宇佐夏越祭りは全国に約4万社ある八幡社の総本宮、宇佐神宮を舞台に神輿の御神幸や宇佐市民による様々なイベントが繰り広げられる宇佐の夏を彩る大祭典です。「宇佐市文化財を守る会」会長で宇佐市ボランティア観光ガイド代表も務められる佐藤稔明さんに宇佐夏越祭りの見どころをお聞きしました。

※過去の祭り情報になります。2012年に応援する祭り34
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| 神輿はここから始まった~宇佐夏越祭り~ | ||||
| 大分放送 OBS | ||||
| 2009年8月30日(日)15:00~15:54 | ||||
全国に4万社余りある八幡社の総本宮・宇佐神宮(大分県宇佐市)で毎年夏に行われる「宇佐夏越祭り」。宇佐神宮の三つの御神体を乗せた三基の神輿が本殿から頓宮(仮宮)まで練り歩く夏祭りで、かつては神輿が激しく先陣争いをしていたことから「けんか祭り」とも呼ばれています。いまや全国的に祭りの定番ともいえる「神輿」ですが、その発祥の地こそ、ここ宇佐神宮です。西暦749年、東大寺の大仏参拝のために宇佐八幡神が「神輿」に乗って宇佐から奈良に上京、朝廷から手厚い歓迎を受けました。これが日本の歴史上、初めての「神輿」であり、以後、「神」の移動手段として全国に広まっていきました。番組では、宇佐夏越祭りの勇壮な神輿行列や神事を取材。宇佐神宮にまつわる資料や風景も交えながら「神輿発祥の地」の歴史を描きます。シシゾウ:宇佐夏越祭りはどんな祭りですか?
佐藤:「夏越祭り」と宇佐市民が親しく呼んでいるのは、宇佐神宮の神事と市民参加型のイベントを合わせた3日間の祭りの総称で、7月最終の金土日か、それが7月26日以前の場合は8月最初の金土日に開催されます。宇佐神宮で行われる神事は、正しくは宇佐神宮御神幸祭(ごしんこうさい)と言い、宇佐神宮に160以上ある祭礼の中で最も大事な祭りのひとつに位置づけられています。御神幸祭は、古くは「御祓会(おはらいえ)」と呼ばれ、地方神として疫病を除き災厄を防ぐという意味と、全国に約4万社ある八幡社の総本宮として国や国民の安全を祈願するという意味合いを持っていたようです。この御神幸祭の歴史はかなり古く、記録に最初に登場するのは平安時代末期ですが、宇佐神宮の創建が奈良時代であることを考えると、おそらく奈良時代からあったのではないかと考えられます。
シシゾウ:御神幸祭では、どのような行事が行われるのですか?
シシゾウ:御神幸祭には神輿が3基出るということですが、なぜ3基なのですか?
シシゾウ:神輿行列には、どのような人たちが付くのですか?

佐藤:宇佐夏越祭りの中日にあたる2日目は、市民主導型の様々なイベントが行われます。この日のメインイベントのひとつは神輿パレードです。これは、宇佐神宮内の摂社(せっしゃ)で、応神天皇のお子様たちをお祀りする若宮神社の神輿をはじめ、宇佐市内の神社の神輿や子どもたちが担ぐ神輿がにぎやかにパレードします。若宮神社のお神輿は、本社のお神輿と違って、宇佐神宮の境内の外へも出て行って、かなり激しく動き回ります。この若宮のお神輿を担ぐのは「若宮神輿かつごう会」の人たちです。この会は、2002年に奈良で「大仏開眼1250年慶讃大法要」が催された時、大神杜女が輿に乗って奈良に行かれたという史実を再現して八幡神のお神輿を担いで奈良に行った有志の方たちによって結成されたもので、宇佐のお祭りを大いに盛り上げるのに一役買ってくれています。2日目のフィナーレを飾るのは、夜の花火大会です。この花火は宇佐神宮の境内でご覧になるのをお勧めします。境内の外から見ると、特にどうと言ったところのない花火なのですが、境内の中で天然記念物の宇佐神宮の社叢(しゃそう)、いわゆる鎮守の森の枝越しに上がるところを見ると何とも言えない趣きがあり、他では絶対見られないものだと思います。
シシゾウ:宇佐夏越祭りで宇佐神宮を訪れた時、お勧めのスポットはありますか?
佐藤:宇佐夏越祭りの舞台となる宇佐神宮は全国の八幡社の総本宮であり、長い間、国家神として信仰されてきたため、わが国の文化に様々な影響を及ぼしてきました。神輿が宇佐神宮で生まれたということは既に申し上げましたが、神仏習合も、ここ宇佐神宮から生まれたものです。宇佐神宮の主祭神、応神天皇は創建当時、八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)と称され、神道と仏教が融合したこの教えが八幡信仰として全国に広まっていったわけです。神輿発祥の神社であり、神仏習合発祥の神社であり、さらに全国の八幡社で行われる放生会(ほうじょうえ)別称、仲秋祭(ちゅうしゅうさい)発祥の神社でもあるということを考えれば、宇佐神宮はわが国の文化や宗教の根幹を成してきたと言っても過言ではないと思います。夏越祭りはそんな宇佐神宮の大切な祭りですので、機会があればぜひご覧になりにいらしてください。






