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相模国府祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:tvk テレビ神奈川
放送
:2011年5月29日(日)20:55~21:50

ダイドードリンコスペシャル

一千年の祈りを紡ぐ 相模(さがみ)国府(こうの)祭(まち)

相模国府祭

神奈川県の西部一帯はその昔、相模国と呼ばれていました。毎年5月5日、その相模国の有力な六社(一之宮・寒川神社、二之宮・川勾神社、三之宮・比々多神社、四之宮・前鳥神社、一国一社・平塚八幡宮、総社・六所神社)が、奈良・平安時代に国府庁が置かれていた大磯町国府本郷に、一同に集い行われるのが相模国府祭です。祭りの中で行われる「座問答」は、見どころの一つ。二つの国の争いごとを儀礼化したものといわれ、厳かに執り行われます。国府祭は今から1000年以上も前にはじまり、全国の国々でも行われてきましたが、鎌倉幕府が国司制度を廃止したことで廃れてしまい、現在、国府祭の名称で残っているのは、ここ大磯町で行われている相模国府祭だけとなってしまいました。番組では、一千年にもわたる祈りを今の世に伝える人々の姿を見つめながら、全国的にも大変珍しく貴重な祭りを、解説をまじえて紹介します。

祭り紹介

  • 祭り写真館

相模国府祭

国府祭は、毎年5月5日に相模の六社が集う祭りです。始まりは今から千年以上前、地方に国、郡の制度が定められていた時代に、相模国の行政なる長、国司が相模国の天下泰平と五穀豊穣を神々に祈願したものといわれています。神揃山では、相模国の成立にあたり論争の模様を儀式化した神事である座問答が行われます。

開催日
5月5日 ※毎年同日
場所・アクセス
神奈川県中郡大磯町六所神社、馬場公園、神揃山
・JR大磯駅より神奈中バス「磯13湘南大磯住宅循環」行き、「大磯プリンスホテル入り口」または、「天の杜」下車徒歩10分 六所神社
・JR大磯駅より神奈中バス「平43国府津駅」行き、または「平47二宮駅」行き、「国府新宿」下車徒歩5分
お問い合わせ
六所神社
0463-71-3737

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

六所神社(ろくしょじんじゃ)宮司 柳田 直継(やなぎた なおつぐ)さん「相模国府祭は千年以上の歴史を持つ祭りで、江戸時代には、徳川家康から十二万五千石の格式を与えられました。観光用の派手な祭りではありませんが、このような古い祭りが現在まで残っていることに意義があるのではないかと思います。」

【歴史】国を平らかに治めるために始まった神事

シシゾウ:相模国府祭はいつごろ始まった祭りですか?

柳田:相模国府祭は645年の大化の改新後、地方を治めるために京の都から国々に国司という役人が派遣されるという歴史の歩みの中で生まれてきた祭りです。国司の大事な仕事のひとつは、国が平和で、人々が食べ物に困らないように祈ることでした。そこで、国府という、今で言う県庁所在地のそばに国の神様をまつる総社を置き、1年に1回、国の有力者を集めて国家泰平と五穀豊穣を祈願し、総社に国の主だった神々のご分霊を納めさせました。これが国府祭の始まりです。相模国府祭は、相模国(現在の神奈川県)の国府祭で、相模国の総社である六所神社(ろくしょじんじゃ)と一之宮の寒川神社(さむかわじんじゃ)、二之宮の川勾神社(かわわじんじゃ)、三之宮の比々多神社(ひびたじんじゃ)、四之宮の前鳥神社(さきとりじんじゃ)、平塚八幡宮の六社が集って執り行われます。

シシゾウ:「国府祭」を「こうのまち」と呼ぶのはなぜですか?

柳田:昔、国府は「こう」と呼ばれていました。また、祭りは「まち」と呼ばれたことから、国府の祭で「こうのまち」となります。
昔は、全国各地の国府で国府祭が行われていましたが、鎌倉幕府を開いた源頼朝が国司の制度を廃止したために、国司が執り行う国府祭も廃れました。しかし、頼朝は幕府を置いた鎌倉から近い安房国(あわのくに)(現在の千葉県)と武蔵国(むさしのくに)(現在の埼玉県、東京都、神奈川県の一部)、相模国の3ヵ国だけは政治の一環としてではなく祭りとして国府祭を続けることを認めました。それが現在まで続く東京都府中市にある大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)の「くらやみ祭」と千葉県館山市にある鶴谷八幡宮の「八幡祭(やわたんまち)」と相模国府祭です。その中で、「こうのまち」という昔の呼び方を今に伝えるのは相模国府祭だけです。なお、この祭りは、神奈川県の無形民俗文化財に指定されています。

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【みどころ】虎の皮で、一之宮を争った論争を再現!

