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岸和田だんじり祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:MBS 毎日放送
放送
:2011年10月10日(月・祝)13:55~14:49

ダイドードリンコスペシャル

熱き男たちの絆と誇り 岸和田だんじり祭

岸和田だんじり祭

300 年以上の長い歴史と伝統をもつ、大阪・岸和田市の「岸和田だんじり祭」。旧市22町それぞれが「我が町が一番!」と、その誇りを胸に、勇壮で力強く<だんじり>を曳きながら町を駆け抜けます。その中でも祭りの一番のみどころは、全速力でだんじりごと角を曲がる「やりまわし」。より直角に曲がることを第一とし、多くの男たちがひとつのだんじりに向き合います。知名度では全国区といえる岸和田のだんじり祭も、祭りの本質を間違って伝えられ、誤解を与える映像が流されています。本質にあるのは、だんじりをぶつけるのは恥。ひとりひとりの男たちが、ひとつのだんじりの下に助け合い、敬い、絆を重んじる。そんな綿々と受け継がれてきた岸和田の熱い心を持つ男たちの戦いに注目です。

祭り紹介

  • 祭り写真館
  • 参加者写真

岸和田だんじり祭

戦国絵巻など精緻(せいち)な彫刻で被われた欅(けやき)のだんじりの重量は約4t、各町そろいの法被姿の町衆に曳かれて34台が城下町をかけまわります。特に辻々を勢いよく直角に方向転換する「やりまわし」の迫力はみどころです。やがて日が暮れるとだんじりには200余りの提灯が飾り付けられ、昼間とはおもむきを異にし、ゆっくりと町をねり歩きます。

開催日
9月敬老の日直前の土・日曜日
場所・アクセス
大阪府岸和田市
・南海電鉄南海線(空港線) 岸和田駅前
・南海電鉄南海線(空港線) 岸和田駅西へ徒歩15分カンカン場
お問い合わせ
岸和田市観光課
072-423-9486

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

宮本町(みやもとちょう)曳行責任者 柿本 努(かきもと つとむ)さん「だんじりを持つ町の人間は、生まれたときから自分たちのだんじりがあるのが当たり前で、大人も子どもも生活はだんじり中心に回っているといっても過言ではありません。だんじりは、孫子に伝えていく町の宝物です。」

【歴史】はじまりは岸和田城主が城内で行った五穀豊穣祈願の祭礼

シシゾウ:岸和田だんじり祭はいつごろ始まった祭りですか?

柿本:岸和田だんじり祭の起源には諸説があります。一般的にいわれているのは、元禄16年(1703)、当時の岸和田藩主・岡部長泰(おかべながやす)公が、京都の伏見稲荷大社の御分霊を岸和田城三の丸に祀り、五穀豊穣を祈願して執り行った稲荷祭(いなりさい)に城下の住民を招き入れたのがはじまりと伝えられています。そのとき、だんじり(地車)が祭りに出たかどうかは文献に記述がないので分かりません。
現在のだんじり祭のメインイベントは、2日目に行われる、氏子町のだんじりが神社境内に入場する岸城神社(きしきじんじゃ)と岸和田天神宮の宮入り(みやいり)です。これが岸和田だんじり祭の起源とされる稲荷祭とどのように結びついているのかははっきりしていませんが、記録から寛延3年(1750)に岸城神社にだんじりが宮入りをしたことは分かっています。

シシゾウ:柿本さんのお住まいの宮本町は岸城神社の宮総代ということで、祭りで他町と違うところがあるそうですね。

柿本:現在、岸城神社に宮入りする町は15町あり、宮入りの順番はくじを引いて決めます。しかし、宮本町は常に宮入りが一番の"宮一番"、上町(うえまち)は宮入り二番の"宮二番"、五軒屋町(ごけんやまち)が宮入り三番の"宮三番"ということが決まっているため、この三町はくじを引きません。これは岸城神社の歴史に由来しています。岸城神社は約600年の歴史があり、地元を守護する産土神(うぶすながみ)として信仰されてきました。この神社を守ってきたのが、宮三町(みやさんちょう)といわれる宮総代の宮本町、上町、五軒屋町の氏子たちです。江戸時代には、岸城神社が岸和田全体の鎮守ということになって城内に移され、氏子の手を離れましたが、明治時代になると再び氏子のもとに戻ってきました。そういう歴史的背景があるからこその宮一番、宮二番、宮三番です。私たち宮本町の人間は宮一番を誇りに思っています。なお、岸和田天神宮にも同様の背景があり、宮入りする六町のうち、沼町(ぬまちょう)は"天一番(てんいちばん)"、筋海町(すじかいちょう)は"天二番(てんにばん)"ということで宮入りの順番は常に一番、二番です。

シシゾウ:岸和田のだんじりはどういう特徴がありますか?

