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富岡稲荷神社初午大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RKK熊本放送
放送
:4月15日(日) 16:00~16:54

ダイドードリンコスペシャル

天草灘に春来たる! ~富岡稲荷神社初午大祭~

富岡稲荷神社初午大祭

天草下島の北西端に位置する苓北町富岡には、運動会や祭りの出し物などを地区ごとに競い合うという昔からの伝統があります。
350年続く富岡稲荷神社の初午大祭でも、それぞれの地区で競うように出し物を奉納してきました。しかし最近では過疎化や少子高齢化による人口の減少に歯止めがかからず、奉納の数は減る一方です。
今年も、祭りを前にそれぞれの地区で話し合いが始まりました。
奉納したいという想いはあるものの、人手不足に悩む地区。今年こそ奉納を復活させたいと20年ぶりに名乗りを上げる地区。事情は様々です。
初午はかつて出稼ぎが多かった富岡の人々の心をつないできた大切な祭り。
伝統を絶やすまいと奮闘する人々の姿を描きます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

富岡稲荷神社初午大祭

江戸時代、天草の政治・経済・文化の中心であった富岡城下に受け継がれる伝統行事が初午大祭です。約350年の歴史があり、五穀豊穣、商売繁盛、火難防除を祈願して、毎年旧暦の初午の日に開催され、多くの見物客で賑わいます。各地区がそれぞれの伝統の出し物を奉納しています。

開催日
旧暦2月初午(はつうま)の日
場所・アクセス
熊本県天草郡苓北町苓北町富岡一円
・熊本市から車で2時間30分
・九州自動車道 松橋インターから車で2時間20分
・天草空港から車で30分
・長崎市茂木港から高速船で45分
お問い合わせ
苓北町役場 商工観光課
0969-35-1111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

祭りのご紹介
歴史
みどころ
注目ポイント
ふるさと自慢
メッセージ
富岡稲荷神社 宮司 梅本 健三(うめもと けんぞう)さん
「江戸時代のころは天草最大の行事といわれていました。今はそれほどでもありませんが、私が小さかった50年ほど前は、道路に出店がずらっと並んで人混みで歩くのも大変なくらいの賑わいぶりでした。」
富岡稲荷神社 宮司
梅本 健三(うめもと けんぞう)さん
歴史

初春に富岡城の守り神に出し物を奉納

シシゾウ:富岡稲荷神社初午大祭は、いつごろ始まった祭りですか?

梅本:富岡地区は江戸時代、富岡城が築かれ代官所も置かれるなど、天草地方の政治・経済・文化の中心として栄えました。富岡稲荷神社については、大火で焼失して古い資料は残っていませんが、いろいろな説を総合すると、慶長8年(1603)から慶長10年(1605)にかけて富岡城の守り神として城内の城山の中腹に建立され、初午の日には祭りが行われていたようです。現在のように城下の町がそれぞれ出し物を神社に奉納するという形になったのは、寛文13年(1673)ごろだといわれています。お稲荷さんは五穀豊穣、商売繁盛の神様として広く信仰されていますが、富岡稲荷神社の初午大祭はそれ以外にも火難防除を祈願する意味があるとされています。これは元禄年間の1690年代に、富岡で大火が連続して発生し、たまたまその年の初午の祭りに出し物が出されていなかったことから、誰が言うともなしに「祭りの出し物をおろそかにしたら火事になる」といわれ始め、それから熱心に出し物に取り組むようになったということです。かつては祭りの日になると各町が競って出し物を奉納し、一日中町内を練り歩くなど町をあげて盛り上がりましたが、戦後は過疎化などにより出し物の奉納が減り、多い年でも2~3町程度で、出し物がまったく出ない年もあり、そのときは宮司である私が祝詞(のりと)を上げるだけでした。それでも、ここ最近は出し物を復活させようという動きが少しずつ出てきているようです。

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みどころ

蛇踊り、川舟、ホックリ飴など多彩な出し物が競演

シシゾウ:出し物にはどのようなものがあるのですか?

