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姥神大神宮渡御祭

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:北海道放送 HBC
放送
:2009年9月6日(日)16:00~16:54

ダイドードリンコスペシャル

響きは時空を超えて ~江差 姥神大神宮渡御祭~

姥神大神宮渡御祭

かつて北海道はニシンの豊漁に沸き、その賑わいは「江戸にもない」と言われました。当時の繁栄を今に伝えるのが、およそ360年前に始まった江差町の姥神大神宮渡御祭です。豊かな海の恵みに感謝をこめて、贅を凝らした13の山車が神を迎え、町を巡ります。漁師は「切声(きりごえ)」という沖揚音頭を歌い、その力強い響きに人々は酔いしれます。北海道で最古ともされる祭りには、数々の謎が潜みます。山車の「裏書」に刻まれた江戸時代の要人とは?行列の先頭を歩き、祭りを司る異形の神「サルタヒコ神」とは?謎を解き、祭りのルーツを追うと、そこに北海道開拓の隠れた歴史が浮かびました。江差の祭囃子に、海と人が時を越えて一つになります。

祭り紹介

  • 祭り写真館

姥神大神宮渡御祭

姥神大神宮渡御祭は、神輿行列に、豪華に飾り付けされた山車13台が供奉(ぐぶ)して町内を練り歩く、江戸時代から続く伝統のある祭りです。13台の山車のひとつ、蛭子山(えびすやま)で最高責任者の頭取(とうどり)を務められる西海谷(さいかいや)望さんに姥神大神宮渡御祭の見どころをお聞きしました。

開催日
8月9日~8月11日 ※毎年同日
場所・アクセス
北海道江差町内一円
・JR江差線 函館-江差 約2時間25分
・路線バス(函館バス) 函館-江差 約2時間
・札幌より車で 約4時間30分
お問い合わせ
追分商工観光課
0139-52-6716

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

蛭子山 頭取 西海谷望さん ニシンで江差を栄えさせた姥神様に感謝!

シシゾウ:姥神大神宮渡御祭にはどのような由来があるのですか?

西海谷:姥神大神宮渡御祭は姥神大神宮の夏の大祭で、364年の歴史があります。姥神大神宮は江差に繁栄をもたらしたニシン漁と関係の深い社です。その昔、江差は寒冷で農作物がほとんどできない貧しい土地でした。伝説では、天変地異を予言するので、江差の人々から折居(おりい)様と呼ばれ敬われているおばあさんがいました。ある日、折居の前に白髪の翁が現れ、瓶子(へいし=小型の壺)を与え、中に入っている水を海に注げと告げました。折居が鴎島(かもめじま)に行き翁に言われたとおりにすると、海が白く濁ってニシンの群れが現れ、その後、江差はニシン漁で豊かになりました。江差の人々は折居に感謝し、姥神様として祀ったのが姥神大神宮で、ニシンの豊漁に感謝をして行われるようになったのがこの祭りだということです。

シシゾウ:姥神大神宮渡御祭ではどのような催しが行われるのですか?

西海谷:姥神大神宮の神輿3基の行列に、私たちが山車(やま)と呼んでいる氏子各町の曳き山13台がお伴して江差の町を練り歩きます。山車は、朝の9時頃に自分たちの町を出発して姥神大神宮に集まり、その後、神輿行列に続いて町内を巡り、深夜に再び自分たちの町に戻ります。山車を出す町内の大人や子どもたちは、朝から晩まで山車につきっぱなしの3日間です。

シシゾウ:山車にはどのような特徴があるのですか?

西海谷:13台ある山車のうち、12台は御所車風の2階建ての台車で、神様や武将などシンボルとなる人形と豪華な水引幕などを飾り、人形の背後にトドマツかヒノキの青木を立てます。唯一、松寶丸(まつほうまる)という山車だけは船の形をしていて、人形の代わりに船頭役として陣笠に陣羽織姿の男の子が乗り込みます。山車は、全てを飾り付けると高さが5~6m近くなります。山車には曳き綱がついていて、子どもや大人の曳き手たちによって曳き回されます。京都の祇園祭のようにしとやかに進むだけでなく、走って動かすこともあります。
山車と祭り囃子の競演に感激!

シシゾウ:姥神大神宮渡御祭の見どころはどこですか?

西海谷:まず、山車そのものがなんと言っても見ものです。松寶丸や宝暦年間の作と言われる神功山(じんぐうやま)は北海道の有形民俗文化財に指定されていますし、装飾品の人形や豪華な水引幕も由緒のある物が多く、見どころのひとつです。10日と11日に行われる神輿行列と山車巡行の見どころは、夜、13台の山車が繁華街に勢揃いする「見せ場」と、神輿が姥神大神宮の社殿へ戻ってくる「宿入れ(しゅくいれ)」です。明かりが点灯されて輝く山車と祭り囃子の大競演、たいまつの炎で清められた石段を駆けのぼる神輿の勇壮さと、それぞれ見ごたえたっぷりです。京都の祇園祭の流れを汲むという祭り囃子も聴きどころです。

シシゾウ:祭り囃子にはどのような特徴がありますか?

