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牛窓秋祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:RSK 山陽放送
放送
:2011年11月12日(土)16:00~16:54

ダイドードリンコスペシャル

牛窓秋祭り2011 唐子舞う神話と史実の港町

牛窓秋祭り

朝鮮文化を思わせる奇抜な衣装と化粧をほどこした二人の童子。 対になって舞う不思議な踊りは「唐子踊り」と呼ばれ、「牛窓秋祭り」は注目を集めるようになった。牛窓は朝鮮通信使の寄港地であった為、通信使による直伝の踊りともいわれる。 また牛窓は神功皇后伝説の一節にある、皇后の旅の供の者が牛の妖怪を退治した地といわれ、海中でもんどりうつ牛の姿を「牛まろぶ」転じて「牛窓」の地名の由来になった。 番組では、神話の地の祭りに奔走する人々の姿を余すところなく追い、祭りの歴史にも迫る。

祭り紹介

  • 祭り写真館

牛窓秋祭り

牛窓地区の氏神様、牛窓神社の秋の祭礼で、神輿やだんじりが町を巡行し、唐子踊、太刀踊が奉納されます。太刀踊では、大太鼓役1人、刀を持った男役2人、薙刀(なぎなた)を持った女役2人が、不思議なかけ声とともに舞います。唐子踊では、色鮮やかな異国風の衣装を着た2人の稚児が、小太鼓、横笛、歌に合わせて不思議な踊りをくり広げます。

開催日
10月第4日曜日
場所・アクセス
岡山県瀬戸内市牛窓神社、牛窓地区内
・JR赤穂線 邑久駅から牛窓行きバスで約20分
お問い合わせ
瀬戸内きらり館
0869-34-5250

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

瀬戸内市観光協会 会長 石田 一成(いしだ かずなり)さん「牛窓秋祭りは規模的には小さな祭りですが、唐子(からこ)踊や船形だんじりなど異国情緒が感じられる珍しい行事があり、みどころがいっぱいです。」

【歴史】朝鮮通信使の影響を色濃く受けた祭り

シシゾウ:牛窓秋祭りは、いつごろ始まった祭りですか?

石田:牛窓秋祭りは地元の人間が八幡さんと呼ぶ牛窓神社の秋の祭礼です。江戸時代の延宝(えんぽう)4年(1676)から続いていて、約330年の歴史があります。この祭りでは神輿とともにだんじり五基、太鼓台二基が町を練ります。また、町内の紺浦(こんのうら)地区では唐子(からこ)踊、綾浦(あやのうら)地区では太刀踊という子どもたちによる踊りが地区の神社に奉納されます。
牛窓秋祭りの大きな特徴は、随所に異国情緒が感じられるところです。瀬戸内海に面した牛窓町は、瀬戸内海を航行する船の風待ちや潮待ちの港として栄え、江戸時代には岡山藩の海の表玄関となり、外交の窓口にもなりました。朝鮮が江戸幕府に派遣した朝鮮通信使も寄港しました。牛窓の祭りはその朝鮮通信使の影響を少なからず受けているのではないかといわれています。

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【みどころ】エキゾチックでミステリアスな唐子踊

石田:牛窓秋祭りの第一のみどころは、紺浦地区の疫神社(やくじんじゃ)に奉納される唐子踊です。朝鮮通信使の影響を受けているといわれるこの踊りは2人の小学生の男の子が小太鼓と横笛のお囃子に合わせて独特の所作の踊りを踊ります。身に付けるのは朝鮮風の色鮮やかな衣装に、とんがり帽のような唐人笠(とうじんがさ)、顔には独特の化粧を施します。踊りのときに歌われる歌は日本語の歌詞に交じって意味不明な言葉が出てくるなど異国情緒満点です。朝鮮通信使にゆかりの踊りは三重県の津市と鈴鹿市にも残っているのですが、そちらは踊り手が大人です。牛窓の踊りは子どもが踊るところがとてもかわいらしく、魅力のひとつになっています。
踊りは10分弱で、疫神社以外に3ヵ所で奉納されます。踊り子は移動するとき、地面に足を着けてはいけないのが習わしで、大人に肩車をされたり、だんじりに乗って移動します。
この唐子踊は岡山県の無形民俗文化財に指定されています。歴史的背景から国際交流を目的とするイベントに招かれることが多く、昨年もソウルに招待されて踊りを披露してきました。

シシゾウ:もうひとつの踊り、綾浦地区の太刀踊はどのような踊りですか?

