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久礼八幡宮 御神穀さん

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:KUTV テレビ高知
放送
:2011年9月25日(日)14:00~14:54

ダイドードリンコスペシャル

DOKUREMON久礼八幡宮大祭

久礼八幡宮 御神穀さん

旧暦の8月14日。深夜0時を回った時分。月明かりが薄れるほどの光…いや炎!?そこには闇夜を嫌う大松明。長さ6m、重さなんと1t!そこに群がる男衆。酒の匂いと汗と火花。男衆はこんな大きな松明を担ぎ、夜の町へ… 土佐三大祭のひとつ、「久礼八幡宮・御神穀さん」五穀豊穣を願い、毎年順番にやってくる頭屋から久礼八幡宮までを、大きすぎる松明を持った男衆と、その後ろに続く小松明や大太鼓をもった若者たちが練り歩く。 大松明はバランスを崩したら恥とされ、倒れないようにきれいに燃やすことを目指す。若者たち6人掛かりで持った大太鼓は、練りの途中に同じ隊列と遭遇する。対峙し、お互いの眼に火が灯ると、一斉に大太鼓をぶつけ合う。闇夜に響く鈍い音。俗にいう「けんか太鼓」。中土佐町の長くて明るい夜が始まる。

祭り紹介

  • 祭り写真館

久礼八幡宮 御神穀さん

重さ約1tの大松明を担いだ男衆が町内を練り歩く。太鼓と太鼓がぶつかり合う「けんか太鼓」。八幡宮の社殿に運び込まれ神事を終えた大松明(おおたいまつ)は、再び境内に出され一年間の無病息災を願う老若男女によって持ち帰られます。この漁師町らしい勇壮な祭りは秋の豊作に感謝する「御神穀(おみこく)さん」の名称で親しまれる戦国時代から続く伝統行事です。

開催日
旧暦8月14〜15日
場所・アクセス
高知県中土佐町久礼八幡宮
・高知自動車道 中土佐インターより車で約3分
お問い合わせ
中土佐町水産商工課
0889-52-2473

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

久礼 永久町(えいきゅうちょう) 薦田 健(こもだ けん)さん「私たちが御神穀さんと呼んでいるのは久礼八幡宮の秋季大祭で、土佐の三大祭りに数えられています。旧暦の8月14日に御神穀さん、翌日には

【歴史】五穀豊穣を感謝し、新米を神様に奉納

シシゾウ:久礼八幡宮の御神穀さんはいつごろ始まった祭りですか?

薦田:御神穀さんは、五穀豊穣を感謝し、その年収穫された新米(御神穀)を久礼八幡宮の神様に捧げ、その米に水と麹(こうじ)を加えて一夜酒(いちやざけ)を作って奉納する神事です。この祭りについて記した最も古い文献は1780年ごろのもので、遅くともその当時から行われていたと考えられます。
昔、久礼八幡宮の氏子各地区には神様に奉納するお米を作る神穀田(みこくでん)がありました。神穀田を持つ家は奉堂屋敷(ほうどうやしき)と呼ばれ、何軒もある中から毎年1軒が頭屋(とうや)というその年の当番として御神穀を奉納するのが昔からのならわしです。私が若い時分には、久礼地区に18軒、上ノ加江(かみのかえ)地区に6軒の奉堂屋敷がありましたが、土地の開発等による集落の消失などで数が減り、現在は15軒で頭屋を毎年順番に務めています。今年は私の地区、永久町の奉堂屋敷が頭屋を務めます。

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【みどころ】約1tの大松明が深夜の町を練り歩く

薦田:御神穀さんの神事がスタートするのは旧暦8月14日の深夜0時を回ったころです。その年の頭屋の家から御神穀を久礼八幡宮に奉納するための行列が出発します。その行列について、頭屋の地区の男たちが、闇夜の中を轟々(ごうごう)と燃え盛る大松明を担いで深夜の町を練り歩きます。これがこの神事の最大のみどころです。
なぜ大松明の練りが行われるようになったのか、起源ははっきりしていませんが、全国各地で行われていた、夏に松明で田畑の害虫を焼く虫追いという行事の流れをくんでいるのではないかといわれています。
大松明は頭屋地区の人間が総出で作ります。主に地元産のマツ材で作られる大松明は、長さが約5~6m、直径70~80㎝、重さにして約1tあります。大松明と一緒に、長さ約2m、直径約20㎝の小松明12本も一緒に練り、さらに氏子各地区の若者が担ぐけんか太鼓数台が後に従います。

シシゾウ:大松明はどうやって担ぐのですか?

