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鉤引き祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MBC 南日本放送
放送
:3月20日(水・祝)14:30~15:25

ダイドードリンコスペシャル

大地を呼び覚ませ!~大隅高隈の『鉤引き祭』~

鉤引き祭

鹿児島県の大隅半島、高隈山地に囲まれた地で300年以上受け継がれてきた春を呼ぶ祭り「鉤引き祭」。年に一度、上高隈町と下高隈町に分かれ、熱い戦いを繰り広げます。 神事は「雄鉤」「雌鉤」と呼ばれる御神木をそれぞれ厳選し、長さ10m、重さ1tの大木を担ぎ中津神社に奉納します。難関は境内までの長い石段。落とすと負けとみなされるため、一気に駆け上がります。社殿では雄鉤と雌鉤をひっかけ約300人の男たちが渾身の力を込めて引き合い、勝てば豊年になると言われています。主役たちの平均年齢はなんと70歳近く。人口の減少で青年団も婦人会もなくなりました。活気を失い、陣営を築く難しさに直面しながらも、昔と変わらない情熱を燃やし続けています。彼らは何故ぶつかり合うのか、祭りにかける人々の想いに迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

鉤引き祭

中津神社に300年以上伝わる春祭り神事で、五穀豊穣、林業の発展を祈念して行われます。
上高隈町、下高隈町の地区に分かれ、それぞれ長さ約10m、幹周り1mの御神木を山から切り出し(雄鉤=おかぎ・雌鉤=めかぎ)境内に運び込みます。鉤引きは3回勝負で2勝した方の勝ちとなり、勝った地区は豊年になるといわれています。

開催日
2月第3日曜日
場所・アクセス
鹿児島県鹿屋市上高隈町中津神社

■ 車
鹿屋橋センターから国道504号線を約30分北上(高隅小学校すぐ近く)

■ バス
鹿児島空港から鹿屋行きバスで約100分「高隈停留所」下車すぐ
お問い合わせ
高隈地区町内会
0994-45-2791

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史他に類を見ない日本一の“鉤引き”行事

シシゾウ:鉤引き祭は、いつごろ始まった祭りですか?

安藤さん:鉤引き祭は承応2年(西暦1653年)創建の中津神社が、現在地に移転した元禄元年(西暦1688年)に始まったと伝えられています。中津神社は当初、現在地から約800m離れた高隈川のほとりに建てられましたが、その地が新田開発されることになったため、現在の高台に移されました。御祭神の中津少童命(なかつわだつみのみこと)が水を司る神様だったため、水辺を離れ、田んぼが見えない場所に移られてはお淋しいだろうと当時の住民たちは考え、神前で米作りを模倣した行事を行うことで神様をお慰めしようとして始めたのが鉤引き祭だと伝えられています。
メイン行事の鉤引きは、鉤(雄鉤・雌鉤)と私たちが呼ぶ2本の御神木のそれぞれ鉤股と二股になった箇所を組み合わせ、綱引きのように引き合い、その勝敗で米の出来を占うという全国的にも非常に珍しい神事です。大隅半島には、似た神事を行う地区がありますが、高隈中津神社の鉤引きの方が、鉤が大きく人数も多いので、私たちは自分たちの祭りに誇りを持っています。

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みどころ綱引きならぬ大木引きで豊作祈願

安藤さん:鉤引き祭が行われるのは2月の第3日曜日です。当日は、夜明けとともに男たちが上高隈町・下高隅町に分かれて地元の山に入り、事前に選んでおいた鉤にする御神木を切り出します。雄鉤と雌鉤の担当は毎年交替します。
鉤にする木はエノキ、ニレなどです。切り口から90㎝のところが、雄鉤は鉤股、雌鉤は二股になっていることと、幹周りが1mあることが鉤になる条件とされています。鉤は枝を切り落とさずそのまま使うので重さは軽く1トンを越え、全長は10m以上になります。それを「ハナドリ」と呼ばれる地区のリーダーの指揮のもと、100人前後の男たちが神輿を担ぐようにワッショイワッショイと掛け声をかけながら中津神社まで運びます。
正午前、雄鉤と雌鉤は中津神社の石段下に到着します。そこから雌鉤、雄鉤の順序で石段を上がっていくのですが、昔からの決まり事で、いったん石段を上り始めたら決して鉤を地面に着けてはならないとされています。そのため、男たちは石段を登る前に気合いを入れ直し、あらんかぎりの力をふりしぼって鉤を担ぎ上げます。鉤引きの前に行われる「サヨンドシ」も男たちの力のみせどころです。サヨンドシとは鉤を根元から高く持ち上げ、地面に3度打ちつける儀式で、勝負前に勢いをつける意味と冬の眠りについている大地に春が来たので目を覚ましてくださいと合図する意味があります。

シシゾウ:鉤引きはどのようにして行われるのですか?

