トップページ
 > 祭り紹介 > これまで応援した祭り > 2009年 宇佐夏越祭り

これまで応援した祭り トップへもどる

宇佐夏越祭り

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:大分放送 OBS
放送
:2009年8月30日(日)15:00~15:54

ダイドードリンコスペシャル

神輿はここから始まった ~宇佐夏越祭り~

宇佐夏越祭り

全国に4万社余りある八幡社の総本宮・宇佐神宮(大分県宇佐市)で毎年夏に行われる「宇佐夏越祭り」。宇佐神宮の三つの御神体を乗せた三基の神輿が本殿から頓宮(仮宮)まで練り歩く夏祭りで、かつては神輿が激しく先陣争いをしていたことから「けんか祭り」とも呼ばれています。いまや全国的に祭りの定番ともいえる「神輿」ですが、その発祥の地こそ、ここ宇佐神宮です。西暦749年、東大寺の大仏参拝のために宇佐八幡神が「神輿」に乗って宇佐から奈良に上京、朝廷から手厚い歓迎を受けました。これが日本の歴史上、初めての「神輿」であり、以後、「神」の移動手段として全国に広まっていきました。番組では、宇佐夏越祭りの勇壮な神輿行列や神事を取材。宇佐神宮にまつわる資料や風景も交えながら「神輿発祥の地」の歴史を描きます。

祭り紹介

  • 祭り写真館

宇佐夏越祭り

宇佐夏越祭りは全国に約4万社ある八幡社の総本宮、宇佐神宮を舞台に神輿の御神幸や宇佐市民による様々なイベントが繰り広げられる宇佐の夏を彩る大祭典です。「宇佐市文化財を守る会」会長で宇佐市ボランティア観光ガイド代表も務められる佐藤稔明さんに宇佐夏越祭りの見どころをお聞きしました。

開催日
7月27日以降の最初の金~日曜日
場所・アクセス
大分県宇佐市宇佐神宮
・JR宇佐駅からバス約10分「宇佐八幡」下車徒歩すぐ
・宇佐別府道路宇佐ICから車で約10分
お問い合わせ
宇佐商工会議所
0978-33-3433

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

1000年以上の歴史を持つ宇佐神宮の夏越神事

シシゾウ:宇佐夏越祭りはどんな祭りですか?

佐藤:「夏越祭り」と宇佐市民が親しく呼んでいるのは、宇佐神宮の神事と市民参加型のイベントを合わせた3日間の祭りの総称で、7月最終の金土日か、それが7月26日以前の場合は8月最初の金土日に開催されます。宇佐神宮で行われる神事は、正しくは宇佐神宮御神幸祭(ごしんこうさい)と言い、宇佐神宮に160以上ある祭礼の中で最も大事な祭りのひとつに位置づけられています。御神幸祭は、古くは「御祓会(おはらいえ)」と呼ばれ、地方神として疫病を除き災厄を防ぐという意味と、全国に約4万社ある八幡社の総本宮として国や国民の安全を祈願するという意味合いを持っていたようです。この御神幸祭の歴史はかなり古く、記録に最初に登場するのは平安時代末期ですが、宇佐神宮の創建が奈良時代であることを考えると、おそらく奈良時代からあったのではないかと考えられます。

シシゾウ:御神幸祭では、どのような行事が行われるのですか?

佐藤:1日目はお下(くだ)りと言って、上宮(じょうぐう)から神様がお神輿に移られて、境内の中の約1km離れた御仮屋(おかりや)、宇佐神宮では頓宮(とんぐう)と言っていますが、そちらへ行列を伴って下っていかれます。そして神輿が頓宮に安置されると、神職が茅の輪(ちのわ)をくぐる菅貫(すがぬき)神事が行なわれます。3日目には、頓宮で二夜を過ごされたお神輿が再び行列を組んで上宮にお帰りになる、お上(のぼ)りが行われます。
お神輿は宇佐神宮が発祥佐藤:御神幸祭の主役となるお神輿は、日本全国のお祭りでおなじみのものですが、実は神輿は、ここ宇佐神宮が発祥の地とされています。宇佐神宮の八幡神は、奈良に大仏建立を計画した聖武天皇から援助を懇請され、物心両面から協力をしました。天平勝宝元年(749)、宇佐神宮の支援により無事に鋳造を終えた奈良の大仏様を参拝するために、宇佐神宮の女禰宜(めねぎ)、大神杜女(おおがのもりめ)は八幡神を擁して紫の輿(こし)に乗って奈良に行ったと『続日本紀』(しょくにほんぎ)に記されています。このとき、大神杜女が乗った紫の輿が神輿の始まりということになっています。

シシゾウ:御神幸祭には神輿が3基出るということですが、なぜ3基なのですか?

佐藤:宇佐神宮には主祭神が3神おられるからです。国宝に指定されている八幡造(はちまんづくり)の上宮本殿は、八幡神として知られる応神天皇をお祀りする一之御殿(いちのごてん)、比売大神(ひめおおかみ)をお祀りする二之御殿(にのごてん)、応神天皇の母君、神功(じんぐ)皇后をお祀りする三之御殿(さんのごてん)の3殿から成っています。御神幸では、この3神のご神体が3基のお神輿に移されて、一之御殿から順番にお下りになるわけです。 宇佐神宮の宝物館には、応永27年(1420)に豊前の守護大名大内盛見(もりはる)公から寄贈されたという神輿が3基展示されています。それらの神輿は40年前まで御神幸に実際使われていたものです。
古式を今に伝える雅やかな時代行列佐藤:御神幸祭の神輿は、昭和の初め頃までは担ぎ方が勇壮で、3基の神輿が先陣争いをすることから「けんか祭」という異名で呼ばれることもありました。しかし、現在は御神幸祭が始まった当初の形に戻ってきたようで、時々お神輿を揺すったり駆け出したりということはしても、全体的には粛々と進むという感じです。

シシゾウ:神輿行列には、どのような人たちが付くのですか?