薦田:大松明は下のほうに担ぐ棒が前後につけられています。その前後の棒を6人ずつで担ぎ、さらに長い松明がバランスを崩して倒れないように十数名が後ろから長い竹をつっかえ棒のようにあてがって前へ前へと突いていきます。
大松明を担ぐ男たちにとって、練る途中に大松明のバランスを崩して倒してしまうことは非常に恥なことだとされています。言ってみれば、大松明をきれいに燃やすことに町の名誉がかかっているのです。私は現在60歳で大松明を担ぐ役からは卒業しましたが、現役で松明を担いでいたころは、大松明が倒れないように、道々、大松明の上によじ登って下で竹を突く人間に指示を出したものです。
松明は巨大なので火力も強力で、担いでいると非常に熱いです。道中、大松明が燃え過ぎると調整のために水をかけるのですが、そのときに担ぎ手にも水をかけて冷やします。担ぎ手は、熱さだけでなく、激しく降りかかる火の粉にも耐えなければなりません。それでも、これまで大松明を担いでいて火傷をしたという話は聞いたことがありません。

シシゾウ:行列のコースは決まっているのですか?

薦田:その年の頭屋によって通る道筋は当然変わってきますが、久礼の中心市街に入ってからは昔から決められているコースを通ります。JR土佐久礼駅周辺の通り道にはしめ縄が張られます。また、沿道の住民たちも行列を迎えるのに家の前に御神灯(ごしんとう)を掲げたり、行列のお供えもののお賽銭箱(おさいせんばこ)にお賽銭を上げたりします。さらに熱心な人になると行列について歩きます。なので、時間を追うにしたがって行列はどんどんふくれ上がっていきます。

シシゾウ:久礼八幡宮ではどのような神事が行われるのですか?

薦田:御神穀と大松明一行は、まっすぐにお宮にはいかず、いったん久礼八幡宮のすぐそばのふるさと海岸に行き、神事が始まる時刻を待ちます。午前4時、御神穀の行列が社殿に入り、続いて大松明が炎を上げながら、男たちに抱えられて社殿に駆け込みます。そのころには大松明は最初の半分以下の長さになっています。当然、松明からは火の粉が飛び散りますが、八幡様の御利益で建物などを燃やさないと信じられています。でも、過去に、張られたしめ縄を焼き切ったことはあります(笑)。
大松明は神前でおはらいを受けると、いったん社殿の外へ走り出て、湧水が出るといわれている神社近くの川でお神酒を作る水をくみ、再び社殿に駆け戻ります。神前に水が奉納されると、松明は御役御免で境内に投げ出されます。すると、待ちかまえていた人たちが一斉に群がって、大松明の燃え残りを奪い合います。これは昔から、大松明の燃え残りを持ち帰って神棚に飾ると無病息災と家内安全の御利益があると言い伝えられているからです。

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【注目ポイント】若衆が太鼓と太鼓を激しくぶつけ合う、けんか太鼓

薦田:御神穀さんの神事でもうひとつの見せ場はけんか太鼓です。大松明を担ぐのが30代、40代の男性なら、けんか太鼓は10代から20代の若者の担当です。各地区ごとに太鼓を出すのですが、最近は若者が減って出てくるのは3~4台です。けんか太鼓は、数メートルある長い担ぎ棒の中央に結わえられていて、6人がかりで担がれます。その周りには同じ地区の若者たち十数名が取り囲んでいます。
けんか太鼓は大松明の後ろについて、行列の間中、勇ましい掛け声とともにドンドンドンと三拍子のリズムを打ち続けます。そして、辻々で、太鼓同士をぶつけ合って競り合います。これがけんか太鼓と呼ばれるゆえんです。本来、競るのは大松明のすぐ後ろの場所を位置取りするという意味合いがあったのですが、最近では、太鼓をぶつけ合うことそのものが目的になっています。そのぶつけ方ですが、太鼓を担ぐ棒が平行になるように並び、太鼓同士をぶつけ合います。私が若いころは、太鼓が打てなくなったほうが負けということで、太鼓がぶつかった勢いでクルッと半回転して棒の上に上がってしまったら負けということになっていました。でも、最近の若者は、あまり勝ち負けにはこだわらないようで、太鼓をぶつけ合うのを楽しんでいます。

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【ふるさと自慢】

シシゾウ:中土佐町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

薦田:中土佐町はカツオの一本釣りで有名な漁師町です。映画化もされた『土佐の一本釣り』という漫画の舞台として有名になったため、現在は"土佐の一本釣りのまち"というキャッチフレーズで町をPRしています。町内にはカツオを食べさせる店がたくさんありますし、御神穀さんの祭りのときにはカツオを手ごろな値段で食べさせる屋台も出ます。特に絶品なのは焼きたてのカツオのたたきを塩だけで味付けした塩たたきです。焼きたての熱々をぜひ味わっていただきたいと思います。

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【メッセージ】大松明とけんか太鼓の勇壮さをご覧ください

薦田:今年は私の町内が大松明の当番ということで、立派な大松明を作り上げ、練りでは松明を倒すことなく、きれいに燃やして、町の心意気を示したいと思います。深夜の行事ですが、大松明もけんか太鼓も非常に勇壮で見ごたえがありますので機会があればぜひ中土佐町へお越しください。

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