいです。その昔、お供馬は自分が飼っている馬を披露する晴れ舞台でした。そこで馬の顔には鼻革や面向(つらむこう)、頭部には小鈴や面房(つらふさ)、首には首網や飾手綱(かざりたづな)などの装飾具で華やかに飾り立てました。鞍は乗馬用の皮鞍ではなく昔ながらの木鞍が使われるところがポイントで、木鞍の上に色鮮やかな布団を載せ、その上に乗子がまたがります。
数年前、昔から伝わる装飾具の傷みが激しくなったため、すべて新調しました。菊間町にあった馬具店はずいぶん昔に廃業していたため、他で作ってくれるところを探したのですが、技術的に難しいという理由で引き受けてくれるところがなかなか見つかりませんでした。最終的に相馬野馬追という馬の行事が有名な、福島県の馬具店が依頼を受けてくださったのですが、昔の装飾具を見本としてお見せしたところ、「材料が高価で細工も非常に手が込んでいるので、人間国宝級の職人技ですね。」と驚かれていました。昔の人たちがお供馬を飾り立てることにいかに情熱を傾け、贅をこらしていたかが伝わるエピソードだと思います。

シシゾウ:菊間祭でお供馬の走り込み以外にみどころはありますか?

寺井さん:加茂神社は地域の総社的な存在で、菊間祭には地域内の神社から大神輿が8台集まります。その神輿が横に並んで一斉に差し上げをするなど、数々のパフォーマンスを境内で繰り広げるところは必見です。また、愛媛県南予(えひめけんなんよ)地方の祭りの山車として有名な「牛鬼」が東予(とうよ)地方では唯一菊間祭だけに登場するので、そちらもみものです。

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ふるさと自慢伝統工芸品の鬼瓦と四国随一の
やくよけ大師で厄を祓う

シシゾウ:今治市菊間町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

寺井さん:菊間町の特産は菊間瓦の名前で知られる瓦で、中でも鬼師と呼ばれる職人さんが作る鬼瓦は有名です。この鬼瓦にちなんだ銘菓「厄除け鬼瓦もなか」はお土産に人気です。
観光地で人気が高いのは、弘法大師が厄除けのために自身を像に刻んで本尊として奉納したという由緒のある「やくよけ大師 遍照院(へんじょういん)」です。四国で厄除けの功徳が最も高い寺院といわれ、毎年2月に行われる節分会厄除大祭には県内外から厄除け祈願の人が大勢訪れます。

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メッセージ迫力満点の走りを目の前でご覧ください

寺井さん:近年、お供馬の走り込みが広く知られるようになり、県外からお越しになる方、多勢のカメラマン、リピーターの方が増えています。走り込みの開始は早朝から行われるので、遠方からお越しの方は泊りがけでいらっしゃることをおすすめします。菊間町内には宿泊施設がないので、今治市の中心部か道後温泉にお泊りになるのが良いと思います。道後温泉からは車で1時間、今治市街から30分程の距離です。走り込みは間近で見ると本当に迫力がありますので、ぜひ一度足をお運びください。必ず感動されると思います。

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