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ひょうたん祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:OBS 大分放送
放送
:2011年12月24日(土)14:00~14:54

ダイドードリンコスペシャル

奇祭・ひょうたん祭り ~ひょうたん様と陰の主役たち~

ひょうたん祭り

大分県豊後大野市千歳町で800年以上前から続く『霜月祭』、通称『ひょうたん祭り』。長さ1メートル以上の『大わらじ』を履いた『ひょうたん様』と呼ばれる男性が村を練り歩く奇祭である。腰には酒の入った『大ひょうたん』をぶらさげ、沿道を埋めた見物人にお神酒を振る舞う。・・・以上が一般的に知られている『ひょうたん祭り』の概要だ。しかし、これはハイライトのみであり、祭りにはひょうたん様以外にも『主役たち』がいる。約百年に一度しかその家に巡ってこない『座元』(ざもと/祭りの準備等全てを取り仕切る責任者)、逆に代々その家の当主だけが務めると決められている『清者様』(しょうじゃさま/流鏑馬を執り行う男性)など・・・。番組では祭りに関わる様々な人々の視点から、ひょうたん祭りの全容を伝える。

祭り紹介

  • 祭り写真館

ひょうたん祭り

大わらじをはいた「ひょうたん様」が村を練り歩きます。腰にぶらさげた大ひょうたんには、三升のお神酒が入っており、「五穀豊穣、健康になる酒じゃあ」と言いながら、沿道を埋めた見物人にこの酒を振る舞います。「よいしょ、よいしょ」のかけ声で、1㎞の道を2時間もかけて練り歩くユーモラスな姿が幸せな笑いを誘います。

開催日
12月第1日曜日
場所・アクセス
大分県豊後大野市千歳町柴山神社
・大分自動車道 大分米良インターから国道10号線を宮崎方面へ15分程度進み、そのまま中九州横断道路に乗り犬飼インターで降り国道57号線を竹田方面へ約10分で千歳町長峰。そこから左折し柴山方面へ5分。
・JR豊肥本線 犬飼駅からタクシーで約15分。
・JR豊肥本線 菅尾駅からタクシーで約5分。
お問い合わせ
豊後大野市千歳支所産業建設課
0974-37-2111

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

ひょうたん祭り 清者様 柴山 稲太郎さん「この祭りのメイン行事のひょうたん様の行列は時間にして2時間ほどですが、そこに至るまでに、祭りを行う地区の人たちは苦労をいとわず、長い時間をかけて準備をします。約800年の伝統を守り続けている地域の人間の熱意を、祭りを通して感じていただければ嬉しいです。」

【歴史】ひょうたんに酒を詰めて五穀豊穣、天下泰平を祈願

シシゾウ:ひょうたん祭りは、いつごろ始まった祭りですか?

柴山:言い伝えによると、今から約800年前の建久(けんきゅう)年間、豊前豊後(ぶぜんぶんご)(現在の熊本県・大分県)の守護職、大友家と薩摩(さつま)(現在の鹿児島県)の島津家の間で戦争が始まり、戦場になった千歳町は家や稲田を焼かれ、農民たちが路頭に迷いました。このことを憂えた宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の神様は、自身のご分霊にこの地を治めさせることにし、地元の豪族の夢枕に立ってそのことを告げました。豪族は身を清め、ひょうたんに清酒を詰め、神馬を伴って神様をお出迎えし、流鏑馬(やぶさめ)や獅子舞を奉納し、ご分霊を柴山の地にまつりました。それが柴山八幡社(しばやまはちまんしゃ)です。戦争が終わり、平和が戻ってから、農民たちは先人にならって毎年旧暦の霜月(しもつき)にご神幸の行列を行い、流鏑馬や獅子舞を奉納しました。それがこの祭りの始まりで、現在は12月の第1日曜に開催されます。

シシゾウ:柴山さんが務められる清者(しょうじゃ)様は、ひょうたん祭りでどのような役回りをされるのですか?