梅本:出し物をする町は8町あります。主な演目は一丁目区の「川舟」、二丁目区の「ホックリ飴」、三丁目区の「フカ狩り音頭」、四丁目区の「コッコデショ」、五丁目区の「鍾馗大神(しょうきだいじん)」、出来町(できまち)区の「蛇踊り(じゃおどり)」などです。
蛇踊りは長崎の伝統芸能として知られるものと同じ様式で、龍を生きているように動かします。コッコデショは、太鼓を打つ子ども3人を乗せた200㎏近い太鼓台を空中に放り上げてキャッチするという豪快な出し物です。川舟は舟を模した山車を回転させて曳き回し、漁師に扮した子どもが投網で魚をとる様子を演じます。これらはどれも長崎くんちの流れをくんだ出し物です。
フカ狩り音頭は昔、富岡で伝統的に行われていたフカ(=サメ)狩りに由来するもので、フカの造り物を台車に載せて曳き回し、50人ほどの踊り子が道中踊りをします。昨年の初午大祭では約20年ぶりに復活披露される予定でしたが、東日本大震災の影響で祭りが中止になったため、お披露目されませんでした。 ホックリ飴は富岡独自の出し物で、笛、太鼓、ドラ、三味線が演奏するシャギリ(=囃子)にのって、江戸時代の飴売りに扮装した人物が口上を述べながらユーモラスな振りで踊るというものです。鍾馗大神も珍しい演目で、疫病退散の御利益があるとされる鍾馗様に扮した若者が、世の中が良くなるような願いを祝詞にして唱え、周りにいる人たちが樽を青竹で叩きながら唱和して練り歩きます。人気が高い演目ですが15年前に出たきりで長い間御無沙汰です。このほかに「段もの」といって歌舞伎が出し物として出されることも過去にはありました。

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注目ポイント

シャギリの響きに富岡っ子の血が騒ぐ

シシゾウ:平成24年度の初午大祭にはどのような出し物が出る予定ですか?

梅本:平成24年は、2年に1回奉納することになっている蛇踊りが登場します。そのほかにも出し物を出す計画を進めている町がいくつかあるので、ご期待ください。
私たち富岡の人間にとって初午大祭の出し物は大きな関心ごとです。毎年11月ごろになると来年の祭りには出し物が出るのかどうかという話題が地域の人同士で交わされます。初午に出し物が出ると決まると祭りに向けて気分が盛り上がります。年が明けると出し物を出す町は練習を始めます。出し物にはシャギリが欠かせません。最初は室内でシャギリの練習をしていたのが、祭りが近付いてくると夜でも外に繰り出して練習します。すると、夜風に乗ってシャギリの笛や太鼓の音、蛇踊りが出る年には龍の鳴く様をまねた笛の音色が流れてきます。それを聞くと自然に初春らしいウキウキとした気分になります。
私は初午大祭のシャギリが大好きです。30歳までよその土地で暮らしていたのですが、子どものころに聞いたシャギリの笛と太鼓の音色がいつも頭の片隅で鳴っていました。ですから、郷里に戻ってきたときは真っ先にシャギリの太鼓を習いに行ったほどです。


シシゾウ:出し物を見物するときのアドバイスはありますか?

梅本:富岡稲荷神社は山の中腹にあり境内が狭いので、出し物の奉納は神社の階段を下りた鳥居前の道路で行います。出し物はまず神社に奉納され、それから町内に繰り出して披露される決まりです。例年朝の10時から各町の出し物の奉納が順番に行われます。その時間に神社下の鳥居前に来ていただければ、その年の出し物を通しですべて見ることができます。
出し物を見られたらそれでおしまいではなく、階段を上がって神社にもお参りしてください。授与品として紅白のお餅を用意していますし、手作りの甘酒もふるまいます。とてもおいしいので、ぜひ召し上がっていってください。

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ふるさと自慢

四方を海に囲まれた風光明媚な温暖の地

シシゾウ:苓北町富岡地区でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

梅本:陸とつながった半島で、四方を海に囲まれている富岡地区は海の幸が自慢です。夏の岩ガキ、冬のウニは名物です。かつては真珠の養殖が盛んでしたが、富岡地区の養殖業者は現在、ヒオウギ貝の養殖をしています。ヒオウギ貝は11月から旬を迎えます。初午大祭の時期なら町内の食堂でウニやヒオウギ貝を使った料理を食べられるはずです。
暖流が近海を流れる関係で、冬でも温暖な気候を利用した農業も盛んです。特に秋から冬にかけて旬を迎える冬レタスの産地として全国的に知られています。

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メッセージ

約350年間、伝統が守られてきたことは
素晴らしいと思います

梅本:苓北町は大きく4つの地区に分かれます。富岡稲荷神社初午大祭はそのうちのひとつ、富岡地区に伝わる祭りです。出し物を持っている町はどこも戸数が50~100戸くらいの小さな集落です。出し物を奉納するのにはお金も人手もかかる中、よくぞその伝統を約350年の長きにわたって守ってきたものだと感動すら覚えます。平成24年は出し物が例年より多く出る予定ですので、関心のある方はぜひ見にいらしてください。

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