トップページ
 > 祭り紹介 > これまで応援した祭り > 2012年 掛川大祭

これまで応援した祭り トップへもどる

掛川大祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:SBS 静岡放送
放送
:11月11日(日) 14:00~14:54

ダイドードリンコスペシャル

城下町獅子奮迅! ~街道の華やぎ・掛川大祭~

掛川大祭

「東海の名城」と謳われ、理想の夫婦とされる山内一豊・千代で有名な「掛川城」。その城下町で3年に一度、華やかに賑やかに催されるのが掛川大祭(かけがわおおまつり)です。38台の屋台に加え、獅子や手踊り、美しい衣裳など秋の城下町がいっそう華やぎます。 中心となるのは、三大余興と呼ばれる掛川大祭ならではの出し物です。厳粛で力強い輝きを放つ「獅子舞かんからまち」、巨大な獅子舞「大獅子」、江戸時代さながらの大名行列を思い起こさせる「奴道中」、いずれも個性豊かなこの祭りならではの出し物です。
番組ではこの町独特の獅子に関わる様々な祭り文化を中心に、華やさと賑やかさ、古き良き江戸文化を色濃く残す掛川大祭の魅力を十二分にお伝えしてまいります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

掛川大祭

毎年10月に行われる「掛川祭」は、掛川市中心部に位置する7つの神社の氏子41町参加による合同祭礼です。特に今年は3年に一度の「掛川大祭」の年にあたり、三大余興と呼ばれる「かんからまち」「大獅子」「奴道中(やっこどうちゅう)」が登場。獅子・屋台・衣裳・手踊りなど、多彩な出し物が掛川城下で繰り広げられます。

開催日
10月第2金~日曜日
場所・アクセス
静岡県掛川市掛川城周辺

■電車
JR東海道新幹線・東海道本線「掛川駅」下車 (北口の中心市街地一帯が主会場)

■車
・東名高速道路「掛川インター」より約5分
・新東名高速道路「森掛川インター」より約15分
※なお、中心市街地が交通規制の為、10月6~8日は、「掛川インター」より約7分の掛川市役所に臨時駐車場を設置予定。主会場までは無料シャトルバス運行予定
お問い合わせ
掛川市商業労政観光課
0537-21-1149

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

祭りのご紹介
歴史
みどころ
注目ポイント
ふるさと自慢
メッセージ
平成24年掛川大祭 年番長 香川 尚斗(かがわ なおと)
「掛川大祭の最大の魅力は、獅子・衣裳・手踊り・屋台といろいろな出し物が一度に見られることです。その多彩さ、豊富さは、全国の数ある祭礼の中でもトップクラスです。また、開催場所が東海道新幹線掛川駅北口のすぐそばと、アクセスも大変良いので、ぜひお越しください。」
平成24年掛川大祭 年番長
香川 尚斗(かがわ なおと)さん
歴史

掛川祭の歴史は、掛川のまちの歴史そのもの

シシゾウ:掛川祭(掛川大祭)は、いつごろ始まった祭りですか?

香川:現在確認できる掛川祭に関する最古の資料は、江戸時代中期、延享3年(1746)の紺屋町(こうやまち)の太鼓の書付ですが、実際はもう少し古い時代からあったと思われます。また、掛川の祭りがほぼ現在の形になったのは、今から100年以上前の明治時代中期のようです。戦前の掛川の祭りはその優美さや豪華さから「衣裳祭り」と呼ばれ、その前後から静岡県内屈指の「屋台行事(=屋台の曳き廻し)を中心とした都市祭礼」に成長していき、現在に至っています。
江戸時代中期から幕末にかけての複数の文献からは、当時の掛川城下・宿場では既に龍尾神社(たつおじんじゃ)※1、神明宮(しんめいぐう)、利(とし)神社の3神社の合同祭礼が執り行われていた様子が確認できます。江戸時代に神社合同の祭礼を行っていたケースは全国的にも珍しく、これは約420年前に掛川城天守閣を創建した当時の掛川城主、山内一豊(やまうちかつとよ)※2が掛川のまちを造成・構築した過程や、その後の歴代掛川城主の政策などと関係があるように思います。この合同祭礼の形態は、江戸時代から大正時代までの間に分離と復活を繰り返しましたが、最後の復活は大正9年(1920)のことだったようです。現在では前述の3神社に、池辺(いけべ)、白山(はくさん)、津島(つしま)、貴船(きぶね)の4神社を加えた7神社の祭礼として受け継がれています。つまり、合同祭礼の継承は、その昔、山内一豊が描いたまちづくりや領民統治の夢のひとつを、現代の掛川に再現しているといえるかもしれません。

※1 当時は「牛頭天王(ごずてんのう)」「天王社(てんのうしゃ)」等と呼ばれていました。
※2 山内一豊は「やまうちかずとよ」や「やまのうちかずとよ」等、複数の読み方をされています。

