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山北のお峯入り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:tvk テレビ神奈川
放送
:11月4日(日)20:00~20:55

ダイドードリンコスペシャル

歌舞をあやなすお峯入り 伝えてここに600年

山北のお峯入り

神奈川県足柄上郡山北町の共和地区で伝承されてきた「山北のお峯入り」が5年ぶりに開催される。南北朝時代が起源とされるこの祭りは、山あいの集落の男性80人によって演じられ、地区の誇りとして受け継がれてきた。
しかし、地区の高齢化と過疎が進み、今年は演者を揃えるだけでも大変な状況。演目も数多くあり、練習もままならない中で、新しく伝承の仲間も加わり、600年以上続く祭りを受け継いでいく。
番組では、古式に則った祭りの魅力を紹介。そして、この祭りを残そうと努力する人たちの姿も紹介する。

祭り紹介

  • 祭り写真館

山北のお峯入り

修験道(しゅげんどう)の柴燈(さいとう)行事が各時代の風俗芸能と融合して今に至ったといわれている祭礼で、5年を目途に開催されます。「鹿枝(かしえ)踊り」「修行(しゅぎょう)踊り」「四節(しせつ)踊り」など口承で継承された11種の歌舞が演じられ、中でも「棒踊り」は原始宗教の呪法が芸能化する過程を示しているともいわれ貴重な資料です。

開催日
10月16日 ※概ね5年ごと
場所・アクセス
神奈川県山北町山北町役場駐車場と高杉神明社
■第1回 山北町役場駐車場:JR御殿場線「山北駅」より徒歩2分
■第2回 高杉神明社:JR御殿場線「山北駅」より徒歩2時間30分
お問い合わせ
山北町役場 生涯学習課生涯学習スポーツ班
0465-75-3649

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

祭りのご紹介
歴史
みどころ
注目ポイント
ふるさと自慢
メッセージ
お峯入り保存会 会長 岩本 章治(いわもと しょうじ)さん
「神奈川県西部にある山間の集落、山北町に伝わる山北のお峯入りは、国指定重要無形民俗文化財に指定されています。少子高齢化により地区の若者の人口が少ないのが悩みの種ですが、地域をあげて継承に一生懸命取り組んでいます。」
お峯入り保存会 会長
岩本 章治(いわもと しょうじ)さん
歴史

起源に諸説あり。80名の男性が古式な歌舞を奉納

シシゾウ:山北のお峯入りは、いつごろ始まった祭りですか?

岩本:昔のことでよく分かっていませんが、古文書によると、文久(ぶんきゅう)3年(1863)にお峯入りの伝承公演が行われたとあり、それが現存する最も古い記録です。地元の言い伝えによると、お峯入りの歴史はそれよりももっと古く、南北朝時代に後醍醐天皇の皇子、宗良親王(むねよししんのう)が追っ手から逃れ、この地の豪族の河村氏を頼って河村城に落ちのびてきた頃に始まったといわれています。また、この一帯は山岳修行(富士信仰)に参加する住民もいたことから、お峯入りの成立には修験道が関わっているという説もあります。  お峯入りは旧・共和村(きょうわむら)の皆瀬川(みなせがわ)地区、都夫良野(つぶらの)地区に伝わる行事で、皆瀬川地区の氏神である大神宮(だいじんぐう)、すなわち現在の神明社(しんめいしゃ)に奉納されてきました。共和村が昭和30年に山北町に併合されたのを機に、山北のお峯入りという正式名称になりました。現在は、民俗芸能の公演という形で、午前中に山北町役場の駐車場で演技者たちが歌舞を披露し、午後は、役場から徒歩2時間30分ほどかかる大野山中腹の神明社に移動して、伝統的な形式で奉納を行っています。
お峯入りを伝える旧共和村の地区には現在85世帯ほどしかありません。お峯入りを開催するには、演技者だけでも男性80名を集めなければならない上、費用も相当かかります。以前は村の年間予算に匹敵する費用をかけていたということです。そのため、毎年開催するのは不可能ですが、伝統が廃れることのないよう、昭和39年にお峯入りの保存会ができてからは5年に一度を目安として開催するように取り決められました。前回の開催は平成19年で今年は5年ぶりの開催になります。

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みどころ

いにしえの息吹を伝える、多彩な歌と踊り

岩本:山北のお峯入りの公演は8演目11部から成り立っています。演目はひとつひとつが独立していて、能や狂言的な要素を含んだもの、山岳修業の要素を含んだもの、滑稽味のあるものなど、内容がバラエティに富んでいるところが特徴です。
プログラムの最初は演技者が会場に入場する「道行き」です。演技者80名が会場を笛と太鼓の囃子に合わせて練り歩きます。続いて、おかめ役が愛嬌たっぷりに会場をお祓いする「みそぎ」、太鼓の囃子に合わせて歌い手が歌い上げる「満月の歌」、山岳修行者のような白装束に白鉢巻の若者6名が棒を持って舞う「棒踊り」、大名行列風の「鹿枝(かしえ)踊り」、再び「棒踊り」、修験者が護摩を焚く「修業踊り」、笛と太鼓が囃子を演奏する「歌の山」、殿様、若殿、お側(そば)、国見(くにみ)という役の4人が蹴鞠の真似事をする「四節(しせつ)踊り」、三度目の「棒踊り」、再びおかめが登場して場を清める「五色踊り」、四度目の「棒踊り」が演じられ、演技者が退場する「道行き」で締めくくられます。公演時間は約1時間です。


シシゾウ:役場駐車場での公演と神明社での奉納とでは演目に違いはありますか?

