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穂高神社例祭御船祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:SBC 信越放送
放送
:10/13(日) 16 : 00〜16 : 54

ダイドードリンコスペシャル

北アルプスの大海原を渡れ ~穂高神社御船祭~

穂高神社例祭御船祭

本州の中央に聳える北アルプスの麓に、美しい田園風景が広がる安曇野(あづみの)があります。ここに、海を渡る船を題材とした祭りが受け継がれてきました。「御船神事例大祭」は、長さ12m、高さ5m以上ある船型の山車「大人船」二艘と「子ども船」三艘を毎年手造りし、その上に歴史物語の名場面を華やかな人形で飾りつけます。町内を練り、穂高神社へ曳き入れた船はやがてクライマックスへ。五穀豊穣・子孫繁栄を願って、大型の大人船を激しくぶつけ合います。海のない長野県でなぜ船を題材とした祭りが生まれたのか。その謎を解く鍵が、飛鳥時代、7世紀中頃北九州を拠点に活躍していた水軍の武将との関係にあると言われています。九州と信州、悠久の時と距離を超えてつながる二つの歴史と文化をたどりながら、真摯に伝統を受け継ぐ人々の想いを伝えます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

穂高神社例祭御船祭

穂高神社例祭御船祭は、穂高人形を飾った船型の山車5艘を氏子衆が町内より神社へ曳きいれ、その後は五穀豊穣・子孫繁栄を願って2艘の御船を激しくぶつけ合う祭りです。御船の起源は、穂高神社が安曇(あづみ)族の祖神である海神を祀り、古代北九州に本拠があった安曇族が海洋に親しみ、海運を司った事を讃えているといわれています。

開催日
9月26日〜27日 ※毎年同日
場所・アクセス
長野県安曇野市穂高穂高神社

■ 電車
JR大糸線「穂高駅」より徒歩約3分
お問い合わせ
穂高神社
0263-82-2003

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史安曇族が信仰した海神に捧げる壮大な神事

シシゾウ:穂高神社例祭御船祭はいつごろ始まった祭りですか?

保尊さん:記録は残っていませんが、一千年近い歴史があると伝えられています。穂高神社の御祭神は穂高見神(ほたかみのかみ)という海の神様です。海のない安曇野に穂高見神を祀ったのは、古代に北九州を本拠地とした安曇族です。優れた航海技術を持ち、海運を司っていた安曇族は北九州から日本海を北上し、安曇野に移り住み、祖神として崇敬した穂高見神のために穂高神社を創建しました。神社の祭りには、海を舞台に活躍した安曇族を讃え、船を模した山車が作られて曳き廻されました。これが御船祭の始まりとされています。安曇野市内の祭りには、船型山車が登場するものが多く、その数は40艘ほどになります。その中で最も立派で頑丈なのが穂高神社の御船です。

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みどころ約6tの山車が車体を揺るがせ、勇壮にぶつかり合う

保尊さん:御船祭には、氏子地区の穂高区、穂高町区、等々力町区がそれぞれ出す小型の子供船(こどもぶね)3艘と、穂高区と両町区(穂高町区と等々力町区)が出す大型の大人船(おとなぶね)2艘が登場します。御船は木の骨組みでできています。櫓(やぐら)や撥木(はねぎ)、横木など主要な骨格以外は毎年、地元で“なるの木”と呼んでいる生木を山から伐り出して組み立てます。骨組みが完成すると、船上には穂高人形が飾られ、また男腹(おとこばら)と呼ばれる船首側と女腹(おんなばら)と呼ばれる船尾側には氏子から奉納された数十着の着物が、そして船体の側面にはカラフルな幕が飾り付けられます。巡行では、御船の中に笛と太鼓の囃子方(はやしかた)が乗り込み、囃子の調べにのって氏子たちが綱を握り、地区を曳き回します。
御船祭のハイライトは、穂高神社境内で行われる大人船同士のぶつけ合いです。氏子たちによって境内に曳き入れられた御船が神楽殿(かぐらでん)の周囲を3周回ると、ぶつけ合いの始まりです。飾られた着物が取り除かれ、骨組みだけになった一方の大人船の女腹めがけて、もう一方の御船が男腹から体当たりします。それを5~6回繰り返します。高さ約6m、長さ12m、重量約6tの大人船同士がぶつかるので相当の迫力です。衝撃で木の骨組みはかなりきしみますが、生の木は頑丈でめったに壊れません。御船の中に乗っている囃子方も動じることなく演奏を続けます。以前、境内は普通の地面だったので御船の重量で土にめりこみ、動かしたり回転させたりするのに相当な力がいりましたが、数年前に境内を特別なコンクリートで舗装してからは動かしやすくなり、ぶつけ合いの迫力が増しました。
大人船をぶつけ合うようになったいきさつははっきりしていませんが、男腹と女腹がぶつかり合うところから子孫繁栄を祈願する意味が込められているといわれます。また、男腹と女腹に飾られた着物の持ち主は一年間無病息災のご利益が得られるとされています。