石田:太刀踊は綾浦地区の御霊社(ごりょうしゃ)に伝わる踊りで、小学生5人が踊り手になります。奴(やっこ)風の扮装をして太刀を持った男の子2人、腰元風の衣装をつけて薙刀(なぎなた)を持った女の子2人が向かい合い、裃(かみしも)に陣笠姿の男の子が叩く太鼓のシンプルなリズムに合わせて、「ヘイ ヘイ ヘーイ」と掛け声を出しながら、立ち回り風の所作を行います。こちらも唐子踊同様、どこか不思議なムードを持った踊りです。

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【注目ポイント】装飾が見事な船形だんじりは一級の芸術品

石田:牛窓秋祭りのもうひとつのみどころは、岡山県の重要有形民俗文化財にもなっている牛窓独特の船形だんじりです。祭りに登場するのは関町地区の龍だんじり、東町地区の御船(みふね)だんじり、中浦地区の麒麟(きりん)だんじり、綾浦地区の獅子だんじり、紺浦地区の飛龍丸(ひりゅうまる)の五基です。主材はケヤキで全長は約5m、高さは2m以上あり、船形の上に二層の屋形が載った形をしています。御船だんじりだけは殿様が乗る御座船(ござぶね)を模していますが、他の四基は船首が龍や麒麟、獅子の頭になっています。さらに、どのだんじりも屋形部分に見事な彫刻が施されていて、初めてご覧になった方は必ず「すごいな」とおっしゃいます。それぞれ装飾が違うので、じっくり見ていただくと興味深いと思います。
この船形だんじりも唐子踊同様、朝鮮通信使の影響を受けているといわれています。確かに、朝鮮通信使の船を描いた昔の絵を見ると、船の舳先に龍の頭の装飾が付いています。ひとつ不思議なのは、だんじりが建造されたのは江戸時代末期から明治時代で、朝鮮通信使が盛んに訪れていた江戸時代初期~中期と時代にかなりのずれがあることです。なぜ朝鮮通信使の船を模しただんじりを作ることにしたのか、はっきりした理由は分かっておらず、ちょっとした歴史ミステリーになっています。
余談になりますが、五基あるだんじりの中で最も建造が古い御船だんじりは、1994年に京都で開催された「平安建都1200年祭」の「全国祇園祭山笠巡行」に全国の名だたる祭りの山車や屋台、だんじりと一緒に招待され、京都の町を巡行しました。数十万人という観客の前でだんじりを曳いたのは初めての経験で鳥肌が立ちました。

シシゾウ:牛窓秋祭りのおすすめの見方を教えてください。

石田:祭りは、午前9時に御霊社で行われる太刀踊の奉納から始まります。神輿は巡行のために牛窓神社を午前10時過ぎに出発します。神輿が出発するのと同じころ、だんじりが各地区を出発します。唐子踊の奉納は午後2時からです。各神社間は歩ける距離ですし、タイムスケジュール的にも余裕があるので、太刀踊、神輿の出発、唐子踊など神社で行われる催しは漏れなく見ることができます。
神輿と各だんじりは町内をくまなく巡行しますが、基本的に別行動です。町を散策していると巡行中のだんじりに出会えると思います。ここ数年は観光客むけに、午後2~3時にかけて牛窓町のメインストリートにあるコンビニの駐車場に集まるように申し合わせています。出入りがあるので五基が勢ぞろいするところはご覧になれないかもしれませんが、全てのだんじりをじっくり見るには、ここで待っているのが一番効率的です。
だんじりの巡行では、曳き手の男たちが化粧をして、女物の襦袢や着物を着て女装をしているところもご注目ください。近頃は、照れ隠しで漫画チックな化粧をしていますが、昔はきれいな女性に変装していました。それは昔、だんじり巡行に女性が一切関われなかったため、せめて形だけでも参加できるようにと、妻帯者は奥さん、独身者は恋人から長襦袢を借りてだんじりを曳いたことに由来しています。つまり、女装はおふざけではなく、牛窓の男たちの優しさから始まっているのです。
だんじりばかり注目されがちですが、神輿も歴史のある立派なものです。総ケヤキ造りで神輿の胴が四角形ではなく六角形をしています。神輿巡行の最大のみどころは、牛窓地区の本土から数百メートル離れた海上にある前島(まえじま)という島にお渡りするところです。フェリーボートに乗る神輿というのも珍しいのではないかと思います。毎年ではありませんが、神輿と一緒に島に渡るだんじりもあります。

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【ふるさと自慢】海と空が美しい

シシゾウ:瀬戸内市牛窓町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

石田:牛窓は瀬戸内海の海景がとても美しく、"日本のエーゲ海"のキャッチフレーズで、リゾート地として売り出しています。ホテルやペンション、ヨットハーバーなど観光施設も充実しています。牛窓は空も美しく、初めて来られた方は、空が広くて明るいとおっしゃいます。夜空もとてもきれいです。
歴史ある港町ということで、古い町並みや文化財が残っています。また、古墳も多く、古墳にまつわる不思議な言い伝えもいろいろ残っています。この古墳と関係があるのかどうか分かりませんが、UFOが非常に多く目撃されている町として近年注目されています。信じられないという方もいらっしゃるかと思いますが、昨年はフランスのテレビ局が取材に来て、私もインタビューを受けました。自然と歴史とレジャーが堪能でき、空を眺めていれば何かが起きるかもしれない(笑)という面白さのある牛窓にぜひ遊びに来てください。

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【メッセージ】日本の原風景が感じられる祭りです

石田:牛窓秋祭りは大きな祭りではありませんが、非常に個性的で、日本の原風景をほうふつとさせる、昔ながらの祭りを体験していただけると思います。特にだんじりを、ご覧になれば、必ずや感動していただけると思います。

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