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潮かけ祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:CBC 中部日本放送
放送
:2011年8月7日(日)15:00~15:54

ダイドードリンコスペシャル

じんじん ~海神(わだつみ)に祈る~ 「潮かけ祭り」三重県志摩市

潮かけ祭り

「潮かけ祭り」は元々「和具の大島祭」といい、地元では「じんじん(神々)」と呼ばれてきた780年以上の歴史を誇る奇祭です。元々は和具沖合いの島「大島」に祀られていた海の女神「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」が、旧暦6月1日に大島に里帰りするのを祝い、海女や漁師がアワビなどのその日の収穫を大島の祠にお供えし、海の安全と大漁を祈願する漁業者の神事で、厳かな神事の後、一転して船同士、人同士が豪快に海水をかけ合う、天下御免・無礼講の祭りです。番組では、「祈り」とともにある海女の暮らしを中心に、自然と共に生きる和具の人々の日常、いわゆる「ケ」を丹念に描くことで、「ハレ」である祭りで一気に爆発するエネルギーの魅力と、その背景にある「日本の祭りの原点」を追いかけます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

潮かけ祭り

780年あまりの伝統を誇る奇祭。海の女神・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が大島の祠(ほこら)に里帰りするのを祝い、海女や漁師がアワビなどのその日の収穫をお供えし、海の安全と大漁を祈願する神事です。神事の後、船同士、人同士が海水をかけ合ったりする、天下ご免の祭りです。なお、開催日は旧暦の6月1日に行われますので、毎年開催日は異なります。

開催日
旧暦6月1日
場所・アクセス
三重県志摩市新漁港広場、和具地区
・三交バス 鵜方駅前より「御座港行」乗車(乗車時間48分)「和具」下車徒歩3分
お問い合わせ
志摩市観光協会
0599-46-0570

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

潮かけ祭り奉賛会 会長 福田 和義(ふくだ かずよし)さん「潮かけ祭りは志摩町で一番大きな祭りで、住民の皆に親しまれています。正月やお盆に里帰りしなくても、潮かけ祭りには必ず帰るという人も少なくありません。」

【歴史】海の女神が離れ島に里帰り

シシゾウ:潮かけ祭りは、いつごろ始まった祭りですか?

福田:志摩市志摩町和具(わぐ)地区に伝わる潮かけ祭りは歴史が相当古く、文献では承久(じょうきゅう)3年(1221)にさかのぼることができます。この祭りは、海の安全を守る市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)という女の神様が年に一度、旧暦の6月1日に、まつられている和具の八雲神社(やくもじんじゃ)から、2km南方洋上にある無人島の大島にある祠に里帰りするという言い伝えに基づいて行われるものです。
今では潮かけ祭りという名前で広く知られていますが、正式には「大島祭」といい、古くは神様の祭りという意味で「じんじん(神々)」とも呼ばれていました。この祭りは昔から漁業関係者が取り仕切るのが習わしで、そういうところは非常に漁村の祭りらしいと思います。

シシゾウ:祭り当日はどのような行事が行われるのですか?

福田:里帰りをする神様が船で大島にお渡りするということで、朝10時に和具漁港から、市杵島姫命をお乗せした船が大島に向かって出発します。神様の乗る船は「まんどう船」と呼ばれ、和具で一番新しい船が選ばれます。まんどう船と一緒に地元の漁船30~40隻も大漁旗を立てて大島を目指します。
大島に着くと、乗船していた人たちは全員、大島に上陸します。その中で、祭りの役員と漁業関係者が一同を代表して祠にお参りし、漁師や海女さんがその朝に獲ったアワビやカツオなどの海産物を奉納し、1年の海上安全と豊漁を祈願します。その神事を終えて関係者一行が船に戻ってくると、いよいよ、この祭りの名前の由来にもなっている潮かけが始まります。

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【みどころ】船VS船、人VS人、海水をかけ合って水浸しに

福田:大島での神事を終えると、まんどう船と漁船は和具の港に戻るのですが、そのときに、けがれをはらい清める意味で、文字通り、海水(潮)を船同士でかけ合います。昔からの言い習わしで、まんどう船に一番最初に潮をかけた人が一番幸せになれるというので海上にいるすべての船がまんどう船に一斉に群がります。陸から見ていると壮観ですよ。
昔は、漁船が手こぎ船だったので、船同士がぶつかりあうくらい接近して、ひしゃくで水をくんでかけ合っていたそうですが、今は船の設備が良くなって海水を機械で吸い上げ、ホースで放水したり、バケツでかけたりしています。海上では、船足の速い船が遅い船を待ち伏せして放水したり、大きい船と小さい船が激しくやりあったり、あちこちで激しい水のかけ合いが繰り広げられます。さらに、港に戻ってきてからは、岸にいる人たちめがけて放水するので、観客も陸にいるからと油断していると全身びしょ濡れになってしまいます。初めてご覧になると、荒っぽいことに驚かれるかもしれませんが、地元の人間は、潮かけの水をかぶると幸せになって、一年間風邪をひかないといわれているので濡れても喜んでいます。