柿本:山車(だし)の一種であるだんじりの祭りは大阪南部を中心に盛んで、各地に伝統のだんじりがあります。外観や構造の特色から、岸和田のだんじりは岸和田型と呼ばれ、他地区のだんじりとは区別されます。車体は総ケヤキ造りの豪華なもので、コマと呼ばれる車輪が付いていて二本の曳き綱で曳いて動かします。近年の傾向として、大型化してきていて重量は約4tになります。
だんじりは大体100年ごとに新調します。私たちの宮本町も88年間曳いただんじりを、5年の歳月と1億数千万円の費用をかけて2008年に新調しました。

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【みどころ】F1マシンさながらのチューンナップで高速化

柿本:だんじりを曳く人間は、「だんじりにええかっこさせたい」というのが口癖です。だんじりの"ええかっこ"は、何といっても豪快に疾走するところです。そこで、各町は競うようにスピードを出すことに情熱を注いでいます。私たちはよくF1レースに例えるのですが、各町とも、だんじりのコマや車軸などの足回りの改良にしのぎを削っています。結局、スピードが出るようにするには曳きはじめにかかる抵抗をいかに減らすかということに尽きます。そこを地車新調にあたり、わが町も徹底的に追求しました。
しかし、どれだけだんじり本体が進化しても、曳くのは人間です。この祭りはとにかく走るので、曳き手には体力が必要です。以前、どれだけの距離を走るのかと思って、祭りのときに万歩計で測ったら約65km移動していました。だから、町内の青年団は祭りが近付くと、走り込みと称して夜に皆でランニングをし、体力づくりに励んでいますよ(笑)。

シシゾウ:だんじり最大の見せ場はどこでしょうか?

柿本:だんじりが、辻や交差点などのコーナーをフルスピードで曲がる「やりまわし」です。よほどのことがないかぎり、角の直前で一旦停止して曲がる「止めまわし」はしないので、やりまわしをする回数は2日間で100回近くなります。
やりまわしは、だんじりを曳行するテクニックのみせどころです。曳き手をはじめ、それぞれの持ち場の人間が息を合わせないと、速く、かつ、建物にぶつけず、スムーズに曲がることはできません。4tを超すだんじりが猛スピードで走るだけに、ひとりでも間違った操作をしたり、手を抜いたりすると、仲間を危険にさらしかねません。だから、走り続けてどれだけしんどくても1回1回が真剣勝負のつもりで、皆が心をひとつに合わせてやりまわしに臨んでいます。

シシゾウ:やりまわしを見るのに、おすすめの場所はどこですか?

柿本:"カンカン場"の通称で知られる大阪府道29号大阪臨海線の岸和田港交差点は、道幅が広く、豪快なやりまわしが見られるので、人気の高いやりまわしポイントです。やりまわしのテクニックを見るなら、狭い通りから広い通り、または、広い通りから狭い通りというように道幅の違うところを曲がるコーナーに注目です。この場合、少しでも操作を誤ると、だんじりは建物に当たってしまうので、見ていてとてもスリリングです。
細い通りから広い通りへのやりまわしでおすすめは、岸和田駅前通商店街のヤングレコードというCDショップのある通称「ヤング」と呼ばれるコーナーです。反対に、広い通りから狭い通りへのやりまわしポイントでおすすめは、昭和大通りから紀州街道に曲がる通称「小門(こかど)・貝源(かいげん)」です。このほかにも、通りがカギ型になったS字が連続する堺町の通称「タキヤ」と「マルサ」も難所で見ものです。わが町のやりまわしで最大の見せ場といえば、岸和田城に向かう途中にあるこなから坂です。私たち岸城神社の氏子町が宮入りで必ず通るコースで、一気に坂道を駆け上がり、その勢いでコーナーを曲がるという、私たちにとっては一発勝負となるやりまわしです。

