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秩父夜祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:テレ玉
放送
:2011年12月23日(金・祝)20:00~20:55

ダイドードリンコスペシャル

だんご坂に男たちの太鼓が響く!! ~秩父夜祭2011~

秩父夜祭

「ふるさとの音」は何?……おそらく、埼玉県秩父地方の人たちは即座に「夜祭の太鼓かな」と答えるだろう。秩父夜祭。日本三大曳山祭のひとつで、2日間で30万人以上の人出がある。クライマックスは最終日のだんご坂だ。急坂。およそ20tの6台の山車を引き上げるために、渾身の力を振り絞った大太鼓の音が鳴り響く。その音は古くから、「秩父人」の胸に深く刻み込まれてきた。打ち手たちにとっては、そこで打つことは最高の名誉だ。番組では、秩父夜祭の「太鼓」にスポットを当て、新旧2人の打ち手に一年を通じて密着。だんご坂の舞台に向けた精進、想い、そして「その時」の表情を感動的に描く。

祭り紹介

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秩父夜祭

「秩父夜祭」は、秩父神社例大祭の「付祭り」で300有余年の歴史があり、日本三大曳山祭のひとつに数えられています。勇壮な屋台囃子の調べに乗って、豪華絢爛な笠鉾(かさぼこ)二基と屋台四基の山車が町中を曳き廻されます。クライマックスは3日の夜。冬の夜空に打ち上げられる花火をバックに、笠鉾・屋台が団子坂を引き上げられる様は大迫力です。国の重要民俗文化財に指定されています。

開催日
12月2日~12月3日 ※毎年同日
場所・アクセス
埼玉県秩父市秩父神社
・池袋駅から西武鉄道「特急レッドアロー号」で西武秩父駅まで約80分。徒歩20分。
・熊谷駅から秩父鉄道(急行)にて秩父駅まで約50分。徒歩3分。
・関越自動車道 花園インターより国道140号皆野寄居バイパス経由約25km。
・首都圏中央連絡自動車道 狭山日高インターより国道299号経由約39km。
お問い合わせ
秩父観光協会
0494-21-2277

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

中町(なかまち)町会長 浅賀 克彦(あさが かつひこ)さん「秩父夜祭は、祭りに登場する山車六基が国の重要有形民俗文化財、屋台芝居と曳き踊り、屋台囃子が国の重要無形民俗文化財に指定されています。ひとつの祭りで、国の有形・無形の文化財指定を受けている祭りは全国に実は、5つしかありません。」

【歴史】年に一度の絹の市を盛り上げた冬の祭典

シシゾウ:秩父夜祭は、いつごろ始まった祭りですか?

浅賀:秩父神社の例大祭として行われる秩父夜祭は、江戸時代初期の寛文(かんぶん)年間(1661~1673)に、神輿が御旅所(おたびしょ)にお渡りする御神幸(ごしんこう)行列に、神社の氏子各町が山車を出してお供をするようになったのが始まりといわれ、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭に数えられています。
秩父夜祭に登場する六基の山車は、笠鉾(かさぼこ)と屋台の2つのタイプがあります。どれも精巧な彫刻や飾り金具で豪勢に飾られた豪華なもので、すべて国の重要有形民俗文化財に指定されています。これらの山車を作ったのは、かつて秩父の主産業だった絹織物の商いで財を成した絹問屋の旦那衆でした。山間で土地が痩せていた秩父は、米の代わりに桑を栽培しての養蚕業が盛んで、江戸時代には全国でも有数の絹織物産地として知られるようになりました。秩父の住民たちは領主の忍藩(おしはん)への年貢は米ではなくお金で納めていたため、作った絹織物をお金に換える必要がありました。そこで、その年の絹織物ができあがる冬に製品を売り込む絹の市を開き、各地からやってくる商人たちをもてなすために祭りを盛大に催すようになったのが、現在の祭りの形を作ったといわれています。

シシゾウ:笠鉾と屋台は、どういう違いがあるのですか?

