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ヘトマト

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:長崎放送 NBC
放送
:2010年2月7日(日)14:30~15:24

ダイドードリンコスペシャル

ヘトマト

ヘトマト

長さ3.5m、重さ350キロ・・・大きな大きな草履が冬の町を歩きます。
高台の神社に奉納するまでの約1キロ、大草履を担ぐふんどし姿の若者たちが、嫌がる見物の娘さんたちを次々と捕まえては草履にのせ、何度も何度も胴上げを繰り返す、不思議な祭り・・・へトマト。なぜ?へトマトというのか、どうして始まったのか?謎だらけの祭りです。へトマトは、宮相撲、羽根つき、鯨の目をかたどった藁玉を取りあう、玉蹴り(たませせり)、その年大漁か豊作かを占う綱引き、そして大草履の巡行でクライマックスを迎えます。
家内安全、子孫繁栄、大漁そして豊作・・・日本人の昔からの願いが盛り込まれた不思議な祭り、へトマト。日本の原風景が残る、長崎県五島列島の小さな町の風情とともに、ユニークな祭りを描きます。

祭り紹介

  • 祭り写真館
  • 参加者写真

ヘトマト

古来より下崎山地区に伝わる奇祭で、起源、語源については全く不明の民俗行事です。子供や青年の「宮相撲」、着飾った新婦二人が酒樽に乗って行う「羽根つき」、身体にススを塗り付けた若者がわら玉を激しく奪い合う「玉蹴り」、豊作と大漁を占う「綱引き」と続き、最後に「大草履」を担いで山城神社へ奉納します。

開催日
1月の第3日曜日
場所・アクセス
長崎県五島市白浜神社周辺
・長崎県五島市下崎山地区(福江島)
・福岡または長崎から航空便で福江空港に入り、車で10分
・長崎からフェリーで福江港に入り、車で10分
お問い合わせ
五島市教育委員会
025-757-3345

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

【歴史】すべてが謎に包まれた奇祭 「ヘトマトという祭りは起源も語源も一切分かっていない祭りですが、新年にその年の大漁豊作を祈願する、地域の皆がとても大切にしている行事です」

シシゾウ:ヘトマトはいつごろ始まった祭りですか?

山内:ヘトマトという祭りは小正月に地域の大漁豊作を祈願する行事ですが、いつからどういう理由で始まったのかまったく分からないんです。ヘトマトと言う名前の由来も分かっていません。この祭りはよその祭りにはないところがたくさんあるのですが、大通寺というお寺で御幣のお祓いを受けるところから始まって、海の近くの白浜神社の境内で相撲をとり、最後には山神様をまつる山城神社というお社に自分たちで作った大草履を奉納するという具合に、お寺にも行くし神社にも行くという点で非常に珍しい祭りです。
この祭りは元々、地元の青年団が中心になって行ってきたものですが、若者の数が減ってきたために昭和50年から地元の消防団にも参加してもらい、相撲大会や綱引きなど、かつては地区の東西に分かれてやっていた行事を青年団対消防団という形で行っています。祭りの開催日も以前は1月16日と決まっていたのですが、今は青年団や消防団の人間のほとんどがお勤めをしている関係で、祭りに参加しやすいように平成20年から1月の第3日曜に行っています。

シシゾウ:山内さんはずっとヘトマトの世話役を務められているそうですね。

山内:なぜそうなったのかは分かりませんが、昔から私の家がヘトマトの総監督兼世話役として祭りをとり仕切ることに決まっています。私は6代目の父からそのお役目を引き継いでから7代目として20数年この祭りのお世話をしています。ヘトマト当日は、いろんな行事が連続して行なわれるので総監督兼世話役としては一日中大忙しで、分刻みのスケジュールで動いています。


【みどころ】総重量350㎏の巨大草履で女性を胴上げ!?

シシゾウ:ヘトマトの一番のみどころはどこですか?

山内:ヘトマトでは相撲大会、羽根つき、玉蹴(せせ)り、綱引き、大草履の奉納といった行事が一日のうちに行なわれるのですが、そのうち、晴れ着を着た新婚の女性が酒樽の上に乗って羽子板で羽根をつく羽根つきと、長さ3.5m、横幅1.5m、総重量350kgという巨大な藁の草履に若い女性をのせて、思い切り揺さぶる大草履は非常に珍しくて、ここでしか見られないと思います。

シシゾウ:羽根つきはどのようにして行われるのですか?

