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睦月神事

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:FBC 福井放送
放送
:2011年2月27日(日)15:00~15:55

ダイドードリンコスペシャル

800年の時を越えて ~福井市大森町・睦月神事~

睦月神事

福井市大森町に伝わる国の重要無形民俗文化財「睦月神事」。 天下泰平、五穀豊穣などを祈る神事で800年以上前に始まったと考えられています。 神事では数多くの舞やお囃子が奉納されます。およそ2週間前に賀茂神社から神様を神事会館におろし、神様の前で毎日遅くまで熱い練習が繰り広げられます。 舞いを舞う人はもちろん指導をする人や衣装や飾りを作る人など、町の人が総出で神事に関わります。地域の人々が神事を通じさらに絆を深め、神事を守り続けている様子を紹介します。

祭り紹介

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睦月神事

大森町の賀茂神社に伝わる800年の伝統をもつ神事芸能。天下泰平・五穀豊穣などを願い4年ごとに奉納されます。稲作・養蚕の農作業の様を、田楽風の舞・語り・囃子を織り交ぜ、手拍子・大太鼓・横笛で盛り上げ、幼児から少年・青壮年らが様々に演じ豊作を祈願します。中世芸能の様子がよく残っているといわれ、特に華麗な装束の子役の舞は古式豊かです。

開催日
2月第3日曜日※4年に一度
場所・アクセス
福井県福井市大森町 加茂神社
・JR北陸本線 福井駅より西南へ約12km
・京福バス 福井駅西口より「茱崎線(下り)」または「織田線(上り)」乗車 「大森バス停」下車すぐ
お問い合わせ
睦月神事会館
0776-98-8808

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

睦月神事保存会会長 内田 建一さん「約800年前の神事と芸能の様子を伝える非常に珍しい祭りで、国の重要無形民俗文化財になっています。このかけがえのない伝統を絶やしてはならないと地域をあげて保存継承に取り組んでいます。」

【歴史】日本で唯一ここだけに伝わる神事

シシゾウ:睦月神事はいつごろ始まった祭りですか?

内田:資料がほとんど残っていないため、正確な年代は分かりませんが、研究者に聞くと、この神事で奉納される「稚児舞(ちごまい)」などに平安時代の終わり頃から鎌倉時代にかけての芸能の流行が取り入れられているということなので、鎌倉時代には既に行われていたのではないかと思います。全国を探しても睦月神事に似たような祭りはないそうで、珍しいということで国の重要無形民俗文化財に指定されています。
なお、睦月神事という名称は旧暦の1月(睦月)に行われたことから付いたもので、地元の仲間うちでは、縮めてジンジ(神事)と呼んでいます。

シシゾウ:4年ごとに行われるのはなぜですか?

内田:昔は毎年行われていました。賀茂神社の氏子の村のうち8ヶ村が、2つずつ組になって、毎年当番制で賀茂神社の拝殿で舞などを奉納していました。ところが明治4年に拝殿が火事で焼けてしまったのを境に、各集落は次々に奉納をやめていきました。その中で唯一残ったのが大森地区で、4年ごとに回ってくる自分たちの当番の年に、地元の大きな民家を借りて奉納神事を続けました。平成11年には睦月神事会館が完成し、現在はそこで神事を行っています。

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【みどころ】時代装束の男児が古式ゆかしく舞い踊る

内田:睦月神事最大のみどころは、子どもが化粧をし、時代装束を付けて舞う稚児舞です。稚児舞の子役を務めるのは3歳から小学6年生までの男の子10名です。最近は少子化で子どもの数が減っているため、子役探しは苦労します。平成7年の祭りのときは年の合う男の子が足りなくて、睦月神事の長い歴史の中で初めて女の子に子役を務めてもらいました。それ以降、男の子が足りないときは女の子に務めてもらうようになりました。

シシゾウ:睦月神事の稚児舞はどのような舞なのですか?

内田:睦月神事の稚児舞は、お迎えした賀茂神社の神様のご機嫌をとるために行うものだといわれています。舞は、四隅に米俵を置いた上に戸板を載せた、1.7m四方の舞台で演じられます。稚児舞の演目はいくつかあります。最初に舞われるのは子役10人が順番に1人ずつ舞う一人舞の「祝い中(いわいなか)」です。頭に烏帽子(えぼし)を付け、手には扇を持った子役が、大人たちの掛け声と手拍子に合わせて、手を高く掲げて鶴のまねをするなど、いろんな仕草をします。この舞は笛や太鼓などの楽器を一切使わないのが特徴です。
稚児舞で観客に一番人気のある演目は「ささらまい」です。華やかな花笠をつけた小学2~3年生の子役4人が手に持った竹製のささらを、いろんな仕草で鳴らしながら踊ります。舞の名前がユニークなのは「さいやいや」です。これは祝い中と同じ一人舞で、大人たちの「サイヤイヤ」という掛け声と手拍子に太鼓と笛の伴奏もつきます。

シシゾウ:小さい子どもが舞を覚えるのは大変ではないですか?

