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刈和野の大綱引き

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:AKT 秋田テレビ
放送
:3月3日(土) 15:00~15:55

ダイドードリンコスペシャル

白く燃える町 ~刈和野の大綱引き~

刈和野の大綱引き

秋田県大仙市刈和野。小さなこの町で毎年2月の夜、市神様を祀る行事として行われているのが、国の重要無形民俗文化財にも指定されている「刈和野の大綱引き」です。綱の直径は約80㎝、長さは約200m。上町、下町に分かれ、住民や観光客ら数千人がこの大きな綱を引き合います。決着がつくまで行われるため、どちらかが力尽きるまで数十分間に渡って引き合いになることも…。勝負の結果、上町が勝てば米の値が上がり、下町が勝てば豊作になると、米どころならではの占いが込められた冬の綱引き。祭りにかける人々の想い、勝つための駆け引きや作戦…。北国が燃える迫力の祭りに迫ります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

刈和野の大綱引き

雄綱、雌綱とも、その周囲、約2.2m。雄綱、約64m。雌綱、約50m。重さ各々約10t。2月10日の夜古式にのっとって結ばれ、数千人による引き合いが始まります。綱引きは上町(二日町)と下町(五日町)に分かれて行われ、上町が勝てば米値が上がり、下町が勝てば豊作と言い伝えられています。

開催日
旧暦1月15日
場所・アクセス
秋田県大仙市大町通り
・JR刈和野駅より徒歩5分、刈和野大町通りにて
お問い合わせ
大仙市西仙北総合支所
0187-75-1111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

祭りのご紹介
歴史
みどころ
注目ポイント
ふるさと自慢
メッセージ
刈和野大綱引保存会 会長 高橋 博(たかはし ひろし)さん
「大綱引きの行事は約500年前に始まって以来、現在まで1年も休むことなく行われてきました。昭和47年には刈和野大綱引保存会が組織、昭和59年1月21日には国の重要無形民俗文化財に指定され、日本一といわれるこの大綱引きの伝統を保存継承する活動に取り組んでいます。」
刈和野大綱引保存会 会長
高橋 博(たかはし ひろし)さん
歴史

市の開設権をめぐり町を二分して大綱引き

シシゾウ:刈和野の大綱引きは、いつごろ始まった祭りですか?

高橋:歴史については諸説があります。一説には約500年前の室町時代に始まったといわれています。天慶2年(939)に反乱を起こした平将門(たいらのまさかど)が滅ぼされた後、落ちのびた一族は福島に隠れ住み、その子孫にあたる長山氏がいつのころからか刈和野に住み着きました。信仰する氏神様である市神(いちがみ)の神事が綱引きだったことから、町内を上(かみ)と下(しも)に分けて勝負を行わせたのが起源ということです。古来、刈和野は市(いち)で賑わった地で、毎月2、5、8のつく日に市が開かれており、大綱引きの勝者になった町はその年一年間、市を開く権利を得ました。大綱引きを行う町がそれぞれ二日町と五日町と呼ばれるのは、市の開設日にちなんだものだということです。


シシゾウ:大綱引きの時代ごとの変遷はありますか?

高橋:大綱引きが行われる大町通りは、その昔、羽州(うしゅう)街道という天下の公道であったため、当時はその日の最終飛脚が通った後の真夜中に行われていました。昭和20年代に入ると、大綱引きは町の観光事業のひとつに位置づけられ、より多くの人が参加見物できるように開始時刻を午後9時に早めるなど改革が進められました。開催日もかつては旧暦の1月15日でしたが、平成11年から2月10日の固定日に変更されました。その結果、参加者や見物客は年々増加し、昨年は両町合わせて約7000人が大綱引きに参加しました。参加者が増えたため、綱が切れないように綱の太さは昔より太くなっています。

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みどころ

長さ約200m、重さ約20tの巨大綱

シシゾウ:刈和野の大綱引きの一番のみどころはどこですか?

高橋:日本一といわれるスケールの大きさです。使用する綱にも注目です。二日町の綱は雄綱(おづな)、五日町の綱は雌綱(めづな)といい、市神の陰陽二柱を象徴しています。雄綱、雌綱はともに綱の周囲が約2.2m、長さは雄綱が約64m、雌綱が約50m、さらに尻綱も合せると全長約200m、重さがそれぞれ約10tあります。この雄綱と雌綱の2本の大綱が厳寒の2月10日の夜、古式にのっとって固く結び合わされ、数千人規模による引き合いが行われるわけです。


シシゾウ:大綱引きの綱はどのようにして準備されるのですか?

