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三作神楽

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:KRY 山口放送
放送
:2011年11月26日(土)13:00~13:55

ダイドードリンコスペシャル

三作神楽 ~七社の神が集う舞い~

三作神楽

1300年以上前から山口県周南市和田に伝わってきた国の重要無形民俗文化財=三作神楽。その和田の中でも、「林」「原赤」「中村」というわずか60世帯が住む三つの小さな集落に伝わってきました。数えで7年に一度、23種類もの舞を約10時間かけて奉納します。舞を披露する舞台=神殿(かんどん)も地域のみなさんが木を切りだして作ります。ふるさとの神事を確実に伝え続けてきた人たちの思いに迫ります。

祭り紹介

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三作神楽

和田三作地区(林・原赤・中村の3自治会を合わせて三作という)に古くから伝承され、7年目ごと(卯年・酉年)の式年祭で、地元河内神社に奉納されてきました。神殿を設け、神迎えをして23の神楽舞を奉納するこの神楽は、神祭りのひとつの古風な形をとどめ、中世の華やかな芸能を取り入れて祭りの興奮を高めています。

開催日
7年目毎(卯年・酉年)の11月21日~11月23日
場所・アクセス
山口県周南市大字夏切
・JR徳山駅より「高瀬」行き「三作」バス停下車後、徒歩約5分、三作神楽伝承館(周南市大字夏切字中村)
※ただし、日に4~5本程度のバスです。
お問い合わせ
周南市文化スポーツ課
0834-22-8624

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

三作神楽保存会 会長 伊藤 禎亮(いとう ていすけ)さん「三作神楽は三作集落の全員で守っていく形をとっています。実際に神楽を舞うのは20名程度ですが、保存会は集落の住民全員が会員になっています。」

【歴史】卯年と酉年の式年祭に奉納される23の神楽舞

シシゾウ:三作神楽はいつごろ始まった祭りですか?

伊藤:三作神楽は、周南市和田地区三作に古くから伝わる神楽で、卯年と酉年に行われる河内神社(かわちじんじゃ)の式年祭に奉納されます。私たち三作神楽保存会に伝わる神舞(かみまい)台本に書かれているところによると、約1,300年前の大宝(たいほう)年間(701~703)に神楽奉納が始まったということです。当時、はやり病と飢饉が広がり病死や餓死する人が多く出たため、神楽を奉納したところ、病気が癒え作物も実るようになったので、神様へのお礼として7年目ごとに神楽を舞って奉納するようになったそうです。これはあくまでも伝承で、実際に神楽奉納が行われたことを示す史料で現存する最も古いものは江戸時代中期のものです。
神楽の奉納が行われるのは1日だけですが、式年祭そのものは約1週間にわたります。
その中には神楽奉納だけでなく、湯立ての儀式をはじめとする様々な神事があり、古風な形をとどめているということで国の重要無形民俗文化財に指定されています。

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【みどころ】八百万(やおよろず)の神様が多数登場

シシゾウ:神楽の奉納はどのような段取りで行われるのですか?

伊藤:神楽の奉納は、三作の各集落にまつられている7つのお社(やしろ)の神様を神殿(かんどん)にお迎えして行われます。神殿とは神楽を奉納するための特設舞台で、神楽奉納の1週間前に、神社の氏子が集まって「神殿掛け」という作業を1日がかりで行い、前日には、神殿を清める儀式など朝からいろいろな神事が行われます。
神楽奉納当日は、神様を神殿にお迎えする「神迎えの神事」があり、その後、23の神楽舞が朝10時ごろから夜7時くらいまで約10時間かけて奉納されます。翌日には、「神戻しの神事」と「神殿破ち(かんどんだち)」が行われ、祭りが終わります。

シシゾウ:23ある神楽舞はどういう内容ですか?

