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岩国行波の神舞

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:KRY山口放送
放送
:4/20(土) 13:00〜13:55

ダイドードリンコスペシャル

挑む!松登り ~岩国行波の神舞~

岩国行波の神舞

江戸時代から岩国市行波に伝わってきた国の重要無形民俗文化財=岩国行波の神舞。行波の男たちは年中、神楽の練習に取り組んでいます。中でも、数えで7年に一度だけ行われる八関神楽。この神楽では、松登りという神事が行われます。高さ約25mの松の頂から張られた約80mの縄を伝って、頭から降りてくる命がけの神事です。25mもの高さがある松は現在なかなか無いため、2本の松をつなぎ合わせて作ります。今回はじめてその松登りの大役を任された一人の若者に密着します。

祭り紹介

  • 祭り写真館

岩国行波の神舞

国の重要無形民俗文化財「岩国行波の神舞」では、式年祭として7年に一度、錦川の河川敷に神殿を組み、十二座の舞が奉納されます。八関の舞の「松登り」という神事では、白装束に白鉢巻姿の「荒神」が約25mの松の頂上まで登り、木の上に祀ってある三光を燃やし、縄を伝って降ります。

開催日
4月※7年に一度開催
場所・アクセス
山口県岩国市行波

■ 空路
羽田空港〜岩国錦帯橋空港 約100分
岩国錦帯橋空港からバスで約30分「岩国駅」下車

■ 電車
錦川鉄道錦川清流線「行波駅」下車、徒歩約5分(錦川鉄道には山陽本線「岩国駅」で乗換)

■ バス
・「岩国駅」より、21系統で約15分「錦帯橋」にて下車。乗り変えてK系統(北河内駅行き)で約20分「北河内」にて下車。徒歩約1分、行波橋を渡り対岸へ。(バスは1日3本)
・「岩国駅」より、22系統(北河内駅行き)で約40分「北河内」にて下車。徒歩約1分、行波橋を渡り対岸へ。(バスは1日1本)

■ 車
山陽自動車道「岩国インター」より国道187号線を六日市方面へ約10分。行波橋を渡り対岸へ。
お問い合わせ
岩国市教育委員会文化財保護課
0827-41-0452

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史江戸時代に始まった社家神楽を明治時代から
民衆が受け継ぐ

シシゾウ:行波の神舞は、いつごろから始まった行事ですか?

松本さん:寛政3年(1791年)からといわれていますが、寛文8年(1668年)に当時の鎮守社であった諏訪大明神に奉納されたとの記録も残されています。寛政3年9月、諏訪大明神は荒神社、天疫社などと合祀されるようになり、秋季例祭や立願祭で社家神楽(しゃけかぐら)が奉納されました。それが式年祭として現在まで続いています。

シシゾウ:「社家神楽」とはなんですか?

松本さん:社家とは代々神職を受け継いできた家のことと思います。明治初期までは現在とはちがって神社の神官が神楽を奉納していました。行波のあたりは河内郷(ごうちごう)と呼ばれ、色々な神社があり、その各神社に奉納されていたのが社家神楽です。しかし、明治4年(1872年)の太政官布告で神職の世襲が禁止されたことにより、地区の人々が習得し、現在に至っています。

シシゾウ:そのころの形が今に受け継がれているわけですね。

松本さん:はい。荒玉社以外の神社でも秋や春の例祭に神楽が奉納されていました。復興されたところはありますが同じ系統で継続しているのは行波だけです。そして、民俗学者、文化識者の方々が見に来られ、古い時代のものがそのまま残されている非常に貴重な舞だということで、昭和46年(1971年)に岩国市の無形民俗文化財として指定を受け、その2年後には山口県、さらにその6年後の昭和54年(1979年)には国の重要無形民俗文化財に指定されました。
神舞は7年に一度の式年祭ですが、この7年というのは数え年で、実際は6年に一度行われ、2013年は38回目ということになります。どうして7年に一度となったのか、詳しいことはわかっていません。そして秋には一部の舞を毎年、荒玉社に奉納しています。

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みどころ15時間かけて奉納される
12座の舞と見ごたえ十分の松登り

シシゾウ:2日間行われる神舞のスケジュールを教えてください。

松本さん:4月6日は前夜祭で、夕方5時頃から神事が行われます。このときは、湯で清める「湯立(ゆだて)」、火の災いが起きないように願う「火鎮(ひおさめ)」など、7座(7つの舞)が夜11時頃まで行われます。本祭礼の7日は、午前6時から参加者全員が錦川で下帯(ふんどし一丁)で禊を行います。その後神事があり、8時からの神殿入りを経て、9時頃より12座の舞が順に奉納されます。全部が終わるのは夜の11時頃です。

シシゾウ:長い時間、行われるのですね。その中で、一番の見せ場は何ですか?