柴山:神様を迎え、奉納の流鏑馬を行うなどひょうたん祭りで行われる一連の神事に関わる役で、先祖代々、柴山家の当主が務めます。私は父の跡を継いで17年前から清者を毎年務めています。
清者の成り立ちについて、祖父から話を聞いたことがあります。その話によると、はるか昔、用明(ようめい)天皇が柴山八幡社に参拝に来られて、この地に流れる大野川を渡ろうとされたとき、ひとりの地元の若者が身を清め、天皇を背負って向こう岸にお渡ししました。その若者は天皇に直接触れた清い者として"清者"と呼ばれるようになったということです 。

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【みどころ】頭に長ひょうたん、足には巨大わらじ! 笑顔を誘う

柴山:ひょうたん祭りといえば、頭の上に長さ約80㎝の長ひょうたん、腰にはお神酒の入った大ひょうたん、さらに長さ約1.2m、幅約50㎝の大わらじを履き、真っ赤な着物を身に纏った「ひょうたん様」が、沿道の人たちにひょうたんの酒を振る舞いながら練り歩くユーモラスな行列が有名です。でも、この行列はひょうたん祭りの一部にすぎません。祭りそのものは行列に先立つ2日前から始まります。
ひょうたん祭りを主催するのは柴山八幡社の氏子である千歳町の柴山地区、高畑地区、日向久保地区の住民たちで、3地区の11の組が毎年持ち回りで行います。行列の主役はひょうたん様ですが、実質的にこの祭りを仕切るのは、座元(ざもと)といって当番の組の中から選ばれた一軒で、祭りの行事のほとんどは座元の家で行われます。

シシゾウ:ひょうたん様に扮するのは、どういう人ですか?

柴山:ひょうたん様になるのは、当番の組で一番元気のいい長老の男性です。ひょうたん様の格好をして行列するのは体力がいる上、お酒も強くなければならないので誰でも務められる役ではありません。神事なので身内に不幸事などがあっても役につくことはできません。

シシゾウ:ひょうたん祭りの3日間の流れを教えてください。

柴山:行列が行われる2日前の金曜日の午後3時過ぎ、座元の家から派遣された2名の使者が清者の私を迎えにくる「清者迎え(しょうじゃむかえ)」という儀式で、ひょうたん祭りは幕を開けます。紋付袴の正装で、使者に案内されて私が座元の家に行くと、神様を座元の家に迎える「降神の儀(こうしんのぎ)」という儀式が行われます。このときから祭りが終わるまで、清者は座元の家で寝起きし、宴席以外は基本的に座敷からほとんど出ず、他人との交渉を断って過ごします。なお、祭り期間中は毎晩、座元の家で宴会が行われ、酒をくみかわします。そのため、祭りの関係者はお酒が強くないと大変です。
翌日の土曜日の早朝、清者は神馬役を務める馬とともに近くを流れる大野川に行って身を清めます。12月で気温が氷点下になっている中、川に浸かるのは役目とはいえ大変です。この日、当番の組の人たちは総出で、ひょうたん様の大わらじや神社の鳥居にかける大注連縄(しめなわ)などを夕方までかかって作ります。
行列当日の日曜の朝も、清者は大野川で身を清めます。午前8時、座元の家に行列に参加する人たちが集まり、衣装をつけるなど準備を始めます。午前10時になると「出立(でたて)の宴」が催され、関係者は座元が用意した料理を食べ、酒をくみかわします。それが終わると行列を仕立てて座元の家を出発します。これは組の人たちに披露するために行うもので、短い距離を歩くとすぐに柴山八幡社そばの宮守(みやもり)に移動し、午後1時から始まる行列本番の出発の時を待ちます。その間、清者は神社で神事を務めますが、ひょうたん様はこの休憩時間にもお酒を飲んで過ごします。

シシゾウ:行列の構成はどのようになっているのですか?