西海谷:囃子は大太鼓、小太鼓、鉦、笛によって演奏され、太鼓の節目節目に山車の曳き手たちの掛け声が入ります。囃子の種類として、「立て山」、「行き山」、「帰り山」の3種類があります。「立て山」は、神社の前に山車が正面を向けて停まった(立てた)ときに演奏するお囃子で、「ヨーイヨーイ」「ドーンドン」というゆったりしたテンポで厳かな雰囲気があります。「行き山」は、町中を練り歩くときに演奏するもので、「ドーンドン」「ソーレ」「タンタンタンタン」という感じで「立て山」より少しテンポが速くなります。巡行では、枝宮(えだみや)と呼ばれる姥神大神宮をお守りしている小さな神社も回るのですが、枝宮に着き、「立て山」を演奏した後、立ち去るために山車の向きをクルッと反対に変えます。そのとき、「ソレソレ」「ヨーイヨーイ」という掛け声で、「行き山」よりも速いテンポのお囃子を演奏します。これが「帰り山」です。祭り囃子は山車ごとに違うので、全ての山車の祭り囃子を聞くのであれば10日の昼から行われる祭り囃子コンクールがお勧めです。13台の山車が勢揃いし、1台ずつ順番に祭り囃子を披露していくので、それぞれの囃子の違いを聞き比べてみるのもおもしろいのではないでしょうか。
江差人には正月より姥神様の祭り! 西海谷:江差の人間は、年がら年中祭りのことを考えています(笑)。祭りの3日間を楽しむために残り1年間を働いていると言っても過言ではありません。お正月が明け、町内の皆が集まれば、今年の祭りはどうだろうという話になりますし、祭りが終われば終わったで、今年の祭りはどうだったという話で盛り上がります。江差生まれでよその土地で働いている人間は、正月や盆に帰省しなくてもこの祭りのときだけは帰ってくるという人が大半で、祭りで旧交を温めるという人も多いです。ただ、祭りの開催がお盆直前なので、働いている人は休日を段取りする事が中々大変なようです。私の知人には、お盆に働く代わりに祭りの日に帰らせてほしいと頼んで断られたので、会社を辞めて江差に帰ってきたという人もいます(笑)。
「いつかは頭取に!」が江差っ子の目標 西海谷:姥神大神宮渡御祭という大がかりで、費用もかかる祭りがなぜ360年以上も続いてきたかというと、山車を出す町の全員が、自分たちの祭りは自分たちで守っていくんだという強い思いで祭りを盛り上げているからだと思います。この祭りは、子どもから若者、お年寄りまで、それぞれが自分たちの役割を務めることで祭りに参加します。山車の曳き綱を曳けないような小さい子は、山車に乗せてもらって祭りを楽しみます。少し大きくなって幼稚園に入るくらいになるとお囃子の太鼓の練習を始め、小学生になると笛、鉦(かね)の練習も始め、上手になれば巡行の見せ場で演奏させてもらいます。中学校や高校生になると、線取りと言って、山車が電線に引っ掛からないよう先が二股になった道具で電線を持ち上げる役割をします。線取りを卒業すると若衆として綱の曳き手を世話する綱回りや、山車の動きを指示する舵取(かじとり)などを務め、さらに経験を積むに従って若者頭、副頭取と責任が重くなっていきます。そうやって、最後にたどりつくのが山車の最高責任者の頭取(とうどり)です。私は昨年、52歳で初めて頭取を務めさせていただきましたが、江差の子どもたちは小さい頃から、いつかは頭取になりたいと憧れながら、少しずつ祭りのことを覚えていくのです。

シシゾウ:女性は、祭りでどのような役割を担っているのですか?

西海谷:江差の祭りは、山車を曳く子どもや男が目立ちますが、女性たちも頑張っています。山車の巡行中、山車に付いている者たちは「けっこうな祭りで」と言って、知人の家を訪ねます。訪問先ではその家のお母さん、おばあちゃんたちが御馳走やお酒、ジュースで精一杯もてなしてくれます。この日のために、どこの家でも女性は何日もかけて御馳走の準備をしますし、毎年の事なので、あそこの家は赤飯がおいしいといった具合に、私たち訪問する側も各家の自慢料理を把握しています(笑)。手前味噌になりますが、私の家は煮しめが得意料理で、みんなが「西海谷、煮しめ食べに来たぞ!」と言って訪ねてくれるのですが、その煮しめを作るために私の母親は春先から山で筍を取ってきて塩漬けするなど準備をしています。祭り期間中、どこの家でも、もてなす客人は何百人という数になると思います。知っている人はもちろん知らない人でも山車を曳いてくれたから一緒に呼ばれようと言ってお誘いすることも珍しくないですからね。こんな祭り、よそにはないと思います。
江差の祭りは参加してこその祭り! 西海谷:姥神大神宮渡御祭は、山車の巡行を見ているだけでも十二分に楽しめる祭りですが、せっかく江差に来られるのであれば、ぜひ私たちと一緒に山車を曳いて、祭りに参加してください。山車は、町ごとに揃えている祭りの半纏(はんてん)を着れば曳くことができます。山車を出す町内に知り合いがいれば、その人に頼めばいいですし、知り合いがいなければ、江差観光コンベンション協会事務局内にある姥神大神宮祭典協賛実行委員会に問い合わせていただければ、どこかの町でお世話してもらえるよう手配してくれるはずです。自分たちが楽しむ以上に、人が喜ぶのを見たいという気持ちから、私たちは皆さまに喜んでいただけるよう、毎年いい祭りにしようと頑張っています。ぜひ、私たちと一緒に祭りを楽しんでください。そして、この祭りを愛し、守り続けてきた江差人の心意気を感じてください。
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