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今治地区・春の大祭 継ぎ獅子

※このページは写真・文章ともに過去の祭り情報になります。 今年応援する祭りはこちらから

TV番組情報

制作
:あいテレビ ITV
放送
:2009年6月21日(日)14:00~14:54

ダイドードリンコスペシャル

神様に近い場所へ ~今治地区春の大祭・継ぎ獅子~

今治地区・春の大祭 継ぎ獅子

愛媛県今治市の各地に伝承される「継ぎ獅子」は、人の上に人が立って獅子を舞うという、 全国でもあまり例を見ない獅子舞です。“神様は天においでて、私たちを守っていただいている”伊勢の神楽から伝わったといわれる「継ぎ獅子」は、五穀豊穣を願い「少しでも神様に近づきたい」という思いから、「三継ぎ」「四継ぎ」へと発展しました。心一つにならなければ、崩れてしまう「継ぎ獅子」の頂点には、「獅子子(ししこ)」と呼ばれる子供が上がり扇や鈴を持ち舞う…。獅子子は、神様から授かった宝物。時には危険を伴う獅子舞を完成させるには、何よりもチームワークが大切。氏子の力を1つにして氏神様を奉らんとするのです。連夜の厳しい練習を乗り越え、堂々と舞う様は誇らしく、新緑の季節を華々しく彩ります。その姿からは、我が町を一致団結して守るという命のつながりが映し出されます。

祭り紹介

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今治地区・春の大祭 継ぎ獅子

人の肩の上に人が立ち、獅子舞を舞う「継ぎ獅子」は、愛媛県今治市に伝わる独特の獅子舞で、愛媛県の無形民俗文化財に指定されています。継ぎ獅子を継承する団体のひとつ、樋口獅子舞保存会の白石和敏さんに、継ぎ獅子の見どころをお聞きしました。

開催日
5月中旬
場所・アクセス
愛媛県今治市大西町内7神社
・JR福山駅(広島県)発しまなみライナー(高速バス)で1時間30分 今治駅下車
お問い合わせ
今治市大西支所産業建設課
0898-53-3500

※掲載された情報につきましては、独自に集積したものであり、変更されている場合もあります。
 お出かけの際には各祭りの主催者へのお問い合わせや公式サイトなどで必ずご確認ください。

樋口獅子舞保存会 白石和敏さん 人の上で獅子が舞う!?

シシゾウ:継ぎ獅子は獅子舞の一種だそうですが、どういうものですか?

白石:人の肩の上に立った子どもが獅子頭をかぶって舞うという今治地区独特の獅子舞で、人を2人、3人、4人と上に高く継いでいくことから継ぎ獅子と呼ばれています。今現在、継ぎ獅子を行っている団体は市内に20以上あり、5月に今治市内の各神社で行われる春祭りに継ぎ獅子を奉納しています。
少しでも天に近付くため、高く高く!

シシゾウ:なぜ、人の上に人を立たせるスタイルになったのですか?

白石:今治の継ぎ獅子は、江戸時代、今治に巡業で来ていた御師(おんし)集団が神社に奉納した伊勢の太神楽がルーツとされています。伊勢の太神楽の継ぎ獅子は2人で演じる二継ぎまでしかありませんでしたが、今治に伝わってからは、天におられる神様に少しでも近づきたいという思いに加えて、稲が天まで伸びるほど五穀豊穣を祈願するという意味や氏子たちの結束を示す意味、さらにそこへ地域の氏子同士の競い合いが拍車をかけて、高く継がれるようになったと言われています。
二継ぎ、三継ぎと数が増すほど難易度UP

シシゾウ:継ぎ獅子の奉納はどのように行われるのですか?

白石:継ぎ獅子は、二継ぎといって土台(どだい)と呼ばれる大人の上に、獅子頭をつけた獅子子(ししこ)と呼ばれる子どもが乗って演技することから始まります。二継ぎの次には、土台と獅子子の間に、中台(なかだい)と呼ばれる大人が加わった三継ぎが行われ、以後、四継ぎ、五継ぎと中台の人数を増やしながら演技を進めていきます。

シシゾウ:人間が増えるにつれて演技の内容は変わるのですか?

白石:最初の二継ぎは、牡獅子(おんじし)と牝獅子(めんじし)に扮して演技をするんですが、土台が獅子子を肩の上に乗せたまま、クルクル回ったり、走ったりする激しい動きがあります。三継ぎになると、獅子子を支える中台の演技が多くなって、獅子子を寝かして高く差し上げたりする芸があります。四継ぎになると、土台にかなりの重量がかかってきて、土台はもちろんのこと中台もあまり動けなくなるので、獅子子が扇子と鈴を扱う芸がメインになります。そんな中、私たち樋口地区では、他の地区ではしていない、四継ぎ獅子で土台が360度回ってみせる芸をします。
五継ぎ獅子はもはやアクロバットの域!?

