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お旅まつり

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MRO 北陸放送
放送
:2011年6月5日(日)13:00~13:55

ダイドードリンコスペシャル

歌舞伎役者は小学生 ~小松・お旅まつり~

お旅まつり

日本海と霊峰・白山という雄大な自然に恵まれ、歴史と文化の根付く石川県小松市では、毎年5月、春期祭礼のお旅まつりが行われています。その祭りのメインは、豪華絢爛な曳山を舞台に、繰り広げられる子供歌舞伎です。歌舞伎「勧進帳」の舞台である「安宅の関」がある小松市では、およそ240年前から祭りで歌舞伎芝居が行われ、いつしか、女の子だけが歌舞伎役者を務めるようになりました。毎年、8つの町から当番町の2町の中で選ばれた8歳から12歳の女の子達は、地元の人の浄瑠璃と三味線にあわせて、華麗な衣装をまとい熱演します。番組では、年に一度の大舞台を目標に、汗と涙の厳しい稽古を重ねる子供達に密着。今年のお旅まつりの「子供歌舞伎」、拍手喝采といくかどうか、お楽しみに!

祭り紹介

  • 祭り写真館

お旅まつり

莵橋神社(うはしじんじゃ)と本折日吉神社(もとおりひよしじんじゃ)の春の祭りとして開催されます。市内で8つの曳山(ひきやま)が展示され、当番町の2つの曳山の上で子供歌舞伎が上演されます。祭りの見所は「曳山八基曳揃え」で、絢爛豪華な曳山八基すべてが一堂に集まる様子はまさに圧巻です。毎年多くの人が訪れる小松最大の祭りです。

開催日
5月中旬
場所・アクセス
石川県小松市小松市街
・JR北陸本線 小松駅より徒歩約15分
※会場周辺は大変混雑しますので公共の交通機関をご利用ください。
※お車でお越しの際は「末広周辺駐車場」または「駅前市営駐車場」をご利用ください。
お問い合わせ
小松市観光交流課
0761-24-8076

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

京町若連中 三ッ井 達也(みつい たつや)さん「お旅まつりは、城下町・小松に伝わる歴史のある祭りです。小松市は人口10万人ほどの小さな町ですが、観光事業としても文化事業としても市をあげて行う祭りで、平成13年には石川県の無形民俗文化財に指定されています。」

【歴史】2つの神社の氏子が行う約350年の歴史ある祭り

シシゾウ:お旅まつりはいつごろ始まった祭りですか?

三ッ井:お旅まつりは、菟橋神社(うはしじんじゃ)と本折日吉神社(もとおりひよしじんじゃ)の氏子たちによって連綿と続けられている祭りで、慶安4年(1651)に始まったと伝えられています。お旅まつりという名前は、両社の神輿が旅をするように氏子各町を渡御(とぎょ)して回ることから来ています。
お旅まつりといえば曳山です。文献によると、曳山が祭りに登場したのは明和3年(1766)のようです。当初は十基の曳山がありましたが、昭和5年と昭和7年に起きた大火事で二基が焼失しました。現在、曳山を出しているのは、菟橋神社の氏子の京町(きょうまち)、中町(なかまち)、材木町(ざいもくちょう)、本折日吉神社の氏子の龍助町(りゅうすけちょう)、西町(にしちょう)、寺町(てらまち)、八日市町(ようかいちまち)、大文字町(だいもんじちょう)の8町です。菟橋神社と日吉神社の氏子地区は、小松市の中心を東西に流れる九龍橋(くりゅうばし)川によってちょうど分けられる格好になっているため、地元の人間は菟橋神社の氏子地区を橋北(はしきた)、日吉神社の氏子地区を橋南(はしみなみ)と呼んでいます。お旅まつりといえば絢爛豪華な曳山の舞台で演じられる「曳山子供歌舞伎」が呼びものですが、現在は橋北と橋南から当番町が各年1町ずつ出て、芝居を上演します。2011年の当番町は、橋北が私の所属する京町で、橋南は大文字町です。

シシゾウ:三ッ井さんが務める五人衆はお旅まつりでどういう役割をするのですか?

