トップページ
 > 祭り紹介 > これまで応援した祭り > 2011年 第85回全国花火競技大会 大曲の花火

これまで応援した祭り トップへもどる

第85回全国花火競技大会 大曲の花火

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:AKT 秋田テレビ
放送
:2011年9月24日(土)13:30~14:25

ダイドードリンコスペシャル

花火の力 ~第85回全国花火競技大会 大曲の花火~

第85回全国花火競技大会 大曲の花火

秋田県のほぼ中央に位置する大仙市の河川敷に、毎年80万もの人を集める秋田の夏の風物詩「全国花火競技大会 大曲の花火」。 日本三大花火大会の一つに数えられ、全国の選りすぐりの27社の花火師たちが参加する「大曲の花火」は、「昼花火」「10号割物花火」「創造花火」の3部門すべてに花火師自らの手で打ち上げなければならないこと、優勝者には内閣総理大臣賞が贈られることなどから「日本一の花火師を決める花火大会」と称されています。 先人から受け継がれてきた花火の技に磨きをかけ、渾身の一玉を打ちあげる花火師たちの最高峰の舞台。 番組では、花火にかける大曲の人たちの思いや表情、地元の5代目花火師の姿を追いかけながら、全国の人を魅了する秋田が誇る夏祭り「大曲の花火」を伝えます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

第85回全国花火競技大会 大曲の花火

大曲の花火は、明治43年(1910)諏訪神社祭典の余興(よきょう)「奥羽六県煙火共進会」として開催されたのが始まりです。歴史と伝統、安全性・景観とも全国屈指の花火鑑賞地、また、全国の花火師が「腕をふるう殿堂」として認知されています。ほんの数秒の間に繰り広げられる花火師たちの精緻(せいち)な技と花火芸術の最高峰をご覧ください。

開催日
8月第4土曜日
場所・アクセス
秋田県大仙市雄物川右岸河川敷
・秋田新幹線、奥羽本線「JR大曲駅」から徒歩25分
お問い合わせ
大曲商工会議所
0187-62-1262

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

NPO法人 大曲花火倶楽部 副会長 小西 亨一郎(こにし こういちろう)さん「花火は大曲人の魂です。人を喜ばせてやろうという大曲人のDNAが、大曲の競技大会を日本一といわれるまでに育てました。花火師が新たな技術に挑戦し、精魂かたむけて作った最高傑作のオンパレードなので見る側としてはこれ以上の贅沢はないと思います。」

【歴史】商人気質にマッチしたサービス精神旺盛な花火

シシゾウ:大曲の花火の歴史は古いのですか?

小西:大曲の花火競技大会がスタートしたのは明治43年(1910)ですが、大曲の花火そのものの歴史は古く、江戸の慶長年間(1596~1615)には花火が盛んに打ち上げられていたそうです。大曲に間接的に花火文化を持ち込んだのは秋田藩藩主の佐竹(さたけ)公です。佐竹公は水戸藩(現在の茨城県中北部)から秋田に国替えになったときに花火職人を伴って秋田に上ってきました。ところが、大曲の近くの六郷(ろくごう)という地で洪水にあい、雄物川(おものがわ)の手前で1ヶ月以上足止めされました。
そのとき、同行の花火職人(火術師)が地元の娘と恋に落ち、その地に居ついてしまったという説があります。それで雄物川沿いに花火製造の技法が広がっていきました。大曲は当時、雄物川を利用した川船の交易が盛んで、奥州でも指折りの米の集散地でした。大曲の有力な商人たちはお抱えの花火師を持ち、船が港に着いたときや、接待をするときなどに花火を打ち上げていたそうです。明治に入ってからも、祝い事があるごとに花火を打ち上げる伝統は受け継がれ、大曲の花火文化は着々と育まれていきました。

シシゾウ:明治43年に競技大会が始められたきっかけは何だったのですか?

