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津久見扇子踊り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:OBS 大分放送
放送
:9月17日(月・祝)14:55~15:49

ダイドードリンコスペシャル

勇壮華麗なる伝統の舞 ~津久見扇子踊り~

津久見扇子踊り

ゆったりとした笛の音が流れ、扇子がくるりと回り始める。踊りながら一回転し、前へ進む様子、優雅なしぐさがとても美しい。「津久見扇子踊り」は、今から約450年前の大友氏が城主の時代、警固のために駐屯した武士たちが、戦没勇士・農民の供養のために、地元住民と、京舞の流れをくむ踊りを舞ったことが始まりといわれている。津久見市では、毎年、各地区で盆踊りが開催され、場所によって、扇子踊りも披露される。そして、盆が明けると、市民総出の津久見扇子踊り大会が開催され、多くの観光客が訪れる。この一大イベントに世間の注目が集まる中、代々受け継がれる地区の盆踊りも、大切に守られてきた。今年も夏の夜空に、伝統の踊りが舞う。

祭り紹介

  • 祭り写真館

津久見扇子踊り

約450年前の戦国時代、扇子を用いた京舞の流れを汲む踊りを捧げて、戦死者を供養したのが始まりだと伝えられています。それぞれの団体ごとにそろえた浴衣やハッピをまとった踊り子たちが、櫓の周りで六重もの輪を作り舞い踊る様は、夏の夜に咲く大輪の花のようにも見え、踊りの艶やかさを一層引き立てます。

開催日
8月下旬
場所・アクセス
大分県津久見市つくみん公園

■電車
・JR日豊線「津久見駅」より徒歩5分
お問い合わせ
津久見市観光協会
0972-82-9521

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

祭りのご紹介
歴史
みどころ
注目ポイント
ふるさと自慢
メッセージ
津久見扇子踊り保存会 会長 江藤 スミ子さん(えとう すみこ)
「津久見市民は津久見扇子踊りを小さいころから踊っています。踊っていてとても気持ちの良い踊りですし、踊り手たちが色鮮やかな扇子を一斉にクルクル回すところは見ていて本当に美しいと思います。」
津久見扇子踊り保存会 会長
江藤 スミ子(えとう すみこ)さん
歴史

戦国時代、戦没者を悼んで舞われた供養の踊り

シシゾウ:津久見扇子踊りは、いつごろから踊られているのですか?

江藤:時代は戦国時代まで遡ります。当時、豊後国(現在の大分県)を拠点にし、九州に一大勢力を築いた戦国大名の大友宗麟(おおともそうりん)公が、南九州を地盤とする島津氏と大きな戦をし、領民や武士が大勢亡くなりました。その方々の霊を弔う供養の踊りとして踊られたのが、津久見扇子踊りの始まりと伝えられています。
踊りは、京都発祥の京舞(きょうまい)の流れを汲み、扇子を用います。京舞が津久見に伝わった経緯は不明ですが、大友宗麟公が時の権力者、豊臣秀吉と交流があり、大坂城の秀吉を訪ねたと史実に伝えられているので、京都から京舞の関係者を津久見に呼び寄せたのかもしれません。


シシゾウ:最大のイベントは津久見扇子踊り大会だそうですね。

江藤:元々、津久見扇子踊りは津久見市の中でも、江戸時代に臼杵(うすき)藩の領地だった市の北部に伝わり、お盆の時期に供養踊りとして地区単位で踊られてきました。現在も8月13~15日にかけて主に各町内会が催す盆踊りで踊られています。津久見扇子踊り大会は、お盆が明けた8月の最終土曜に、各町内会や子ども会、市内の企業や各種団体の踊り手グループが一堂に会して踊るイベントで、2012年は49回目の開催になります。


シシゾウ:江藤さんは津久見扇子踊り保存会の会長を務められていますが、何歳から踊っていらっしゃるのですか?

江藤:物心がつくかつかないかの小さな子どものときから、地区で催される盆踊りの輪の中に入り、見よう見まねで踊っていました。当時、津久見扇子踊り保存会はなく、保存会の前身は大正末期に青年団の踊りの好きな人たちによって結成された「愛扇会」という団体で、昭和31年に現在の名称になりました。私は踊りが好きだったので、会に入りたかったのですが、20歳ごろは家業と子育てが忙しかったため、終戦後に28歳で入会しました。以来、ずっと踊り続け、80歳を過ぎた今でも現役で踊っています。今、三代目の会長を務めさせていただいていますが、先輩方が伝統を絶やさないように一生懸命取り組んでこられたので、私も精一杯お世話をさせていただいております。

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みどころ

合戦に臨む武士の姿を所作で表す、勇壮華麗な舞

シシゾウ:津久見扇子踊りの特色はどういうところですか?