三ッ井:五人衆は、当番町内における曳山芝居上演に関する運営責任者で、若連中と呼ばれる町内の青年たちの中から選ばれます。その年のお旅まつりは五人衆を決めるところから始まります。五人衆といっても人数は5人と決まっているわけではありません。京町の場合、2011年は私も含め6人で五人衆を務めます。なお、五人衆を務められるのは一生に一度が慣例となってます。この役目を終えると若連中から卒業ということになり、町の方々からはようやく一人前になったと認められます。曳山芝居の上演には以後、裏方としてのみ関わる形となりますので、五人衆を務めるというのは光栄で嬉しい反面、寂しい気持ちもあります。私はお旅まつりに本格的に関わるようになって10年ほどになりますが、2011年のお旅まつりは集大成ということになるので祭りにかける思いもひとしおです。

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【みどころ】大人顔負けの役者ぶり 曳山舞台で演じられる子供歌舞伎

三ッ井:お旅まつりの最大のみどころは、子どもたちが時代衣装に身を包んで可憐に演じる「曳山子供歌舞伎」です。その昔、絹織物の生産で富を築いた小松の旦那衆が商いに出かけた先の滋賀県の長浜で見た子供歌舞伎を小松でもできないかということで始められたものと伝えられています。
小松では子供歌舞伎の演者を「踊り子」と呼んでいます。普通、歌舞伎といえば男が演じるのが普通ですが、踊り子を女の子が務めるところが小松の子供歌舞伎の特徴です。これは昔、男の子は勉学にいそしむようにという方針だったことから女の子が演じることになったということです。
踊り子になるのは小学3年生から小学6年生までで、当番町に住んでいるか、何らかのゆかりのあるお子さんです。1町から出るのは6名前後ですが、女の子を持つ親ごさんにしてみれば一生に一度は我が子を曳山の舞台に立たせたいということで希望者が非常に多く、毎回選ぶのに苦労しています。

シシゾウ:上演までのスケジュールはどのようになっているのですか?

三ッ井:まず、演目を決めます。得意の演目を持つ町もありますが、京町の場合は、振付をお願いしている方に何点かの演目をピックアップしていただき、五人衆全員が一番いいと思う演目を選びます。2011年の京町の演目は『男の花道』です。とても良いお話なので楽しみにしていただきたいと思います。
演目が決まると、2月に台本読み合わせ、3月に台詞の暗記、4月には振付師の方に来ていただき本格的な立ち稽古が開始され、平日は放課後から、学校がお休みの日は朝から晩まで一日中練習します。そうして5月の本番を迎えます。なお、浄瑠璃(じょうるり)語りの太夫(たゆう)や三味線弾きは地元の人が務める町もありますが、京町は近年東京からプロの方を招いています。

シシゾウ:祭り期間中、何回くらい芝居を上演するのですか?

三ッ井:1日に大体2~4公演行うので全部で10回は超えると思います。その日の上演スケジュールは曳山の前に掲示します。私がこれまで曳山芝居に関わってきた中で毎回おもしろいなと思うのは、初日、中日、千秋楽と踊り子の子どもたちがどんどん成長していくところです。プロの役者でも初日と千秋楽は違うといいますが、お旅まつりの子どもたちの成長ぶりには目を見張るものがあり、千秋楽には大人顔負けの舞台を見せてくれるので、「こんなポテンシャルを持っていたんだ」と身内である私たちが毎回感動させられっぱなしです。
芝居の上演時間は1時間弱です。ご覧になるときは最初に皆さんにお配りするパンフレットをお読みいただき、あらすじを頭に入れてから見ていただくと、より楽しんでいただけると思います。

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【注目ポイント】金箔、漆塗で飾られた絢爛豪華な曳山八基が勢揃い

