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白根大凧合戦

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:NST 新潟総合テレビ
放送
:6月23日(土)15:00~15:55

ダイドードリンコスペシャル

空に舞え!魂のせて!~白根大凧合戦~

白根大凧合戦

新潟市南区を南北に流れる中ノ口川。越後の名将:直江兼続が治水工事をしたといわれています。300年の歴史をもつ白根大凧合戦は、中ノ口川の、川幅80mを挟んで、東西の両岸から揚げられます。綱がからまり、川に落ちてから両岸で綱を引き合い、相手の綱を切り取った長さと回数でその勝ち負けを競います。合戦に参加するのは、東軍6組、西軍7組、合わせて13組。各組とも揚がり方や掛け方に違いがあり、自分の組の絵柄に特別な思いと誇りを持っています。畳24畳分もある大凧の製作は、雪の降る季節から始められ、6月初旬の5日間で300枚が大空を舞います。番組では、地域の宝として守り伝えてきた伝統、情熱、誇りの象徴である大凧合戦の様子を伝えます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

白根大凧合戦

信濃川の支流、川幅約80mの中ノ口川の両岸から畳24畳分の大凧を揚げ、空中で絡ませ川に落とし、相手の凧綱が切れるまで引き合います。江戸中期、白根町側が堤防工事の完成祝いに凧を揚げたところ、対岸に落ちて田畑を荒らしたため、西白根側が対抗して凧をたたきつけたことから始まったそうです。

開催日
6月の初旬、第1木曜日より翌週の月曜日までの5日間
場所・アクセス
新潟県新潟市南区中ノ口川堤防上(凧見橋・白根橋間)

・西白根 中ノ口川堤防凧合戦会場新潟駅より下記バス運行(所要時間約60分)

■白根線
・平日:「五の町」下車 ・土日:臨時バス停、「白根小前」または「健生病院前」下車

■味方線
・「白根中」下車
お問い合わせ
白根大凧合戦実行委員会事務局
025-372-6505

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

祭りのご紹介
歴史
みどころ
注目ポイント
ふるさと自慢
メッセージ
阿月神明祭顕彰会 会長 若山 享(わかやま すすむ)さん
「白根の人間にとって大凧合戦は生活の一部です。ほぼ一年がかりで大凧を製作し、本番の勝負に情熱を傾けています。子どもたちも大凧合戦の前日に行われる「子ども大凧合戦大会」を通じて、小さい頃から大凧揚げに親しんでいます。」
白根凧合戦協会 会長
佐藤 弘(さとう ひろむ)さん
歴史

川をはさんで巨大凧を戦わせる
世界に類のない凧合戦

シシゾウ:白根大凧合戦は、いつごろ始まった祭りですか?

佐藤:白根大凧合戦は、江戸時代の中ごろに始まったと伝えられていますが、文献が残っていないためはっきりした起源は分かっていません。白根の大凧合戦の特徴は、川幅約80mの中ノ口川(なかのくちがわ)をはさんで川の両岸から縦7m、横5m、畳の大きさにして二十四畳という巨大な凧を揚げて戦わせるところです。川をはさんでの大凧合戦は、白根のほかには同じ新潟県内の見附市(みつけし)で行われる「見附今町(みつけいままち)・長岡中之島大凧合戦」だけで、世界にも例がないといわれています。
約300年の大凧合戦の歴史の中では、いろいろな出来事がありました。明治44年(1911)には、わが国にスキー技術を伝承したオーストリア=ハンガリー帝国のレルヒ少佐が大凧合戦を見物にいらっしゃって「武士道的合戦だ」と絶賛され、優勝旗を寄贈してくださいました。昭和55年にはギネスブックに挑戦ということで縦19.07m、横14.1m、重さ350㎏、畳敷きに換算して百六十一畳の大凧を製作し、高度120mの上空に13分間揚げてギネス記録を樹立しました。その後、ビニール製の外国の凧に記録を破られましたが、日本国内では未だにこの記録は破られていません。テレビ局の依頼で六十畳の大凧を作って人を乗せて揚げたこともあります。私たち白根の人間は凧に関しては常にチャレンジする気持ちを持っています。


シシゾウ:大凧を戦わせるのは、どういう人たちですか?