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注目ポイント御船の上で人形たちが繰り広げる華麗な歴史絵巻

保尊さん:御船祭のもうひとつのみどころは、御船の船上を飾る穂高人形です。穂高人形は御船と同じように毎年新作が作られるので、それを見るのを楽しみに来られる人が大勢います。
穂高人形は木や藁を材料に作られる安曇野伝統の人形で、4~5体を用いて歴史物や戦記物、お伽話の一場面を作ります。見栄えがするので鎧兜をつけた武者が登場する題材が選ばれることが多いです。子供船には、飛行機のはじまりや時計のはじまりなど子ども向けに教育的な題材が選ばれることもあります。

シシゾウ:保尊さんは穂高人形の人形師としてご活躍ですが、人形制作を手がけられてどのくらいになりますか?

保尊さん:約55年になります。昔、穂高人形は氏子地区の青年がボランティアで作っていました。昔は農家が多く、人形作りに時間を割ける人が多かったのですが、サラリーマンが増え、若者の人数自体も減ってきたため、作り手が少なくなりました。私が住む穂高区でも継承する人間がほとんどいなくなりました。私は農業に従事し、人形作りが好きだったので、自然に地区の人形制作を受け持つようになりました。穂高町区と等々力町区にも人形師が1名ずついて、自分たちの地区の御船を飾る穂高人形を制作しています。現在は穂高人形制作の後継者を養成するため、穂高神社境内にある穂高人形研修館で、人形師が講師を務め、人形作りの教室を開いています。私の教室には20代から70代まで約50人の生徒が参加し、人形制作の技術を学んでいます。

シシゾウ:穂高人形制作はどのような工程で行われるのですか?

保尊さん:まず、どういう場面を作るか、題材を決めることから始めます。次に全体の構図を考えます。穂高人形を飾り付ける船上は水平ではなく、扇状になった傾斜のあるスペースなので、見た目がごちゃごちゃしないように、人形をバランスよく配置する工夫が必要です。人形作りに取りかかるのは題材と構図が決まってからです。どの地区も昔ながらの作り方を守っていますが、地区で作り方が異なる箇所もあります。例えば、人形の頭を作るとき、私は木を彫り出して作りますが、張り子のような型を作り、そこに肉づけする方法をとる地区もあります。胴体と手足は木材で芯を作り、藁で肉づけします。衣装は金蘭などの着物生地を買ってきて一から手作りします。
大人船はぶつけ合いをするので、見た目だけでなく、ぶつかっても壊れない頑丈さも求められます。完成までかなりの時間と手間がかかるので、私の場合、ほぼ一年中人形作りに関わっているといっても過言ではありません。それだけの労力を費やして完成させた人形であっても、その年の祭りが終われば御船と同じように惜しげもなく解体され、次の年にまた一から作られます。その潔さも御船祭の魅力のひとつになっていると思います。

シシゾウ:穂高人形作りで一番大事にしておられることは何ですか?

保尊さん:人形の表情です。ひとつのドラマを作り上げるので、喜怒哀楽などその場面に合ったいきいきとした表情を作ることに全力を注ぎます。人形にどういう仕草をさせるかも重要です。
人形作りを生徒さんに教えていて指導が一番難しいのは感性の部分です。技術的なことは時間さえかければ一定のレベルに達します。しかし、穂高人形は技術だけでは作れません。プラモデルのように部品を組み立てるわけではなく、自分で題材を選び、構図を決め、それに合った人形の表情やポーズを考えなければなりません。そういったセンスは教えようと思っても言葉では伝えられません。私が教室で指導するときには、生徒の皆さんの創造力を伸ばせるように、技術面以外はアドバイス程度にとどめるように努めています。

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ふるさと自慢北アルプスを背景に広がる豊かな田園風景

シシゾウ:安曇野市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

保尊さん:安曇野で私が一番自慢したいのは、北アルプスの美しい山並みと一面に広がる田園の眺めです。御船祭をご覧になるため安曇野市にお越しになったら、新鮮な農産物と一緒に美しい風景を満喫していただきたいと思います。

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メッセージ海のない町・安曇野の御船祭を見にいらしてください

保尊さん:穂高人形御船祭保存会が結成され、将来に向けて地区が一丸となって保存継承に取り組むようになったのは非常に喜ばしいことです。何百年も続いてきた伝統ある御船祭がこれからもずっと続いていくことを心から願っています。海のない町に御船が登場する非常に珍しい祭りなので、多くの方にご覧いただきたいと思います。安曇野にどうぞ足をお運びください。

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