小西:大仙市大曲地区にある諏訪神社の祭典の余興で花火をしようという話になったときに、競技大会として開催すればより盛り上がるだろうと、大曲の競技大会はスタートしました。第1回大会は、東北6県の花火師を集め、「奥羽六県煙火共進会(おううろっけんえんかきょうしんかい)」という名称で2日間にわたって行われました。以後、毎年開催されるようになりましたが、優勝賞金が極めて高いことから、全国の腕自慢の花火師が参加するようになったため、第4回で"全国"という名称に切り替わりました。
花火を心から愛する大曲人はこの大会の開催に情熱を傾け、昭和になって戦時色が濃厚になり、各地の花火大会が取りやめられても開戦直前まで大会を行いました。
さすがに戦時中は大会を休止せざるを得ませんでしたが、終戦の翌年には大会を復活させました。
そんな先人たちの努力と情熱によって大会は年々、盛大になっていきました。
大曲の全国花火競技大会の歩みを振り返ると、わが国の花火にとって画期的な出来事がいくつかあります。ひとつは、昭和39年に日本初の創造花火が正式競技に加わったことです。それまで日本の花火は「割物(わりもの)」と呼ばれる、まん丸いものしかありませんでした。それをどんな形でもいいじゃないかと大曲から全国の花火師に提唱して誕生したのが創造花火です。また、「大会提供」と呼ばれる、音楽付きで連発花火を演出するスターマインを昭和40年代に全国に先駆けて始めたのも大曲です。

このページの先頭へ

【みどころ】伝統の花火と未来形花火をいちどきに堪能

小西:花火の真髄は競技大会にあり、中でも大曲の競技大会は日本で最も権威のある大会だと大曲人は自負しています。現在、大会には全国トップクラスの花火業者27社が招待されます。内閣総理大臣賞が授与されるのは大曲と土浦(茨城県)だけなので、花火師たちは名実ともに日本の最高峰とされる大会で一番になるために名誉をかけて賞を獲りにこられます。
花火の腕が競われるのは「昼花火」の部と夜花火の「10号割物花火」の部と「創造花火」の部の3部門です。大曲の場合、出場者は3部門全てにエントリーしなければなりません。
昼花火は江戸時代から伝わる、のろしの流れをくむ伝承文化で、競技大会で行うのは大曲だけです。火薬の代わりに染料を使用し、それを半燃焼させて出てくる煙の形や色を観賞します。種類は割物と煙竜(えんりゅう)の2種類があります。割物は夜花火と原理は一緒ですが、煙竜の場合は花火玉の中に落下傘が入っていて、花火が打ち上げられ落下傘が空に飛び出すと、吊るしている染料の入ったパイプからスモークが出る仕掛けになっています。色煙が空にたなびく光景は夜の花火とは違った風情があります。この昼花火の製作には高度な技術が求められるため、作れる花火師は減ってきています。大曲は伝承文化を維持するために昼花火の部門を設けているんです。

シシゾウ:夜花火の2部門はどういう内容なのですか?

小西:まず、夜花火の「10号割物花火」の部ですが、これは課題玉と自由玉を1発ずつ打ち上げます。課題玉は、芯物(しんもの)割物といって、3つ以上の芯がある三重芯(みえしん)が最低条件です。「芯がある」というのは、花火が描く大きな円の中に小さな円が入っている状態を指します。三重芯の場合は、見た目が外円の中に3つの円がある四重丸になります。芯入りの花火を作るのは非常に難しい技術がいるため、全国で行われる納涼花火大会では、多重芯入りの花火が打ち上げられること自体、めったにありません。それが大曲の大会では、三重芯、四重芯(よえしん)が主流で、さらに五重芯(ごえしん)まで挑戦する花火師も増えてきました。まさに日本最高レベルの究極の戦いが繰り広げられています。このことからも大曲の大会のレベルの高さがお分かりいただけるのではないかと思います。
自由玉は創造性の高い割物ということで、最近では花火の大きな円の中に手の込んだ造形を試みたものが増えています。例えば、一昨年の優勝玉は観覧車を見事に表現するなど、実にクリエイティブになってきていますね。

シシゾウ:「創造花火」の部のみどころはどこですか?