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【注目ポイント】各町の伝統とこだわりが凝縮した彫物は一級の芸術品

柿本:やりまわしをするだんじりはとても迫力があり見ごたえがありますが、だんじり本体にも注目していただきたいです。岸和田のだんじりの価値は、優美な屋根とケヤキ材にほどこされた彫物(ほりもの)にあります。彫物の題材は神話や歴史物などからとられることが多いです。どこの町も彫物には強い思い入れを持っています。宮本町でも、4年前にだんじりを新調した際、どういう構図の彫物にするか検討するために戦記物を相当研究しました。宮本町のだんじりの彫物で特に注目していただきたいのは、土呂幕(どろまく)と呼ばれる一番目立つ正面に彫られた「薄田隼人正兼相徳川本陣討入(すすきだはいとのしょうかねすけとくがわほんじんうちいり)」です。薄田隼人というのは真田幸村方の戦国武将で勇壮な人物だったのですが、大阪冬の陣のとき、遊郭に遊びに行っている間に守っていた城を奪われてしまい、その汚名返上のため、夏の陣ではたったひとりで家康の本陣に討ち入りし、憤死したという逸話の持ち主です。歴史上あまり有名ではありませんが、うちの町では豪勇無双さを気に入って、先代、先先代のだんじりにも薄田隼人の構図を取り入れています。このほかにもいろいろな戦記物から題材をとっていて、宮総代であることを示す岸城神社の社殿も構図に取り入れています。
彫物をご覧になるには、夜の灯入れ曳行のときがおすすめです。約200個の提灯を灯し、勇壮豪快な昼間とは対照的にゆったりと曳行しますので、近付いてご覧いただけるのではないかと思います。

シシゾウ:柿本さんにとってだんじりの一番の魅力はなんでしょうか?

柿本:だんじりにはいろいろな魅力があるのですが、私が一番すばらしいと思うのは、曳行団体内で子どもから青年、壮年、年配の方まで年齢層ごとに役割分担がきちんと決められていて、社会的地位など関係なく、だんじりを無事に曳行するという目標に向けて町がひとつにまとまるところです。
だんじりに携わっていて、もうひとつすごいと思うのは、普段の生活では感じない死を意識するところです。だんじりを曳いていると、持ち場によっては"死ぬかもしれん"という覚悟めいたものがあります。だんじりに一番近いところで曳き綱を曳く綱長(つなちょう)という役になったときは特に死をリアルに感じて、もしも転んで綱を放したら、だんじりに轢かれてしまうなと思いながら曳いていました。今年、私は現場の最高責任者である曳行責任者を務めさせていただきます。曳行時にはブレーキ係を担当するので、曳行に携わる人たちの安全を担うことになります。自分の命を危険にさらしたり、人の命を預かったりということを経験できるのはこの祭りならではだと思います。

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【ふるさと自慢】岸和田だんじり会館でリアルだんじり体験

シシゾウ:岸和田市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

柿本:岸和田はいまや全国的に有名になった泉州水なすの本場です。やはり、よその産地のものとはひと味違うと思います。観光スポットでおすすめは、「岸和田だんじり会館」です。だんじり祭のミュージアムで、実物大のだんじりが展示されているほか、だんじりの屋根に乗った気分が体験できるコーナーや迫力満点の祭り映像が見られる3Dシアターなどがあります。館内のショップではだんじりグッズや岸和田の特産品を売っていますので、おみやげにいかがでしょうか。

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【メッセージ】祭りの背景を知れば、感動がより深まります

柿本:宮本町がだんじりを新調して4年目になります。曳行責任者としては初心にかえり、スピードアップを図りつつ、安全無事に曳行したいと思っています。
おかげさまで私たちの祭りは全国的に有名になり、大勢の方に見に来ていただいています。しかし、人気の割には観光化されておらず、必ずしも観光客の方に優しい祭りではないかもしれません。それでも、見ていただく方と一体になってこその祭りと思っていますので、テレビ画面を通してだけではなく、祭りの空間に来ていただいて、直に迫力や勇壮さを感じていただきたいと思います。その際、単純に「すごいな」「おもしろいな」と見ていただくのもいいのですが、この祭りの歴史の背景などをある程度知っておいていただくと、より深く感動していただけるのではないかと思います。

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参加者写真
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