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三条祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:NST 新潟総合テレビ
放送
:2011年5月28日(土)13:00~13:55

ダイドードリンコスペシャル

三条祭り ~十万石格式の大名行列~

三条祭り

新潟県のほぼ中央に位置する三条市は、江戸時代の和釘作りに起源を持つといわれる金物産業で全国的に知られています。そんな三条の中心街を年に一度、古式ゆかしい大名行列が練り歩きます。毎年5月15日に行われる『三条祭り』では、総勢約400人からなる壮大な時代絵巻が繰り広げられます。中でもダイナミックなパフォーマンスを演じる「先供」や、約50cmもの高下駄を履いて歩く「道祖神」、絶えずお囃子を奏でる「囃子方」は特に注目です。大名行列が終わると、祭りは一転「静」から「動」へ。我が子を肩車した一般参加者が大勢入り乱れて境内を駆け回る「舞込」で三条祭りは幕を閉じます。番組では伝統ある三条祭りの全容と、祭りに携わる人々の熱い思いをお伝えします。

祭り紹介

  • 祭り写真館

三条祭り

三条の鎮守、八幡宮の春季大祭として催される三条祭りは十万石の格式をもつ大名行列で知られる伝統行事です。文政5年(1822)より代々受け継がれ、現在は三条市の文化財指定を受けております。また、行列が境内に戻って来た時に行われる「舞込(まいこみ)」は、参加した子が無病息災に育つといわれ、毎年多くの観光客を集めます。

開催日
5月15日 ※毎年同日
場所・アクセス
新潟県三条市三条八幡宮
・北陸自動車道 三条燕インターから約10分
・JR上越新幹線 燕三条駅より「弥彦線」へ乗り換え 北三条駅下車徒歩10分
・JR信越本線 東三条駅より「弥彦線」へ乗り換え 北三条駅下車徒歩10分
お問い合わせ
三条市営業戦略室
0256-34-5511

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

三条八幡宮 宮司 藤崎 重康(ふじさき しげやす)さん「祭りのときには、三条の町が祭り一色になります。十万石格式の大名行列、先供(さきとも)の演技、導祖神(どうそじん)の高下駄、境内に出るたくさんの露店などみどころが満載です。」

【歴史】神輿行列と十万石格式の大名行列がコラボ

シシゾウ:三条祭りはいつごろ始まった祭りですか?

藤崎:神輿渡御(みこしとぎょ)に十万石格式の大名行列がつくことで知られる三条祭りは、正式には「三条八幡宮春季例大祭」といい、仁和(にんな)元年(885)に創建された三条八幡宮の祭りです。書物には神輿渡御が延文(えんぶん)2年(1357)に行われたことが記されていますが、毎年行っていたのではないようです。それから時代が変わって文化8年(1811)に神輿渡御が毎年行われるようになり、その十年後に大名行列が加わるようになりました。きっかけは文政(ぶんせい)5年(1822)に三条の領主であった村上藩六代藩主の内藤信敦(ないとうのぶあつ)公が京都にいる朝廷をつかさどる京都所司代(きょうとしょしだい)に就任したことでした。それまで天皇陛下の御所に上がれるのは十万石以上の大名と決まっていましたが、村上藩は十万石に満たなかったため、十万石に見立てられることになり、三条の町の人たちはそれを祝って、大名が参勤交代で行う道中行列を模して、八幡宮の神輿渡御に十万石格式の大名行列の要素を盛り込みました。それが現在の三条祭りの起源になっています。

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【みどころ】江戸の息吹を伝える奴振り(やっこぶり)は行列の華

藤崎:三条祭りには大きく2つのみどころがあります。ひとつは、神輿渡御のときの十万石格式の大名行列で、総勢約400人が八幡宮から約3km離れた諏訪神社までを往復します。この行列の先導役が奴(やっこ)で、先に立って行列にお供するという意味で「先供(さきとも)」と呼ばれます。全国各地に奴行列は残っているのですが三条祭りの奴は、昔の形をよく伝えているといわれています。一説には大名行列を最初に始めるときに江戸から奴を招いて教わったという話も伝わっています。全体に厳かで静かな行列の中で一番動きがあり、祭りの花形と言われる存在です。
奴は20数名いて、手にはそれぞれ槍状の持ち物を持っています。持ち物は先箱(さきはこ)、長柄(ながえ)、大羽熊(おおはぐま)、投鞘槍(なげさややり)、天目槍(てんもくやり)、台傘(だいがさ)、立傘(たちがさ)、手杵傘(てぎながさ)という8種類あり、先箱と長柄と手杵傘以外は二人一組になって持ち物を投げ合い、受け渡しをします。受け渡しは大羽熊から最後の手杵傘まで順次行われ、道中の間ずっと繰り返されます。これが非常にみものです。受け渡しは道中の決められた数ヵ所で行われます。そのポイントに差し掛かると、2列縦隊で進んでいた奴たちは、いったん立ち止まって向かい合い、道路のセンターに歩み寄りながら、1人が持ち物を投げ渡すのをもう1人がキャッチします。ほとんどの持ち物は、槍先に鳥の毛や金の玉といった飾りがついていて重心がてっぺんにあるので、投げ手はできるだけ垂直のまま空中を移動するように工夫して投げるのですが、それでも受け取るのは難しく、手首で重量を支えきれずにバランスを崩して地面に落としてしまいそうになったり、沿道で見ている方に当たりそうになったりします。そのため、持ち物の受け渡しがうまくできると観客の皆さんは拍手喝采です。奴はそういったパフォーマンスだけでなく、歩く時も奴歩きといって槍を持っていない左手は地面に水平に上げ、足を威勢よく後ろに蹴上げるような独特の歩き方をします。ですから奴を務めるのは一朝一夕では無理で、奴役の人たちで三条先供組合という組織が作られています。メンバーは5月15日の祭りに備え、毎年5月1日から稽古をしています。

シシゾウ:奴の次に注目すればいいのは何ですか?