三ッ井:子供歌舞伎の舞台となる曳山そのものも一見の価値があります。昔は白木造りのシンプルなものだったようですが、文化年間(1804~1817)以降、各町が競うようにして石川の伝統工芸である金箔や漆塗、彫刻を施すなど伝統工芸の粋を尽くした結果、現在のように絢爛豪華なものになりました。
祭り期間中、組立展示された各町の曳山はほとんどの時間、自分の町内にいます。観光客の方向けに、どこに行けば各町の曳山が見られるという案内のパンフレットが用意され、スタンプラリーも実施されます。ただし、祭り期間中に唯一、8町の曳山が一同に会するときがあります。それが平成2年から始まった「曳山八基曳揃え」で例年土曜の午後に行われます。会場は一年交替で橋北の小松市役所前か、橋南のJR小松駅前になります。2011年の会場は市役所前です。
八基が勢揃いして並ぶときにはその年の当番町2町の曳山が真ん中に納まって、芝居を順番に上演します。曳山は昼間も絢爛豪華ですが、芝居が始まる頃には日が暮れてきて、飾られた提灯に灯が入り、華麗さがより一層際立ちます。全町の曳山と芝居とが一度に見られるということで「曳山八基曳揃え」は一番のおすすめですね。

シシゾウ:曳山の運行もみものだそうですね。

三ッ井:曳揃えの会場に集まるために、各町の曳山は午後1時くらいから移動を開始します。1tを超える曳山が「ヨーラハッスン」の掛け声とともに動くところは、とてもダイナミックです。会場に着くまでには大抵いくつもの角を曲がってこなければならないのですが、曲がる際に曳山の下に竹を敷いて回転させるなど、それぞれの町で工夫を凝らすので、見ていておもしろいと思います。また、九竜橋川を曳山が渡るときには、よその氏子町内に入るということで、いったん止まって「橋渡し式」という儀式が行われます。これもみどころのひとつです。
祭り期間中は、菟橋神社のある通りに200軒近い露店がずらりと並びます。曳揃えの会場からは歩いても5分ほどしか離れていないので、曳山芝居をご覧いただいた後、芝居の余韻を味わいながら露店の並ぶ通りをそぞろ歩いていただくと祭りの賑わいをより感じていただけると思います。

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【ふるさと自慢】茶の湯の盛んな土地柄から生まれた銘菓

シシゾウ:小松市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

三ッ井:日本海で獲れる魚介もおいしいですし、お酒もいいものがあります。祭り期間中はどこの町内でも酒樽を用意して、ふるまい酒をします。小松は気さくな人間が多いので、観光客の方にも「飲んでいったら」という感じでふるまうことがあるので、そのときは遠慮なく召し上がってください。
曳揃えの会場には地場産業のブースがたくさん出て、小松うどんをはじめ、小松のおいしいものやお買い得品が勢揃いしますので、そちらもお楽しみください。
もうひとつ、小松は茶道などに造詣の深かった加賀三代藩主前田利常(としつね)公が築いた城下町ということで、茶の湯が昔から盛んで和菓子の名店が多いです。2011年の当番町にあるお店を紹介しますと、京町は「行松旭松堂(ゆきまつきょくしょうどう)」という天保8年(1837)創業の老舗がありますし、大文字町は「松葉屋(まつばや)」という有名店があります。こちらは羊羹(ようかん)が人気商品でテレビでもよく紹介されています。

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【メッセージ】小松の曳山の伝統を意気に感じてやらせていただきます

三ッ井:踊り子の皆さんにとっては一生に一度の晴れ舞台なので、責任者の五人衆としては怪我なく、やってよかったと思ってもらえるように精一杯役を努めたいと思います。曳山に関しては小松が誇る曳山であるということを意気に感じてやらせていただきたいです。特に京町は、小松城から最も近い町ということで、城の大手門前で十基の曳山が芝居を披露していた時代には常に最初に芝居を演じたことから「一番山(いちばんやま)」と呼ばれ、昭和の大火後に初めて芝居上演を成功させたり、戦争で中断していた曳山芝居をいち早く復活させたりと、お旅まつりの節目節目で一番山としての責任を果たしてきました。京町の一員として、先人の方々が培ってくれた一番山としての誇りを持って、祭りに臨みたいと思います。

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