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早池峰神社例大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TVI テレビ岩手
放送
:8/18(日) 13 : 30〜14 : 25

ダイドードリンコスペシャル

早池峰山の麓・岳集落で神楽人が舞う 〜早池峰神社例大祭〜

早池峰神社例大祭

岩手県の北上高地、早池峰山の山懐に古来から伝わる神楽。荘厳で神秘的なこの舞は、見る人を引き付ける魔力のようなものを持っている。そしてこの神楽には早池峰山から降りてきた神がやどるという。この舞を伝承しているのが岳神楽保存会のメンバー16人。小さな集落に何百年と伝承されている神楽。その舞の魅力とはなにか?本当に岳神楽に神はやどるのか?小さい集落が何百年も伝承できたのには何か神秘性を感じる。この岳神楽には言葉ではあらわせない何かがある。7月31日、真夏の夜に行われる、宵宮。淡い光にぼうっと照らされた、神楽殿。人々は、何百年も前の情景を見るような、不思議な感覚に落ちてゆく…。

祭り紹介

  • 祭り写真館

早池峰神社例大祭

霊山として古くから信仰されている早池峰山(はやちねさん)。例大祭は山伏たちに先導された神輿渡御にお伴する40体余りの権現様(ごんげんさま)と、童子らによる神楽(しんがく)のお通りが長い列となって練り歩き、小さな集落を賑わせます。宵宮で6時間にわたって奉納される岳神楽(たけかぐら)と大償神楽(おおつぐないかぐら)は中世芸能の面影を今に残し、「早池峰神楽」として、昭和51年に国の重要無形民俗文化財に、また平成21年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。

開催日
7月31日~8月1日 ※毎年同日
場所・アクセス
岩手県花巻市大迫町内川目

■ 車
・JR「新花巻駅」より大迫方面へ約50分
・東北自動車道「花巻インター」より大迫方面へ約50分
お問い合わせ
花巻市役所 商工観光部観光課
0198-24-2111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

歴史六坊職(ろくぼうしょく)の末裔によって受け継がれてきた神楽が信仰・生活の中心として地域文化へと発展

シシゾウ:早池峰神社例大祭の起源を教えてください。

小國さん:早池峰神社は、大同2年(807年)藤原鎌足の子孫、藤原兵部郷成房が早池峰山頂にほこらを建てたのが始まりとされており、以来、早池峰山岳信仰の中心になってきました。江戸時代初期、盛岡藩主南部利直公の庇護のもと、社殿が建立され、本殿は岩手県の有形文化財にも指定されています。
祭りは、宵宮での早池峰神楽の奉納と、例大祭でのお通りがあり、中でも、岳・大償の二つを総称する早池峰神楽は国の重要無形民俗文化財及び、ユネスコ無形文化遺産に登録されており、祭りのメイン行事となっています。
私の属する岳神楽は、もともとは妙泉寺(みょうせんじ)に伝わっていた神楽で、お寺が開山した約700年前から始まったのではないかといわれています。由来についての伝承は残っていませんが、神楽に使われている最も古い権現獅子頭(ごんげんししがしら)に文禄5年(1595年)と記されていますので、それ以前から伝っているのは確かです。
当初は寺院で奉納されてきた神楽ですが、明治以降は早池峰神社に奉納されるようになりました。この神楽は例大祭のときだけではなく、12月17日の「年越し祭」など、季節ごとに行われる様々な行事でも奉納されています。また早池峰神社以外にも、別の地域の神社から依頼を受け、他の祭りで奉納することもあります。
この神楽を受け継いできたのは、妙泉寺の門前に住んで仕えていた「六坊職(ろくぼうしょく)」と呼ばれる人たちで、その末裔である6軒の家が神楽を伝えてきました。

シシゾウ:六坊職6軒が受け継いでこられた神楽ですが、現在もその方々によって舞われているのですか?

小國さん:はい。かつて6軒の六坊職があった集落には現在11戸があり、各家の長男が伝えています。この集落で育った人にとっては、先祖代々伝わる神楽を舞うのが当たり前になっています。舞は小さな頃から親の背中を見て基本を覚えます。そして、18~19歳になると、自身で選んだ師匠に弟子入りします。
長男以外の人々、特に女性は、公演中の留守番や衣装の修理から、公演後の賄い準備や片づけなど、全ての裏方作業を行っています。神楽を舞わない人々もこうして一緒に参加しています。子どもたちも舞いを楽しみ、母親たちは子どもの舞いを見て喜んでいます。

シシゾウ:神楽は、地域の方々にとっては生活の一部ですね。

小國さん:一部ではなく、生活の中心です。神楽を中心に生活が動いています。信仰も含めて生活に深く入り込んでいます。

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みどころ賑やかな神輿渡御と独特の荒々しい神楽

シシゾウ:例大祭はどのような形で行われるのですか?