浅賀:秩父夜祭の笠鉾は、内室式屋台と笠鉾が合わさった独特の形で、中央に長い真柱(しんばしら)(標木(しめぎ))を立て、屋台の上に三層の花笠が載り、全体の高さが15m近くになります。大正3年の電線架設のため、町を運行するときには花笠は取り外されます。屋台は、左右に張り出し舞台の「芸座(げざ)」を取り付けることで舞台となり、歌舞伎が上演できるようになっているのが最大の特徴です。ちなみに、屋台の「屋」とは屋形のことを意味します。また、舞台に使用する水引幕(みずひきまく)と後幕(うしろまく)を持っているところも特徴的です。この張り出し舞台で演じられるのが「屋台芝居」と呼ばれる歌舞伎で、秩父夜祭のみどころのひとつになっています。屋台を出す屋台町4町のうち、毎年1町が屋台芝居を上演する当番になります。今年はうちの中町(なかまち)が当番です。
屋台町が奉納するのは屋台芝居だけではありません。屋台を運行中、町内の辻々に屋台を停めて、屋台舞台で「曳き踊り」と呼ばれる長唄の演奏と踊りを奉納します。屋台芝居と曳き踊りは国の重要無形民俗文化財に指定されています。

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【みどころ】豪華屋台と冬の花火の華麗な競演

浅賀:秩父夜祭のメインのだしものといえば、笠鉾と屋台が秩父市街を勇ましい屋台囃子の調べにのって運行する曳き廻しです。重さが十数トンにもなる笠鉾・屋台を150~200人ほどの曳き手が2本の曳き綱で牽引するところは壮観です。特に夜の曳き廻しは、提灯とぼんぼりが飾りつけられて、笠鉾・屋台のきらびやかさが際立ちます。
大勢の人間が関わる曳き廻しの花形は、紅白の襦袢(じゅばん)を着て屋台の前に乗り込み、昼は扇子、夜は提灯を振って、曳き手たちを囃し立てて元気づける4~6人の「梶取(かじとり)」です。ほかの町では「囃子手(はやして)」「襦袢着(じゅばんぎ)」とも呼ばれます。梶取は一生に1度の役で、これを務めるのは秩父男子の本懐です。梶取は祭りの間は神様扱いされ、1人につき5~6人のお付きの人間が付きます。
笠鉾と屋台の曳き廻しのハイライトは本祭の3日の夜、神輿の御神幸行列をお供して、秩父神社から約1km離れた御旅所に向かうときです。御旅所は小高いところにあるので地元の人間は"お山"と呼んでいます。御神幸行列が御旅所に向けて秩父神社を出発するのが夕方6時半ごろ、祭主の先頭に各町の高張提灯・お供物行列が続き、神輿・御神馬2頭が加わり長い行列になります。笠鉾と屋台は午後7時ごろに出発します。この道中の最大のみものは、御旅所の手前にある団子坂(だんござか)を笠鉾と屋台が曳き上げられるところです。この坂は傾斜が急な難所のため、増綱(ましづな)と呼ばれる曳き綱を2本足して200人近い人数で曳き上げます。団子坂には観覧のための桟敷席があり、希望者はハガキで申し込みをします。ただし非常に人気が高く、地元の人でも中々手に入らないというプレミア席になっています。
六基の笠鉾と屋台が秩父神社を出発する午後7時から、御旅所に勢ぞろいする午後10時ごろまで、秩父夜祭名物の花火がずっと休みなく打ち上げられます。空気が澄んでいる冬の花火はとてもきれいで、笠鉾と屋台の曳き廻しを盛り立てます。

シシゾウ:御旅所ではどのような催しが行われるのですか?

浅賀:御旅所では、神輿が安置され、亀の子石の背に大幣がまつられ、祭主の祝詞奏上、次いで代参宮神楽(だいさんぐうかぐら)※が舞われる斎場祭(さいじょうさい)という神事が執り行われ、屋台芝居や曳き踊りの奉納も行われます。すべての行事が終わると深夜0時を回りますが、この日最後の見せ場として、笠鉾・屋台が自分たちの町内に戻るのに団子坂を下りる「曳き下ろし」があるので、お時間のある方はぜひご覧いただきたいと思います。坂を下るとき、屋台のスピードが出過ぎないように、ブレーキ係として後ろから綱を曳いてくださるよう、見物の方々にもお願いするので、綱引きが得意という方はふるってご参加ください(笑)。

※代参宮神楽(だいさんぐうかぐら):二人舞で四方堅めの神楽。

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【注目ポイント】屋台芝居に曳き踊り、秩父の郷土芸能尽くしの2日間

シシゾウ:屋台で上演される屋台芝居にはどのような由来があるのですか?

