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奇習 鬼追い

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MBC 南日本放送
放送
:2011年2月6日(日)16:00~16:54

ダイドードリンコスペシャル

鬼が暴れて福来る ~大隅の奇習「鬼追い」伝説~

奇習 鬼追い

毎年1月7日の夜、冷たい漆黒の闇の中に突如その鬼は現れる! 足6本、腕4本を持つその鬼は四方の山々からやってきて、体中白い紙(御幣)をまとい、樫の木の棒をブンブン振り回すという。危険極まりないこの鬼、実は合計3匹もおり、1250年以上も前から一年に一度集落を訪れては縦横無尽に暴れ回るという。ただ、どうやら「悪い鬼」ではなく、鬼に叩かれたり、御幣を剥ぎ取ることができれば一年間の無病息災が約束されるという。そのご利益を得ようと人々は恐怖に怯えながらも必死に立ち向かう。 絶対に顔を明かさない鬼、その正体はベールに包まれている。一体何者なのか、取材班はその正体を探ろうと何度も交渉(?)を重ね、取材を試みるが…。鬼と見物人の決死の攻防に密着する他、曽於市末吉町深川の人々が「鬼追い」で一つになる様子を描く。

祭り紹介

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奇習 鬼追い

招福除災(しょうふくじょさい)の善鬼とされ、25歳の厄男が鬼となります。無数の御幣(ごへい)を身にまとった鬼と「付け」(付添役)が縦横無尽に駆け巡ります。鬼が暴れれば暴れるほどその年は五穀豊穣、無病息災と言い伝えられています。観衆は鬼の御幣を取って帰ると一年健康でいられるといわれ、鬼との格闘が怖いながらも、面白い伝統行事です。

開催日
1月7日※毎年同日
場所・アクセス
鹿児島県曽於市末吉町熊野神社
・JR日豊本線 西都城駅から車で20分
・東九州自動車道 末吉財部インターから車で15分
お問い合わせ
曽於市役所 経済課
0986-76-8808

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

奇習 鬼追い保存会会長 迫 杉雄さん「奇習 鬼追いの鬼は、1月に行われる伝統行事・修正会の鬼で、1250年来の伝統を持っています。この地域でこの風習を受け継ぐのは末吉町の熊野神社だけであり、非常に貴重な祭りだと思っております。」

【歴史】中世に始まった正月行事の修正会(しゅしょうえ)が起源

シシゾウ:奇習 鬼追いはいつごろ始まった祭りですか?

迫:奇習 鬼追いは、年頭に五穀豊穣と天下泰平を祈願する伝統行事の修正会を起源とする祭りで、1250年来の伝統を持つといわれています。修正会は本来、仏教寺院の行事ですが、奇習 鬼追いは曽於市末吉町の熊野神社の行事として行われます。これは元々、熊野神社の近所にあった光明寺という寺院で行われていたものが、明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で寺院が廃止されたため、熊野神社に引き継がれたことによります。

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【みどころ】日本一の暴れ鬼が闇の中で大暴れ

迫:全国の修正会を見ると、寺院によって行事の内容は様々です。鬼が登場するものも少なくなく、いろんな鬼がいるのですが、その中でも熊野神社の鬼追いに登場する鬼は「日本一さつまの暴れ鬼」といわれています。暴れ鬼というと悪い鬼と思われがちですが、熊野神社の鬼は招福除災(しょうふくじょさい)の善鬼で、民衆に福をもたらす存在です。ただし、福の授け方が非常に荒っぽく、藁に縄を巻きつけて作った「鬼の手」を振り回しながら盛大に暴れ回ります。鬼は男鬼(おおに)、女鬼(めおに)、子鬼の3匹で、厄年25歳の地元の青年が扮します。それぞれの鬼には歌舞伎の黒衣(くろご)のような衣装をつけた付き人2名が付き添います。鬼役を特徴づけるのは何と言っても大量に身にまとった白い紙の御幣(ごへい)です。この御幣は祭り関係者が手作りするのですが、鬼1匹につき、習字用の美濃版の紙を約3,000枚使います。さらに、鬼は両手に「鬼の手」、付き人は片手に樫(かし)の木の棒を持っています。この3人で足6本、腕4本を持つ鬼1匹を表しているわけです。

シシゾウ:鬼はどのように暴れ回るのですか?