藤崎:次のみどころは神輿渡御における本来の先導役の導祖神(どうそじん)です。日本神話に、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫にあたる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が地上を平定するために天から遣わされたとき、猿田彦命(さるたひこのみこと)という神様が地上を道案内したという有名な話があります。三条祭りの導祖神はこの猿田彦命を指し、神話に描かれた風貌どおり、天狗のような面をかぶっています。そのため地元の人は"天狗様"と呼んでいます。
三条導祖神会という会のメンバーが道中、交代で務める導祖神は、高さ約50㎝の高下駄を履いて歩くところがみものです。神社を出発するときは下駄の歯は二本なのですが、境内を出ると一本歯になります。当然、立つのはもちろん歩くのが非常に難しく、鉾を杖代わりにつき、両側には補助の人間がつきますが、それでもときにバランスを崩しそうになります。最近は転ぶことはないようですが、昔、道が舗装されていなかった時代は転ぶこともあったようで、地元には導祖神が転んだところから火事が出るという言い伝えがあります。それで、沿道の皆さんはハラハラしながら見守っています。なお、奴は見せる要素が強いのですが、導祖神は信仰の対象ということで、三条導祖神会の人たちは5月1日から2週間の精進潔斎(しょうじんけっさい)に入り、食事で肉を断ち、身を清めて祭りに臨んでいます。また、道中で役を務めているのが誰なのか、沿道の人たちには分からないようにしています。

シシゾウ:神輿は二基あるそうですね。

藤崎:一基が八幡宮のご祭神の神輿で、もう一基はご祭神と一緒にまつられている神様方の神輿で裏八幡と呼ばれます。奴や導祖神に先導された神輿に、道具類、山車、神職や祭典委員長、氏子総代などの関係者、傘鉾(かさぼこ)、笛と太鼓の囃子方、十万石格式を表す10本の押槍(おしやり)が続きます。この中で注目は傘鉾です。三条祭り独自のもので、大きな傘の上に三条特産の金物や日用雑貨などを使って世相を風刺する造りものを飾っています。傘鉾を出すのは氏子町内や地元企業、有志団体で毎年二十基近くが登場します。

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【注目ポイント】我が子の成長を祈り、肩車で社殿の回りを3周

藤崎:神輿一行が渡御を終えて神社に戻ってくると、この祭りのもうひとつのみどころ「舞込(まいこみ)」が始まります。導祖神、二基の神輿、囃子方の太鼓が拝殿に納まる前に順番に拝殿の周りを3周するのですが、そのときに一般の方が幼い子どもを肩車して一緒に回り、拝殿に入って導祖神や神職に子どもの頭をなでてもらいます。なでられた子どもは病気をせずに丈夫に育つと昔からいわれていて、とても人気があります。行列はどちらかというと"静"ですが、舞込で"動"に転じます。昔は舞込に参加する人が少なかったので導祖神も神輿も走って回っていたのですが、最近は参加者が増え、先頭と最後尾がつながってしまうような状態なので歩いて回っています。拝殿に入ってからもすごい混雑で、導祖神に頭をなでられて喜ぶ子も中にはいますが、大半の子どもは怖がって泣き叫び、大騒ぎです。
舞込が終わると、神輿に遷した神様にお戻りいただく神事が行われて、祭りは終わります。

シシゾウ:舞込は誰でも参加できるのですか?

藤崎:どなたでも参加できますが、子どもは必ず肩車をするというのが条件です。肩車できる年齢ということになると2~3歳になるかと思います。また、肩車をする大人は白足袋を着用するルールです。本当にすごい人混みなので靴だと他人の足を踏んで怪我をさせかねません。飛び入りで参加したいという方のために境内で足袋を販売しています。昔は肩車をするのは男性だけでしたが、近ごろは女性の方が子どもを肩車して参加する姿も見かけるようになりましたね。

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【ふるさと自慢】B級グルメで注目のカレーラーメンは半世紀の伝統の味

シシゾウ:三条市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

藤崎:三条は昔から金物の町として栄えてきた地域で、現在も伝統の鍛冶技術を継承する職人さんがおられます。神社から歩いて5分もかからないところには三条伝統の鍛冶技術を体験できる体験施設「三条鍛冶道場」があり、職人さんの指導で和釘づくり体験ができます。熱く熱されたハガネをうつなど他所ではなかなか経験できないと思います。

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【メッセージ】祭りを一日じっくり見て堪能してください

藤崎:三条祭りは格調高い、良い祭りだと思いますので、腰を据えてじっくり見ていただきたいです。行列は午後からですが、境内に約300店舗出る露店も名物なので、午前中は露店巡りを楽しんでいただくとよいのではないでしょうか。一日中、神社で過ごすというのもひとつの楽しみ方です。神社にいれば、行列が出発するとき、境内の鳥居を出たところにある太鼓橋で、奴が道中の災いを払うために行う「悪魔切り」という非常に珍しい儀式もご覧になれます。行列が出てしまうと見物の人が移動して境内の混雑がましになるので、のんびり露店で買い物をしたり食べたりして行列が戻ってくるのをお待ちいただき、舞込まで見ていただければいいと思います。

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