小國さん:祭りのみどころは、まず「お通り」呼ばれる神輿渡御です。神輿の前に権現様と呼ばれる「獅子頭」がずらりと並び、お祓いをして歩く神楽(しんがく)があります。集落の中を踊っては進んで、踊っては進んでと、とても賑やかです。境内にある神楽殿では、御輿渡御の最中にも近隣の神楽団体が神楽を奉納にきます。

シシゾウ:宵宮で披露される早池峰神楽の特長を教えてください。

小國さん:早池峰神楽の舞の特長は荒々しい、激しいということです。神楽といえば、一般的に静かなイメージを持たれる方が多いと思いますが、早池峰神楽はそうではありません。打ち鳴らされる太鼓も激しく、足で床を踏む動作、そのリズムも独特です。そして思いきり踏みつけるので、ときには床を潰してしまうこともあります。また、岳神楽と大償神楽は、舞の種類に多少の違いがあるものの、舞で使用される山の神の面が、大償神楽では「阿(あ)」、岳神楽は「吽(うん)」の形をとっていることから、両神楽が「阿吽(あ・うん)」で対を成しているといわれています。

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注目ポイントユネスコ無形文化遺産にも登録。世界各所で魅了する、日本人の心を今に伝える多彩な神楽

シシゾウ:早池峰神楽は2009年にユネスコの無形文化遺産に登録されたそうですが、どのような経緯があるのですか?

小國さん:登録には、国から推薦していただきました。ユネスコ無形文化遺産に登録されてからは、知名度が高まり、今まで知らなかった人も「どういう神楽なのだろう」と興味を持ってくださいます。また多くの団体から声がかかるようにもなりました。本年(2013年)、フランス公演に招待されたのも、ユネスコ無形文化遺産の登録があったからでした。

シシゾウ:海外でも公演されているのですか?

小國さん:日本国内はもちろん、海外の様々な国へ頻繁に出かけています。フランスではこれまでに2回、アヴィニョンという都市で開かれる「世界演劇祭」に招待されました。その町には演劇小屋が沢山あり、中では各々の演劇が繰り広げられていました。海外では、神楽は演劇として鑑賞されるのです。

シシゾウ:世界各地で公演されていますが、例大祭のときに神楽を舞う際は、やはり特別な気持ちですか?

小國さん:木立の中にある境内での雰囲気が、他のところで見る公演とは違ったものになると思います。もちろん神楽の舞自体は同じものですが、精神的な違いが生まれるのでしょう。また舞う方にしても、早池峰神社の神楽殿はホームグラウンドなので、なれ親しんだ舞台であり舞いやすい他、気持ちの入れ様が違います。雰囲気や信仰の気持ち、精神が融合し、例大祭の神楽はできています。それは味わってみないと分かりませんし、一度味わうと病み付きになります。ステージやイベントでは表せない空気感や神秘的な気持ちが湧き上がってきます。見にいらした方にはよく「日本人の心がここにあるのだなあ」と言われます。

シシゾウ:400年の歴史を伝承していく上で、大変なことも多いのではないでしょうか?

小國さん:神楽の歴史を将来へつないでいくために、現在の形をそのまま後世に残すことは容易ではないと思っています。有難いことに、イベントとして沢山の方にご覧いただく機会が多くなっていますが、周囲からの評価が高まると、見世物のようになりがちです。決して慢心せず、あくまでも信仰が基本にあることを念頭においた神楽として、後世に今の形を伝承しようとする意識が必要だと考えています。

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ふるさと自慢作家・宮沢賢治に関する資料の数々と上質のワイン

シシゾウ:花巻市や大迫地区周辺の観光名所や特産物を教えてください。

小國さん:花巻は童話作家・宮沢賢治の生まれ故郷ですので、新幹線花巻駅のそばに記念館があります。記念館では自筆の文章や生活用品が展示されていて、見学が可能になっています。そして大迫の中心部には賢治が職員として勤めていた郡役所が保存されていて、そちらにも展示物があり、見ごたえがあります。
自然の名所といえば早池峰山です。2時間もあれば登れますので、ハイキングにおすすめです。ゴツゴツした岩山ですが、特別天然記念物に指定されている早池峰山にしかない高山植物もあります。それらが春から秋まで楽しめます。
名産品は、海外でも金賞を取れるほどの高品質ワインです。そして、ワインと食事が楽しめるワインハウスがあり、ホテルも併設されています。

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メッセージ日本人の持つ心の拠所を体験してください

小國さん:早池峰神社例大祭の神楽には日本の原風景が残されています。奉納神楽の舞いを見て、日本人の持つ心の拠所を体験してもらえればと思います。時代が進み、次々に新しいものが生まれ、本来は信仰の場であった祭りも薄れて変化しつつありますが、私たちの神楽に触れて、日本の古き良き時代、日本ならではの良さを改めて感じてほしいと思います。

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