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まりも祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:HBC 北海道放送
放送
:2011年11月5日(土)12:09~13:03

ダイドードリンコスペシャル

トーラサンペ"湖のみたま" ~阿寒湖まりも祭り~

まりも祭り

闇に包まれた湖に1艘の丸木船が姿を現します。船に乗るアイヌ民族の若者が運んできたのは、「トーラサンペ=まりも」です。日本を代表する観光地、北海道の阿寒湖。毎年10月、北国の山々が色づく頃、「まりも祭り」は開催されます。国の特別天然記念物の「まりも」は、開発や盗採で何度も絶滅の危機に瀕してきました。阿寒湖に住むアイヌの人たちは、持ち去られた「まりも」を湖に戻してもらうために、1950年から"湖の神々に許しを請う儀式"を始めました。それが祭りの始まりです。番組では先住民族のアイヌの人たちが"アカン=不動"と呼んだ雄大な自然とその暮らしぶり、また不思議な生物の「まりも」の生態なども紹介しながら、祭りに込められた思いを伝えます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

まりも祭り

絶滅や盗採(とうさい)から阿寒湖のまりもを保護保全する目的で昭和25年に生まれた祭りで、アイヌ民族の伝統的な神事としてとり行われます。自然の神々へ感謝の祈りが捧げられ、まりもを「迎える儀式」そして阿寒湖に丸木舟を浮かべ、エカシの手により湖水に還す「送る儀式」は、神聖な情景です。このほか、まりも踊り行進やまりも御輿などが行われます。

開催日
10月8日~10月10日 ※毎年同日
場所・アクセス
北海道釧路市阿寒湖温泉街一帯
・道東自動車道 足寄インターから車で60分
・釧路から車で90分
・阿寒バス JR釧路駅「阿寒湖温泉行き」乗車 約120分
お問い合わせ
阿寒観光協会
0154-67-3200

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

NPO法人 阿寒観光協会まちづくり推進機構 橋本 佳之さん「国の特別天然記念物の阿寒湖のまりもを保護するために始まった祭りです。アイヌの方々の協力を得て行われるもので、まりもを湖から迎えて一年間無事であるようにお祈りをして、再び湖に還します。」

【歴史】絶滅危機のまりもを守るために始まった

シシゾウ:まりも祭りは、いつごろ始まった祭りですか?

橋本:まりもは、阿寒湖の水深2~3mのところに生息する藻(も)の一種です。山梨県の山中湖や河口湖などにもまりもは生息しますが、丸い形になるのは阿寒湖のまりもだけで、大正10年に北海道で第一号の天然記念物になりました。しかし、阿寒湖のまりもが有名になるにつれて、心ない人がまりもを勝手に持ち帰ることが頻繁に起きました。さらに、阿寒湖を源とする阿寒川上流に水力発電所ができた影響で湖の水位が低くなり、浜に打ち上げられて枯死(こし)するまりもが出てきました。そこで、絶滅の危機にさらされたまりもを守ろうということで始まったのが、まりも祭りです。第1回のまりも祭りは昭和25年10月7日に開催されました。以後、一度も途切れることなく催され、今年で62回目を迎えます。北海道では、「さっぽろ雪まつり」と並んで、歴史のある祭りです。
なお、まりも祭りの始まった時期と同じくして、法律でまりもの採取が禁じられたため、阿寒湖のまりもは少しずつ数を回復しました。サイズも大きくなって現在、一番大きいものは直径が27㎝に達しています。

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【みどころ】湖からまりもを迎えて安全を祈願

シシゾウ:3日間で、どのような行事が行われるのですか?

橋本:祭り1日目には、まりもの生育について市の学芸員による講演会が午前中に行われます。午後には、まりもの群生地のひとつ、チュウルイ湾でまりもの観察会が行われます。このエリアは、国の第一種特別保護地域になっていて、普段は一般の人は立ち入りできないので自然の中にいるまりもを見られる貴重な機会です。
2日目は、午後1時から、阿寒湖中学校の生徒たちが担ぐ「まりも御輿」と地元の男女が参加する「まりも踊り」の行列が、阿寒湖畔エコミュージアムセンターからアイヌコタン(アイヌの村落)まで約1時間練り歩きます。まりも御輿は、中学生が手作りする御輿で、発砲スチロールで作った大きなまりもを3~4個飾っています。まりも踊りは地元の男女がまりもの図柄をあしらったゆかたを着て踊ります。夜の7時30分からは、この祭りで最大のみどころとなる、まりもを「迎える儀式」があります。

シシゾウ:まりもを「迎える儀式」とは、どのような儀式なのですか?