佐藤:中ノ口川の東岸に位置する白根地区を東軍、西岸の味方(あじかた)地区(=西白根側)を西軍として東西で対戦します。白根地区と西白根地区は元々ひとつの集落だったのですが、江戸時代に新発田(しばた)藩と村上藩の所領に分かれました。大凧合戦の会場になっている中ノ口川は戦国武将の上杉謙信(うえすぎけんしん)の重臣、直江兼続(なおえかねつぐ)公が掘らせた人工の川で、江戸時代には大雨が降るたびに氾濫しました。堤防の改修をする際に藩が違う対岸の人々の間に対抗心が生まれ、それが大凧合戦につながったといわれています。現在、東軍には6組、西軍には7組の大凧の組があり、それぞれ町内会単位で組織されています。

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みどころ

大凧揚げから一転、綱引き勝負へ

佐藤:全国には8ヵ所ほど凧合戦で有名な土地がありますが、どこも同じフィールドで凧を揚げ、空中戦で互いの凧の糸同士を絡ませ、摩擦などを利用して相手の凧の糸を切るというスタイルです。白根の大凧合戦は、大きな川をはさんで大凧を揚げるため、普通に上空に揚げただけでは大凧同士を戦わせられません。そこで、互いの大凧を対岸に向かうようにして揚げるところが、他所の凧合戦と大きく違う点です。
勝負は、まず東軍が西軍側めがけて川面すれすれの低空に大凧を揚げます。次に西軍が東軍側の上空に大凧を揚げ、そこから東軍の凧綱に交差させるようにして水面に突っ込ませます。そこで凧綱同士がうまく絡み合うと双方の大凧は川の中に落ちます。川の流れを利用して凧綱をより強く絡め合わせると、そこからは綱の引き合いの勝負になり、相手の凧綱を切ったほうが勝ちとなります。私は全国各地でいろいろな凧合戦を見てきましたが、若者からお年寄りまで一緒になって凧綱を引っ張り合うという凧揚げは、他に見たことがありません。


シシゾウ:凧綱の引き合いはどのようなルールで行われるのですか?

佐藤:大凧を揚げるのは40人ほどで行いますが、綱の引き合いになると大勢の人が参加し、河川敷の堤防下まで綱を引く人が連なります。引き合いは、1分引いて1分休むという動作を3回繰り返し、この間に凧綱が切れなければ引き分けになります。互いの凧綱がよく絡み合っておらず、綱を引き合う前に離れてしまった場合は「ナキワカレ」といって勝負にカウントされません。引き合いは観光客の方も参加できます。東軍西軍どちらに加勢しても構いませんので一生懸命引っ張ってください。

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注目ポイント

国内最大の百六十一畳の大凧を自在に操る、
脈々と受け継がれてきた業の数々

佐藤:白根大凧合戦をご覧になった方、とりわけ日本各地の凧合戦で有名なところの方からは「どうすれば大凧をあのように操れるんですか」と質問されます。和紙324枚貼りで重さが約50kgもある巨大な凧を自在に動かせるのは、300年以上にわたって白根で培われてきた操作技術のたまものです。特に凧綱と凧綱を絡める技術は私たちの自慢で、いろいろなテクニックを持っています。そのときどきの風の状態を見ながら、大凧の「鼻緒(はなお)」、一般には「糸目(いとめ)」と呼ばれる凧本体と凧綱を結ぶ細い綱を詰めたり伸ばしたりという細かな調整も行います。竹と和紙のみで作られる大凧そのものについても、竹骨の組ませ方など長い年月にわたって改良に改良が重ねられています。それでも「これで完璧」という大凧はありません。どの組でも若者たちが大凧の構造の研究に余念がなく、今でも年々進化を遂げています。


シシゾウ:大凧合戦では優勝の組が表彰されますが、どうやって優勝を決めるのですか?