高橋:綱は毎年、二日町、五日町がそれぞれ昔からの伝統を尊重しながら制作します。綱作りの準備は大綱引きの約1ヵ月前から始まります。材料は稲ワラで、昔ながらのハサゴ(ハサ)掛けで自然乾燥したものが使われます。二日町、五日町の両町合わせて7000束の稲ワラを使用するのですが、近年は時代の流れで稲刈り作業がコンバイン化され、材料の確保には苦労します。そこで農家へ特別に依頼するなどして調達しています。
各町で作られる綱は「大綱(おおつな)」、大綱に結び付ける「尻綱(しりづな)」、引き手が掴む「小綱(こづな)」の3種類で、昔ながらの製法が守られています。近年は綱作りに参加する若い世代が減ってきているため、大綱引きの伝統を絶やさないように若手の育成や技術の伝承に努めています。
大綱引きの本番約1週間前、二日町、五日町がそれぞれ作り上げた大綱は大綱引きが行われる大町通りに飾られます。「ドップ」と呼ばれる両町の境界の中心地点付近に、両町の大綱は大蛇がとぐろを巻いたような状態に積み上げられ、本番当日を待ちます 。

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注目ポイント

一瞬の静寂から一気に怒涛の引き合いへ
静から動へ劇的変化

シシゾウ:大綱引き本番のみどころを教えてください。

高橋:大綱引きを開始する直前、ドップで二日町の雄綱と五日町の雌綱を結び合わせる「綱合わせ」が行われます。この作業を行うのは、二日町と五日町から数名ずつ選ばれた「建元(たてもと)」と呼ばれる経験豊富な熟練者です。大勝負前の緊張感みなぎる静寂の中、大綱の結び目の上にあがった建元の指図で、雌綱の輪に雄綱が差し込まれます。綱と綱が結び合わさると、結び目の上にいた建元が手を上げ、「ソラッ」という掛け声とともに飛び降ります。その瞬間、大歓声が上がり、引き合いがスタートし、小綱にとりついた両町の約7000人の引き手が思いきり綱を引っ張り始めます。この静から動に変わる瞬間が大綱引き最大のみどころです。


シシゾウ:勝敗はどうやって決めるのですか?

高橋:基本的に二日町、五日町のどちらかが勝負を諦めるまで続けられます。過去には50分近く勝負が続いたこともあります。綱を引く人たちは、「サントウ振り」といって引き合いを指揮する係のサントウ(=提灯)の動きに合わせて、「ジョウヤサノー」と掛け声をかけながら、渾身の力をふりしぼって引き合うのですが、引き合っているときは皆、無我夢中です。勝利すれば疲れは一気にふきとびますが、負けたときはガッカリして、それまでの疲れが倍増するような気持ちになります。


シシゾウ:大綱引きを巡って二日町と五日町の住民の間に対抗心はありますか?

高橋:大いにあります。綱作りの時点から相手の町より丈夫な綱を作ろうと闘志を燃やしています。過去には、二日町から五日町、あるいは五日町から二日町に嫁いだ女性は大綱引きのときは生家に戻り、夫婦や親子が敵味方に分かれて勝負に挑んでいました。


シシゾウ:大綱引きの勝負を観覧する際、気をつけることはありますか?

高橋:引き合いが始まる前は両町とも非常に緊張していますので、興奮して奇声を上げたり、大声で叫んだりしないようにしていただければと思います。また、引き合いが開始した瞬間、綱が一気に持ち上がるため、綱の近くにいるときは足下にご注意ください。


シシゾウ:引き合い以外での注目点はありますか?

高橋:綱引きの前哨戦として、両町の若者による「押し合い」が行われます。若者同士が「ジョヤサ」「ジョヤサ」の掛け声に合わせて押し合ったり、もみ合ったりするのですが、とても勇壮で迫力があります。
二日町の雄綱の先端の「けん」と呼ばれる箇所のワラは無病息災の御利益があるといわれています。取るのは自由ですので大綱引きが終わった後、ぜひ持ち帰ってください。

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ふるさと自慢

大綱引きゆかりのスポット、おみやげに注目

シシゾウ:大仙市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

高橋:JR刈和野駅に大綱引きの実物大の大綱が展示されているので、お越しの際にはぜひご覧ください。観光スポットでは露天風呂が人気の「西仙北(にしせんぼく)ぬく森温泉ユメリア」がおすすめです。自然豊かな高台にあり、刈和野地区を含む仙北平野が一望できます。おみやげには大綱引きにちなんで命名された地酒「大綱の響(つなのひびき)」はいかがでしょうか。毎年2月1日に本数限定で蔵出しされる、町内の湧水と地元産の米で造られた貴重なものです。機会があればぜひ一度味わっていただきたいです。

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メッセージ

大綱引きでエキサイティングな冬を
体験してください

高橋:刈和野の大綱引きは昭和58年(1983)に秋田県重要無形民俗文化財、翌59年(1984)には国の重要無形民俗文化財に指定されています。刈和野地区の人間にとっては500年以上受け継いできたかけがえのない伝統であり、勝負の結果で1年の運勢を占うという意味合いにおいても重要な行事です。大綱引きにはどなたでも参加できます。勝負にこだわる町の姿をご覧になるもよし、私たちと一緒に綱を引くもよし、エキサイティングな冬をご堪能ください。

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