柴山:行列の先頭に立つのはひょうたん様で、そのすぐ後ろに神馬に乗った清者、清者のお供役で子どもが務める刀持ち、鈴持ち、荷物持ち、さらにその後ろに獅子舞、神楽、神輿の一行が続きます。
行列は午後1時過ぎに柴山八幡社を出発すると参道を通って、柴山地区と高畑地区の境界まで行き、柴山地区にある御仮所を目指します、距離にするとわずか1㎞ほどですが、行列が御仮所に到着するまでに約2時間かかります。これには、お神酒をいただこうと氏子や観光客がひょうたん様の周囲に詰めかけて大混雑するせいもありますが、行列に時間がかかる最大の原因は、ひょうたん様が履く大わらじです。ひょうたん様の不思議な扮装の意味は文献が残っていないこともあってまったく不明ですが、わらじに関してだけ言えば、元々は普通のサイズだったようです。それが、祭りの当番の組が、前の年の組が作ったわらじよりも大きくしようと互いに競いあっているうちに、現在のように巨大化していったということです。このわらじ、片足だけで重さが10㎏近くあるので自力ではとても歩けません。しかも、ひょうたん様は朝からお酒をたらふく飲んで、酔いが回って足元がおぼつかない状態になっているので、ひょうたん様のそばに付いている介添え役が「よいしょ」「よいしょ」の掛け声とともに、わらじの先に取り付けた綱を引っ張ることで、どうにかこうにか前に進むといった具合です。過去には、ひょうたん様が行列の出発前に飲み過ぎて、記憶が飛んでしまうほど酔っぱらってしまったため、御仮所まで3時間かかったということもありましたが、無事大役を終えたひょうたん様とその家族の絆にはとても感動しました。

シシゾウ:御仮所ではどのような行事が行われるのですか?

柴山:御仮所に行列一行が到着し、神輿が安置されると、ひょうたん様はお役目終了です。御仮所での最大の見せ場は神馬に乗った清者が行う流鏑馬で、この祭りのクライマックスです。約500mの馬場を、白装束に身を包んだ清者が神馬を駆って全力疾走で7往復します。馬場がコンクリート敷きのため、矢を射らずに走るだけですが、走り終えるころには真冬にも関わらず、人馬ともに体から湯気が出ます。ひょうたん様の行列を静とすれば流鏑馬は動です。静と動の対比がここまではっきりしている祭りも珍しいのではないかと思います。
御仮所での神事が終わると行列一行は座元の家に戻り、神様をお送りする「昇神の神事(しょうしんのしんじ)」を行います。その後、直会(なおらい)の宴が開かれ、3日間にわたったひょうたん祭りは終了します。

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【注目ポイント】ひょうたんのお神酒をいただいて無病息災

柴山:この祭りを見に来られたら、ひょうたん様が振る舞うお神酒をぜひいただいてください。このお神酒を飲むと、無病息災のご利益があるとされています。お猪口(ちょこ)は行列側で用意しますが、足りなくなることがあるので、慣れた地元の方はマイ猪口を用意してこられます。
例年、ひょうたん様が振る舞うお神酒の量は6~7斗(1斗=10升)に達します。昔は自家製の白酒を使っていたようですが、今はお酒の自家製造が許されないので、にごり酒を使うなどそれぞれの組で工夫を凝らしています。ひょうたんを通したお酒の味はひと味違うのでじっくり味わってみてください。なお、お神酒をいただかれる場合は、お車の運転はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

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【ふるさと自慢】日本一の清流・大野川の川の幸づくし!

シシゾウ:豊後大野市千歳町でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

柴山:豊後大野市千歳町は、平成17年に合併する前は大野郡千歳村(おおのぐんちとせむら)と言っていました。この町の一番の自慢は、数年前に四国の四万十川を抜いて静流日本一になった大野川です。水がきれいなだけあってアユが名産で、アユ釣りのシーズンには釣り人が大勢訪れます。ウナギや川ガニも特産で、ひょうたん祭りの日にはアユやウナギ、川ガニの味噌汁やカニ飯などを売る店が出ます。お神酒のつまみにご賞味ください(笑)。

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【メッセージ】座元を出発するところからご覧ください

柴山:ひょうたん祭りは、地区の人が手間暇をかけて行う祭りです。お神酒や宴会の食事の用意など費用も相当かかるため、過疎化で戸数が減った組は何年も前から積み立てをして祭りに備えています。そんな舞台裏の苦労も知っていただいた上で祭りをご覧いただきたいです。本番の行列だけでなく、午前中に行列の面々が座元の家に集まって出発するところから見ていただくと、この祭りをより深くご理解いただけるのではないかと思います。

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