佐藤:5日間の通算勝ち数の多い組が表彰されます。それとは別に「技能の部」の表彰も行います。これは期間中に一番勝負数が多かった組が表彰されます。勝負ができたということは相手組の凧綱に自組の凧綱をしっかり絡ませて引き合いにまで持ち込めたということで操作技術が高い証になり、白根では名誉とされています。
勝敗は大凧揚げの技術以外に凧綱にも左右されます。白根の大凧を揚げる凧綱は、元綱(もといと)と呼ばれ、日本麻の糸をよって作られます。大凧合戦に必要な直径約2.5㎝、長さ約130mの元綱を作るのに熟練のより手でも約3ヵ月かかります。より手の腕も関係しますが、元綱は一般に新しいほど丈夫です。それなら毎年新調するのかと思われるかもしれませんが、麻は㎏当たり約2万円で、それを約50㎏使うので縫い賃なども含めると1回新調するのに200万円近くかかります。ですからどこの組でも元綱を新調するのは3年ないしは4年、あるいは5年、6年間隔です。新調したばかりの元綱は新綱(あらいと)と呼ばれ、優勝を狙うチャンスとされています。私が所属する東軍の五郎組(ごろうぐみ)は昨年(平成23年)に元綱を新調しました。大正時代以降、ずっと優勝から遠ざかっていたので「今年こそは」と意気込んで勝負に臨んだのですが、古い元綱を使っている組に負けてしまいました。ちなみに昨年優勝の謙信組(けんしんぐみ)は6年目になる元綱を使っていました。このように理屈どおりにいかないところが勝負事のおもしろさで、新綱で負けるとショックですし、逆に古い元綱で新綱の組に勝つと喜びは倍増です。そんな勝ち負けの喜びや悔しさが若い人たちを熱狂させ、約300年伝統を守り伝えてきた原動力になったのだと思います。


シシゾウ:5日間の祭り期間中に勝負は何回行われるのですか?

佐藤:中ノ口川の川下から川上へ向かう北風が吹かないと勝負ができないため、勝負の回数は風次第です。どれだけ待っていても、いい風がまったく吹かない日もあります。そのために5日間という祭りとしては長い期間をとっています。どこの組も大凧を25~30枚ほど用意しますが、いい風が吹く年には勝負数が増えて大凧が足りなくなることがあります。そうすると地区の皆が総出で、徹夜をして新しい大凧を作ります。白根の大凧は絵柄も特徴的ですが、急ごしらえで作るときには絵を描く時間がないため白地のままの大凧になります。白い大凧が揚がる年は皆、心ゆくまで勝負ができて完全燃焼します。


シシゾウ:見物におすすめの場所はありますか?

佐藤:中ノ口川の東岸側と西岸側にそれぞれ無料の観覧席があります。また、中ノ口川に川船を6艘浮かべて観覧船に仕立てているので、無料で乗船いただけます。さらに凧綱の引き合いをする場所のすぐそばには、有料の観覧席が設けられます。間近で引き合いが見られるので迫力満点です。なお、大凧が落ちてくる危険のある川沿いの堤防の上は一部立ち入り禁止になっているのでご注意ください。
白根の大凧合戦は勝負ができる風待ちの時間が長いのですが、大凧にスポンサーの広告を入れている関係で西風が吹くと各組は川の西側に移動して大凧を揚げます。二十四畳の大凧がいくつも大空を舞う光景は、勝負と直接は関係ありませんが、こちらも非常に見ごたえがあります。

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ふるさと自慢

凧の殿堂「しろね大凧と歴史の館」は必見

シシゾウ:新潟市南区白根・西白根地区でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

佐藤:新潟市南区は新潟特産の梨とブドウの生産が盛んで、特に西洋梨の「ル レクチエ」の産地として有名です。観光スポットとしては、町のシンボルでもある大凧を展示している「しろね大凧と歴史の館」は一見の価値があると思います。大凧合戦で揚げられる二十四畳の大凧をはじめ、国内外の凧が約630点展示されています。天気が良ければボランティアの指導で大凧揚げも体験できます。凧グッズもいろいろ売られています。他には国指定文化財の旧笹川家住宅(笹川邸)も見学されるといいと思います。江戸時代に村上藩の大庄屋を務めた笹川氏の屋敷で、大庄屋住宅としては日本でも有数の規模とされています。

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メッセージ

平成24年の大会は、白根凧合戦協会設立100年目

佐藤:平成23年の大会はレルヒ少佐から優勝旗を寄贈されて100周年にあたるため、レルヒ少佐の母国のオーストリア大使に来ていただき、100年前の優勝旗を復刻した旗に魂を入れていただきました。平成24年はレルヒ少佐の優勝旗寄贈をきっかけに白根凧合戦協会が設立されてから100年目になります。川をはさんで二十四畳の大凧が乱舞する勇壮な大凧合戦をこの機会にぜひご覧いただきたいと思います。

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