山内:羽根つきは、路上に置いた2つの酒樽の上に振袖で着飾った若い女性がそれぞれ立って、羽子板で羽根をつきます。この羽根つきは、その年の農業や漁業の豊凶を占う意味があって、羽根つきが長く続けば続くほど豊作豊漁になり、羽根をついた女性も幸せになるという言い伝えがあります。その日の天候にもよりますが、6、7回続けばいい年になると言われています。ちなみに、この羽根つきをする女性は新婚さんでないといけないという決まりがあります。最近は過疎の影響で新婚さんが少ないので、島外に嫁いだ地元出身の女性にもお願いして来てもらったりしています。6代目の父に聞いた話によると、これまで羽根つきをした女性で離婚した人はいないそうですよ。

シシゾウ:大草履の奉納はどのように行われるのですか?

山内:メイン会場に据えられた大草履は毎年、約10日間かけて青年団のメンバーが藁を編んで作ります。この大草履を青年団と消防団のメンバーが1班15名ほどで入れ替わり立ち替わりしながら担いで山城神社に奉納しにいくんですが、ただ担いで歩くだけでなく、道すがら若い女性をみつけたら、捕まえて草履に上げて、胴上げのように放り上げたり5、6回左右に揺さぶったりします。これがひとつのみものになっています。ひと昔前は、草履に上げられた女性は皆、恥ずかしがって顔を上げることができなかったものですが、今の若い方は喜ばれてVサインを出したりされるので時代も変わったなあと思います(笑)。

シシゾウ:女性を大草履に乗せるのにはどういう意味があるのですか?

山内:草履に乗るのは未婚の女性と決まっていて、乗るとその女性は幸せになり、子宝にも恵まれると言われています。当然、大草履に上げられるのは妙齢の女性ということになるわけですが、3年前に初めてお子さんを上げたことがあります。それは、そのお子さんのお母さんから子供の身体が弱いので丈夫になるように大草履に乗せていただけないかとお願いされたからで、私もいいですよということで了解したんです。神にもすがりたいという親心ですよね。


【注目ポイント】全身煤だらけで藁玉の争奪戦

山内:男たちが藁(わら)の玉を激しく奪い合う玉蹴りも珍しい行事なので、ぜひご覧いただきたいと思います。長さ40cmほどの取り手がついた玉を巡って、それぞれ25名の青年団と消防団のメンバーが20分近く激しくもみあうのですが、そのときの彼らの格好が中々のみものです。玉蹴りは相撲大会のあとに行われるので全員まわし姿なのですが、顔と体に煤を塗りつけています。ヘグラと呼ばれるこの煤は、ヘトマトに備えて薪を焚くところなどから集めてバケツに溜めておくんですが、このヘグラをたっぷりつけるといい祭りになるということで皆、肌色が分からなくなるくらい塗りたくります。ちなみに、ヘグラを塗るときは無礼講なので、周囲で見物していると塗られることがあるかもしれませんよ(笑)。

シシゾウ:玉蹴りにはどういう意味があるのですか?

山内:玉蹴りの玉は、定置網につける浮き玉を模したものだと言われていますが、一説に鯨の目をかたどったものとも言われています。玉蹴りが終わると、藁玉を海に流しに行くのですが、それにまつわる言い伝えがあるんです。昔、近海を鯨が通りかかったので漁師たちが捕まえようとしたら、鯨が寺院に参拝に出かける途中だからお参りを終えて再びここを通ったときに捕まえてほしいと頼んだそうです。しかし、漁師たちはその年、不漁不作で飢え苦しんでいたため、鯨の頼みを聞きいれずに捕獲しようとしたところ、暴れた鯨に海に叩き落とされて命を落としたということです。その漁師たちを供養する意味で玉を海に返すのだと言われています。
【ふるさと自慢】人情味豊かで海の幸山の幸も豊富

シシゾウ:下崎山地区で山内さんのおすすめの特産物や観光スポットを教えてください。

山内:下崎山地区は、海の幸山の幸が豊富で環境にも恵まれています。住民は言葉こそきついですが人情味豊かで、私は日本一の町だと思っています。水揚げされる魚介は新鮮ですし、畑で作られる農作物は安全安心です。特産のじゃがいもはおいしいと評判で市場では高値で取引されています。お土産にするなら五島列島名物の五島うどんやかんころ餅がおすすめですね。観光ならぜひ大瀬崎燈台までお出かけください。福江島の南西端にある断崖の突端に立っていますが眺望がすばらしいですよ。
【メッセージ】伝統を守り伝えるため、応援をよろしくお願いします
山内:国の重要無形民俗文化財にも指定されたことですし、郷土の良き先輩方が作ってくれたヘトマトの祭りを絶やすことなく、皆さんに喜んでいただけるよう、私が先頭に立って責任を持ってがんばっていかなければと思っておりますので、今後とも皆さまの応援をよろしくお願いします。私の家は4世代家族で4歳になる孫がいるのですが、その子にヘトマトの世話役の何代目かと尋ねると「9代目」と元気よく答えますから頼もしいですよ(笑)。
参加者写真
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