浅賀:屋台本体を中央として、左右に舞台を組み芸座をつけると歌舞伎舞台に変身します。秩父地方は江戸時代から歌舞伎の地芝居が盛んで、その流れを汲んで屋台芝居が上演されるようになりました。演じるのは、秩父歌舞伎の保存団体「秩父歌舞伎正和会(しょうわかい)」です。ただし、中町だけは古くからの御縁で秩父市のお隣の小鹿野(おがの)町にある木魂(きむすび)神社の津谷木(つやぎ)歌舞伎保存会に出演をお願いしています。前座には地元の小学校の秩父歌舞伎クラブによる子ども歌舞伎も上演します。通常、屋台芝居は本祭の3日にだけ当番屋台町の町内で上演されるのですが、中町だけはここ数年、宵宮の2日にも屋台芝居を上演しています。

シシゾウ:曳き踊りはどちらで奉納されるのですか?

浅賀:長唄の演奏に合わせて舞を舞う曳き踊りの奉納は2日と3日の両日、秩父神社や御旅所、さらに町内の10ヵ所以上で奉納されます。昔、曳き踊りの奉納は、祭りの見物に来られた忍藩の殿様の家臣が滞在した宿舎の柱に屋台真ん中の柱を合わせて停めて行われていたといいます。当時とは町並みがずいぶん変わってしまいましたが、今も昔とほぼ同じ場所で奉納を行っています。
長唄を演奏する地方(じかた)は日本舞踊の花柳(はなやぎ)社中の方にお願いしますが、踊る立方(たちかた)は町内の女の子で、夏からお師匠さんについてお稽古を重ねます。少女たちがきれいな着物を着て舞うところはとても華やかで、人気も高いです。御旅所では、四基の屋台が揃って所作の奉納をします。最近は少子化で踊り手の子どもを探すのが大変ですが、秩父の祭りには欠かせないものなのでどこの町内も頑張って伝統を守っています。

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【ふるさと自慢】「秩父まつり会館」でいつでも祭りをリアル体験

シシゾウ:秩父市でおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

浅賀:秩父の祭りのことをもっと知りたいという方におすすめなのが「秩父まつり会館」です。実物大の笠鉾や屋台を常設展示しているほか、屋台芝居の当番になっていない屋台町の芸座なども展示されます。また、映写コーナーでは、祭りのハイライトシーンが迫真の映像で鑑賞できます。
近ごろ、全国各地でB級グルメが注目されていますが、秩父が誇るB級グルメといえば「みそポテト」です。茹でたじゃがいもをてんぷらのように衣をつけて揚げ、甘い味噌をかけたもので、秩父では昔から食事の合間などに食べられてきました。ホクホクした食感は絶品ですので、機会があればぜひ食べてみてください。

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【メッセージ】宵宮にも屋台芝居を上演するので泊りがけでお越しください

浅賀:今年は私たち中町が屋台芝居の当番町ということで、屋台のぼんぼりをすべて張り替えるなど上演に向けて準備を着々と進めています。祭りを盛り立てるために宵宮にも屋台芝居を上演する予定ですので、お時間が許せば宵宮から泊りがけで祭り見物にお越しいただければと思います。3日だけでなく2日にも花火が打ち上げられますし、笠鉾は出ませんが屋台の曳き廻しも行われます。昼は比較的、屋台のそばに近づきやすいと思うので、屋台の彫物や幕をじっくりご覧いただけると思います。中町の屋台なら、日本神話を彫物にした屋根を飾る鬼板(おにいた)など特に注目していただければ嬉しく思います。屋台の曳き廻し、屋台芝居、曳き踊り、冬の花火を存分にご堪能ください。

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