TOPへ
みどころ

屋台を中心に獅子・手踊りなど
多彩な出し物が繰り出す

香川:今年の掛川祭は3年に一度開催される掛川大祭として開催され、通称は「大祭(おおまつり)」です。大祭の間の2年は規模を縮小した掛川祭として行なわれ、通称は「小祭(こまつり)」です。また「大祭」「小祭」を合わせた総称も掛川祭です。
掛川大祭の神事については7神社で別々に執り行われ、祭礼2日目にあたる6日には午前10時ごろから龍尾神社の「御神輿渡御(おみこしとぎょ)」が挙行されます。これは瓦町の獅子舞「かんからまち」の露払い(先導)により、龍尾神社から中心街にある御旅所まで御神輿が渡るもので、御神輿の後ろに西町の「奴道中」と龍尾神社氏子町屋台18台が従い、掛川大祭における最大の神事として、祭り前半の大きなみどころになっています。また、「御神輿渡御」に先立って、龍尾神社境内では、6日深夜午前0時から、漆黒の闇と静寂の中、厳かに「御神輿入御の儀(おみこしにゅうぎょのぎ)」が執り行われます。

掛川祭は屋台を曳き廻す屋台行事が中心の祭礼ですが、大祭の年には三大余興と呼ばれる、静岡県指定無形民俗文化財の瓦町の獅子舞「かんからまち」、日本最大級の獅子である仁藤町(にとうちょう)の「大獅子(おおじし)」、江戸時代さながらの西町の「奴道中(やっこどうちゅう)」が登場します。
屋台は全国的に珍しいこの地方特有の二輪形式のもので、全部で38台繰り出します。屋台の綱の中では、歌舞伎や花柳界からの長唄や端唄の手踊りが、三味線の生演奏と生唄などにより披露され、時代の流れとともに全国各地から消えていった花街的な祭りを今も残しています。戦前の大祭は「衣裳祭り」と呼ばれ一世を風靡しましたが、その様式は現在も継承されており、上品で都会的に洗練された美しさは観客を魅了します。

夜になると旧東海道などの中心街には、三味線の入ったお囃子を奏でる多くの屋台が集まり、各町の誇りや威信をかけた「徹花(てっか)」「外交」※3と呼ばれる掛川祭独特の所作が激しく展開され、時代劇に出てくる花街の喧騒のような中、祭りは最高潮に達します。
このように掛川祭では、獅子・衣裳・手踊り・屋台と様々な形の出し物が入り混じり、その多彩さ、豊富さは全国の数ある祭礼の中でも際立っています。これはかつて掛川が東海道の城下町・宿場町として東西交通・文化交流の要所であり、全国各地から複数の祭り文化や民俗芸能の様式が入って来たことを物語っています。祭りの形態・所作などについては、旧江戸「天下祭」をはじめとする関東地方の曳山系都市祭礼に似たものが複数見られ、屋台については、中京圏の都市祭礼で繰り出される山車・曳山との共通点※4も確認されています。また、掛川から遠く離れた岩手県遠野市の「駒木鹿子踊り(こまぎししおどり)※5」という民俗芸能には、掛川の「かんからまち」と思われる獅子舞の様式が江戸時代に伝わったという伝承があります。さらに、連雀町が屋台の進行中に奏でる道行き唄「沖の大船(たいせん)」は、南九州地方の「俵(たわら)踊り」という民俗芸能が原曲と言われています。
掛川市を含む静岡県中西部の遠州地方から志太(しだ)地方にかけては、全国的にも屋台や山車による曳山系都市祭礼の盛んな地域です。その中で、遠州は屋台や山車の装飾に力を入れ、志太は芸事が際立っているという特徴がありますが、そのどちらの要素も併せ持っているのが掛川祭です。

※3 「徹花」は屋台がすれ違う時の拍子木の所作とお囃子で、「外交」の主な役目・責務は他町との折衝です。特に各町屋台が集中し、大変込み合う夜の中心街では、「徹花」「外交」を担う者は、緊張感を伴う非常に重要な役目となります。
※4 「幕末の左甚五郎」とうたわれた立川和四郎(たてかわわしろう)の「立川流」や、名古屋尾張藩お抱え彫刻師、彫長(ほりちょう)一門の流れの彫刻の施されたものも複数あります。
※5 「駒木鹿子踊り」は過去3回の掛川での公演に続き、本年11月にも掛川での公演が予定されています。

TOPへ
注目ポイント

三大余興、そして「獅子伝来1400年!!」の
メモリアルイヤー

香川:「掛川大祭」最大の注目ポイントは、三大余興と呼ばれる瓦町の獅子舞「かんからまち」、仁藤町の「大獅子」、西町の「奴道中」です。
「かんからまち」について確認できる最古の文献は、宝暦3年(1753)のものです。起源についてくわしいことは分かっていませんが、掛川城や掛川藩と密接に関わっていることは間違いないようです。「かんからまち」のような形態の獅子は「三頭獅子」「三匹獅子」と呼ばれ、関東地方から東北地方にかけて広く見られます。しかし、なぜ、そのエリアからはずれている掛川に飛び地のように存在するのか、その謎は解明されていません。舞については、関東・東北で一般的に「雌獅子隠し」と呼ばれる場面が中心ですが、途中で側転が入るところが最大の特徴です。