安藤さん:まず、雄鉤を鉤股が上になるように地面に据え、上から雌鉤の二股をひっかけるようにして雄鉤の鉤股と連結させます。その状態を「鉤がかかる」といいます。鉤がかかると同時に引き合いが始まるのですが、鉤は簡単にはかかりません。鉤が重いので男たちの息が揃わないとうまくいかない上、鉤のかかり具合によっては引き合いで鉤股や二股の箇所が裂けてしまい、裂けた側はその時点で負けになってしまうため、どちらも自分たちが有利になるように鉤をかけようとし、その駆け引きだけで30分近くかかることもあります。
鉤がかかると引き合いがスタートします。両町合わせて300人を超す人たちが大木の幹や枝をつかんで掛け声をかけあいながら引き合う光景は壮観です。勝負は綱引きと同じで、相手の鉤を中央線から1m自陣に引き込んだほうが勝ちです。1回の勝負がつくのに20分近くかかることもあります。上高隈町と下高隈町の住民は普段とても仲が良いのですが、鉤引きのときたけは対抗心をむきだしにして全力で引き合います。昔は血気盛んな人が多く、勢い余って相手陣地に飛び込んで引くのを妨害したり、焼酎をかけたりして、喧嘩に発展することもありましたが、今はずいぶん紳士的になりました(笑)。勝負は3回行い、2勝したほうが勝ちになり、豊作に恵まれるといわれています。

シシゾウ:高隈町の出身者でないと鉤引きには参加できないのですか?

安藤さん:どなたも鉤を引いていただけます。鉤を引くと一年間無病息災で過ごせるといわれていますので、ふるってご参加ください。鉤引きの勝負が終わると、地元の人たちは家内安全の御利益があるといわれる鉤の小枝を折って自宅に持ち帰り、花瓶にさします。枝から芽が出たり、つぼみの花が開いたりすれば福が家に訪れたきざしとみなされ、非常に喜ばれます。

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注目ポイント米作りを神前で再現し、神様をお慰めする

安藤さん:勇壮な鉤引きの前後に行われる、米作りを模倣した神事にもご注目いただきたいと思います。紅白の餅を一年の日数分の365個まく「種まき」、御神木の枝で作った小さな木の鉤を鍬(くわ)に、境内を田んぼに見立てて田を耕す仕草をする「田起こし」、鋤(すき)をつけた木製の牛を境内中引き回し代かき(しろかき)をする様子をおもしろおかしく演じる「田よみ」、キヅタというツタの一種に種籾(たねもみ)をこよりで結びつけたものを苗に見立てて参拝者に配る「田植え」、など、いずれも予備知識がなくても楽しめますが、意味を理解すればより興味深くご覧いただけると思います。なお、「種まき」は本来、農作業の順序として最初に行われるべきものですが、秋の豊作の実りを皆にお裾分けするという意味を込め、現在は鉤引き祭の最後に行われます。種まきの餅の争奪戦は激しく、拾うことができた方はラッキーです。田植えで配られるキヅタにも御利益があり、持ち帰って田んぼの水の取り入れ口にさしておくと害虫が寄りつかないと言い伝えられています。

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ふるさと自慢知る人ぞ知る茶の名産地。
人気上昇中の「鹿屋深蒸し茶」

シシゾウ:鹿屋市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

安藤さん:鹿屋市は黒豚、黒牛の産地として全国的に有名です。また、知名度では黒豚、黒牛に及びませんが、茶の名産地でもあります。良質な鹿屋産の茶の大半は深蒸し茶に加工されます。深蒸し茶は茶葉を蒸す時間が普通の煎茶の2倍以上で、鮮やかなお茶の色とまろやかな味わいが特徴です。また、茶の成分が湯に溶け出しやすいので健康にいいといわれています。最近は、鹿屋深蒸し茶を使ったプリンなど加工品がいろいろ商品化され、好評を博しています。

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メッセージ私たちと一緒に鉤を引いて、無病息災になりましょう

安藤さん:高隈町は昔から良質な米が穫れる地域です。過疎化・高齢化は進んでいますが、米だけは昔からやってきた通り自分で作りたいという住民が多いため、水田は減っておらず、農業を愛する気持ちも昔のままなので、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する鉤引き祭に対する思い入れは非常に強いです。祭りの伝統を後世に守り伝えて行かなければならないと、皆、一生懸命頑張っていますので、鉤引き祭を多くの方に見ていただきたいです。お越しいただいたら私たちと一緒に鉤を引いて、一年の健康を祈願してください。

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