小西:創造花火はまさになんでもありで、見ごたえのある部門です。大抵は音楽に合わせて趣向をこらした花火をタイミングよく打ち上げることにより多彩なイメージを表現します。2009年に優勝したのは、「えっ!アフロでマンボ!?」というタイトルで、マンボの音楽に合わせてアフロヘアの男が踊るという、観客を感動させ大爆笑させた傑作でした。絵柄や文字を表す型物(かたもの)という花火の応用で、まず男の顔の輪郭を出し、あとづけで金髪のアフロヘアとムービングする手を表現しました。そのような手の込んだ表現をするため、綿密に計算されつくした玉の構造や上下を制御した工夫はもちろんのこと、最近の打ち上げはコンピュータ制御で、コンマ何秒までタイミングを計算して発射しています。今の花火はそこまで技術革新が進んでいるんです。

このページの先頭へ

【注目ポイント】大曲の花火を見て、めざすは花火鑑賞士!

シシゾウ:大曲の花火を観賞するポイントを教えてください。

小西:大曲の花火を見るのであれば、ある程度知識があったほうが絶対楽しく見られます。「わあ、きれい」「キャー、すてき」だけではもったいないです。あくまでも競技大会で、花火師は心血注いだ最高傑作を持ってきているので、見る側もしっかり観賞できる目を持っていてあげてほしいです。
まず、割物花火を見るなら、玉名(ぎょくめい)は知っておいたほうがいいですね。玉名は、一定のルールに基づいて花火の色彩や形状、変化の仕方などを表したものです。例えば「昇曲導付四重芯変化菊(のぼりきょくどうつきよえしんへんかぎく」という玉名を見れば、知識のある人は打ち上げられる前からどういう感じの花火なのかを想像できます。フィギュアスケートと同じで、例えば、4回転ジャンプをするよと言っておいて回転が足りないと減点されますよね。大曲の花火も同様で、プログラムに載っている玉名通りに花火が開くかどうかまでしっかり見てあげるのが観客の役目だと思うんです。

シシゾウ:花火について勉強するにはどうすればいいですか?

小西:公式プログラムのほかに、私が責任編集したガイドブック「大曲の花火ガイドブック」があります。これを読めば大概のことは分かるようになっています。大曲の書店やコンビニ、駅の売店、会場内で販売されています。また、大会当日には、花火鑑賞士による花火セミナーがJR大曲駅前の花火通り商店街にある「花火庵(はなびあん)」と、花火会場に近い秋田県立大曲技術専門校で開催されます。競技大会が始まる前にこちらを受講すると、より一層花火が理解できるようになります。なお、花火鑑賞士とはNPO法人 大曲花火倶楽部が主宰する検定資格です。毎年10月第2土曜日に資格試験が開催されています。花火を知的に楽しく鑑賞できるように、こちらの資格にもチャレンジしてみてください。

このページの先頭へ

【ふるさと自慢】花火ファン注目の花火グッズのオンパレード

シシゾウ:大曲地区でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

小西:花火ファンの方にいわせると、大曲ほど花火グッズの充実した町はないそうです。花火にちなんだお土産品だけで、お菓子類から衣料雑貨まで100以上あるのではないでしょうか。その中でお勧めは、「火薬豆(かやくまめ)」です。竹炭入りの黒豆菓子ですが、花火の黒色(こくしょく)火薬そっくりで、花火師たちが「間違えて花火に混ぜてしまうから持ってこないでくれ」というくらいリアルです。毎年、様々な花火グッズが開発され、訪れるお客様も選べる楽しみがあります。大曲は商人の街ですから「商人魂」も伝わってくるんですね。ぜひ街中も散策してみてください。

このページの先頭へ

【メッセージ】花火の精髄を見て、大曲のリピーターになってください

小西:大曲の花火を見に来られるのでしたら、スニーカーなど必ず歩きやすい格好でおいでください。雄物川河川敷の観覧場の端から端まで歩くだけでも約1.6kmあります。また、例年80万人ほどが見に来られるので、花火大会が終わった後、会場から最寄り駅まで歩くのに普通に歩けば25分程度のところが1~2時間かかります。また、日中は暑いですが夜になると川風で冷えるので、帽子と長袖のはおれるものは必須アイテムです。
人混みのすごさは覚悟してきていただきたいのですが、一度大曲の花火を見れば花火に対する価値観が必ず変わることをお約束します。リピーターが非常に多いのが大曲の大会の大きな特徴ですが、できれば何度も足を運んでいただいて、花火に対する目を養っていただきたいと思います。お気に入りの花火師が見つかるところまでいけば上級者ですよ。

このページの先頭へ

  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • 注目の祭り
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りチャンネル
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。