佐藤:神輿の前には道行行列と道行囃子が付きます。行列の一番先頭を行くのは猿田彦という道案内をする神様で、赤顔で天狗のように高い鼻の面をつけています。その後ろに続くのは蝶・鳥・駒に扮した子どもたちです。子どもたちが身に付ける装束は、緋色や黄色など非常に華やかな色彩で、蝶だったら衣の背に羽根、駒だったら馬の頭がついているという他では見られない珍しいもので、おそらく室町時代頃のものが今まで継承されてきたのではないかと言われています。子どもたちの後には、一文字笠に裃(かみしも)をつけた大人たちが続きます。お神輿のすぐ前につくのは子どもたちが奉仕する太鼓・横笛・鉦の道行囃子で、彼らが奏でるお囃子に先導されてお神輿が境内を練り歩きます。神輿行列を見るには、宇佐神宮境内の表参道にある神宮庁付近がお勧めです。ちょうど上宮と頓宮の中間あたりで場所的にも開けているため、お神輿の動きや行列全体をゆっくりご覧になれると思います。
中日は神輿パレードや花火大会などイベントが盛りだくさん 佐藤:宇佐夏越祭りの中日にあたる2日目は、市民主導型の様々なイベントが行われます。この日のメインイベントのひとつは神輿パレードです。これは、宇佐神宮内の摂社(せっしゃ)で、応神天皇のお子様たちをお祀りする若宮神社の神輿をはじめ、宇佐市内の神社の神輿や子どもたちが担ぐ神輿がにぎやかにパレードします。若宮神社のお神輿は、本社のお神輿と違って、宇佐神宮の境内の外へも出て行って、かなり激しく動き回ります。この若宮のお神輿を担ぐのは「若宮神輿かつごう会」の人たちです。この会は、2002年に奈良で「大仏開眼1250年慶讃大法要」が催された時、大神杜女が輿に乗って奈良に行かれたという史実を再現して八幡神のお神輿を担いで奈良に行った有志の方たちによって結成されたもので、宇佐のお祭りを大いに盛り上げるのに一役買ってくれています。2日目のフィナーレを飾るのは、夜の花火大会です。この花火は宇佐神宮の境内でご覧になるのをお勧めします。境内の外から見ると、特にどうと言ったところのない花火なのですが、境内の中で天然記念物の宇佐神宮の社叢(しゃそう)、いわゆる鎮守の森の枝越しに上がるところを見ると何とも言えない趣きがあり、他では絶対見られないものだと思います。
宇佐神宮は見どころがたっぷり

シシゾウ:宇佐夏越祭りで宇佐神宮を訪れた時、お勧めのスポットはありますか?

佐藤:宇佐神宮は境内が広大で見どころがたくさんありますので、暑い時期ですが、本殿にお参りされ、文化財や宝物館などもゆっくりご覧になってください。夏越祭りの時には、上宮に通じる参道に茅の輪が設けられているので是非くぐっていってください。このとき、ただくぐり抜けるだけでなく、左、右、左の順番で数字の8の字を描くように3回くぐると、神職の方がお祓いをする時、幣(ぬさ)を振るのと同じ意味になり、ご利益がより多く得られると言われています。もうひとつご利益を得られるスポットとしてご紹介したいのは、参道から上宮へ登る石段の途中にある夫婦(めおと)石です。若宮神社のすぐそばの石畳に二等辺三角形の石が2つ並んでいるのが夫婦石で、注意して探さなければ見過ごしてしまうのですが、この石を踏んで参拝すれば夫婦円満、家内安全のご利益があると伝えられています。
“初めて”尽くしの宇佐神宮 佐藤:宇佐夏越祭りの舞台となる宇佐神宮は全国の八幡社の総本宮であり、長い間、国家神として信仰されてきたため、わが国の文化に様々な影響を及ぼしてきました。神輿が宇佐神宮で生まれたということは既に申し上げましたが、神仏習合も、ここ宇佐神宮から生まれたものです。宇佐神宮の主祭神、応神天皇は創建当時、八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)と称され、神道と仏教が融合したこの教えが八幡信仰として全国に広まっていったわけです。神輿発祥の神社であり、神仏習合発祥の神社であり、さらに全国の八幡社で行われる放生会(ほうじょうえ)別称、仲秋祭(ちゅうしゅうさい)発祥の神社でもあるということを考えれば、宇佐神宮はわが国の文化や宗教の根幹を成してきたと言っても過言ではないと思います。夏越祭りはそんな宇佐神宮の大切な祭りですので、機会があればぜひご覧になりにいらしてください。
  • 日本の祭り 名産品
  • 祭り写真館
  • 祭りカレンダー
  • 注目の祭り
  • 吉村作治先生の祭り考察
  • ダイドードリンコ日本の祭りチャンネル
  • DyDo online shop
  • 日本の祭りボード 日本の祭りに関する発言はこちらへ!

日本の祭りポスターをプリントしよう!

ダイドードリンコは「NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク」に加盟しています。