伊藤:三作神楽は子どもの舞と大人の舞があります。23番中、7つの舞は集落の七社の神様に奉納する子どもの舞で、「ウタグラ(神楽で歌われる神歌)」の台詞が違うだけで所作は同じです。これが大人が舞う16の舞の合間に舞われます。大人の舞は、面を付けて動きのある舞を舞うなどバリエーションに富んでいます。
三作神楽の特色のひとつは、跳躍するなど躍動感のある所作が多いところです。例えば、4人の成人男子が舞う「卓(しょく)の舞」には、60㎝近く跳び上がり、そのまま一回転してしゃがんだ状態で着地する「トビヒレイ」という独特の所作があります。卓の舞全体を通しても動きが非常に激しく、約30分間全力疾走するような舞です。舞いながら走るマラソン大会があれば、私たちの集落の人間が1位になれるのではないかと思うくらいです(笑)。
一人舞の「長刀(なぎなた)の舞」も体力と腕力のいる舞です。舞い手は長刀を手だけではなく指や肩など全身を使い、約30分間回し続けます。長刀を止めるのは、ウタグラの「諸人(もろびと)も千早振世(ちはやふるよ)の神かぜに よろずのつみをはらう長刀(なぎなた)」を唱えるときだけで、ほとんど休むところがありません。
23の舞には、日本古来の神様が大勢登場します。神様の中で特に個性的なのは「柴鬼神(しばきじん)の舞」に登場する柴鬼神です。この神様は鬼の面をかぶり、手には杖と扇子を持ち、舞の最中に観客を驚かしたり、手にした杖で観客をなでたり、つついたりします。しかし、決して悪い神様ではありません。柴鬼神が手にする杖は「しはんぢょうの杖」といって、死者を蘇らせ、老人をなでれば若返らせるという杖で、一度なでてもらうと10年若返るといわれています。

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【注目ポイント】地上6mの高さで演じられるアクロバット風の舞

伊藤:23の舞の中で全国でもここしかないだろうといわれているのが「三方荒神(さんぽうこうじん)の舞」です。舞うのは成人男子3人です。まず、天井から吊り下げられた3本の白い綱を各自が1本ずつ持って、グルグル回ってより合わせます。そうして1本の綱にしたら、2人が下から引っ張って綱をピンと張り、残りの1人がその綱をスルスルとよじ登ります。天井近く、地上6mくらいの高さまでいくと、舞い手は片手で綱を握り、同じ側の足を綱に掛け、もう一方の手足を離して大の字になります。その状態で「畏(かしこ)くも神代(かみよ)の法(のり)を受けつぎて 身を逆(さか)しらに今ぞなしぬる」というウタグラを唱えます。これがなかなか大変で、最初は荘重にゆっくり唱えるのですが、段々腕がだるくなってきて、終わりのほうになると自然に早口になってくるのはご愛嬌です。それが終わると綱を降りるのですが、足からではなく頭を下にした逆さまの状態で降りてくるので、登るときよりも数倍難しいです。これを3人全員が行います。舞は一発勝負で失敗は許されないので、この舞の舞い手は腕力がいるだけでなく、高いところが平気でないと、とても務まりません。
三方荒神の舞の次に舞われる「神明(しんめい)の舞」もぜひ注目していただきたい舞です。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸にお隠れになったという有名なエピソードを舞で演じるもので、ストーリーが分かりやすいし、神様が大勢登場するので見ていて楽しい舞です。この舞のみどころは、岩戸を開ける手力男命(たぢからおのみこと)の舞です。動きの激しい一人舞で、ラスト近くには、歌舞伎でよく行われる引抜(ひきぬき)という衣装の早変わりがあり、真っ黒な衣装が一瞬にして真っ赤な衣装に変わります。
23の舞の最後を締めくくる「花鎮め(はなしずめ)の舞」は、天井から吊り下げられた天蓋(てんがい)という装置を操って、花びらに見立てた紙吹雪を舞い散らせながら舞われます。見た目に華やかで、昔の人の演出の工夫には感心させられます。

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【ふるさと自慢】ルーラルフェスタで特産品をショッピング

シシゾウ:周南市和田地区三作でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

伊藤:三作の集落のある周南市和田地区は山間地で、古くから「高瀬茶」の産地として知られています。農産物の生産も盛んで、地元の農産物加工グループでは、こんにゃくや味噌、柿の葉茶、お菓子などの加工品を製造販売しています。三作神楽の期間中は、国道315号と国道376号の沿線で、地域の朝市や直売所のスタンプラリーなどが行われる地域おこしの広域イベント「ルーラル315・376フェスタ」も開催されます。新鮮な農産物が手に入り、地元の人間だけでなく、遠方からも大勢の人が訪れる人気の催しなので、お時間のある方はお立ち寄りください。

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【メッセージ】

伊藤:過疎化や少子高齢化により、地区の伝統を絶やさないようにするのは正直大変です。保存会では、先人たちが残してくれたものをなんとしてでも後世に伝えていきたいと、小学生対象の神楽教室を開くなど様々な取り組みをしています。最近は他所から見に来てくださる方々が増えたので、それを励みのひとつとして、ご覧いただいた方に「いい舞をやっているな」と言っていただけるように頑張っていきたいと思います。

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