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白石踊

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RSK 山陽放送
放送
:9月1日(土) 16:00~16:54

ダイドードリンコスペシャル

歴史をつむぐ踊り絵巻 白石踊

白石踊

岡山県笠岡市の沖合12kmに浮かぶ小さな島・白石島。太古より瀬戸内の潮待ちの良港として賑わい、平安時代には弘法大師空海が逗留したともいわれ、この歴史ある島に伝わる盆踊りが『白石踊』。源平合戦で亡くなった人々の霊を慰めるために始まった踊りである。一つの太鼓と一人の口説き(音頭)に合わせて、男踊、女踊、傘踊など、数々の異なる舞いが一つの輪になり踊られる…。その様子は絵巻物にも例えられる。島の人は言う、『白石踊は“島そのもの”』『白石踊は島民の“証”』…この白石の住民の中に、外国から来た人が暮らしている。10数年前、漁師の妻として嫁いできた中国人妻達。すっかり島の暮らしには溶け込んでいる彼女達だが、一つの悩みがある。『白石踊が踊れない…』今年、彼女達は一つの決断を下した。『白石踊の輪に入る!』間もなく迎える今年の盆。彼女達は踊る。本当の島民になるために…。

祭り紹介

  • 祭り写真館

白石踊

岡山県の小さな島「白石島」では、独自の盆踊りが継承されています。ひとつの音頭と太鼓に合わせて、男踊り、女踊りなどいくつもの踊りが輪をなし調和するという優美な踊りです。源平水島合戦で戦死した人々の霊を慰めるために始まったと伝えられており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 ※平成24年度は7月第2土曜日に鑑賞体験ツアーが催されます。

開催日
8月13日~8月16日 ※毎年同日
場所・アクセス
岡山県笠岡市白石公民館前広場、白石島海水浴場
・JR山陽本線「笠岡駅」から約10分、笠岡港より三洋汽船高速船で22分、白石島下船
・JR山陽本線「笠岡駅」から約12分、伏越港より白石フェリーで50分
お問い合わせ
笠岡市観光連盟
0865-69-2147

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

祭りのご紹介
歴史
みどころ
注目ポイント
ふるさと自慢
メッセージ
白石踊会 理事 天野 正(あまの ただし)さん
「白石踊は古くから島で踊られてきた盆踊りで、島で最大の行事です。この踊りは非常に奥が深く、私も子どものころから踊り続けて半世紀以上になりますが、満足のいくようになかなか踊れません。名手といわれた先輩方の踊りを目標に今も踊り続けています。」
白石踊会 理事
天野 正(あまの ただし)さん
歴史

源平合戦の戦死者を追悼して始まった盆踊り

シシゾウ:白石踊は、いつごろ始まった祭りですか?

天野:白石島に伝わる話では平安時代末期、源氏と平家が激突した水島合戦で壮絶な戦いが繰り広げられ、源氏と平家両軍の兵士のおびただしい数の遺体が白石島の海岸に流れ着いたため、戦死者の供養として踊り始められたということです。白石踊が最も盛んに踊られたのは江戸時代の元禄年間(1688~1703)といわれています。当時、干拓事業が行われ、人口が急増した島で辛い労働の後、数少ない楽しみのひとつとして踊られたようで、その後、島という閉ざされた空間の中でどんどん研鑽され、現在のような洗練された踊りになっていきました。
私が子どものころはお盆が近づくと、おじいさんやおばあさんが自宅の縁側で孫に踊りを教えることが季節の風物詩でした。今では核家族化が進み、そんな光景も見られなくなりましたが、幼稚園や小中学校で郷土学習の一環として白石踊を学ぶ機会を設けることで、次代への継承を図っています。

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みどころ

13種の踊りと音頭取りと
太鼓のオーケストレーション

シシゾウ:白石踊はどういう特徴がありますか?