柳田:千年以上も昔の神事の様子を伝える相模国府祭で、とりわけユニークなのが「座問答(ざもんどう)」です。六所神社を除く一之宮から八幡宮まで五社の神輿が神揃(かみそろい)山にお渡りして行われるもので、祭壇を前に、一之宮の寒川神社と二之宮の川勾神社の神職が無言で、地面に置いたそれぞれの虎の皮を交互に3回ずつ相手より前に出るように、少しずつ祭壇に近づけていくという珍しいものです。
この座問答は、相模国の成り立ちと深い関わりのある神事です。その昔、大磯を境として、東に相武国(さがむのくに)、西に磯長国(しながのくに)という国がありました。その2国が合併して相模国になったのですが、そのときに、相武国の一之宮の寒川神社と、磯長国の一之宮の川勾神社とで、どちらが新しい国の一之宮になるかが争われました。その論争の様子を儀式化したものが座問答だといわれています。虎の皮を相手のものより前に置くのは、「私のほうが上だ」「いやこちらが上だ」という気持ちを表しているわけです。この争いを仲裁するのは三之宮の比々多神社で、神職が「いずれ明年(みょうねん)まで」と宣言して終わりになります。

シシゾウ:なぜ虎の皮を使うのですか?

柳田:昔、虎の皮は高貴な人の座として用いられたことから、高い格式を表すのに使われています。以前は、ゴザや他の獣の毛皮で代用していた時代もありましたが、50年ほど前から本物を使っています。

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【注目ポイント】王朝貴族が愛でた舞で国の平和を祈願

柳田:座問答が行われている間、総社の六所神社では、相模国の安全を祈願する神事が行われます。それが終わる頃、六所神社の神様を迎えに、他の5つの神社から使いがやってきます。そこで、六所神社の神様と五社の使者一行は、歩いて20分ほど離れたもうひとつの祭場、逢親場(おおやば)(現在の馬場公園)に行きます。逢親場は一般的には大矢場と表記されることが多いのですが、六所神社では、六所神社の母神様が1年に一度、相模国府祭の日に、お子様方である5つの神社の神様に会うという言い伝えがあることから"逢う親"と表記しています。

シシゾウ:逢親場ではどのような行事が行われるのですか?

柳田:六所神社の神様が逢親場に着いてから、「鷺(さぎ)の舞」が奉納されます。舞には、鷺の舞・龍の舞・獅子の舞の3種類があります。鷺の舞は五穀豊穣、龍の舞は雨乞い、獅子の舞は天下泰平をそれぞれ祈願するものです。舞うのは男性で、笛と太鼓の伴奏で2人ずつ舞います。この舞は動きが少なく、踊りとしてはいたって素朴です。振りの大半は手振りで、足はほとんど動かしません。これは、京の都で貴族たちがお客をもてなすのに、屋敷の庭の池に浮かべた船の上で舞わせた舞の流れをくむからではないかといわれています。鷺の舞を奉納する舞台が、船の舳先(へさき)のような船形舞台になっているのも、それを裏付けていると思います。舞が終わる頃、神揃山から座問答を終えた五社の神輿が降りてきて、総社にご分霊を納める「神対面(しんたいめん)の儀」「国司奉幣(こくしほうへい)の儀」などの儀式が昔ながらのやり方で行われます。

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【ふるさと自慢】海水浴と落花生栽培の発祥地

シシゾウ:大磯町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

柳田:大磯町で一番の観光スポットは海です。景色もいいですし、夏には海水浴も楽しめます。ちなみに大磯海水浴場はわが国の海水浴場発祥の地といわれています。六所神社から歩いて30分ほどのところには、旧三井財閥の別邸跡地を整備した県立大磯城山(じょうやま)公園もあります。大磯町は、日本の落花生の栽培発祥の地でもあるということで落花生が特産です。また、湘南みかんの名で知られるみかん栽培も盛んです。相模国府祭の時期ならトマトがおすすめです。ハウスで栽培されるのですがとても人気がありますよ。

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【メッセージ】千年の伝統を一生懸命守っていきます

柳田:相模国府祭は文化の香り高い祭りだと思います。私たち関係者は一生懸命、千年の伝統を守ろうとしていますので、どうぞよろしくお願い致します。この祭りは行われる意味を知ると、より興味深いと思います。六所神社に祭りのパンフレットをご用意していますので、ぜひ参考にしてください。全体に静かな祭りですが、神輿がお渡りで街中を練るときは賑やかです。神揃山に登るのは、それ用に作られた小ぶりな白木の神輿ですが、祭りを盛り上げるために六所神社と川勾神社、八幡宮からは豪華な本神輿も出ます。湘南地方に伝わる甚句(じんく)を唄いながらのにぎやかな道中ですので、祭り気分を味わっていただけると思います。

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