よさこい祭り
全国各地で踊られている「よさこい鳴子踊り」の本家として、今や知らない人はいない「よさこい祭り」。全国からよさこいファンが集まって、4日間にわたるエネルギッシュな踊りで南国の夏を彩ります。高知市観光協会の市村有生さんによさこい祭りの見どころをお聞きしました。
- 8月9日~8月12日 ※毎年同日
- 高知県高知市追手筋本部競演場ほか
・JR「高知駅」下車 本部競演場まで徒歩15分
- 高知市観光協会
088-823-4016
※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。


シシゾウ:よさこい祭りは、いつ始まったのですか?
市村:昭和29年に、高知商工会議所さんが中心となって徳島の阿波おどりのように町全体が盛り上がれる祭りはできないかと発案したのがよさこい祭りです。この祭りで踊られるよさこい踊りは、県内在住であった作曲家・故 武政英策(たけまさえいさく)氏が高知県の民謡『よさこい節』をヒントに作詞作曲した『よさこい鳴子踊り』をベースに、農家で雀追いの道具として使われていた鳴子を手に持ち、通りを前進しながら踊るという流し踊りが最大の特徴です。祭りが始まった最初の年は、参加チーム21チームで参加者はわずか750人でしたが、徐々に県内外からの参加者も増え、今では約190チーム、約20000人の参加者を数えるまでの大イベントになりました。シシゾウ:よさこい祭りの「よさこい」とはどういう意味ですか?
市村:「よさこい」そのものの語源については諸説あります。「夜にいらっしゃい」という意味の古語「夜(よ)さりこい」から来ているのではないかという説や、山内一豊の高知城築城の際の工事現場でのかけ声「ヨイショコイ」が変化した「江島節」が語源であるなど、いまだ確立しておりません。
シシゾウ:よさこい祭りの4日間のスケジュールを教えて下さい。

シシゾウ:よさこい祭りに参加するための条件は何ですか?
シシゾウ:審査はどのように行われるのですか?

シシゾウ:出場チームのどんなところに注目して見るといいですか?
シシゾウ:出場チームの最近の傾向で目立つことはありますか?
市村:年々、衣装も音楽も派手になってきているように感じます。『よさこい鳴子踊り』を使うのがルールなのですが、曲のアレンジは自由なので、踊りやすいようにノリのいいサンバ調の曲があったり、ヒップホップ調があったりと、大胆にアレンジした曲を使っているチームが目立ちました。昭和29年によさこい祭りが始まった時に日本舞踊の先生が振り付けた正調よさこいという踊りがありますが、正調よさこいに近い踊りを踊るチームは年々少なくなっていて、今では片手で数えられるほどのチーム数しかなく、希少な存在になっています。
シシゾウ:よさこい祭りのクライマックスはどこですか?
シシゾウ:よさこい祭りを見るのにお勧めの場所はありますか?
市村:有料になりますが、本部競演場の桟敷席はゆっくり踊りを見ることができると思います。約2500席あり、昼の部と夜の部で入れ替えます。指定席は屋根がありますが、自由席は屋根がないので、昼の部をご覧になる場合は、日傘を用意されるなど暑さ対策をしてこられた方がいいと思います。競演場・演舞場で見物される方に人気があるのは、追手筋の南にある帯屋町筋アーケードです。屋根があるだけでなく、商店街の中ということで店から冷房が漏れてきて涼しく、踊り子さんとの距離も近いです。ただ、人気の場所だけに混雑は必至です。よさこい祭りを満喫するなら、1ヵ所に留まって見るのではなく、競演場・演舞場の各会場を回られることをお勧めします。普段は商店街だったり、駐車場だったりと、それぞれ会場によってロケーションが異なっているため、それぞれの会場で違った雰囲気を楽しんでいただけると思います。
シシゾウ:よさこい踊りのチームに参加して踊ることはできますか?
市村:当日参加できるチームが2つあります。ひとつは県外の人を対象に、高知市旅館ホテル協同組合が主宰する「あったか高知踊り子隊」で、2・3ヵ所の会場で踊ることができます。2008年は、2016年のオリンピック東京誘致を図っている「東京オリンピック・パラリンピック招致委員会」の招致活動の一環で、「あったか高知踊り子隊 with 東京オリンピック招致委員会」が結成され、アテネ五輪体操の米田功さんやアトランタ五輪陸上の千葉真子さんらもチームに加わって踊られ、盛り上がりました。 もうひとつは、「市民憲章よさこい踊り子隊」というチームで、地元からの参加も多く、例外的にチームの人数制限もないので毎年2日間で1500人近くの踊り子が集まります。