松本さん:すべて特色のある舞ですが、見学者の一番多い時間帯に行われているのが「八関(はっせき)の舞」で、この時にあわせ「松神楽」という舞も行われます。神殿は7.2m四方の掘立式で、八本の赤松でこも葺きの切妻屋根を支えます。神殿の北側に、幅2.7m、長さ36mの参道を作り、その奥に白装束の荒神が登るための登り松を立てます。高さ約25mの松を登ると、日・月・星を意味する上部の三光に火を放ち、小枝を折って投げます。それを拾った人は、その年の無病息災が約束されるといわれています。その後、神官があらかじめくじで決めていた方向に綱を伝って頭から降りていきます。
この舞が終わると観衆は動きますが、これから見ごたえのある本来の舞が始まります。皆さんにもぜひ最後まで見ていただけたらと思います。

シシゾウ:松に登る荒神はどうやって選ばれるのですか?

松本さん:それが一番、頭を悩ませるところです。松登りには体力が必要であるのはもちろんですが、当日までにはかなりのプレッシャーもあるので、精神力の方が大切です。松登りをすると決めて練習と鍛錬を重ねても、当日に「できません」という人も過去にはいたそうです。
明治20年頃には約1ヶ月、潔斎(けっさい)を荒玉社々殿で行っていたようです。無我の境地に到達するにはそれくらいの修行が必要だったのでしょう。今もできる人は限られていますが、前回と前々回は自衛隊でレンジャーの経験がある人、今回は消防職員と、人材がいたので助かりました。

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注目ポイント決して華美にならず、いにしえの姿をそのまま伝承

シシゾウ:そのほかにも、ここは見ておいたほうがいい、というポイントはありますか?

松本さん:行波の神舞には古い形が残されている、というのは先にお話した通りです。
まず衣装ですが、時代を経ても華美にならず質素なままです。基本的には黒紋付きに袴、頭に舟形烏帽子、白足袋で舞います。神楽の種目によっては、赤い神服や青い神服を紋付の上に羽織ります。子供は白上着を着用し、また舞子、楽士など神殿に入る者はみんな木綿手繦(ゆだすき)を首にかけます。
舞い方は全体的に前屈みの姿勢が多く、足運びも独特です。舞は奉吏(ほうり)と鬼舞(おにまい)系に分けられますが、多くの演目に共通した足運びであるとともに、「返閇(へんばい)」と呼ばれます。これは相撲の四股を踏むことと意味が似ていて、形は違いますが踏み清めるという点で同じではないかと思います。動作で全体的に共通しているのは、回っては廻り返すという「順と逆」で成り立っていることです。「順」とは、各舞い手の位置から時計回りに三方の各座を通過し、次に反時計回りの方向に出て、三方の各座を回転しながら戻るという舞い方です。それに対し「逆」とは、最初に反時計回りの方向に出て自分の座に戻ったあと、時計回りの方向に各座を回りながら戻る舞い方です。この動作に笛、太鼓、小型のシンバルのようなもので奏でられる土拍子を合わせます。
それによる楽の一流れ、二流れごとに舞の所作があって、「ずぐもどり」「みずぐるま」「やつはね」「しほうさんじ」「ひきさんじ」「たくせん」と呼ばれています。

シシゾウ:舞や楽は特別な練習をするのですか?

松本さん:毎月第2・4土曜には伝承館で練習があり、それに加え式年のときは日にちを決めて集中的に練習に取り組んでいます。ただ地区の男子は、舞も楽も幼少期から頭の中にリズムが入っていますので、高校を卒業するまでには基本的な舞は出来ていて、願舞時には帰ってきて少し練習すれば参加できる状態です。
現在、当地区には46戸の世帯があり、神舞に参加が可能なのは42戸くらいです。人口は121人で男性は高齢者も含めて73人くらいです。神舞には36人が必要なので、それに足らないのが実情です。

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ふるさと自慢市の施設「神舞伝承館」では本神殿を再現

シシゾウ:行波地区の観光スポットを教えてください。

松本さん:行波は岩国の中心部から上流20キロのところにある小さな集落で、行波周辺(山代神楽含む)は系統は違うものの神楽が盛んで、色々なものが残されています。また岩国市としては錦帯橋などがあります。平成11年(1999年)には市の施設として「神舞伝承館」が建てられました。ここには本神殿を模したスペースや、神舞を知るための衣装や採物といった展示物が納められています。是非お越しください。

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メッセージ壮大なレイアウトに驚き、
神聖な舞で感動してください。

松本さん:7年に一度行われる神舞は、2013年で38回目を迎えます。歴史もあり、本神殿のレイアウトも壮大ですので、実際に見て「すごいな」というふうに感じていただけたらありがたいと思います。そして、ここに来ていただき舞を目の当たりにして、感動していただけたらきっと、神聖な気持ちになられるのではないでしょうか。

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