シシゾウ:一般の人も潮かけに参加できるそうですね。

福田:この祭りは体験してこその祭りです。他所から当日来られてもすぐに参加できるので、せっかく志摩まで足を運ばれるなら船に乗って潮かけに加わってください。和具漁港へ朝の9時半までに行って、港に泊まっている船の関係者に「乗せてください」と頼めば乗せてくれるはずです。団体で参加したい場合は前もって潮かけ祭り奉賛会に連絡していただいたら、船をチャーターします。乗船は無料です。
潮かけは人の感情がむきだしになるのでおもしろいですよ。潮をかけたり、かけられたりの応酬をしていると、同じ船に乗っている者同士で連帯感が生まれます。たとえ、それが知らない人でもです。反対に、夫婦や友人が別々の船に乗ったら、敵になってしまいますが(笑)。初めてだと水をかけるのに遠慮があるかもしれませんが、地元の子は小さくても容赦がなくて、女の子でも勇ましく水をかけて攻撃してきますから、ご覧になったらびっくりされるかもしれません(笑)。潮かけの時間は1~2時間ですが、一年間のストレスが発散できること請け合いです。また、なんともいえない感動もあります。陸で見物していたら水をかけられる一方ですから、同じ濡れるなら船に乗ったほうが断然楽しいですよ。祭りの後には地元の民宿がお風呂を無料開放してくれるので安心して濡れてください(笑)。

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【注目ポイント】潮かけは志摩版のバレンタイン!?

福田:実はこの潮かけ祭り、地元では昔から年に一度、男性から女性におおっぴらに愛の告白ができる日で、若者は告白がわりに、好きな女の子に水をかけたり、海まで抱きかかえていって海中に投げ入れたりします。女の子のほうも海に落とされても、この日だけは怒りません。地元には潮かけ祭りが縁で結婚したという人がたくさんいます。私は違いますが(笑)。
現在、陸上で潮かけができるのは大島と和具漁港付近だけですが、私が青年団にいた40年ほど前は、和具の町の中ならどこでも水をかけてよかったので、仲間たちは町内にあった洋裁学校に行って生徒の女の子たちに水をかけたり、意中の女の子を連れ出して海に放り込んだりしていましたよ。ただ、今と昔が違うのは、以前は港が浜だったのに今はコンクリートの岸壁になってしまったので以前のように気安く海に落とせなくなったことです。でも、大島は昔と変わらない海岸なので今でも盛んに女の子を海に投げ入れていますよ。
余談になりますが、中国雲南(うんなん)省のラオスとミャンマーとの国境近くにシーサンパンナという町があって「水掛(みずかけ)祭り」という潮かけ祭りそっくりの祭りがあります。話を聞いて20年ほど前に行ったことがあるのですが、若い男女が川に入って水をかけあったり、若者が女の子を川の中に放り込んだり、潮かけ祭りとほとんど変わらないことをやっていたので驚きました。国や言葉が違っても、やることは一緒なんだと思いました。

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【ふるさと自慢】本場中の本場、和具の手こねずしは絶品

シシゾウ:志摩市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

福田:志摩は大昔から海産物や農産物が豊富に採れることから、皇室に食料を献上する「御食つ国(みけつくに)」の名をほしいままにしてきました。そんな三重県には現在、三重ブランドとして認定される11の特産品があります。志摩市はそのうちの5品目(真珠、伊勢えび、的矢(まとや)かき、あわび、あのりふぐ)の産地です。
グルメでは和具に伝わる手こねずしを味わっていただきたいです。新鮮なカツオを醤油ダレに漬けて、すし飯と薬味を混ぜ合わせて食べる漁師料理です。最近、伊勢志摩地方の郷土料理として売り出し中ですが、やはり和具の手こねずしは最高ですよ。潮かけ祭りでは、必ずどこの家でも手こねずしを作って食べるんです。

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【メッセージ】潮かけに参加して、790年の歴史を肌で感じてください

福田:今年、潮かけ祭りは790年目を迎えます。この歴史ある祭りを長年支えてきた漁業者の心意気を見ていただきたいですし、私たちと一緒に船に乗ってこの祭りが綿々と続けられてきた意味を肌で感じてほしいです。
この祭りは、参加者ひとりひとりが主人公で、人の数だけドラマが生まれます。ぜひとも潮かけに参加して自分だけの感動のドラマを作ってください。祭りの舞台となる大島にはハマユウの群落地があり、和具大島暖地性砂防植物群落(わぐおおしまだんちせいさぼうしょくぶつぐんらく)として三重県の天然記念物に指定されています。この潮かけ祭りの日以外、一般の人は大島に渡る機会がなかなかないので、大島に上陸するだけでも感動できるはずです。

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