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おわら風の盆

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:TUT チューリップテレビ
放送
:9月23日(日) 14:00~14:54

ダイドードリンコスペシャル

唄のまちに生きる おわら風の盆

おわら風の盆

初秋の風が吹き始める9月1日から三日三晩、富山市の南西部・八尾町で行われる「おわら風の盆」。哀愁漂う三味線と胡弓の音色、味わい深い唄に合わせ舞う編笠姿の優美な踊り子たちが、坂の町を練り歩きます。地方の民謡とは思えない洗練された祭りは、今も昔も多くの人を魅了してやみません。
この祭りを受け継ぐ八尾の人々は、一年を通じておわらの練習に励み芸を追求しています。おわらが暮らしの一部なのです。番組では、仕事を引退し第二の人生を後進の育成に注ぐ唄の名手や、息の合った美しい踊りを披露しようと奮闘する女性たちを取材し、おわらとともに生きる八尾の人々の情熱を伝えます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

おわら風の盆

越中八尾(えっちゅうやつお)に暮らす人々が大切に育んできた民謡行事。毎年9月、二百十日の風封じと豊穣を願って3日3晩、踊り続けます。小さな坂の町・八尾に、哀愁を帯びた地方衆の胡弓や三味線の音が響き、編笠を深くかぶった男女が、古い町並みに灯るぼんぼりの明かりの中、静かに情緒をこめて踊り歩きます。

開催日
9月1日~9月3日 ※毎年同日
場所・アクセス
富山県富山市八尾町

■電車
・JR高山本線「富山駅」より約25分「越中八尾駅」下車

■飛行機
・富山空港より車で約20分
お問い合わせ
越中八尾観光協会
076-454-5138

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

祭りのご紹介
歴史
みどころ
注目ポイント
ふるさと自慢
メッセージ
富山県民謡越中八尾おわら保存会 演技指導部 胡弓(こきゅう)の部 部長 突田 重勝(つきだしげかつ)さん
「八尾の旧町(きゅうちょう)に生まれ育った人間は、幼いころからおわら風の盆に慣れ親しんでいます。お盆が終わり、各町で子どもたちの踊りの練習が始まると、そろそろおわらの季節だなと心が浮き立ちます。」
富山県民謡越中八尾おわら保存会
演技指導部 胡弓(こきゅう)の部 部長
突田 重勝(つきだ しげかつ)さん
歴史

約300年の歴史を持つ、八尾に伝わる民謡行事

シシゾウ:おわら風の盆は、いつごろ始まった祭りですか?

突田:おわら風の盆は、八尾町で旧町といわれる11の町内に伝わる民謡行事で、約300年の歴史があるといわれています。私は旧町のひとつ、下新町(したしんまち)に生まれ育ち、現在も住んでいます。地元の人間にとっておわら風の盆は、物心ついたときから身近にあり、知らず知らずのうちにおわらの踊りや旋律が身体の中に入っているという感覚です。


シシゾウ:年齢によっておわら風の盆への関わり方が違うそうですね。

突田:子どものときはおわらに踊りで参加します。おわらの踊りには3種類あり、小さい子どもが踊るのは一番簡単な「豊年踊り」です。町内のお兄さんお姉さんたちが踊っているのを見よう見まねで踊り始めます。私自身の小さいころの記憶は定かではありませんが、私の子どもは3歳ごろから町内の輪踊りの中に入って踊っています。中学生になると男子は男踊りといわれる「かかし踊り」、女子は女踊りといわれる「四季の踊り」を習い、原則として25歳の引退まで町内の踊りに参加します。25歳というのは八尾の青年団の定年で、昔はどの町内でも25歳を区切りに引退したのですが、最近は若者の人数が減ってきたため、30歳ごろまで踊っている人も少なくありません。引退後のおわらとの関わり方としては、運営などの裏方に回るか、おわらの唄い手や楽器の演奏をする地方(じかた)になる道があります。私は26歳まで踊り、その後3年間裏方の仕事をし、29歳から胡弓を始めました。今年47歳になるので私のキャリアは18年になります。


シシゾウ:突田さんが胡弓を始められたきっかけはなんですか?

突田:私が胡弓を始める前、町内には私より10歳位年上の方と20歳位年上の方が胡弓を弾いておられました。人数は足りていたのですが、将来を考えると早めに後継者を育成したほうがよいということで町内の先輩から「やってみないか」と声をかけられたことが直接のきっかけです。
おわらは唄も楽器の演奏も技術的に難しく、奥が深いとよくいわれます。それでなくても難しいのに、私は胡弓を手に取るまで楽器の経験がなかったため、胡弓が一通り鳴らせるようになるまで随分苦労しました。最初は胡弓の3本の弦の音を調子笛で合わせることすらできず、それだけに4ヶ月近くかかってしまいました。胡弓は楽譜がありませんので、小さい頃からずっと聴いていた旋律を思い浮かべながら師匠の手ほどきを受けました。そして、曲がある程度弾けるようになってから三味線や太鼓の人たちと演奏したのですが、正確な音が出せていなかったため、初めのころはまったくうまくいきませんでした。そこそこ正確な音程で弾けるようになったのは10年ほど経ってからです。経験を積めば積むほど自分の耳が肥えてきて微妙な音程の違いが聞き分けられるようになり、そうなると自分の演奏がいたらないことに気付き、悩んで一生懸命練習をする。その繰り返しで現在に至っています。