天野:口説(くどき)と呼ばれる音頭にのって輪になった踊り手たちが、振付の異なる複数の踊りを同時に踊ることが最大の特徴です。音頭を歌う音頭取りと太鼓叩きを中心に、所作も衣装も異なる踊り手たちが円を描き、踊り、音頭、太鼓が一体となって盛り上がる様子はまるでオーケストラの演奏のようで、この踊り最大のみどころでもあります。私の知る限り、このような踊りは日本全国どこにもありません。
踊りは全部で13種類あります。すべての振付に共通するのは豪華さと優雅さで、男は男らしく豪快に、女は女らしく指を揃え優美に踊るのが良いとされています。誰がどの踊りを踊るかについて決まりはありませんが、大体踊り手の性別や年齢によって決まります。
男女とも子どものときに最初に覚えるのは「ぶらぶら踊り」です。ぶらぶら踊りは、一晩中でも踊り続けられるようなシンプルな振付の楽しい踊りで、すべての踊りの基本になります。男の子はぶらぶら踊りを覚えると「笠踊り」「男踊り」「奴(やっこ)踊り」の順番に覚えていきます。女の子はぶらぶら踊りから少女らしい可憐な振り付けの「月見踊り(別名:娘踊り)」を覚え、「扇踊り」「女踊り」と進みます。扇踊りはその名の通り、扇を持って踊る踊りで、小学校中学年になると、この踊りを踊れることが女の子たちの間でステイタスになっています。白石踊は六拍子が動作の単位になっていますが、唯一、扇踊りだけが十二拍子でひとつの動作になることから別名「二つ拍子」とも呼ばれています。ぶらぶら踊りを含め笠踊り、男踊り、奴踊り、月見踊り、扇踊り、女踊りの7種類が白石踊では重要な踊りで、男女とも成人するまでにこの踊りをきちんと踊れるようになることが目標です。そのほかの踊りは、お盆で踊るときに上手な先輩たちの後ろにつき、見よう見まねで覚えていく形になります。私も若いときは名手といわれる先輩方が踊る後ろについて一生懸命振付を覚えたものです。


シシゾウ:音頭にはどのような特徴がありますか?

天野:男性の音頭取り1人と太鼓叩き1人で演奏します。音頭は、最盛期には60種類近くあったようですが、現在、白石踊会で保存伝承されているのは26種類です。歌詞は戦記物や世話物などの物語を口語体で表現したものが多く、関西の浄瑠璃文化の影響を受けているといわれています。
音頭取りは声に張りがあることが求められます。昔は喉を鍛えるために、冬になると山に行き、吹きつける北風に向かって声を出すということも行われていたようです。また、単に声を張り上げるだけではなく、歌詞の内容に合わせて、勇壮さや哀愁を伝える表現力も必要です。私は踊るだけでなく音頭取りもしますが、先輩方に比べるとまだまだ未熟です。60代の私は島の中では中堅で、70代後半になるような先輩方が音頭取りとして朗朗とした立派な歌声を今も堂々と披露されています。

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注目ポイント

切れ目なく続く、踊りと音頭と太鼓の競演

天野:白石踊は昭和51年に国指定重要無形民俗文化財に指定されてから注目されるようになり、観光客向けの催しや島外のイベントなどで披露する機会が増えていますが、本来踊られるのは8月13日から16日にかけてのお盆の4日間です。13日と14日はいわゆる盆踊りで、お盆で帰省してきた人たちも加わり皆で楽しく踊ります。15日は先祖を供養するための「回向(えこう)踊り」という特別な踊りが踊られます。地元の開龍寺のご住職が会場に設けられた祭壇の前で回向供養をする中、回向踊りの装束の笠をつけた男たちが、島一番の名手の音頭取りと太鼓叩きの音頭に合わせて真剣に踊ります。16日は踊りの前に海岸で先祖供養として灯籠流しが行われます。
白石踊は、何時に始まって何時に終わるということは決まっていません。日が暮れかかるころ、白石公民館の広場に最初にやってきた人が太鼓を叩き始めると、その音を聞いて音頭取りがやってきて音頭台と呼ばれるやぐらに上がり、音頭を歌い始めます。そして音に誘われるように住民たちが三々五々集まってきて、踊りの輪ができていきます。対外的なイベントでは踊りの種類ごとに踊会が制定した衣装を着用しますが、お盆のときは皆、思い思いの浴衣掛けです。踊りは大体午後8時から9時にかけて盛り上がりを見せ、そこから踊り手たちが疲れて最後の一人になるまで休みなく踊りは続きます。昔は夜通し踊られましたが、島の人口が減った現在では一晩中踊ることはなくなりました。それでも数少ない若者たちが頑張ったときには真夜中の12時、1時ごろまで踊ります。進学や就職で島を出た人たちが帰省し小学生や中学生のときに習い覚えた音頭を音頭台に上がって歌い、それに合わせて同級生たちが踊るという同窓会のような光景もよく見かけます。


シシゾウ:白石踊を見るとき、特にどういうところを注目するといいですか?