シシゾウ:五継ぎ獅子まで演じる団体は少ないそうですね。

白石:現在、五継ぎを行っているのは私が所属する樋口獅子舞保存会と波方青年獅子連中の2団体だけです。四継ぎまでは総立ちといって下から上まで全員が立った状態ですが、五継ぎになるとさすがに総立ちは難しいため、下から2番目の人間は土台の上に座り、その2番目の人間の太ももの上に3番目の人間が立つ格好になります。ですから、四継ぎ獅子と比べると、全体の高さは2番目の人間の太ももの厚み分しか違わないのですが、1人分体重が増えるので土台の負担はかなりのものです。

伝説の大技! 幻の六継ぎ獅子

シシゾウ:六継ぎには挑戦されたりするのですか。

白石: 私たちの団体では昭和の初めごろまで六継ぎをやっていたようで、実際に見たことはありませんが、写真が残っています。でも今、私たちに六継ぎをやれと言われても、とても再現できません。私は土台も中台もやるのですが、250㎏以上の重量がかかってくる中で、重さに耐えるだけでなく、上が演技をするたびにグラグラ揺れるのを抑えて石のようにどっしり立っているのは、まず不可能です。昔はそれだけ力持ちの方がいたということですよね。私たちは五継ぎでいっぱいいっぱいです。

シシゾウ:継ぎ獅子が崩れることはないのですか。

白石:あります。下に敷いてあるのはむしろ1枚で、落ちたら当然怪我をするので、継ぎ獅子を立てるときは必ず周囲に大人たちが寄せて立って、万一崩れたら、真っ先に子どもを全員で受けとめます。大人は基本的には受けとめてもらえません(笑)。その代わり、落ちても、つかんでいた子どもを離さなければ、みんなが子どもを受けるので、地面にまともに落ちることはありません。ですから、子どもを離さないのが鉄則です。
高さに慣れるには練習あるのみ!

シシゾウ:獅子子になるのは何歳の子どもですか。

白石:私たちの団体で獅子子になるのは6歳と7歳の男児で、選ばれると2年間務めることになります。基本的に4人の子どもを使いますが、年によっては人数が増えることもあります。獅子子を務めるのは危険が伴いますので、親御さんが心配して反対されることもあり、なり手をみつけるのはそう簡単ではありません。

シシゾウ:子どもが高さを怖がったりしませんか。

白石:練習段階で、高いのが怖くてできないと言い出す子どもは出てきます。そこを、我々大人たちは一生懸命説得するのですが、それでも獅子子を辞めてしまうことはありますね。高さには慣れてもらうしかないので練習あるのみです。こちらとしても怪我が一番怖いので、祭りの2ヵ月前くらいからほぼ毎日練習します。最初は地面の上で所作を覚えて、二継ぎ、三継ぎと少しずつ高さに慣らしていきます。私自身は獅子子の経験はないんですが、自分の子どもが獅子子になって厳しい練習を乗り越え、親子共演ができたときは感慨深かったですね。
電柱並みの高さで演技する子どもに脱帽

シシゾウ:継ぎ獅子を見るとき、どこに注目して見るといいですか?

白石:なんと言っても見どころは獅子子の演技でしょう。四継ぎともなると目線は5m近くになるので電柱の上に立って踊っているような感覚になります。それを、わずか6、7歳の子どもが怯えることなく堂々と舞う姿は一見の価値ありです。高さという意味では地味に感じるかもしれませんが、所作そのものを見てもらうのは二継ぎが一番だと思います。牡獅子、牝獅子がそれぞれのストーリーを演じるのですが、例えば牝獅子だったら紅をさしたり、扇子を鏡に見立てて合わせ鏡をしたりと細かい仕草をしますので、こちらもぜひ注目してください。ハッと息を飲むような高さの迫力はもちろん、大人と子どもの息の合った芸、クライマックスの五継ぎ獅子で全員の力が重なって完成するパワーみなぎる技など、ぜひ直で見ていただいて、すごさを体感していただきたいと思います。
継ぎ獅子見物にビニール袋はマストアイテム 白石:今治には継ぎ獅子の団体が約20あり、5月中はほぼ毎週、日曜にどこかの神社で奉納演技をしています。団体ごとに特徴のある芸を披露しますので、獅子舞巡りなんていうのもよいのではないでしょうか。奉納は午前中ですが、午後に、招かれた家で継ぎ獅子を披露して回る団体もあるので、追いかければ1日中継ぎ獅子を楽しむことができます。継ぎ獅子を見に来られるのなら、ビニール袋だけは忘れず持ってきてください。祭りの最後に、お餅投げの獅子舞があって、20人ほどの人間で演じるつがいの獅子の背中に、獅子子たちが乗って、餅つきの演技をした後、お餅投げをします。かなり盛大に投げますのでたくさん取って帰ってください。お餅と一緒にいろんな賞品がもらえる木札も投げますので、そちらは拾ったときのお楽しみです。
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