迫:鬼が登場するのは夜8時です。神社境内にある鬼堂という控え場所から、男鬼から順番に3匹の鬼が続けざまに飛び出します。鬼は30段ほどある石段を駆け下りると、参道に詰めかけた見物人が見守る中、100mほど離れた神社の門前にある仁王堂まで一気に駆け抜けます。仁王堂に着いた鬼はお神酒をいただき、それを飲み干すと、付き人とともに見物人のいるところに戻ってきて、鬼の手で誰彼かまわず叩いて回ります。鬼の中には御神酒をいただきすぎて、ほろ酔い加減で暴れる者もたまにおります(笑)。付き人も一緒になって樫の棒で周りにいる人たちを叩くのですが、藁と縄でできている鬼の手よりも数段痛いです。見物人はというと、ただ鬼から逃げ回るだけではありません。鬼が身にまとった御幣を取ると一年間の無病息災が得られるといわれていることから、御幣をむしり取ろうと機会をうかがうわけです。毎年参加している地元の人間は慣れたもので、上手に鬼の攻撃をよけるのですが、初めて見物に来られた方は勝手がよく分からず、御幣を取ろうと不用意に鬼に近づいて、鬼や付き人に思いきり叩かれている光景をよく見かけます。中には叩かれそうになると、背中を鬼に向けて、ここを叩いてと場所を指定する人もいらっしゃいます(笑)。
そうこうして30~40分近く、3匹の鬼と付き人たちは神社周辺の道路で暴れ回りますが、見物人たちに御幣がどんどんむしり取られて鬼の姿がみすぼらしくなってきます。そうなったら引き上げ時で、鬼は出番を終えて帰っていきます。

シシゾウ:迫さんも鬼の役をお務めになったことがあるのですか?

迫:何十年も前に鬼役を務めましたが、鬼に扮すると、自然と精一杯暴れようという気持ちになるから不思議なものです。昔から、鬼が暴れれば暴れるほど、その年は無病息災や五穀豊穣に恵まれると言い伝えられているので、相手が子どもだろうと女性だろうと遠慮はないですね。ちなみに鬼の役を務めた人間の正体は7年間公表しないことになっています。鬼も付き人も布で顔をおおっているし、照明はあるものの夜のことなので、公表しない限り、誰が鬼になっているかはまず分かりません。なぜ正体をすぐ明かさないかというと、冬で厚着をしていても鬼や付き人に叩かれるとかなりの衝撃で、当日はなんともなくても翌日に頭にコブができていた、なんてことがよくあります。もし、鬼が誰か分かっていたら、叩かれた人が「お前に叩かれたからこうなった」と責めないとも限りませんからね。顔も名前も分からないからこそ、鬼になった人間は気兼ねなく暴れ回れるわけです。

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【注目ポイント】料理の無料接待や和太鼓演奏でおもてなし

迫:鬼が登場するのは夜8時ですが、当日は1日がかりの祭りとなっており、様々な催しを行っています。まず、朝6時に鬼火焚(おにびだ)きが行われます。これは、鹿児島県内の各地で1月に行われる伝統行事で、5本の孟宗竹(もうそうちく)を立てて、その周囲に竹や木でやぐらを組んで燃やして、健康を祈願するものです。なお、この鬼火焚きに使った竹で、鬼追いのときに鬼が飲む御神酒を入れる竹筒を作ります。夕方には神社境内で、地元の女性たちが手作りした郷土料理が無料でふるまわれます。この料理は鬼尽くしということで、メニューは「鬼そば」「おにしめ(煮しめ)」「おにぎり」とすべて語呂合わせになっています。さらに、鬼の登場前には、末吉鬼神太鼓という地元の和太鼓演奏グループが約40分間、奉納演奏をします。演奏は境内の竹林の中で行われるのですが、とても幻想的な雰囲気で聞きごたえがあります。ほかにも、縁起物として境内で鬼が使うものを模して作った鬼の手などが販売されますし、鬼福ゲームという名称で賞品が当るビンゴゲームもやっています。これらの催しは、鬼追いを見にお越しになった方を精一杯おもてなししたいという思いで保存会が中心になって始めたものです。おかげさまで好評のようで、最近は遠くからのお客様が増えて地元の人間より目立つくらいです。鬼追いを見に来られるなら、早めにお出でいただいて楽しんでいただければと思います。

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【ふるさと自慢】畜産のまちが誇る、味自慢の鹿児島牛

シシゾウ:曽於市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

迫:人口が約4万1千人の曽於市は、鹿児島牛の生産で知られる畜産の町で、住民も畜産関係者が非常に多いです。市内には地元産の牛肉の販売店や肉料理を味わえるお店がたくさんあります。本当においしいお肉なので、ぜひご賞味いただきたいです。お土産にするのもいいと思いますよ。最近では、肉質がおいしくなるように特別な配合飼料と天然水を与えて育てた黒毛和牛を、曽於市の市の花・サクラにちなんで「曽於さくら牛(ぎゅう)」の名でブランド化して売り出し中です。そちらも機会があればぜひ味わってください。

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【メッセージ】鬼風に吹かれれば無病息災。一年を元気に過ごすパワーを授かりに来てください。

迫:鹿児島では新春行事として鬼火焚きが各地で行なわれますが、鬼追いまで一連の行事として行っているのは私たちのところだけです。「日本一さつまの暴れ鬼」が駆け抜けるときに巻き起こす鬼風に吹かれれば、一年間の無病息災が得られます。さらに、勇気を奮って鬼の御幣を取れば、鬼のパワーを身の内に取り込めます。一年を元気に過ごす鬼パワーを授かるように、熊野神社の鬼追いにぜひお越し願いたいと思います。

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参加者写真
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