天野:私たちが先祖から受け継いできた13種類の踊りそれぞれの特徴をじっくり見ていただきたいです。そうすればこの踊りの奥の深さを分かっていただけると思います。また、同じ踊りであっても踊り手が10人いれば踊り方も10通りあり、それぞれの踊り手の個性が出るので、そこも見ていて面白いと思います。さらに滅多に見られない、踊りと音頭と太鼓の三者の息がぴったり揃ったところを目にすれば、その瞬間から白石踊のファンになっていただけると思います。


シシゾウ:島外の人間も一緒に踊ることはできますか?

天野:踊りたいと希望される方には踊りの輪にどんどん入っていただいています。15日の回向踊りだけは見学していただくことになりますが、回向踊りの時間は30分ほどで、終われば普通の踊りになるので一緒に踊っていただいて構いません。
初めて踊られる方は基本のぶらぶら踊りを最初に覚えることをお勧めします。ぶらぶら踊りの足さばきを完全にマスターできれば手の振りは自然に覚えられます。踊りが好きな人なら、1日でぶらぶら踊りともう1種類は踊れるようになると思います。そうなると、おもしろくなって次はもう少し難しい踊りを覚えたくなるはずです。実際、そういう形でリピーターになる方が多く、中には10年以上続けて島に通ってこられる方や、独身時代に踊りを好きになって、結婚後も小さなお子さん連れで来られる方などいらっしゃいます。そういう熱心なファンの方たちを見ると、他所の人にこれだけ愛していただけるこの踊りを地元の私たちがしっかり受け継いでいかないとならないと改めて感じます。
白石踊会では、踊りを覚えたいという希望者のために笠岡市の本土側で「出前白石踊体験会」を開催したり、7月の第2土曜日に「白石踊鑑賞体験ツアー」を実施しています。ツアーのプログラムは、白石島の海岸の会場で、紋付袴や印半纏(しるしばんてん)といった衣装を着た踊り手たちによる白石踊を鑑賞していただいた後、ぶらぶら踊りの講習会を行い、最後に住民とツアー参加者が皆で一緒に輪になって踊ります。11年前にスタートしたこのツアーは大変好評で、関東方面から参加される方もいます。2011年のツアーでは船でお帰りの際、海辺にろうそくをリサイクルしたキャンドルを立ててお客様をお見送りしました。「幻想的で良かった」と好評でしたので、2012年も行う準備をしています。ご期待ください。

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ふるさと自慢

瀬戸内海の美観が360度広がる景勝の島

シシゾウ:笠岡市白石島でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

天野:白石島は瀬戸内海のちょうど中央に位置しています。島内は遊歩道が整備されていて、瀬戸内海の素晴らしい景観が360度楽しめ、視界が良いときは瀬戸大橋を見ることができます。海水浴場は岡山県屈指で、本土側の海水浴場に比べるとあまり混雑しないのでゆったりしていただけます。また瀬戸内の海の幸も自慢です。島で養殖している海苔を加工した「味附のり」は土産物として人気があります。最近は地域振興で、養蚕が盛んだった昔の名残で島内に多く自生する桑を加工した「桑茶」や桑の実の加工品などを商品化しています。

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メッセージ

踊りを覚えて、踊りの輪を広げるのに
ご協力ください

天野:白石踊は白石島の住民の精神的なバックボーンになるものです。最近は国民文化祭やPTA全国大会といった大きな舞台で子どもたちが白石踊を披露する機会が多く、地域への愛着心や自信を育むといった教育的な観点からも大切なものになっています。白石島は人口が600人ちょっとの小さな島ですが、この地に目を向けていただき、島に受け継がれてきた踊りをご覧いただければ嬉しく思います。島の人口が減り続ける中、昔ながらの踊りの輪を守るため、踊りを覚え、輪に加わっていただければなおありがたいです。

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