橋本:阿寒湖岸の湖岸園地から湖へ、アイヌの青年が丸木舟に乗って天然のまりもを迎えに行きます。阿寒湖のまりもは採取が禁じられているので、祭りのときには特別に国から許可をもらっています。丸木舟が岸に戻ってくると、まりもはアイヌの長老に手渡され、続いて、たいまつ行進が行われます。湖岸園地から約3km離れたアイヌコタンまで行列するのに、まりもを捧げ持ったアイヌの長老を先頭に、北海道全土から集まった100人を超えるアイヌの方々が伝統の装束を身につけ、手にはたいまつを持って後に続きます。この行列は観光客も加わって300m以上の長さになり、燃え盛る炎の列が続いて壮観です。
一行がアイヌコタンに着くと、まりもを「守る儀式」が行われ、8時30分から、アイヌコタンの広場で、アイヌの方々が土地土地に伝わる古式舞踊を披露します。いろんな土地の踊りを一度に見られることはめったにないので、そういう意味でも貴重な機会です。

シシゾウ:祭りの3日目にはどのようなことが行われるのですか?

橋本:最終日となる3日目には、朝10時からまりもを「送る儀式」がアイヌコタンのポンチセ(小さい家)で行われ、神に祈りが捧げられます。10時30分からは、まりもを「送る行進」が行われます。前の晩と同じように、まりもを捧げ持った長老を先頭に、伝統の装束を着たアイヌの方々がアイヌコタンから町のメインストリートを通って湖岸園地まで行進します。途中の前田公園では、阿寒の自然保護に尽力した前田正名(まえだまさな)の銅像の前で踊りが捧げられます。湖岸園地に着くと、長老はアイヌの青年が漕ぐ丸木舟に乗って湖上に出て、まりもをひとつずつ湖に還します。これで祭りのすべての行事が終わりです。

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【注目ポイント】湖上と湖岸で繰り広げられる幻想的な世界

橋本:にぎやかな場面もありますが、まりも祭りは全体を通して"静"の祭りです。その中で特に印象的なシーンといえば2日目夜のまりもを「迎える儀式」でしょう。夜の闇の中、たいまつをともした丸木舟が湖面をゆっくり進んでいくところはとても幻想的です。聞こえてくるのは、アイヌの女性の方が歌う、昔から口伝えされてきたアイヌの歌だけで、内容が分からなくても真剣に見入ってしまう不思議な魅力があります。
この祭りに登場する丸木舟にも注目です。近ごろは、本物の丸木舟を見る機会などまずないと思います。この祭りで使われる丸木舟は昔ながらの手作業で丸太をくりぬいたものです。原木は直径1m以上あるカツラの木で、それくらいの巨木がみつけにくくなっている今となっては非常に貴重なものです。
観光で来られた方が参加できるのは、まりもを迎えた後のたいまつ行進です。アイヌの方々の後ろに続いて一緒に行進してください。たいまつの数に余裕があるときは、たいまつを持たせてもらえることもありますよ。

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【ふるさと自慢】阿寒湖産のグルメ・ヒメマスやザリガニに注目!

シシゾウ:阿寒湖温泉でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

橋本:阿寒湖を代表する名物と言えば阿寒湖原産のヒメマスです。例年、5月上旬に漁が解禁になり、地元のレストランや食堂で食べられます。もうひとつの阿寒湖名物はウチダザリガニです。外来種で戦時中に食用として放流されたのが自然に増えたものです。味はちょうどエビとカニの中間で、一流シェフや料理人から、食材として高く評価されています。
阿寒湖みやげにお勧めしたいのは、緑色の羊羹を薄いゴムで包んで、まりもに見立てた「まりも羊羹(ようかん)」と阿寒湖産の「ワカサギ佃煮」です。北海道のお土産品はローカル色があまりないのですが、まりも羊羹とワカサギの佃煮は正真正銘のメイド・イン・阿寒湖です(笑)。

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【メッセージ】祭りと一緒に、おいしい空気と紅葉を満喫してください

橋本:阿寒湖のある北海道の道東地区は、豊かな森をはじめとする自然が多く残り、空気と水のきれいなところです。まりも祭りの時期は紅葉が一番きれいなときなので、お越しいただいたら、まりも祭りを楽しみながら、おいしい空気を吸って、紅葉の森を散策してください。メインの2日目をご覧になるなら、行事が夜遅くまであるのでご宿泊をお勧めします。例年、2,000名以上の方が宿泊されますので早めに予約されるといいと思います。

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