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みどころ

踊りをじっくり見せる舞台踊り、
生の演奏を聞かせる町流し

突田:おわらの披露は町内単位で行われます。各町でそれぞれ踊り場を設け、そこで輪踊りをしたり、町流しをします。また、市立八尾小学校のグラウンドにも演舞場が設けられ、各町が順番に20分程度の舞台踊りを披露します。町内で行うおわらの公式行事は昼の2時ごろから夜の11時までと時間帯が決まっています。夜の11時以降はフリータイムで気の合った者同士が町流しをして存分におわらを楽しみます。
おわらの魅力は一言では言い尽くせません。八尾の人間も一人一人、魅力を感じるところが違うと思います。私にとっておわらは純粋な楽しみです。普段から顔を合わせる町内の人間がいきいき踊ったり、唄ったり、楽器を演奏したりしているのを見ているだけで楽しくなります。また、胡弓を弾いていると、他の演奏者たちと気持ちが通じ合ってくるように感じられるのも魅力のひとつです。
おわらをご覧になる方は、踊りに注目される方とおわらの唄と演奏をお聞きになりたい方の二つに分かれるのではないかと思います。踊りをじっくりご覧になりたい方には舞台踊りが見やすくておすすめです。下新町の踊り場は八幡社(はちまんしゃ)という神社を背景にしていて、観光客の方からは「風情があってとてもよい」という感想をよくいただきます。町ごとに踊り場のロケーションは異なり、場所が違うと見え方も変わってくるので、各町の踊り場を巡られると、いろいろなおわらが楽しめるのではないかと思います。
おわらをじっくり聞きたいという方には、音響機器を使わない町流しがおすすめです。マイクやスピーカーを通す音色とは一味違う、おわらならではの情緒や粋や艶を是非とも生の演奏で聴いていただきたいです。

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注目ポイント

輪踊りの輪の中に入って気分は八尾っ子

突田:祭りの3日間は観光客が大勢見物に来られて八尾の中心部は大変混雑します。2012年は土日にあたるため、例年以上の方々がお越しになることが予測されます。おわらの雰囲気をゆったり楽しみたいという方は、8月20日から始まる前夜祭に来られるのも選択のひとつです。前夜祭では毎晩、1町内がおわらの輪踊りと町流しを披露します。見られる町がひとつで、開催時間が本番より短いため、それほど人も混んでいません。熱心なおわらファンの方の中には、ご贔屓にされている町の日を狙って来られたり、連泊して見物される方がいらっしゃいます。また、前夜祭はおわらの踊りを体験してみたいという方にもおすすめです。下新町では、前夜祭で披露する輪踊りの終盤15分ほどは観光客の方も参加いただける時間を設けていて、「一緒に輪の中に入って踊りませんか」とお誘いします。他所の町でも同様、踊りに参加できる時間を設けているところが多いです。

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ふるさと自慢

井田川から見上げる“坂の町”は情緒満点

シシゾウ:八尾町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

突田:八尾名物として地元の人間が一番に挙げるのは「玉天(たまてん)」です。泡立てた卵白を寒天で固めたお菓子で富山銘菓にもなっています。
八尾町は昔の町並みを残す坂の町として知られ、みどころがたくさんあります。おわら風の盆の期間中は、通りや川沿いにぼんぼりがずらりと立てられ、日が暮れると灯が灯されてとてもきれいです。八尾の中心市街は、町を流れる井田川(いだがわ)から見て高台にあります。坂の下方にある自宅前には井田川が流れ、十三石橋(じゅうさんごくばし)という橋が架かっています。ここから八尾の町並みを見上げると、名刹・聞名寺(もんみょうじ)の屋根や石垣、城ケ山(じょうがやま)の稜線などが一望できます。私が個人的に好きな八尾町の風景です。十三石橋は、JR越中八尾駅から八尾の中心部への徒歩ルートですので、通りかかった際にはぜひ、坂を見上げて町を眺めてみてください。

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メッセージ

八尾でおわらの生の踊りと演奏に触れてください

突田:毎年、町内の皆で楽しくおわらをすることが目標です。私たちが楽しく踊り、唄い、演奏をすれば、ご覧になっている方々にも楽しんでいただけるのではないかと思います。
おわら風の盆はニュース映像などで紹介される機会も多いのですが、おわらの本当の魅力を知っていただくためには、実際に八尾へお越しいただき、生の踊りと演奏に触れていただきたいです。おわらの踊りは、今風の激しい踊りとはまったく異なり、しなやかで気持ちを落ち着かせるような所作なので、じっくりご覧いただいてこそ、その良さをご理解いただけるのではないかと思います。踊り同様、楽器もゆったりとしたテンポで演奏されます。楽器の弾き手はおわららしい、やさしくきれいな音を出すために一年間、一生懸命練習しています。生の演奏を聴けば、「これがおわらの三味線の音」「これがおわらの胡弓の音」と感動していただけるはずです。
毎年、大勢のリピーターがおわらを見に来てくださいますが、それはおわらの中に流れる何かが、おひとりおひとりの心の琴線に触れるからだと思います。静かな通りを町流ししているところをご覧になれば、言葉では表現できない何かを感じていただけるのではないでしょうか。

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