また、「かんからまち」の列には、獅子の前方に「花笠(はながさ)」「花幌(はなほろ)」と呼ばれる数人の少女たちが並びます。美しい衣裳を身にまとい、白い花状の幌を背負った少女たちの神々しい姿が見る人々の目を奪います。
「大獅子」は総勢200名で操り、舞う獅子としては日本で最大級のもので、掛川大祭の出し物の中でも最大の呼び物です。起源については今から約160年前の安政年間に、仁藤町にある天然寺(てんねんじ)の住職がお伊勢参りの途中、伊勢白子(現在の三重県鈴鹿市)で見た獅子を参考に考案したと伝えられています。特に祭り最終日の8日夕刻の千秋楽に、天然寺境内で舞う「大獅子」は大変な迫力で、絶対に見逃せないものです。
「奴道中」は明治時代中期に、明治維新による薩長政権になぞらえ、薩摩藩島津氏の大名行列を模して考案されたといわれていますが、使用する道具や箱などには掛川藩の紋章も見られます。この奴の形態は歌舞伎の「花奴」で、創設当時は朝鮮通信使の行列も伴っていたという伝承がありますが、くわしいことは分かりません。この奴道中の所作では、槍や大鳥毛(おおとりげ)の受け渡しが大きな注目ポイントです。

もうひとつ、三大余興とは別に、紺屋町には掛川市指定有形・無形民俗文化財の「木獅子(きじし)」があり、獅子の専門家からは、獅子頭自体は400~500年前までさかのぼる可能性があるという声も聞かれます。また、「木獅子」の舞は「掛川宿鎮護大祓いの舞」と称し、平成13年には、皇族方の御前でその舞を披露するという大きな栄誉を受けました。
「日本書紀」によれば、獅子はまだ元号もなかった西暦612年に大陸から日本に伝来しており、今年2012年は、獅子伝来1400年のメモリアルイヤーになります。掛川大祭では「かんからまち」「大獅子」「木獅子」のほかに、「大獅子」を小型化した「小獅子(こじし)」など、さまざまな獅子が登場します。手踊りの演目では長唄「越後獅子」「俄(にわか)獅子」、端唄(はうた)「獅子喰い」とあり、さらに、各町屋台の彫刻や天幕などの図柄や装飾の中にも獅子が数多く織り込まれています。このように様々な獅子が登場する「掛川大祭」が、獅子メモリアルの年に「ダイドードリンコ日本の祭り・今年応援する祭り」に選ばれたことは大きな喜びです。

TOPへ
ふるさと自慢

東海の名城「掛川城天守閣」そして、掛川茶

シシゾウ:掛川市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

香川:静岡県は日本を代表するお茶どころですが、掛川市はその静岡県の中でも中心的なお茶の産地です。特に昨年、テレビなどで大きく紹介された「掛川深蒸し茶」は、発がん抑制効果も認められ、掛川市の大きなふるさと自慢となっています。
現在の掛川市の中心街は、東海道五十三次の宿場町・城下町として江戸時代から栄えました。その中核は山内一豊が約420年前に築き、平成6年に復元された東海の名城「掛川城天守閣」です。そのほかにも「掛川城御殿」と「大日本報徳社大講堂」という2つの国指定重要文化財などがあり、掛川城周辺は掛川市の大きな文化遺産となっています。
また、郊外南東部にはスポーツや大規模な野外コンサート会場として知られている施設もあります。南西部には平成14 年に日本と韓国で共同開催された「FIFA ワールドカップ」の会場となった「エコパスタジアム」(所在地は袋井市)があり、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の試合や陸上競技などに使用されています。

TOPへ
メッセージ

かけがえのない地域文化を守るため、
掛川祭はこれからもがんばります

香川:現在の日本は、少子高齢化、都市中心部の空洞化、農山漁村の過疎などの社会問題や、景気低迷による経済の停滞などにより、元気を失っているように感じます。こうした社会情勢により、先人たちが築いてきた全国の貴重な祭礼・民俗芸能・伝統行事までもが脅かされ、存続が困難という声も多く聞かれます。掛川祭でも、江戸時代からの伝統町や中心街の町では、祭礼への参加が難しくなりつつある町も見られます。しかしそれでも、掛川祭は華やかに、美しく、ときには激しく、ときには厳かに、一生懸命存続※6させています。
全国の祭礼・民俗芸能・伝統行事に携わっている皆様、今の時代に祭りを担い、守っていくことは大変ですが、これからも互いに競い合い、刺激し合い、協力し合い、かけがえのない財産である祭りを末長く継承していきましょう。そして、祭りを通して、底知れぬ生命力に満ちた祭りのパワー、一体感、人と人の心の絆、純粋な感動を分かちあいながら、地域と日本を元気にしていきましょう。

※6 掛川大祭開催翌月の本年11月には、掛川市で「第15回全国獅子舞フェスティバル掛川」が開催され、掛川祭の獅子たちと全国から招待する獅子たちが共演する予定です。

TOPへ
  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • 注目の祭り
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りチャンネル
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。