内田:覚えなければならないことがたくさんあるので、神事の2週間前から毎晩、睦月神事会館で練習します。昔から練習は神様の前で行う決まりになっているので、神事の2週間前、賀茂神社に神様を迎えに行き、御神体を睦月神事会館へお移しします。会館ができる前は、地元の民家を練習場所にしていました。2週間の練習期間中、毎日借りる家が替わるので、そのたびに御神体を神輿にお乗せして、先導役の大太鼓やお供えなどと共に移動させなければならなかったのでとても大変でした。睦月神事会館ができたおかげで、今はずいぶん楽になりましたね。
また、昔と比べて楽になったのは冬の寒さです。今は暖冬で雪もほとんど降らなくなりましたが、昔は大抵、雪が積もっていました。賀茂神社に神様を迎えに行くときと神事が終わって神様を送るとき、神輿を担ぐ一行は皆、裸足になるのが決まりなので、数十センチも積もった雪の上を足を真っ赤にしながら歩いたものです。

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【注目ポイント】稲づくりの様子を演じて五穀豊穣を祈願

内田:睦月神事にはいろいろな演目があるのですが、内容から2つに分けることができます。ひとつは子役による稚児舞です。これは平安時代中頃から室町時代にかけて流行した、歌と踊りの「田楽(でんがく)」の流れをくんでいるというのが研究者の意見です。稚児舞が終わると、大人たちによって「田囃し(たばやし)」や「蚕囃し(かいこばやし)」といった演目が行われます。こちらは室町時代ごろに始まった田遊びの流れをくむものだそうです。田遊びとは神様に五穀豊穣を祈願して、田植えや稲刈りなど一年の農作業の様子を演じるものです。
大人たちが演じる中で、睦月神事を象徴する演目ともいわれているのが、地区のほとんどの男たちが参加する「扇本(おうぎのもと)」です。"天下泰平"と書かれた2m以上ある巨大な扇が左右に振られるのを囲むように、地区の男たちが太鼓に合わせて、手拍子をとり、お囃子を大声で合唱しながら、手を上げたり、とんだりはねたりして踊ります。扇本で重要なのがお囃子で、賀茂神社の神様を称え、国の繁栄と豊作を願う内容が昔の言葉で表されています。扇本のお囃子は、神社に神様を迎えに行くときや送るときにも歌われます。

シシゾウ:睦月神事会館で行われる神事のほかにも行事があるそうですね。

内田:神事の前に神輿の渡御行列(とぎょぎょうれつ)が行われます。明治22年に睦月神事を盛り上げるために始められたもので、御神体をお乗せした神輿と一緒に、奴(やっこ)や獅子舞、子どもたちが屋台の太鼓を叩いて踊る囃子子(はやしこ)などの一行が賀茂神社そばの旧家・大坂家から睦月神事会館までの約400mの道のりを約2時間かけて練り歩きます。祭りらしい華やかな行列なので、睦月神事を見に来られたら、こちらもぜひご覧ください。

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【ふるさと自慢】足を伸ばせば越前海岸 旬の越前ガニや越前水仙に出会える

シシゾウ:福井市大森町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

内田:大森地区は福井市の中心部から10kmほど離れた、山に囲まれた農村地帯ですが、車で30分も走れば越前海岸に出られます。睦月神事が行われる時期は、福井特産の越前ガニの季節なので、本場の味を体験しに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。日本三大群生地のひとつに数えられる越前水仙もちょうどシーズンですので、そちらもお楽しみいただけると思います。

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【メッセージ】睦月神事は地域の宝 これからも伝統を守り続けていきます 

内田:大森地区の人間にとって睦月神事は特別な存在で、神事に参加できることを名誉なことだと考えています。わずか130戸ほどの小さな集落が子役探しなどに苦労しながらもこの神事を続けてきたのは、先祖代々に受け継がれてきた伝統を守る誇りがあるからです。最近は進学や就職で都会に出て行ってしまう若者が多いため、神事を引き継ぐ若い世代が少なくなってはいますが、なんとか地域の力を結集して伝統を守っていきたいです。行列はもちろん、神事も睦月神事会館の中に入って見学していただけますので興味のある方はぜひお越しください。

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参加者写真
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