江藤:京舞をベースに、手にした扇子を八の字を描くように滑らかに動かす華麗な扇子さばきが特徴です。京舞と聞くと優雅で女性的な舞いを想像されると思いますが、津久見扇子踊りは本来武士の踊りで、言い伝えによると所作のひとつひとつは、武士が出陣前に合わせ鏡で身支度をしたり、戦場で騎馬の手綱を引き弓を射ったり斬り合ったり、勝どきを上げたりといった様子を表現しているということです。踊るときには武士の踊りであるということを念頭に置き、男性は勇ましく、女性はしなやかに踊るのが良いとされています。亡くなられた保存会の初代会長は生前、一度でいいから武士の姿をして踊ってみたいものだとよく口にされていました。私も高齢になり、元気に踊れるうちに初代会長が果たせなかった志を叶えたいと思い、2011年の秋に開かれた津久見市文化祭で津久見扇子踊りを披露した際、松竹さんから借りた装束で武士に扮して踊りました。いつも踊っている踊りでも武士の姿になると本当の男性になった心持ちになり、踊っていて非常に気持ちが良かったです。


シシゾウ:津久見扇子踊りは初心者でも踊ることができますか?

江藤:扇子を扱い手数も多いので、簡単に踊れるというものでもありません。踊りの経験の少ない方は、かなり真剣に練習を積む必要がありますが、それでも扇子を回すコツさえつかめば、上達するのは早いと思います。市外の方で津久見扇子踊りを踊ってみたいという方は少なくありません。市外から津久見市までグループで習いに来る方もいらっしゃいます。

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注目ポイント

夏の宵に、弧を描く色鮮やかな扇子が
生み出す幻想世界

シシゾウ:津久見扇子踊り大会の注目ポイントはどこですか?

江藤:津久見市の「つくみん公園」を会場に開催される津久見扇子踊り大会には、約40団体、約900名の踊り手が参加し、ちょうちんが飾り付けられた高いやぐらを囲むように五重、六重の大きな円を作って総踊りをします。夜闇の中、照明の光を浴びながら、グループごとに揃いの浴衣を着た大人からハッピ姿の子どもまで老若男女が揃って色鮮やかな扇子をきらめかせる光景は幻想的な美しさです。
大会のもうひとつのみどころは、「扇子踊り娘」20名が会場の常設ステージで披露する舞台踊りです。扇子踊り娘はこの大会の花形的存在で、市内に居住する高校生から社会人までの若い女性の中から選ばれ、2年間の任期の間、津久見扇子踊りや津久見市のPR活動に従事します。彼女たちが披露する舞台踊りはステージ用にアレンジされたもので、踊り衣装の着物をまとい、20人が舞台上に整然と列を作って踊ります。私は、扇子踊り娘が発足したときから今まで約20年間、舞台踊りの指導をしています。扇子踊り娘は1年ごとに半数の10名が新人と入れ替わるので、毎年一から教えなければなりません。練習期間はわずか1ヵ月で、その間に舞台で披露できるまでに教えることは簡単なことではありませんが、扇子踊り娘に選ばれる方はどなたも一生懸命なので教え甲斐があります。舞台踊りの指導で一番重視するのは調和です。扇子踊り娘20人の動きが一糸乱れず揃ったときは実に見ごたえがあります。ステージでは扇子踊り娘の舞台踊りのほか、地元の樫の実少年少女合唱団が扇子を持って踊りながら津久見扇子踊りをモチーフにしたオリジナルの曲を披露します。こちらもぜひご覧いただきたいです。

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ふるさと自慢

セメント、ミカンが特産。保戸島(ほとじま)は
知る人ぞ知る、注目の観光スポット

シシゾウ:津久見市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

江藤:津久見市の特産はセメントとミカンです。セメントの原料になる石灰石の埋蔵量は日本一といわれています。また、ミカンの産地といえば和歌山県や熊本県、愛媛県が有名ですが、生産量は及ばないながらも津久見市民のミカンへの思い入れは深いです。津久見市には日本のミカンの木の原木といわれている小ミカンの古木があり、国指定の天然記念物になっています。
観光スポットでおすすめなのは、津久見港から船で25分ほどの距離にある保戸島です。住民はわずか2000人ほどの小さな島ですが、明治から昭和にかけてマグロの遠洋漁業基地として栄えました。台風の風と波に襲われない海際の傾斜地に3~4階建てのコンクリート造の民家が密集する景観は独特で、水産庁が選定した「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれています。また、集落のある側と反対側の地区は人工物が何もなく、風と波の音と鳥の鳴き声しか聞こえないような手つかずの自然の景観が広がります。グルメも保戸島を訪れる楽しみです。名物はマグロ漁に従事する漁業者たちによって生み出された漁師料理で、特に船上で火を使わずに調理できる、マグロの赤身を使った「ひゅうが丼」が人気です。島の住民の方々のおおらかで温かい人情に触れられるのも保戸島の大きな魅力です。
津久見扇子踊り大会をご覧にいらっしゃるのであれば、大会の開始は夜7時半からですので、昼は保戸島に渡ってグルメと観光を楽しんでいただき、夜に津久見扇子踊り大会をご覧になるのがよろしいかと思います。

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メッセージ

津久見扇子踊りが後世に踊り続けられることを
願っています

江藤:約450年間にわたって踊られてきた津久見扇子踊りは現在、津久見市を代表する郷土芸能になり、市民の方に広く踊っていただいています。保存会で高齢者施設に慰問に行って踊りを披露すると、お年寄りの方々は昔を思い出して一緒に踊られたり、扇子を回す心持ちで手を回されたりします。それくらい市民の皆さんの間に根付いている踊りです。この伝統がこれから先も絶えることがないよう、長く踊り続けられることを願っています。皆様も機会がありましたら津久見扇子踊りを習い覚えて、私たちの輪の中に入って一緒に踊ってください。

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