岩本:演目の種類も順番も一緒ですが、会場の雰囲気はまったく違います。役場駐車場はスペースが広く、ゆったり見物できます。神明社は相模湾を見渡せる大野山の中腹にあり、大自然の中での奉納は、お峯入りと関係が深い山岳修行に通じる雰囲気を感じられて見ごたえがあると思います。

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注目ポイント

若者6人の一糸乱れぬ動きが見事な棒踊り

岩本:お峯入りで一番演技が難しいのは棒踊りです。太鼓と笛の囃子に合わせてリズミカルに踊るので踊り手は機敏さが求められます。そのため、10代後半から30代前半の若者が踊り手を務めます。棒踊りは4回登場します。最初の登場では6人の踊り手が一列になり、棒で天を指し、地を突く所作をします。二番目の登場では、6人が円になって1回目と同じ所作をします。三番目の登場では3人ずつ2組に分かれて小さな円を作り、棒を回しながら幾何学的な動きを見せ、四番目の登場では全員で輪になってスピーディに踊ります。後になるほど動きが複雑かつ速くなり、6人の踊り手の動きがピタリと揃ったときは非常に見ごたえがあります。棒踊りを人前で披露できるようになるまでにはかなりの修練が必要で、通常は盆明けから祭り本番まで毎晩2時間ほど練習に費やします。最近は少子化や過疎化により若者の人数を確保することが大変で、祭りを継承していく上で一番の悩みどころとなっています。

プログラムの中で最も華やかな演目は、総勢24名が登場する「鹿枝踊り」です。演技者は後ろに足を蹴り上げる独特な足取りで掛け声をかけながら場内を練り歩きます。掛け声は独特で、先頭をきって進む台弓(だいゆみ)という道具を持つ人間が「ヒイヤアヒイ」と第一声を発すると、すぐ後ろに続く毛槍を持った奴(やっこ)6人が「ヤットマカセエ」と続け、残りの演技者たちが「ヨイヨイサノハァッ」と応えます。左右に並んだ同じ役の者同士で、毛槍や万燈(まんどう)といった道具を放り投げて受け渡しするところもみどころです。

演技者の中で唯一、女装をするおかめは、おかめの面に派手な柄の着物姿で、背中には男性を意味する大きなハリボテを背負います。おかめは、最初の「みそぎ」と終盤の「五色踊り」で、手にした幣(へい)と鈴で場内を清めますが、滑稽な役どころで着物の裾をからげて歩くときにつまずいて転びそうになってみせたり、観客に愛嬌をふりまいたり、見ていて思わずクスッと笑ってしまう演技をします。
役場駐車場の公演では、最後の「道行き」のときに演技者との記念撮影の時間を設ける予定ですので、観覧の記念にカメラをご用意いただくことをオススメします。

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ふるさと自慢

豊かな自然を堪能できるイベントが盛りだくさん

シシゾウ:山北町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

岩本:山北町は自然の観光スポットが多く、恵まれた自然環境を活かしたイベントも豊富です。春には大野山の山開き、7月には日本の滝百選に選ばれている高さ69mの「洒水(しゃすい)の滝」を会場に「洒水の滝祭り」が行われます。秋にはもみじの名所として知られる丹沢山地西部の中川温泉で「西丹沢もみじ祭り」が開催され、紅葉と一緒に地元産の野菜としし肉を使った名物の千人鍋が楽しめます。山北のお峯入りだけでなく、これらのイベントにもぜひ足をお運びいただきたいと思います。また、山北町は神奈川県随一の茶どころなので、ぜひおいしい山北のお茶をご賞味ください。

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メッセージ

民俗芸能の奥深さを感じられるお峯入りに、
是非お越しください

岩本:その昔、お峯入りは各家の家督を継ぐ長男しか出演できませんでした。しかし、少子高齢化の現在は、演技者の人数を揃えるだけでも大変で、伝統を守っていくためには女性の方にも参加してもらう、或いは地区外から公募するという話も出てきています。平成24年は従来通りの形式で行う予定ですが、今後も地元の人や支援者の方々の協力をいただき、無事にお峯入りを執り行いたいというのが私の心からの願いです。お峯入りが行われる10月は紅葉見物には少し早いですが、5年ぶりの開催になりますので、古くから伝わる民俗的な行事に興味のある方は山北町にご参集ください。

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